名前を無くした、天権の懐刀   作:久遠とわ

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完成したので投稿。

今回はかなり短いです。

ただ次回以降は、一時的となりますが投稿ペースがかなり改善されると思います。
詳細は後書きにて説明します。

また今回は久々の解説回もあります。


_その構え、それは“雲来剣法”か?

Side:刻晴

 

「…ちっ」

 

千岩軍の兵士達からの様々な視線を受けた瞬詠は少しだけ不快そうな顔を作ると、小さく舌打ちをする。

 

「えぇ、そう。この男、瞬詠は正真正銘の“強者”というわけ。もっと言えば、貴方達は一年半前の出来事を覚えているかしら?」

 

刻晴はどよめく千岩軍の兵士達を一瞥しながら、口を開く。

 

 

 

「……一年半前?一体なんだ?」

「おい、一年半前って、何かあったっけ?」

「いや、知らないぞ。一年半前に璃月や璃月港で、何か大きな事件なんてあったか……?」

「一年半前か…。一年半前…。いや、待てよ?」

「ん?知っているのか?」

「あぁ、一年半前って言えば、あれじゃないか?例の“南十字の龍殺し”、それに“黄金の翼”の話」

「っ!?あぁ、あれか!?南十字の連合艦隊、そして死兆星号の二人がそれぞれ海を、そして空を制して、冥界巨獣の海山を打ち倒したっていうあれか!?」

「そ、それの事か!?…えっ、でも、それとあの男ってどういう関係なんだ?」

 

そして観戦していた千岩軍の兵士達は刻晴の言葉を聞いて首を傾げ、そうして一部の兵士達は何かを思い出したように顔を輝かせるが、やはりまだピンとは来ていなかった。

 

「…“南十字の龍殺し”?“黄金の翼”……。一時期広まっていたあの話か………?」

「あぁ、そうだな。龍殺しと呼ばれた女に、黄金の翼と呼ばれた男の話だったはずだ…」

「一年半前…。確か最終的に海山を打ち倒したことにより南十字船隊の二人の話だろ…。えっ?おい、まさかだとは思うが……?」

「その話とその男に何の関係が…?」

「…いや待て……。まさかあの男………?」

 

そうしてそんな千岩軍の兵士達とは逆に、隊長達や教官達は少しだけ心当たりがあったらしく、まるで何かを思い出したかのように、驚愕の表情を作って瞬詠の事を見つめる。

 

「…えぇ、そう。そこに立っている彼、“瞬詠”はあの日の海戦の生き残り、しかも数少ない重傷や負傷をすることなく、五体満足な状態であの時の海戦を、その時を掻い潜った者。……そして彼は元、その南十字船隊の旗艦“死兆星号”に乗っていた、いわば生き残りの一人よ」

「なに……!?」

「嘘だろ…!?」

「えっ!?まさか……!?」

「……あ、あの海戦で生き残ったのか……!?というかあの男が……!?」

 

そうして刻晴の言葉によって、どよめきはどんどんと大きくなり、驚愕の表情を浮かべる者が増え始める。

 

「っ…!?そうだったのか…!?」

「お客人の瞬詠様がか…!?」

「なっ…!?しゅ、瞬詠殿の正体と言うのは、近年その伝説とまで言われていた、あの出来事の生き残りであったというのですか……!?」

 

そうして瞬詠と模擬戦で刃を交えていた千岩軍の隊長達や教官達、そしてその彼らを取り纏めていたリーダーの男も、驚きの表情を作る。

 

 

 

 

 

「はぁ…。ちっ、刻晴。余計な事を言いやがって……」

 

そして肝心の瞬詠は、やれやれと呆れたように首を横に振りながら小さく舌打ちをし、そうして少しだけ恨むような視線を刻晴に向ける。

 

刻晴も一応は、刻晴なりに瞬詠の気持ちや抱えているであろう事情等の可能性を考え、瞬詠の本当の正体がその話の“黄金の翼”と呼ばれていた男であると明示することなく、あくまでも死兆星号の生き残りと言うに留めるに至らせたのだが、だがそれでも瞬詠にとっては十分に知られたくない情報であった為、刻晴に余計な事をしたなと睨んだのである。

 

