2年後もしくは106年前   作:requesting anonymity

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58.本研究の動機

「えー、ポピーちゃんそれホント?!」

「ホントよ。すっごく大きな骨が飾ってあるんだ。それこそ『ゴドリック』ぐらいのが! っていうか、私はアナタが知らなかったって事の方がビックリなんだけど」

 午前中に行われる授業を終えてホグワーツ城に隣接する湖へと向かっている数人の7年生たちの最前列で、橙と緑の派手なゴーグルをしたスラッとした長身の女生徒と小柄なポピー・スウィーティングが会話している。

 

「そっかー。そんなの居るのかー」

「むかーしだけどね。むかーしに居たの」

「そっかー……口の大きさ比べっことかできるかなあ」

「アナタのどこに勝ち目があるのそれは?」

 

 ポピーの質問に「勝つよぉ!」と出どころの伺い知れない自信に満ちた表情を浮かべた直後、その女生徒は向こうに見えている階段を降りてくる数人の1年生を見るなり駆け出していった。

「やあアルバス! それにエルファイアスくんと――」

 

 もうひとりのハッフルパフの女の子の名前を呼ぼうとした途端、その7年生は劇的に背が低くなり始め、バランスを崩してすっ転んだ。

「むぇー……こりゃまたチビになったなぁ……」

 ぶかぶかになった制服の丈を杖で直しながら立ち上がった7年生の女生徒は、今やハッフルパフの女の子と変わらない背丈だった。

「……おそろいだねえ」

 ふわふわのブロンドヘアが一緒だと思ってそう言った7年生の女生徒の手を取って、ハッフルパフの女の子は「同級生みたい!」と大喜びしている。

 

「ねえねえダンブルドアくんが泳ぐ練習するんだって言ってたの。あの湖で泳ぐんだって!」

 女の子が何を言いたいのか、同級生にしか見えない7年生の女生徒は察していた。

「一緒に来るかい?」

「うん!! お姉ちゃんも呼んでいい?」

 7年生の女生徒が「いいよ」と言った途端、当の4年生がレイブンクローの女子生徒を伴って向こうの階段を降りてやってくる。

 

「あ、いたスウィーティング先輩。それにロバーツ先輩も。ちょっと相談したい事が――」

 レイブンクローの女子生徒が7年生の先輩たちにそう声をかけた横で、ハッフルパフの女子生徒は自分を見るなり大喜びで飛びついてきた1年生の妹を慣れた様子で受け止めている。

「ねえお姉ちゃんダンブルドアくんと一緒に泳ご!! お城の外の湖で!」

「お城の外の湖? ……よく解らないけれど、あんまり遠くまで行っちゃダメよ?」

 そんな会話をしているハッフルパフの4年生女子と友人なのだろうレイブンクローの女子生徒が一体何を訊きたいのか最初に察したのは、ネリダ・ロバーツだった。

 

「もしかして貴方たち、魔法生物学のマーピープルに関するレポート?」

「そうです。ロバーツ先輩に訊くといいって、ホーウィン先生が仰ってたので……」

「私よりもホーウィン先生よりもマーピープルに詳しい方々がホグワーツにはいらっしゃるから、その方々に質問するといいわ。さ、一緒に湖に行きましょ。私これから泳ぐ練習するのよ」

 

 ホーウィン先生よりもマーピープルに詳しい方々とは誰の事なのかが察せたらしいレイブンクローの女子生徒と、察せないらしい4年生と1年生のハッフルパフの姉妹も連れて、一同は城の中から出て、温かな陽射しが注ぐホグワーツの中庭を通って、大広間がある棟の玄関先も通り過ぎる。  

 向かう先が何なのか、1年生たちは察した。

「もしかして僕ら、船小屋に向かってます? あの城から突き出た階段降りた先の」

 ダンブルドア少年の言葉で、エルファイアスもピンときたらしかった。

「あ。あの最初に船で湖を渡ってホグワーツに来た時の、最初に上陸した――」

「そうだよ。ホグワーツから出ずに湖で泳ぐ、ってなったら普通あそこに行くんだ」

 ポピー・スウィーティングがそう言うと、ハッフルパフの女の子と手を繋いでいる1年生にしか見えない7年生の女生徒が、気になる言葉を付け加えた。

 

「秘密の地下船着き場も実はあるんだけどね。入口がツタまみれでめちゃくちゃ判りづらいんだ。しかもツタを焼いて通れるようにした次の日にはもうツタが復活してる」

「それは、魔法で隠されてるって事ですか?」

「かもね。でも湖側の、船の出入り口は単に奥まってるだけで、別に魔法で隠匿はされてない」

「もう長いこと使われてない、ってだけだと思うな。あそこは」

 ポピーがそう言った横から、ネリダ・ロバーツがちょっと頬を染めつつ話題を混ぜっ返す。

「……でもあの地下船着き場、本来とは別の用途でなら、今でもこっそり使われてるのよ」

 

