「シド、ここはどうなんだ?」
俺は同じ黒髪、黒目の男子に話しかける。最近、何かと噂されてるが気にしなかった。高校生くらいになって、ミドガル王国魔剣士学園に入学できたのは奇跡だ。
「ああ、ここはね。」
シド・カゲノー。他の友達とは何か違う雰囲気を持っている男子だ。それに…、わざと演技してる様に見える。主に、鍛錬の時にだ。
「シドが一番有名な男・ライト・ガーフィールに話しかけられてますよ。」
「くっ…羨ましいぜ。」
有名?何だそれ。俺は後ろにいるカゲノーの友達を見る。前世で言うと暗めな性格だ。世間的に言えば陰気な人だろう。
「シド、後ろの子の方に話しかけたいなら、行っていいぞ?」
「え?…わ、分かった。」
他の友達を待たせるなんて事はしない。俺はカゲノーが向かう場所とは逆の方に向かう。
「バレてるかもな…。」
俺は学園の外に出る。カゲノーの目つき、少しだけ俺を疑ってる。自意識過剰かもしれないな。
「少し学校から出るけど、何も起こらないだろ。」
俺は学園の理事長に申請し終わった後なので、外に出る。数日間は平和である事を願って。
一夜の日、僕はシャドウガーデンを集め、情報収集を行う。有力な情報も多く、劇場の様にスラスラ進む。
「そういえば、シャドウ。告白したらしいわね。」
「…ああ。」
「え!告白したんですか!?」
くぅ…、アルファめ。僕の周りをずけずけと…。いや、待てよ。彼女らのフォローがあるはずだ!そうに違いない…!
「第二王女、アレクシア・ミドガル…!?まさか…、わざと告白して情報収集を…!」
よしっ!ベータのフォローが入る!フォローが入るなんて、嬉しいことだ!
「…そうだ。アレクシアの姉は、アイリス・ミドガルの情報や、アレクシアの婚約者・ゼノン・グリフィがディアボロス教団の可能性がある。」
僕の言葉でシャドウガーデンは騒つく。ディアボロス教団…、アルファは存在すると告げてくれたが、即行で作った犯罪者集団なんだろう。
「そういえば…仮面ライダー…という存在と戦っていたと教えてくれましたよね!何者なんですか!?」
デルタは僕が10歳の頃に戦った存在を聞く。仮面ライダー…、今はいるか疑う程だ。
「分からないな。だが、彼奴は敵ではない。彼奴は人を殺さない奴だ。」
そう告げると、疑念の目を向けられる。やはり、難しいか。
「そうなんですか?そんなの甘いですよ。」
私たちに比べたら、痛みなんて知らない。とガンマは言う。
痛み…か。彼奴は知ってるのかは分からない。だが、自然と分かるのだ。痛みを知ってても、甘いと。
「それは甘いだろう。だが、彼奴の正義は悪とは違う。彼奴は…俺たちシャドウガーデンとは違う
そう言うと、七陰は驚いた目をする。僕たちは陰の為、彼奴は人の為。そう信じれる奴だ。
ああ、ここでお前がいたら、どうなるんだろうか。ライト・ガーフィール。
お前は僕とは違う方向を向くんだろう。だが、主人公だ。止めれるはずない。
「なのに…お前が側にいたら、何でもできる様に感じるんだ。」
そう虚空に告げ、シャドウガーデンを離れる。明日は何が起こるんだろう。
そう楽しんでいた。
「今日はライトくん、いなんですね。」
「そうみたいだな。彼奴、行動がわからねぇから、予想つかねぇんだよな。」
ジャガ・イモとヒョロ・ガリはライトの席を見る。今日はいないらしい。
…シャドウガーデンに集中するか。
数日間経ち、ライトは学園に通い始めた。体調を崩してたらしい。
「カゲノー、アレクシアさんとの付き合い続いてるのか?」
「ああ、続いてるさ。けれど、付き合いは不調…だな。」
ライトは僕とアレクシアが付き合った事を今知ったらしい。僕がモブとして振られると思ったら、付き合うことになるなんて知らなかった。
それも彼女、性格悪すぎて引くわ。ライトを見習え。ライトはいい奴…。
「今日は、満月なのか?」
「そうだな。今夜は満月らしい。」
そう話しながら、僕は一つの作戦を陰の実力者としてどうするか、そう考えていた。
「カゲノーは友達でいてくれるか?」
「どうした突然。」
僕は突然の確認に困る。友達…か。そうだな、お前みたいな奴がいれば、僕は…。
「友達でいるさ。これからも。」
そう告げる。虚空ではなく、彼に。今夜、僕は、シャドウガーデンはディアボロス教団に突撃する。
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