「…ふふっ、別に良いじゃない。こうなったからにはどのみち、そう遠くない内に瞬詠の名が璃月中の千岩軍の兵士達の間で知れ渡ってしまう事になるだろうし。それだったら君に変な噂や話が広まらないように今ここで正しい情報を知らしめておくのも悪い事では無いでしょう?」

 

だがそんな瞬詠の視線などお構いなしに、瞬詠に対して冗談交じりの笑みを浮かべながら不敵な笑みを浮かべて言葉を返すと、再び千岩軍の兵士達の方に視線を向ける。

 

「…ちっ」

 

刻晴のその返答に、瞬詠は心底面倒くさそうに小さく舌打ちをする。

 

 

 

「___さて。そういう訳で改めて命ずるわ。下がりなさい。私はこの男と、瞬詠と1対1で剣を合わせたいの。だから貴方達は下がっていなさい」

 

そうして刻晴は隊長達や教官達にそう言い放つ。

 

「っ…。わ、分かりました。刻晴様」

「し、承知しました。刻晴様」

「了解しました、刻晴様。これより我々は下がります」

 

そして刻晴の言葉に隊長達や教官達の彼らは、完全に納得はしていないものの、刻晴の命令に逆らうわけにもいかず、悔しそうにしながらゆっくりと後退し始め、そうして瞬詠と刻晴だけを残して、隊長達や教官達はその場から立ち去って行った。

 

 

 

 

 

「ふん……」

 

そうして刻晴と瞬詠だけがその場に残ると、刻晴はちらりと千岩軍の兵士達が下がった方を一瞥し、完全に下がった事を確認すると鼻を鳴らした。

 

「……さてと」

 

刻晴はそうして小さく呟くと、瞬詠の方に向き直る。

 

「待たせたわね、瞬詠。貴方の実力、私に教えてくれないかしら?」

 

不敵な笑みを浮かべながら刻晴がそう言い放つ。

 

「はっ、随分と舐められたものだな…。純粋な剣法で勝負するなんて…。神の目持ちなんだから、別にお前さんの雷の神の目……。選ばれし者の証であるその力を使って、元素の力を直接ぶつけてきたって、自分としては別に構いやしないんだがな……?」

 

瞬詠は皮肉気な笑みを作りながら刻晴を見据える。

 

「ふぅん、神の目ね…。瞬詠、君は随分と神の目に執着があるように見えるわね。……だけど、そんな悪いけれど、私は神の目を使うつもりはないわ……。それに___」

 

そして瞬詠の並々ならぬ様子に、刻晴は挑発的な笑みを浮かべながら軽く首を横に振って刻晴は更に言葉を続ける。

 

 

 

「___私は、どちらかと言えば神の目なんて好ましい物だなんて思ってないのよ。これのせいで私は散々な目や面倒な目にあってきたから」

 

そうして刻晴は、鬱陶しそうな表情を浮かべた。

 

 

 

「なに……?」

 

だが瞬詠はそんな刻晴を、意外そうに目を丸めて見返す。

 

 

 

 

 

「…周りから全ての結果が『神の目』のおかげとされる。それに今でもそう。私の努力の結果が全て『神の目』のおかげだと思われている事を。私が手にした紫色の結晶体は、自分の誇りを奪い去った、神からの挑発と侮辱という烙印に他ならないわ」

 

「…そうだったのか」

 

刻晴は憎々し気に語り、瞬詠も刻晴の話を聞きながら見据え、そうして頷く。

 

「……」

 

「……」

 

そして瞬詠も黙って刻晴を見返し、暫しの間、二人の間に沈黙が流れる。

 

 

 

 

 

「…だから私は、この神の目が心底嫌い。身に着けているのはあくまでも、悪人が持つより自分が保管するほうがマシだと思ったからだし…。まぁそれに___」

 

そうして刻晴は吹っ切れたかのように、軽く笑う。

 

 

 

「___この代物を使ってみて、これには神の意識は存在しておらず、むしろ様々な場面で活躍できると気づいたしね。…力の源よりも大切なのは、その所有者よ。あくまでも私はこの代物を使いこなし、そうして私の理想を追いかけ、叶える為に利用するだけの事よ。……神の目なんて、その手段の一つでしかないわ」

 

そして刻晴は吐き捨てるようにそう言い放ち、そうして刻晴はゆっくりと自身の剣の切っ先を瞬詠に向け、そして構えに入る。

 

 

 

「…はっ、成る程な……」

 