「1年生にしていい話か? それ」

 

 城と船小屋を繋いでいる長い階段を降りる一行に後ろから追いついてきてそう声をかけたのは、セバスチャン・サロウだった。

「…………だめかもしれないわ」

「えー、聞きたい聞きたい!!」

 ハッフルパフの1年生の女の子はセバスチャンとネリダに抗議するが、その女の子の4年生の姉と友人のレイブンクロー生の2人は、その地下船着き場の「現在の用途」を察せてしまっていた。

 

「つまり2人っきりになりたいけど、どこかの部屋の中じゃなくて外がいい、って人たちが――」

 俄に頬を染めたレイブンクローの4年生女子が確認し、ネリダ・ロバーツがそれに答える。

「そ。2人っきりで『仲良くする』のに使ってるの。わたし前に一度まさにその場を見ちゃったんだけど、誰と誰がそんな事してたのかはナイショよ。私あの2人とまだ友達のままでいたいから」

 

 内緒だと言いながらいくつもヒントをバラ撒いたネリダ・ロバーツが本当はこの話の詳細を言いふらしたくてしょうがないのだと、しかし自分もよく知っている誰かなのだろう「その2人」への恩情だけで思いとどまっているのだと、ポピー・スウィーティングは理解していた。

 そして「その2人」が誰と誰なのかを知っている1年生にしか見えない背丈になっている7年生の女生徒は、ネリダが言った「仲良くする」という言葉が何を意味するのかを理解していないらしい1年生たちの気を逸らそうと、かなり露骨なのも構わずに、急な話題転換の試みを開始していた。

 

「なんで仲良くするのに人目を避けるんです? なんで人目を避けるのに外がいいんです?」

「ナンデダロウネー ワカンナイナー ほら船小屋見えてきたよアルバス!」

 

 湖にせり出した岩壁の上に立つホグワーツ城からぐねぐねと折れ曲がりながら伸びる石の下り階段を縦一列になって降りながら、女生徒はその階段の終着点、自分たちが向かう先を指差す。

「……あそこが『船着き場』として使われるの、もしかして1年生が入学する時だけですか?」

「んーん。今度の夏休みの前に僕らが使うよ。卒業生は、新入生がホグワーツに最初に足を踏み入れる時に乗ったあの小舟で湖を渡ってホグワーツから巣立つんだってさ。……なんだいアルバス」

 

 ダンブルドア少年がなぜ急に自分の制服の裾をぎゅっと握ってきたのかなど、その女生徒は百も承知だった。

 

「なんだいアルバス」

「なんでもありません」

 

 まだ9月10日だという事を思えば6月の終わりか7月の初めであろう「その日」は1年近く先で、それは11歳のダンブルドア少年からすれば「遥か未来」とすら表現できる彼方の果てだったが、その事実を「今度の夏休みが終わって僕らが2年生になったらもう7年生の先輩方は卒業した後」と頭の中で言い換えてしまったダンブルドア少年は、1人で勝手に寂しくなっていたのだった。

 そして「その事実」に、ハッフルパフの女の子もまた、少し遅れて気がついた。

 

「あ、そっか。あたしが2年生になったら、ポピーちゃんはもうホグワーツに居ないのね。アデレードおねーちゃんもエヴァンジェリンおねーちゃんも、ギャレスも…………みんな……」

 

 ハッフルパフの女の子は、縋るような視線をポピーに向けた。

「ポピーちゃん。なんで卒業しちゃうの?」

「ホグワーツを卒業してからやりたいことがいっぱいあるからだよ。それに、7年間ホグワーツで勉強したら卒業しなきゃ、新しい1年生がホグワーツに入学できないでしょ? あなたとあなたの同級生のお友達がホグワーツに入学できたのだって、私たちの1つ上の先輩たちが、ラブグッドくんとかマクミランとかが卒業していったからなのよ? それに私たちが卒業したら、あなたは2年生でしょ。それってつまり、あなたに後輩ができるってことだよ? 楽しみじゃない?」

 

 普通は誰しも多少なりとも言い淀むだろう質問に即答したポピーの言葉を受けて、ハッフルパフの女の子はぐにぐにと口を動かして全身で思い悩んでいる。

「2年生になるのは楽しみだけど…………でもさみしい……ポピーちゃん卒業しないでほしいの」

「……ぅぅ~ぁありがとねえぇぇ!!!」

 とうとう母性を堪えられなくなったらしいポピーがハッフルパフの1年生の女の子を抱きしめた横から、セバスチャン・サロウがその1年生の女の子に言う。

 

「ポピーが卒業しちゃうのが寂しいなら、ポピーがホグワーツに居る間に、つまりこれからの1年を、毎日を大切にしなきゃあダメだね? …………ていうかそれを言うなら人生って全部そうか」

 

