「本か。」
俺は聖地・リンドブルにある本屋で一つの本を取る。ナツメ・カフカという大ヒット小説家の本だ。
内容は…。
「仮面の騎士の物語…。」
その内容は、少し自己解釈をした本らしい。一部には不評、ほぼ全員には好評という複雑な本らしい。
「あら、ここにいたの?」
「アレクシアさんに、誰?」
赤髪の女性、俺の記憶では1人だけいたけど…他人の空似だろ。
「私の姉、アイリス・ミドガルよ。紅の騎士団の騎士団長…と言った方がいいかしら?」
「お偉いさんの妹か…。…ミドガル家って凄いのでは…。」
俺はそんなことを言いなから、本を置く。
「それって…。」
「いや、ただ興味があったから見てただけですよ。」
俺が敵役…か。視点からすれば、俺は敵なのかもな。少し、悲しいかな。
「ライトさん、貴方はこの本を見てどう思ったのですか?」
アレクシアさんの姉・アイリス騎士団長にそう問われる。
「どう思ったか…。」
ライト・ガーフィール。彼は仮面の騎士だという確証は近づいて行っている。
けれど、この本を読めば、彼に遠のく。「仮面の騎士の欺瞞」という一文で。
「そんなの不満ですよ。でも、それぞれの視点があるから「周りが悪と決めつける」。そうしないと生きてけませんよ。」
「…だったら、どうするんですか?」
「仮面の騎士だったら…、自分の正義を貫きますよ。周りが敵でも、もう後に戻れませんしね。」
そう言って、彼は本屋からでる。自分の正義を貫く…。その為に彼は闘うの?
「姉さん、彼、そう言ってるけど、違うから。」
「え?」
「ただ、助けたい、守りたい。それだけの為に闘ってるのよ。」
私は…、何のために戦ってるの…?
あの事件以来、紅の騎士団の面目が潰れた。だけど、シャドウガーデンと仮面の騎士によって安全に保護された人も多くいた。
けど…私は認めれなかった。自警団という組織に。
でも、彼は人を助ける為に、罪人でも助けようとする。それが、どれだけ罪が重くても。
「償え。」という言葉を証言された。と罪人たちはいう。
ルシウス・バーネットすらも、この罪を飲み込み、今では人が変わっていた。
「貴方は、何者なの?」
彼、ライト・ガーフィールに対して疑問が多くあった。
電車の入り口、俺は二つの影を見つけた。
「ライト…?」
「カゲノー?」
そう、運命の悪戯か、俺とカゲノーは聖地・リンドブルで再会してしまった。
「あの怪我、治ったんだな。」
「あ、うん。」
生きてるとは思ってたが、ここで鉢合わせになるとは思わなかった。約束は結局、シェリーさんと2人だけだったが、今日で約束を果たすのもありかもしれない。
「それで、どうしてここに??」
「私が説明させてあげましょう!」
「え、生徒会長?」
ローズ・アリアナ生徒会長、昨日知ったが、生徒会長で王女らしい。
内容は、女神の試練を受ける事。女神の試練…。何か面白そうだ。
「帰る所だったけど、気が変わった。その試練、挑戦できるか?」
「ええ!シドーくんも受けるらしいですし!」
カゲノーも受ける…。なら、普段の武器を使うべきか…。でも、強いだろうし…。
「それで、何処に行くんですか?」
「試練の日はまだ空いてますし、観光です!」
生徒会長は観光か。でも、時間が余ってるならついて行くか。
カゲノーと話しながら、生徒会長…アリアナさんについて行く。
何故か、俺に対して殺意剥き出しだったナツメ・カフカに少し呆れて、コーヒーを飲んでいる所だ。
「ライトくんもサインを?」
「いや、書き殴りされた。…色々な人に嫌われてるのか?」
ベータ…、何してるの。そりゃ、敵ではあるけど、殺し目的じゃないんだし。
それに、仲間になれば頼もしいのかもよ?
「そういえば、ライトくんはこれからどうするんですか?」
「女神の試練があるなら、何処かで泊まるつもりです。」
「まぁ、難しかったら、野宿でも。」
ガタッ!とローズは立つ。その顔は心配の顔があった。
「それはダメです!一緒に泊まりましょう!」
「え?…わ、分かりました。」
野宿って、主人公でも言うのか。
はぁ…女神の試練、どうしよっかな。と僕は
「それで…、カゲノーが言うには幽霊と戦うって事か?」
「そうです!それで、貴方の申請も…。」
「出るけど、出れないと思いますよ。俺、幽霊に好かれませんし。」
冗談じみた言葉を出す。だけど、彼の実力からすればシドくんの茨の道を共に駆け上がれるような気がする。
彼なら、「仮面の騎士」ならシドくんと共に歩める。
当日、年に一度の女神の試練が来た。
「魔剣士学園・シド・カゲノー!」
私が強制的に申請した彼は来なかった。けれど、代わりに来たのは…。
「シャドウ!」
シャドウガーデンのリーダー・シャドウだった。
「聖域に封印されし記憶よ、今宵、我らが解き放つ!」
シャドウは魔法陣を描き現れたのは…司教から言われた者・史上最強の魔女、アウロラだった。
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