刻晴の吐き捨てた言葉に対して、瞬詠はどこか清々し気に笑ってみせた。

 

 

 

「……?何が可笑しいのよ?」

 

瞬詠の反応に、刻晴は訝し気な表情を浮かべる。

 

「いや、なに。別に何でもないさ…。それよりも、その構えだが……。刻晴、その構え、それは“雲来剣法”か?」

 

そうして瞬詠は目を細めながら刻晴の構えを見つめ、そしてその構えが“雲来剣法”のものだと気付き、そう指摘する。

 

「えぇ、そうよ。…よくご存じね?」

 

またそうして、刻晴の構えから自身の剣法を言い当てた瞬詠に対して、刻晴は僅かに驚き、そして感心する。

 

刻晴の構え。

それは右腕を真っすぐにと伸ばし、また右手に持った片手剣の切っ先を瞬詠の方に向け、そして左手は自身の腰の方に軽く添えるというそんな構えであった。

 

 

 

「まぁな…。自分は今までの船旅の中で、テイワット各地にある色んな武術や武芸に関してをそれなりに調べていたり、少しかじる程度だが学んだりしたんだ。…それに璃月っていうのは、その歴史からして様々な武術が考案し試行錯誤され、そうして栄枯盛衰を繰り返してきた場所でもあるからな…。それにここ璃月は、“姐さん”の出身国でもあるからな…。まぁだから、璃月の武術に関してはそれなりには精通しているつもりなんだ」

 

刻晴の構えを観察していた瞬詠は、静かにそう語る。

 

 

 

「なるほど……、ね。それは納得だわ」

 

刻晴は瞬詠の説明に納得し、静かに頷く。

 

 

 

「…ま、それに、昔の仕事関係で宝盗団どもの捕縛を手伝っていた時、その捕縛対象者の中に璃月の雲来剣法を皆伝、そうして雲来剣法の使い手であるぞと自称していた奴が混じっていてな。その時のそいつの構えを思い出したんだ。まぁ、ただ___」

 

瞬詠はそこまで言うと、片手で軽く額を抑える。

 

「___本当に自称であったし、しかもそいつは全然弱くてただのハッタリだったがな…。はぁ、今になって思えばやりすぎたかもしれないな。何故あそこまで警戒したんだが。あんなんだったら“鉄扇”だけでも十分だったかもしれないな……?」

 

そうして瞬詠は呆れ返ったかのように、そうして薄ら笑いを浮かべる。

 

「あら、そうなのね…。なんだか凄く腹が立つわね、なんなのよそれ……?」

(なにそれ…?ふざけているのかしら……?)

 

瞬詠の言葉に刻晴も呆れの混じった笑みを浮かべる。そしてその自称した者、そうしてただのハッタリとして雲来剣法を皆伝していると豪語していたその者に対し、刻晴は少なからずの怒りを覚えた。

 

「まぁ、そうだよな。刻晴。雲来剣法の使い手であるお前さんが怒るのも分かるし、明らかに馬鹿にしているとしか思えないよな?無理はない。だが…___」

 

瞬詠はそう言うと僅かに腰を落とす。

 

 

 

「___そいつとお前さんを比較したら、お前さんの立ち振る舞いから明らかに“強者”に見えるし、そうしてそれこそが“本物”の雲来剣法であると見て取れるからな」

 

そして瞬詠はそう言い放つと目を細めた。

 

 

 

 

 

「へぇ…」

 

そうして刻晴も瞬詠と同じく目を細め、静かに呼吸を整える。

 

瞬詠は腰を少し落とし重心を低く構える事で、即座に刻晴の動きに即応できるように、また刻晴に対してこちらから攻撃や反撃をしやすいように、彼は自らの体勢を整えたのだ。

 

 

 

それはつまり、完全なる臨戦態勢に入ったということだ。

 

 

 

 

 

 

 

「ふっ…。そうね…。まぁ、瞬詠の言う通りよ……。瞬詠、君に本物の雲来剣法というものがどういうものなのかを、教えてあげる……!!」

 

「っ!?…はんっ、やってみろ……!!」

 

刹那、刻晴は一瞬少しだけ力を抜いたかと思うと、その次の瞬間には一瞬にして瞬詠との距離を一気に詰め、そうして瞬詠も急速に接近する刻晴に対し、彼女を迎撃するために応戦を開始し始めたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——————————————————————

Side:???