 1年生の女の子に言ったつもりの言葉が自分に返ってきた気がして、セバスチャン・サロウは自分で自分の言葉に感心して普段の己を顧み始めている。

「あのね。あたしポピーちゃんだけじゃなくて、おにーちゃんが卒業しちゃうのも寂しいのよ?」

 その言葉でポピーと同じように心を撃ち抜かれたらしいセバスチャンの感動と喜びに満ちた表情を横目に見ながら、ダンブルドア少年もエルファイアスも、憧憬に少々の羨望が入り混じった不思議な感情をそのハッフルパフの女の子によって呼び起こされていた。

 

 自分の想いを素直に言葉にするというのは、簡単なはずなのに、なかなかどうして困難なのだ。

 

「ねえセバスチャンおにーちゃん。毎日を大切にする、ってどうやるの?」

「きみはいつもどおりでいいのさ。きみが意識せずに、自然体でできてる事。でも大人になると難しくなっちゃう事。やりたい時は『やりたい』って言う。友達になりたいなら『友達になろう』って声をかける。まだ一度もやったことがないから『今から』やってみる。歳をとればとるほどそういうのが難しくなっていくんだって、ソロモン叔父さんが言ってたよ」

「えっ何ソロモンさんどうしちゃったの?」

 セバスチャンの発言に怪訝そうな声で反応した女生徒に、セバスチャンは言う。

 

「アンが『ホグワーツに復学するけど5年生からやり直したい』って最初に相談した時にソロモンおじさんが言った事さ。つまり『応援してるよアン』って意味」

 

 その説明で腑に落ちたらしい女生徒は、まだちょっと俯いているダンブルドア少年とハッフルパフの女の子を船小屋に先導し、すぐ足元から広がっている湖面を指し示す。

「魔法使いが泳ぐ時。それも『そんな予定じゃなかったけど急に泳がなきゃいけなくなった』時。どういう呪文を使うか思い浮かぶかい?」

「泡頭呪文ですか。今朝のおさらいですか先輩?」

 さらりと即答したダンブルドア少年の隣から、ハッフルパフの女の子も言う。

「服が濡れないようにする魔法とかって、あったりする?」

 その場に居る数人の7年生が皆ニッコリと笑顔になり、ポピーが女の子に杖を向ける。

 

「インパービアス」

 そう唱えたポピーは、ニヤリと笑った。

「アグアメンティ!!」

 

 ポピーの杖の先から吹き出した水流が女の子の全身を捉え、ハッフルパフの女の子は頭のてっぺんから靴の先までおもいっきり水を被った。

 

「ぷぁ! なにするのポピーちゃん!!」

「へへへ。…………服、どう?」

 

 そう言われて、少し考えて、数秒かけて触って確かめて、やっと女の子は気付いた。

「ぜんぜん濡れてない! くつも濡れてない! ポピーちゃんすごいすごい!」

「『防水呪文』。ホントは7年生で、つまり私達がこれからそのうち呪文学で習うんだけど。去年ラブグッドくんが……私達のひとつ上の先輩が教えてくれたの。そういえばダンブルドアくんは確か使えるのよねこの呪文? コイツがそう言ってたんだけど」

 ポピーの質問に、ダンブルドア少年は答える。

「あ。はい。本で読んだ事がありましたので……去年、母に頼んだら読ませてくれたんです。母がホグワーツに通った7年間で使った教科書を。それで僕は毎日夢中でそれを読んでました」

 

 私この呪文覚えるの苦労したんだけどなーと言うポピーの横で、1年生にしか見えない背丈の7年生の女生徒は周囲の皆に「一緒に泳ぐひと!」と声をかけ、元気に志願してきた女の子に泡頭呪文を施し、4年生の女子2人にも防水呪文と泡頭呪文を施し、エルファイアスくんにも同じ呪文をかけてから、自分には特に何もせずそのまま湖に飛び込んだ。

 

「おいでネリダ! それにアルバスも! 特別講師が泳ぎを教えてくれるよ!」

 

 ローブすら脱がずに湖へと飛び込んだポピーに、恐る恐るといった様子のネリダ・ロバーツと、元気いっぱいのハッフルパフの1年生の女の子が続く。

 そしてハッフルパフの4年生の女子生徒は、事ここに至ってようやく、先程ネリダ・ロバーツが言った「ホーウィン先生よりもマーピープルに詳しいひと」が誰の事なのかを理解していた。

 水底のような灰色の肌に、海藻を彷彿とさせるベッタリとした緑色の髪。黄色い目と、低い鼻。

 こうして目の前に示されてみれば、至極当然の回答だった。

 

 ホグワーツで一番マーピープルに詳しいのは、湖にいるマーピープルたち。当たり前だった。

 

