仮面ライダー《陰の実力者》になりたくて!   作:鏡蓮

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12 武神祭

「武神祭…ね。」

 

俺は()()の目的を知り、どうするべきかを考えていた。

参加するべきか、否か。

 

「シドの姉の推薦って事で入るのは決まり。だけど、俺は魔力なし。勝てるといったら…。」

 

自分の剣を頼るしかないよな。そう思いながら、武神祭に入る。

これが、俺の一つの節目だった。

 

「貴方は…?」

「君は?」

 

俺は青髪の女性に出逢う。武神祭に来た様な人間だ。もしそうなら…負けるのでは?

 

「次の対戦相手と戦うのですか?」

「そうだね、闘うよ。俺を待ってる奴だっているし。」

 

シドとは対戦しない。絶対に、闘う場所は決まってる。小さな戦場ではない、大きな闘技場で。

 

「貴方にも忠告します。武神祭には参加しないでください。」

「優しさ…だろ。周りが強いから、弱い自分は安全な場所に移す。」

「…だったら。」

「でも、俺は闘う。この…闘いで、信じてる奴だっているんだ。」

 

シドの友達、ヒョロ・ガリもいる。なら、闘ってもいいだろう。軍資金は渡さないけど。

 

「…後悔しても知りませんよ。」

「後悔なんて何回もしたよ。こんな後悔、へっちゃらさ。」

 

そして…俺は武神祭の候補として選ばれるのは、もう間も無くだった。

拳で戦うなら、楽だと初めて知ったのはここだけだろう。


予選、僕は彼、ライトの様子を見た。

「瞬時に魔力の弱点を見て斬る…か。」

 

僕とは真逆だ。僕は隙を見て叩く。というスタンス。

 

「魔剣士学園の優勝候補…。」

 

僕はその言葉が鼻にかける。やはり、主人公…と言いたい所だが、彼も転生者。

主人公ではない。それに、僕も疑いを持っていた。本当に、主人公なのか。と。

 

「じゃあ一体誰が…。」

 

隣にいるヒョロの狂った声を無視して、武神祭を見る。本戦まであと一戦…か。

生憎、彼は僕と対等なんだ。負けるわけ無いんだよ。

 

「結局、ヒョロの軍資金、切れたな。」

「くっそぉ!なんで、ライトもいるんだよぉ!!」

 

別戦でいたんでしょ。僕と一緒にいたせいか、こいつ見てなかったんだな。

 

「くぅ…軍資金をください!」

「無理。」

 

僕は絶対に彼にお金は渡さない。


夕方、私は婚約者であるドエム・ケツハットを刺し、逃亡していた。

 

「はっはっ…!!」

 

胸の切り傷。ソレが私に大きな痛みを与えてくる。

その時、1人の男性にぶつかった。

 

「きゃ…!」

 

騒ぎを出されると思い、顔を手で隠す。

 

「あれ、アリアナさん?」

「え…?」

 

ぶつかった男性、その人はライトくんだった。その手に持っていたのはまぐろなるどを持って立っている。

 

「婚約者を刺す…、何かあったんですか?」

「いえ…それは。」

 

ライトくんと共に、壊れた建物の中に来た。

私は言葉を濁すしか無い。どう話せばいいか、説明もできなかった。

 

「まぐろなるどのハンバーガー、シドに貰ったとは思うけど、余分に買っておいて正解だった。」

 

ライトくんは半分になったハンバーガーの隣に新品のハンバーガーを渡してくれた。

 

「いらないんですか?」

「いえ…。でも、どうして、私を助けたんですか?刺した張本人なのに…。」

「さぁ?俺は正義の為とかで動いてないんですよ。…理由、あったんですか?」

 

ライトくんは、私の心を見え透いてる。私は、目の前で父が亡骸になっていた姿を見た。

だから…私は…。

 

「教えられない理由か…。誰もが理由を隠すなんて一つしかない。」

 

彼は、一つ言葉を出した。「ディアボロス教団」と。そうだ、だから…私は!

 

「ここから決める道、俺は決められない。だが、もし決めたら…教えてくれるか?その真相を。」

 

そう言って、彼は出口に向かう。私を置いていく!と私は手を伸ばす。けれど…彼は小声で言った。

 

「俺についていくな。その方が、ローズさんの為になる。」

 

彼はそう言って去る。私は…痛みに耐えながら、彼が連れてくれた建物の奥に進む。

掴んでいたソレは…彼のハンバーガーだった。

聞こえる音、その音色は優しく…不気味に感じた。


「行ったか…。」

 

俺はローズさんの方を見る。シャドウの所の方が安全だ。それに…。

 

「君達の為に、自己犠牲を選んだんだ。」

 

俺は凡人の剣を鞘から引き出す。その前にいるのは数十人のディアボロス教団の使者。

 

「お前たちを…捕縛する。」

 

俺はそう言って、ディアボロス教団の使者の攻撃を防ぐ。

もし、彼女の様に力を求めるなら…シドの所へ行け。

俺には何も…与えられない。与えるのは、自由と平和だけだ。

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