 

「…ふむふむ」

(へぇ…)

 

とある日の暖かな日差しが降り注ぐ璃月港。

 

璃月港の富裕層や大商人達が住まう住宅地。また毎年の迎仙儀式等の重要行事を催す要所である“倚岩殿(いがんでん)”。そして迎仙儀式の岩王帝君の予言やそこで彼が語った璃月の国家方針、それらを着実に確実に実現させるための選ばれた璃月の七人の統治者達である七星達が、公式な事柄を議論するために集まる場所でもある“月海亭”。

それら、璃月という国家の中心的な施設や人物達が多く集い、その区画で暮らしている『玉京台』の一角にある屋敷。

 

 

 

その屋敷にて一人の幼い少女が、たくさんの本に囲まれた部屋で本を読み漁っていた。

 

「……」

 

その少女はじっと、そして真剣な眼差しで本に書かれた文字を追っていて、本のページを捲る手は一切の淀みもなく止まることも無い。

 

幼き少女の周辺にあった本というのはすべて、様々な岩王帝君や璃月の仙人達に関する内容が掛かれた古書、また璃月の伝統文化に関する書物であり、そうして幼き少女はその年の見た目年齢とはまるで不相応な程の知識を、その小さな頭の中に蓄えていた。

 

「___うん?“刻晴”、またここにいたのか?」

 

「あっ」

(この声は…!)

 

すると、ふとそんな幼き少女……、“刻晴”に声がかかり、少女は本に向けていた視線を外し、声のした方に顔を向ける。

 

「___叔父様…!!お仕事は終わったのですか、叔父様?」

 

刻晴は目の前に立っていた一人の年老いた男が刻晴を見下ろすように見つめ、そして刻晴も自分の祖父の叔父であることに気付くと、嬉しそうな笑みを浮かべながら立ち上がり、パタパタとその男性の下に駆け寄った。

 

「あぁ、もう終わったよ。それにしても刻晴、君は本当に私の書斎で本を読むのが好きなんだな?」

 

「はいっ!叔父様のこの書斎で本を読んでいると、なんだか叔父様のように人々の為に色々な事をやっているような気分になれるんです…!それにこの書斎はとても本が多いし、読みごたえのある本もたくさんあるから、退屈もしないですし…!」

 

「ははは……。それは嬉しい事だな。刻晴、刻晴の将来が楽しみだ。将来は立派なお嬢さん。もしかしたら、今のわしのように璃月七星の『玉衡』として、この璃月や璃月港に住まう人々の生活や日常を、彼らを支えてくれる立派な人物になれるかもしれないな……」

 

「ほ、本当ですか……!?……そ、そうならいいな……!」

 

「あぁ。刻晴ならきっとなれるさ」

 

そしてその男性は優しい笑みを浮かべながら刻晴の頭を優しく撫でると、刻晴も嬉しそうに微笑み、頬を微かに赤く染めたのであった。

 




前書きにありました、“一時的となりますが投稿ペースがかなり改善される”の件に関してですが、
作者のリアルの事情になりますが、今年のGWは連続しての休暇が可能になった事により纏まった時間の確保が可能になった事。
また異動の前の当初の予定では6月か7月辺りに資格受験関連の事情により、今回を区切りに投稿ペースが著しく悪化していく予定だったのですが、それが最終的には10月の後半、もしくは11月中にへと延期となったため投稿ペースも一時的にある程度回復する見込みとなりました。

そのため流石にGW中に毎日連続投稿するというのは不可能でありますが、少なくとも5月中は先月3月の2回よりも投稿回数は超える見込みです。

そして次回から「刻晴過去編」に突入します。
「刻晴過去編」はほぼ完全にオリジナル(ごく一部、過去の期間限定イベント「Ver2.1韶光撫月(しょうこうぶげつ)の浮世」で刻晴が語っていた叔父関連はそちらを参考にしています)となりますが、現状の予定では玉衡の座に座る前の頃の刻晴、玉衡の座に座る事になった出来事、そして玉衡の座に座った後の出来事(時系列的には凝光が瞬詠を群玉閣に連れ込む前)、また刻晴と甘雨の出会いや、刻晴と凝光の出会い、そうして刻晴と神の目のエピソード等、これらを大雑把にとなってしまいますが描写していければと思います。