 ネリダ・ロバーツの隣で湖面から顔だけ出しているその生き物は、一般的にはあまり「美しい」とは言えないのではなかろうかと思わせる外見だったが、それでもそんな第一印象を表情に出さないだけの懸命さを、ハッフルパフとレイブンクローの4年生の女子生徒2人は備えていた。

 聞き取れない言語でおそらく会話をしているのだろう7年生の先輩2人と「その生き物」を船小屋の外の板張りの床にしゃがんで眺めていた4年生2人は、サロウ先輩まで湖に入っていったのを見て、自分たちがロバーツ先輩に相談した課題の内容を思い出して、少し遅れて理解した。

「…………あ、これつまり私たちも湖に入るのね」

「妹とダンブルドアくんたちを見てればいいかと思ってた……」

 そしてそんな2人のすぐ隣から、何やらブツブツ言う声が聞こえてくる。

 

「泡頭呪文は練習した事がないので使えませんが、防水呪文なら僕は自分でできます。防水呪文が不完全でも服は魔法で乾かすことだってできます。それに水は水です。知ってます、水。何も怖くありません。もし溺れてしまっても、僕には杖があります。どうにかできるはずです」

 

 まだそこにいたダンブルドア少年は、覚悟を決めるのに時間を要していた。

 そんなダンブルドア少年に、湖面を漂っている女生徒が杖を向ける。

 

「アクシオ!!」

「「「わあ!!」」」

 

 どういうわけか4年生の先輩2人もろとも「呼び寄せ」られたダンブルドア少年は、一瞬空中で静止した直後にドボンと着水し、大慌てで湖面から顔を出した。

 しかしダンブルドア少年の顔は、すぐに水の中へと沈んでいく。

 足がつかないのだ。

 

「え? え? うわあ!」

 

 そんなダンブルドア少年の肩までが湖面から出てきた横で、4年生の女子2人もダンブルドア少年と同じ表情で驚いていた。

「やあアルバス」

「何するんですか先輩……」

 ダンブルドア少年の抗議には何も返さず、その1年生にしか見えない7年生の女生徒は言う。

 

「こんにちはイカくん。今日はよろしくね」

 

 足がつかないはずのダンブルドア少年を初めとする1年生たちが湖水の下で何かに「着地」し、それがせり上がってきたお蔭でいま湖面から上半身を出すことができているのは、つまりこのホグワーツ城に隣接する湖に棲んでいる大イカが、触腕で助けてくれていたのだった。

 2人の4年生も7年生たちも当然足などつかないのだが、彼ら彼女らは特に大イカの支援を必要としている様子は無く、泳げる者は自力で姿勢を安定させ、泳げるようになろうと努力している最中のネリダ・ロバーツはセバスチャン・サロウの胴にしがみつく事でどうにか平静を保っていた。

 

「7年生の皆さんはマーミッシュ語が解るんですか?」

「僕は解らないよ」ダンブルドア少年の質問に、セバスチャンが答える。「コイツとネリダとポピーと、あとアミットと……もう何人か。勉強中なんだってさ。去年からだよ」

 そう言ったセバスチャンは、ネリダの肌の柔らかさに意識を向けない事に全霊を注いでいる。

 必死でしがみついているので自分が今セバスチャンにどれほど身体を密着させているのかを全く意識していないらしいネリダは、湖面から顔を出せたり出せなかったりしながら口を開いた。

「わっ、私! は、ゆっくり話してもらえれば、結構わかる……自分で話すのは、発音自信ない。でもアイツは、もうマーピープルと口喧嘩できるのよ」 

 どうやらなんらかの交渉が決裂したらしいその女生徒とマーピープルを見ながら、セバスチャンにしがみついたままのネリダ・ロバーツは少し羨ましそうにそう言った。

 

「おなか触っちゃヤダってさ」

「そりゃそうでしょうよ……」

 

 何の話をしていたのかをその女生徒から打ち明けられたダンブルドア少年が呆れている一方で、エルファイアス・ドージは今自分の身体を支えてくれている大イカの体長を想像して、もしかしてめちゃくちゃデカいんじゃないかと思い至って、ほんの少しだけ怖くなっていた。

 しかし、その女の子は違った。

 

「ねえねえお姉ちゃんあたし今イカさんに乗ってるのよ! それにそれに! 人魚さん!!!」

「そのイカさんは優しいから、あなたも優しくしてあげなきゃダメよ?」

「人魚さんには失礼の無いようにね」

 

 その女の子の姉であるハッフルパフの4年生だけでなくレイブンクローの友人までも、自分たちの魔法生物学の宿題のためにマーピープルを間近で観察するより、「この子から目を離さない」という責務の方を優先している様子だった。

 周囲の皆と同じように、泡頭呪文によって金魚鉢を逆さに被ったような妙な風体になっているハッフルパフの1年生の女の子には、マーピープルも大イカも同級生のお友達もお姉ちゃんとお姉ちゃんのお友達も、7年生のおにーちゃんおねーちゃんたちも、この場の全てが嬉しかった。

