仮面ライダー《陰の実力者》になりたくて!   作:鏡蓮

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03 陰の庭園(シャドウガーデン)と仮面騎士(ライダー)悪魔(ディアボロス)

待合場所、シドが友達を連れてくるらしい。まぁ、興味ないけど。

 

「君が、アレクシアさん?」

 

シドの隣にいる1人の男性が私に話しかける。同じ髪型で同じ目、双子だと思ってしまう。だけど、顔立ちが違っていた。

シドが子供というなら、男性は大人だ。

 

「貴方は?」

「ライト・ガーフィール。噂は聞いてるんでしょ?」

 

ライト・ガーフィール。ガーフィール家は確か、稀にいる魔力の増加・魔力で作られる精製もできたはず…。それに、ライト…。噂では良い人という話だった。…あいつと同じなのかしら。

 

「噂は知ってるけど、どうして来たの?」

「いや、一回会いたくてね。」

 

そう口に手を添えて微笑む彼、軽蔑…なのかしら。でも、そうに見えない。シドは少し疑ってる目を向けてる。なにか隠してるのかしら。

 

「俺はただ、シドの彼女さんを知りたかっただけさ。…良い人でよかったな、シド。」

 

彼はそう言って、シドの肩を軽く叩き、帰っていく。何をしにきたの…?

 

「シド、彼、何者なの?」

「良い友人さ。まぁ、君よりはマシさ。」

 

シドの言葉に苛つき、私は金貨を落とす。その拍子に、シドは犬のように口で掴む。ふふっ、これが悦楽なのかしらね。

 

「ポチ、あいつと同じなの?」

「違うよ。君の婚約者候補であるゼイン・グリフィとは違う。彼の剣は純粋で…弱みすらも強みに変えてる。」

 

シドの意外な言葉に驚く。弱みすらも強みに変える。凡人の剣を主体にして、実力と努力で5部まで進んでるという情報を貰う。

 

「シド、貴方、彼の事が好きなの?」

「いぃや、友達としては良い方だ。僕の罰ゲームを利用する奴よりね。」

 

また金貨を投げる。次は変則的に。だが、またシドは取る。もっと苛めると面白くできるかも…ね。


満月の夜、俺は夜の街を歩く。誰からも咎められず、嫌気が刺す向かい風の方を歩く。

 

「シャドウ…、お前も来るんだろ?」

 

シャドウとの因縁。俺はそれを予感し、街を見ていた。その時…地震が起きる。地面が割れ、その中から這い出る物…、それは人間に似ていた化け物だった。

 

「きゃああぁっ!」

「化け物だぁぁ!」

 

街の人は俺とは逆方向に走る。対して俺は、その化け物を見つめていた。変異体、そう言葉にしかできなかった。茶色の肌、銀色の長髪、片目しか見開いてない黒と赤の目。刺繍の跡が付いていた。

 

「早く逃げなさい!」

 

騎士が、俺を逃げるよう諭す。だが、俺は逃げもできなかった。逃げれば、何かを後悔する。と脳に訴えられる。

そう、俺は今から…公然の目の前で変身するしかなかった。

 

3枚の入れ口があるベルトを腹部につけ、3枚の(タカ)(トラ)(バッタ)のメダルを取り出す。

 

「何をしてる!逃げるんだ!」

 

そう諭されながら、騎士たちは戦う。迷惑かもしれない。だけど、この力は…今使うしか方法はない。

3枚のメダル…コアメダルを赤・黄・緑の順に入れ、手を覆う円形・オースキャナーを取り出す。大きな音を鳴らしながら…スキャンを待つ。そして…俺はオースキャナーでコアメダルを入れた箱・オーメダルネクストをスキャンする。

 

タカトラバッタ

 

左手にオースキャナー、右手を虎の手にし、言葉を放つ。

 

「変身!」

 

タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バ!

 

歌の様な音共に、メダルに描いたタカ・トラ・バッタが身体に刻み込まれる。そして…黒を主体にした肉体とタカの顔をした赤の仮面の上に緑の目。黄色の虎の爪を持つ両腕、緑のバッタの様な飛躍を持つ両足に変わる。

 

「あれは…。」

 

それを見ていたのは、騎士ではない。シャドウガーデンの七陰の1人・アルファだった。


「ハァッ!」

 

少年は化け物を救う為、巨体に立ち向う。それは勇気ではない無謀。だが、少年は助ける為…仮面の騎士へ姿を変えた。

 

「あれが…シャドウの言っていた「仮面騎士(ライダー)」…。」

 

私は崩壊した建物の上でそれを見て驚く。私たちの持つスライムボディではない異なる力、シャドウが言っていたのはこういう事なの?

 

「助ける方法は!」

「何を言ってる!そいつは化け物だぞ!」

 

私も感じてた違和感、それを彼は感じていた。彼は、何者なの…。

 

「違います!彼奴は…元々人間なんです!だから、助ける方法を…。」

「その可能性はある!だが、助ける方法など…何処にも。」

 

私の出るところね…。私は建物から飛び降りる。それは、仮面騎士ではできない事。そう確信したから。だけど、彼はそれを可能にした。


赤髪の女騎士アイリス・ミドガルの向かう場所、それは化け物が出現した街。だが、彼女は間に合わないと感じていた。そう、死傷者が出ているとそう感じざるおえなかった。

その時、彼女の前に、1人の黒のフードを被った人間が空から現れる。

 

「貴方は…。」

「…貴方は()の所に向かうの?」

 

フードを被った人間は女騎士に問う。フードを被った人間の背後には闘う騎士たちと仮面騎士。だが、人間は彼女を阻む。

 

「向かうに決まってます。助けれるならいつだって…。」

「そうね、だけど、助けれる可能性はかなり低い。いやほぼゼロよ。それでも?」

「それでも…私は…。」

 

女騎士は迷う。助けれる。騎士(仲間)を助けれる、人を助けれる。そう考える。迷いなど…なかった。

 

「助けたい。()()を助けれるなら…絶対に。」

「…そう、彼らを助けるのね。なら、止めるわ。」

 

人間はアイリスの前に立ち憚る。言葉など人の解釈で変わる。アイリスはそれすらを捨てて。

 

「…交渉決裂…てことね。」

 

アイリスはフードを被った人間を見る。助けれるなら、絶対に勝ってみせる。

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