「天晴だ五条悟。生涯お前のことは忘れん」
呪いの王両面宿儺その一撃をもって、最強同志の戦いは決着が着くかに思われた。事実、我々の知る世界ではそうだったのだからだが、ここにイレギュラーがいた。
「悪イガマダ死ンデナイ」
「!?」
カタコトの日本語と共に両面宿儺の空間切断を片手で弾く。五条の視界に映るのは白い帽子と服を着込みサングラスを付けた黒人の姿だった。
「ミゲル……」
「……一騎打ちの勝負に邪魔だてするな下郎。どのような手段で攻撃を防いだか知らんが二度の奇跡はないと思え」
宿儺は不服そうに空間切断を連発する。
「ソウカイ?」
ミゲルと呼ばれた黒人の姿がブレるとともにその場から姿を消す。
「奇跡ッテノハ、自分デ起コスベキナンジャナイノカ?」
宿儺はとつぜん背後から声をかけられたことで自分が視認できないほどの速さで動いたのだと察し、警戒心を上げながら振り返ろうとした瞬間
「コクセン!!」
「なっ!」
思い一撃を肩に喰らった宿儺は背中から黒い火花を散らしながら更に吹き飛ぶ。
「……どうなっている貴様、刹那の間だけ呪力があがっていように感じる。なんの絡繰りだ?」
「流石呪イノ王ダ気ガ付クノガ速イ」
そう言って、ミゲルは自らに課していた縛りを解放する。その解放と共にミゲルの呪力は何倍にも何十倍にも膨れ上がったのが宿儺と五条悟のはわかった。
「それが全力か?」
「サァ?自分デ考エナ。ココカラハオレノステージダ年寄リノ出番ハナイゼ?」
「抜かせ南蛮人その焦げ臭そうな肉を喰らってやる」
最強の五条悟から強制的にバトンタッチしたミゲルと油断も慢心も無くなった宿儺による決戦が今、始まろうとしていた。
―――
転生した。いや、どういうことだってばよ?何かアフリカの部族みたいな人たちに囲まれて赤子に転生したことは分かるんだよ。ただね?
「いや~今年は豊作じゃな」
そんな稲作じゃないんだから……
「んだんだ。部族のシャーマンが5人も生まれたんじゃからな。ライオンの群れに捨てなくてすんだわい」
ヒェ!?俺シャーマンとかいうやつじゃなかったら今頃どうなってたんです!?肉食獣の餌?そうですよね!
「これで呪術を生業とする我が部族の将来は安泰じゃの」
え?呪術?俺誰かを呪い殺すの?嫌ですけど?人を呪わば穴二つっていうじゃん。俺もその呪いの影響受けそうで嫌なんだけど。
「おかげで呪霊を払う人員は足りそうじゃわい」
「しかも、この赤子を見よ!術式持ちじゃわい」
(。´・ω・)ん?呪霊?術式?まさか……ここ、呪術廻戦の世界か……終わったorz最悪の事件が待ってるじゃん。だが、ここは日本じゃない。まだ生き残れる可能性が高い場所だ。だったら、ずっと祖国に引きこもってよう。それなら厄ネタに触れずに俺は生き残れ……
「この子の名前はミゲルじゃ。亡き祖父の偉大な名前じゃぞ」
あっ。俺自身が厄ネタでした。だが、まだだ!まだ終われんよ!俺はアフリカに引きこもるぞ!俺の知らんところで誰かが死んでも俺はそいつの運が悪かったてことで終わりなんじゃい!それで俺が命の危険にさらされるんなんて持ってのほかだ!だから、俺は引きこもる。祖国サイコー!
――|数年後|――
「コクセン!」
拳で呪霊を思いっきり殴る。殴られた呪霊は黒い火花を散らしながら爆散する。よし、祓えたな。かれこれ俺も今日で15歳来年から高校生だ。もちろん高専に行く予定はな……
「ナイスファイトボーイ!」
後ろから声をかけられる。そしてデジャブと共に悪寒が走る。暑く湿った地域だというのに全身の体温が奪われる感覚を感じる。そして、冷や汗が止まらない。
「どんな女がタイプだい?」
九十九由紀ィィィ―――!!!わりぃ終わった。\(^o^)/
原作から回避しようとする転生者VS興味をもった特級術師ファイ!!
なお、結果はお察しの模様