 そして心の底から沸き上がってきたらしい嬉しさを全身から発散しているその女の子の光り輝くような笑顔は、いつの間にやらダンブルドア少年へと向けられていた。

 

「えっ、なん、なにかな……?」

「ダンブルドアくん一緒に泳ぎましょ!!!」

 

 そういえば泳ぐ練習をしに来たんだったなあと、ダンブルドア少年は自分が束の間その事を忘れていたという事実に一拍遅れて気付いたのだった。

「さ、ダンブルドアくん。それときみも一緒にやるんだね? エルファイアスくんも。泳ぐ練習をしようか。……それとネリダ。いい加減離してくれないかい。きみ泡頭呪文をかけてるんだから仮に湖の底まで沈んだって溺れないだろう。落ち着きなよ」

 

 そう言ったセバスチャンは、自分の今の言い方が少々冷酷な、突き放すような印象を与えるものだったのではなかろうかと一瞬危惧したが、それでも「きみの体温をはっきりと感じられるせいでドキドキするから離れてくれるかい?」などと正直に言うことはできなかった。

 

「えっ、あっ……ごめんなさいセバスチャン…………」

 しがみつく腕の力を緩めようとしたがやっぱり怖かったネリダの手を、セバスチャンが掴んだ。

「支えてやるからさ。力を抜くんだ。今朝やったろ?」

「ネリダの身体が柔らかくって温かくってビックリしちゃったんだよねセバスチャン?」

 ぶひゅひゅひゅと吹き溢すように笑いながら、その女生徒は余計な事を言った。

 セバスチャンがその友人を鋭く睨んだのをよそに、ネリダは今さっきまでの自分とセバスチャンの体勢を、ようやく客観視していた。

 

「あっ、あっあの………………ごめんなさいねセバスチャン……私なんかが……」

 女子への咄嗟の対応があまりスマートでないセバスチャンは、しかし今のネリダの「私なんか」という発言は訂正しなければとこの時考えていた。きみは決して「私なんか」ではないと。

「……きみがとっても素敵な女の子だから、あんまり長いこと抱きつかれたら困るんだぞネリダ」

 一気に耳も首も真っ赤になったネリダを見ながらセバスチャンは「何かマズかったか」と自分が今した発言の自己採点を脳内で始めていた。

 

「……俺は今なにを見せられてるんだ?」

 

 エルファイアスの呟きをよそに、妹の目を両手で塞いでいるハッフルパフの4年生の女子と一緒になってその1年生の女の子の耳を両手で塞いでいるレイブンクローの4年生は、2人してロバーツ先輩とサロウ先輩の方を見ながらきゃいきゃいと何やら盛り上がり始めていた。

「ええーーーサロウ先輩今のわざとじゃないの?!!」

「じゃあもう罪よ罪! ほらもうロバーツ先輩溶けちゃったじゃない!!! くっつくの恥ずかしいのに誰かに捕まってないと怖いから!!! ほら見てロバーツ先輩の耳!! 真っ赤よ!!!」

 あの2人ってそういう関係なのかしらと姦しい想像が膨らみだした2人に、目も耳もお姉ちゃんたちに塞がれたままの女の子が提案する。

「ねえねえお姉ちゃん、あたし人魚さんとお話してみたいな」

 女の子がそう言った途端、女の子の目の前の水面からポピー・スウィーティングが顔を出した。

 

「いいよ。2人も一緒にね。……ほらおいで!」

 

 横からそう声をかけてきたポピーに誘われて、その女の子は湖の水の中に、潜ってみた。

 それと同時にダンブルドア少年も、7年生の先輩によって水の中に無理やり引きずり込まれた。

(なにするんですか先輩!!)

 ダンブルドア少年は抗議したかったが、水中なので当然ガバゴボと泡が出るだけだった。

 

(ほらアルバス。泡頭呪文やったげるからさ。落ち着いて周り見てみなよ)

(………なんで先輩の声が僕の頭の中で聞こえるんですか)

(開心術だよ~。僕が僕に開心術してるのさ。ほらアルバスぅ。見てみなよ周り!)

 

 その先輩が楽しそうに振った杖の先から投射された泡頭呪文によって首から上が大きな空気の泡で覆われたダンブルドア少年は、金魚鉢を逆さに被ったような風体になった事と引き換えに水中での呼吸とぼやけていない視界を確保した。

 

 意外と濁ってないな、と。ダンブルドア少年が何より先に思ったのはそれだった。

 

 薄暗い深緑色の世界は昼日中の陽光によってエメラルドのように輝き、大勢のマーピープルが視界の下方、湖の底へと続く夜のような色をした蔭のあちこちから現れて、優雅に泳ぎ回っては海藻の間へ消えていく。向こうの岩礁の隙間からこっちを狙ってる小さい人影みたいなのはたぶんグリンデローだろうなと思いながら、ダンブルドア少年は1年生のような背丈になっている7年生の先輩によってどんどんと湖の底へと引きずり込まれていく。