なお次回の投稿ですが、次回はおそらく今月の最後か来月の始まり辺りになりそうです。
それでは次回の投稿まで、しばらくの間お待ちください。




—————
◎解説
・雲来剣法について
→『雲来剣法』は刻晴の通常攻撃で振るわれる剣法です。雲来剣法に関しては色々と調べ回ってみたのですが、正直その雲来剣法の歴史や流派を開いた開祖に関する情報が全くと言っても良い程出てきませんでした。
 そのためそれらについて解説が出来る事はほとんどありませんでしたが、雲来剣法に関してを調べていく内に偶然にも似たような名前の剣法、そしてその雲来剣法に似た剣法は名前だけでなく、構えや動きに関してもある程度の共通点があると発見しました。
 そして「雲来剣法」に似た剣法、それが「雲来古剣法」という剣法となります。
 この剣法は“七七”の通常攻撃で振るわれる剣法となるのですが、実はこの七七の剣の動きと刻晴の動きに一部似ている点があると思われたのです。賛否両論になるかもしれませんが、具体的には斜め斬り(「七七の3段目」と「刻晴の4段目」の動きの点)や、巧みに右手から左手に剣が握られている事(「七七の3段目」と「刻晴の5段目」において両者ともに左手に剣が握られている点)が個人的に似ているのではないかと思われました。そのため、もしかすると刻晴の「雲来剣法」というのは七七の「雲来古剣法」の派生なのではないかと推測されます。(また実は七七自身も人間では無く、またただのキョンシーであるという訳でもありません。それ故に「雲来剣法」は「雲来古剣法」の派生と言えるのではないかと思われます。※興味がある方は七七のキャラクターストーリーや、重雲の七七に対するセリフ等を確認してくれれば言っている意味が理解できると思います)

 なお余談となりますが、実は刻晴の「雲来剣法」。片手剣ではありませんが、槍を扱いその刻晴の似たような動きをしている人物であるキャラクターが他に2名ほどいます。
 これも賛否両論となってしまうかもしれませんが、作者的に似ていると思われたのその人物というのが、槍キャラクターである“鍾離”、そして弓キャラクターですが“甘雨”です。
 大雑把に説明しますと“鍾離”の場合であれば「通常攻撃・岩雨」、敢えて個人的に名付けるならば「槍術・岩雨」の6段目で見せる槍の構えと刻晴の一段目の構えがかなり一致していると思われました。ここから言える事として、もしかしたら鍾離先生こと、岩神モラクスは璃月の『武神』と呼ばれていた事から、「雲来剣法」や「雲来古剣法」の源流というのは、鍾離先生の槍術こと「岩雨」と言えるのかもしれません…。
 そうして“甘雨”に関してとなりますが、甘雨はゲーム内では槍を振るってはいませんが、実は「閑雲のキャラクター実戦紹介。『逍遥、風の如く』」にて、ムービー内の甘雨が槍、そして片手剣を振るっていました。そうしてその甘雨の槍の動きや構えが先ほど挙げた鍾離の6段目の動きや構えと似ていた事。そしてそれは即ち、ムービーで見せた甘雨の槍術の動きが刻晴の剣法と類似点があると言えるのではないかと思われました。(…個人的に、折角なら武器を変える事が出来るタルタリヤの弓タルタリヤや双剣タルタリヤみたいに、それぞれ弓甘雨、槍甘雨、片手剣甘雨みたいに切り替えができればなと思いました……)
 ※なお甘雨の片手剣、もとい甘雨が振るっていた剣法のちょっとした簡単な考察や推察というのは、本作品の第4話「_どちらを選択するのか、それは貴方の自由よ?」(https://syosetu.org/novel/333745/4.html)の前書きにそちらがありますので、甘雨が扱っていた剣法に興味があればそちらにてご確認ください。(また実はちょうどその時のタイミングで閑雲のムービーが公開されました……)

 …正直、璃月の武芸や武術(璃月キャラクターの通常攻撃の動き)を通じて、“刻晴”や“七七”、そして“甘雨”や“鍾離”と言った各キャラクターの関係性や繋がりがこうして見えてくるのというはとても感慨深いなと思いました……。



—————
追記1
・後書きの鍾離の“5”段目の槍の構えを“6”段目と変更しました。(数え間違えていました…)

追記2
・タイトルを変更しました。(章の細分化を行った事により、後半の刻晴過去編のセリフから前半の千岩演習のセリフに変更した方が良いと判断したため)
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