みどりは幼い頃から身寄りのない天涯孤独の女であった。実の親から貰ったであろう物はその名前と、物心ついた時から所持している木彫りのブローチだけである。
身体と血を売って生活する女はある日、客の男からブローチの裏に彫られた名前が「龍賀」であることを教えてもらう。
日本の財界を牛耳る一族の名が、何故自分の所持品に彫られている?もしかして自分はかの大金持ちと血縁者なのか?
根拠に乏しい、頼りない証拠品となったブローチの持ち主であるみどりは胸を躍らせた。
親族のもとへ行けば、きっとその身を保護してもらえるだろう。こんな惨めな生活とはおさらばできる。
期待を抱いたみどりは、そのまま客から哭倉村の情報を聞き出し、全財産をはたいて夜行列車の切符を買った。
身体と血を売って生活する女はある日、客の男からブローチの裏に彫られた名前が「龍賀」であることを教えてもらう。
日本の財界を牛耳る一族の名が、何故自分の所持品に彫られている?もしかして自分はかの大金持ちと血縁者なのか?
根拠に乏しい、頼りない証拠品となったブローチの持ち主であるみどりは胸を躍らせた。
親族のもとへ行けば、きっとその身を保護してもらえるだろう。こんな惨めな生活とはおさらばできる。
期待を抱いたみどりは、そのまま客から哭倉村の情報を聞き出し、全財産をはたいて夜行列車の切符を買った。
| 【1】みなしごのみどり | |
| 【2】千鳥足と血取り足 | |
| 【3】金持ちへ至る旅 | |
| 【4】おかえりください、あなた① | |
| 【5】おかえりください、あなた② | |
| 【6】そして惨劇が始まる | |
| 【7】みえない、みえない① | |
| 【8】みえない、みえない② | |
| 【9】散歩道にて | |
| 【10】あっちもこっちも嫌な奴 | |
| 【11】鶴の一声改め、鬼の一声 |