 そんなダンブルドア少年の視界の中央、遥か頭上の湖面から注ぐ陽射しによってエメラルド色に輝いている湖の中の世界の特等席では、ポピー・スウィーティングに手を引かれたハッフルパフの1年生の女の子が、天蓋を支える柱のように聳える大イカの、触腕の先から湖の底の方の暗がりに薄っすら見えるヒレの動きまでを微動だにせず見つめている。

 

 レイブンクローの4年生の女子生徒は、そう言えばマグル生まれだったハッフルパフの同級生が好奇心と嬉しさの大爆発を抑えられなくなっているのを察して、この子があまり遠くまで行ってしまわないようにと咄嗟に片手を繋ぐ。

 そして案の定、こちらを振り向いたハッフルパフの4年生の女子生徒の表情は、その子の1年生の妹が向こうで今しているのと全く同じ笑顔だった。

 

(マーピープルって腰から下のお魚の部分がこんなに立派なのね!! すごいすごい!!)

(妹が入学してくるから4年生からはお淑やかにするんだって、夏休み明けに言ってたのに……)

 

 水中に居るので当然会話ができないレイブンクローの4年生の女子は、しかしこの好奇心旺盛なハッフルパフの友人が今なにを思っているのかが、手に取るように解った。

 一方、ダンブルドア少年が見下ろす先からは、湖の底がどんどん接近してきていた。

 

(ちょっと待ってください僕をどこまで連れて行くつもりですかグリンデローですか先輩は)

(水圧で潰れちゃわないようにする保護魔法もかけてあるから別に平気だろう?)

 

 言われてみれば確かに苦しいを通り越して痛くてもおかしくはないはずなのに全然なんともないなと、ダンブルドア少年は教えられて始めて気付いた。

 

「みんなどこまで潜っていったのかしら……」

「ダンブルドアくんはアイツに湖底まで引きずり込まれてるだろうな。アイツはそういう事する」

 唯一潜水せず真面目に泳ぎの練習を開始しているネリダ・ロバーツとそれに付き合っているセバスチャン・サロウは、今しがた湖の中へと消えていった友人たちの話をしていた。

「ねえセバスチャンあなたは潜っていかないわよね?」

「そんな目で見なくたって行かないよどこにも。……きみまだ水が怖いのかネリダ?」

「ちっ、ち違うわよ独りが怖いのよ………だってさみしいじゃない……」

 ネリダがそう言った途端、1匹のマーピープルが2人の目の前の湖面から顔を出した。

 

「ほらネリダ。もう1回泳いでみよう。最初だけ手を引いてあげるからさ」

「最初だけ?!!」

 

 マーピープルとセバスチャンの指導の元、覚悟を決めるのに数秒要してから、ネリダは再び水に顔をつけたのだった。

 そして頑張っているネリダの下に広がる湖の中では、マーピープルに身体と装飾品を見せてもらっている4年生の女子2人とエルファイアス少年、そしてポピーに見守られながら大イカと戯れているハッフルパフの1年生の女の子を遥か頭上に見上げながら、ダンブルドア少年が7年生の先輩によって湖底を歩かされて、どこかへと連行されていた。

 警戒しているのか観察しているのか判断ができない表情をしながらついてくるマーピープルとグリンデローの数がどんどん増えている事に、気付かないダンブルドア少年ではなかった。

 

(あの先輩…………? あの今これどこに……? 先輩……?)

 

 自分の手を引いてどんどん先へ進んでいく先輩は、何も答えてはくれない。

 槍を持った数匹のマーピープルたちを率いているように見える1匹のマーピープルと何やら会話をしているらしい先輩が急に自分をそのマーピープルたちの前へと押し出したので、ダンブルドア少年はできれば避けたいと思っていた「マーピープルと目が合ってしまう」という危機的状況の只中に、強制的に引き込まれた。

 

「あ、あの。僕、アルバス・ダンブルドアです……あの、こんにちは…………」

 

 泡頭呪文のお蔭で顔の周りに空気が確保されているので声は出せると今気づいたダンブルドア少年はおずおずと挨拶したが、果たして自分が何を言ったかこの怖い表情のマーピープルは理解しているのだろうかと、そもそもいま自分が出した声は自分の顔を覆っている泡の中で響いただけで、その周りにある湖水にまでは響いていないのではないかと、ダンブルドア少年は疑ってしまった。

 そして束の間熟考した結論として、せめて挨拶をしているという事自体は理解してもらわなければと、万が一にも悪意を持って近付いた等と誤解されてはマズいと、そう思ってダンブルドア少年は自分を取り囲んでいるマーピープルたちに、ひいてはそれらを率いているように見える槍を持ったマーピープルに、深く深く頭を下げようとする。

 

 しかし普通に泳ぐときの身体の使い方を理解する道の半ばにいるダンブルドア少年にとって、「水中で姿勢を保ったまま深く頭を下げる」という動作は、土台不可能な曲芸だった。

 

 結果、急にぐるりと一回転して体勢を崩した小さな男の子を、マーピープルたちが見ている。

「うわあうわあうわああのあのえっと違うんですこれは違うんですよあの僕挨拶をですねあの」

 大慌てしても体勢を再び安定させられないダンブルドア少年に、傍らの先輩が告げる。

 

(マーピープルたちの族長さんが、愉快な芸を見せてくれてありがとうだってさ)

 

 安堵と羞恥が同時に去来するというのは、ダンブルドア少年にとって初めての経験だった。

 

 そしていつの間にかすぐ後ろまで追いついてきていた1匹のマーピープルと4年生の女子2人、そしてポピーに先導されたハッフルパフの女の子とエルファイアスも一緒にマーピープルたちの集落を案内してもらって、7年生の先輩がマーピープルの族長さんに絡みついて全身を撫で回す様から目を逸らしたりなどした後、一同は久しく見ていなかったような気すらする遥か頭上の湖面へと、泡頭呪文も防水呪文も要らない船小屋の足場へと帰還したのだった。

 

「いやーーー、堪能しました! 冷たくてスベスベむにゅむにゅで最高なんだよね!!」

「あのマーピープルに訴訟を起こされたら勝ち目ありませんよ先輩」

「2人とも、レポートは頑張れそう?」

「とっっっても参考になりました!! ありがとうございましたスウィーティング先輩」

「…………楽しかった?」

「「すっごく楽しかったわ!!」」

 

 一足先に水から上がっていたセバスチャン・サロウとネリダ・ロバーツ、そして船小屋の足場に腰掛けている1匹のマーピープルに合流した一同は、そこでやっと気づいた。

 

 今は9月の頭であり、今日は別に特段暖かくもない普通の秋の涼しい日だということに。

 

「あ、居た居た。身体冷えてるでしょうアナタたち」

 

 そこに箒に跨って優雅に飛来したのは、サチャリッサ・タグウッドとギャレス・ウィーズリー。

 天の助けだと、ダンブルドア少年もエルファイアスも思った。

 

「あー! ギャレス! ねえねえギャレスあたし人魚さんとイカさんと泳いだのよ!」

「それは良かったねえ。ほら、これ飲んで身体温めるといいよ」

「ギャレスのおくすり! あたし飲みたい!」

「妹に変なもの飲ませないでくれないかしらウィーズリー先輩」

 眉間にシワを寄せて怪訝そうな視線をギャレスに向けたハッフルパフの4年生に、サチャリッサ・タグウッドが言う。

「何言ってるの、アナタも飲むのよ。どうしても風邪を引きたいなら勝手にすればいいけれど」

 トマトスープじゃあないんだろうなあと、受け取ったマグカップの中でゴポゴポと泡が現れては弾けているマグマのようなドロリとした液体を見ながらダンブルドア少年は思った。

 

 一方、まだ元気いっぱいなその女生徒は、湖面に目をやりながらポピーに話しかける。

「ねえポピーちゃん。さっきの話なんだけどさ。水の中に棲んでる恐竜も居るんだよね?」

「うん。そういう種類も居たらしいよ」

「やっぱりそうなんだあ! 僕一緒に泳いでみたいなー……」

「イカくんくらいおっきいのも居る?」

「居たんじゃあないかなって私は思ってるよ」

 その会話を聞きながら、ダンブルドア少年の胸中にはひとつの違和感が生じていた。

 ダンブルドア少年がすぐ気付いたその違和感に、ポピーは未だ気づいていない。

 

「ねえねえアルバス聞いて聞いて!」

「なんです先輩」

「僕ねえいつかねえポピーちゃんと恐竜見に行くんだよ! かけっこしたりとかするんだ!」

 

 ああやっぱりだ嘘だろこの人と、ダンブルドア少年は心の中で頭を抱えた。

 数秒迷ってから、ダンブルドア少年は口を開く。

 

「…………あのですね、先輩。いいですか? 『恐竜』と呼ばれている生き物は、とうの昔に1匹残らず死に絶えているので、今はもうどこにも居ないんです。大昔に絶滅したんです」

 

 1年生にしか見えない7年生の女生徒は、ピタリと全ての動作を停止して立ち尽くした。

 

「うそだよ」

 

 そう呟いたそばからその目にどんどん涙が溜まっていく最愛の友人を間近に見ながら、ポピーはお互いの認識の齟齬に漸く気づいて取り乱し始める。

「えっちょっと嘘でしょ?! 『骨格標本』って私ちゃんと言った――」

 しかしポピーのその慌てようが、女生徒に「何が真実か」を正しく理解させてしまった。

「うそだよ………………ぼくポピーちゃんといっしょに見に行くの楽しみにしてたのに……」

「……あの、先輩?」

「やだぁぁぁぁぁぁぁ………!!」

 

 あろうことか号泣し始めた7年生の女生徒と、その傍で大慌てのポピーと戸惑い果てているダンブルドア少年を、周囲の皆が見ている。

 

「ァルバㇲ恐竜も゙ぅいなぃの…………?」

「5000万年以上前に、死に絶えました」

 忸怩たる思いで事実を告げるのも、ダンブルドア少年には初めての経験だった。

「なんでそんなひどぃことするの…………?」

「僕にそんなこと訊かれましても……」

「ぼくとポピーちゃんが会いに行くまで待ってでほしかっだ…………」

「ねえ私『骨格標本』ってちゃんと言ったんだよ? ホントよ? ホントに――なのに――」

 あろうことかポピーまで泣きそうな表情になっているのを見ながら、セバスチャンもネリダもサチャリッサも、どう声をかけていいやらさっぱり判断できずにいる。

 

「おねーちゃんなかないで」

 

 ハッフルパフの1年生の女の子がそう声をかけるが、効果は無い。

 エルファイアスは、ただただ呆れ果てている。

 そして滂沱の如く大粒の涙を流しながら、その女生徒はギャレスに縋りつく。

 ここでこの友人に何も言えなかったのが、ギャレスに全てを託してしまったのが、後から考えればポピーとサチャリッサとネリダとセバスチャンの、一生の不覚だった。

 

 ギャレスは特に困るそぶりも見せず、いつもどおりの気楽な笑顔でその女生徒の目を見つめる。

 

「アㇽバㇲがぅそ言うんだよギャレスぅ…………」

「ダンブルドアくんは嘘なんて言っていないよ」

「ポピーちゃんと恐竜見に行くんだもん……ポピーちゃんは嘘つかないもん……」

 女生徒がそう言った途端自分に抱きついてきて動かなくなったポピーを、ネリダは困惑しつつもどうにか慰めようと試みている。

 

「ダンブルドアくんだって嘘なんかつかないだろう?」

 そしてギャレスの口調は、あくまでもいつも通りだった。

「きょうりゅうも゙ぅいない゙の?」

 一縷の望みを懸けたかのように訊いてきた女生徒に、ギャレスは言う。

「もういないよ。残念だけどね」

 

 絶滅した動物からしか学び取れない物事もあるとか言うべきだろうかとセバスチャンは逡巡していたが、それを実際に声に出すことはできずにいる。

「くちの大きさくらべっことかしたかった………」

 言ってもどうにもならない事を言う女生徒の目をまっすぐに見つめるギャレスが発言するのを、本当なら7年生たちは、この時絶対に阻止しなければいけなかった。

 しかしこの時7年生たちはむしろギャレスがこの困った友人を、いつも通り見事に慰めて、再び笑顔にしてくれる事に期待していた。

 そしてギャレスは、いみじくも皆の期待通りに、その女生徒の目を見つめたまま言う。

 

「何をそんなに泣く事があるんだい? 居ないなら、作ればいい。そうだろう?」

 

 マズい事になったと、7年生たちもダンブルドア少年も直感した。

 

「ほんとうだ………!!!!」

 

 しかし時すでに遅く、後悔先に立たず。今の今まで号泣していた女生徒の目は探求意欲と熱意の光で爛々と煌めいていた。

 

「ポピーちゃん!!」

「なん、なんでございましょうか…………」

「ぼく将来の夢いっこ増えた!!!!!」

「それはぁ…………ええっと……よかったねぇ……?」

「うん!!!」

 

 今すぐやるんだとか言い出さなかっただけマシだと、その場の皆が自分に言い聞かせていた。

 

 




 
【マーピープル】
 水中人と表記される、いわゆる人魚。マーミッシュ語と呼ばれる言語を持ち、歌を好み独自の文化を持つ。7フィート(2.1メートルちょい)という体長は、少なくともホグワーツの湖に棲むマーピープルたちにとっては別に珍しいものではない。
 マーピープルとは「ドラゴン」のように、いくつもの種を内包する大きなカテゴリであるらしく、もっと温暖な地域に棲んでいる種は比較的美しい見た目をしているとも言われるが、ホグワーツの湖に棲むマーピープルたちは少々不気味さを感じさせる顔立ちをしている。
 ヒトと同じ「存在」としての地位を与えられた事があるが、これは鬼婆とか吸血鬼と同じカテゴリに分類される事でもあったために拒否し、「獣」というカテゴリに引き続き収まった。
 主にこれが理由で魔法省の危険度別分類は ✘✘✘✘ で、ケンタウルスと同じく「最大限の敬意をもって接しなければならない」と注釈されている。

 レガ主の知識ってすっごく偏ってそうだなって思ってるんだ。

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