八幡に明日を生きる夢を託す 作:八幡検定一級
原作:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
タグ:R-15 オリ主 残酷な描写 アンチ・ヘイト 急募!! 八幡になる方法 全てフィクションです 普通こんな主人公はいない ぶっちゃけアンチ・ヘイトでは無い気もするが、念の為
某歌合戦を見ても楽しめるアニソンは流れていない。
だからテレビは付けずに、スマホを弄る。
一応正月は休みである職場だが、4日から準備をしなければならない。
正月も休めない仕事よりはマシだが、そんな仕事よりもマシというだけでしかない…。
俺の人生はオワコンだ。
いや、一度も始まっていない。
俺は生まれた瞬間に低スペックだった。
きっと両親の遺伝子が悪かったのかもしれない。
だから、始めようとしても始めようがなかったし、それが分かっているから、始めようともしなかった。
機動すらしないバグOSを積んでいる中身だし、そもそも外見デザインも終わっているから手にとっても貰えない。
でも値段が同じなら、中身も外見も駄目なものを選ばないのは、理屈としては正しい。
でも、弟は彼女もいるし、俺よりもマシな人生歩んでるんだよ。
どうして俺は終わってるんだ。
勉強は楽しくなかった。
だからって、部活に本気で打ち込んで成果を出せた訳でもない。
アニメやゲームや漫画で楽しむ方にばかり時間を使って、後は寝るだけ。
勉強は苦手だったけど、代わりに運動や芸術の才能があるわけでも無かった。
犯罪だってしたこと無いし、不良とは正反対の性格で真面目なつもりなのに、コツコツと将来に向けて計画性のある努力をしないのは真面目じゃないと怒られる。
直ぐに物を失くすし、聞き間違いも多い。
咄嗟の反応も鈍く、相手に強く出られるとビビって無意味な誤魔化ししか喋れない。
後でブツブツ言ったのが聞かれて、また怒られる。
物事を解決出来ないからストレスも溜まりっぱなしだ。
当然周りからも馬鹿にされる。
弟にさえ見下されている。
苦しい悔しい。
俺は主人公にはなれない。
俺は自分の人生の主人公かもしれないが、誰にも読まれない物語の主人公だ。
ストーリーもキービジュアルも評判も悪い。
登場人物も少なく、しかも似たようなものしかいない。
そんな俺はあるフィクションにであった。
【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。】
俺と同じような主人公が、知名度のある作品の主人公として認められて、周囲を美少女に囲まれて、時にリア充達よりも褒められる。
俺はこんな主人公になりたかった。
この瞬間から八幡は、俺にとって明日を生きる希望となった。
いや、俺が八幡だった。
きっとそうだった。
俺が欲しかった可能性が八幡だったのだ。
俺と同じような人々は大勢いた。
その誰もが陰キャなのに学力が低い男達だった。
少なくとも俺の知る限りはそうだ。
陰キャで学力が低い男は、社会的にはゴミ扱いされてきた。
ミスは多く起こすが、故意の事件は起こさない。
誠実な男だと自負している。
それを売りに生きていても、それだけで高く評価される事は無かった。
ヤンチャという名の迷惑行為をやって来た連中の方が、人生上手くいっているのは不公平だ。
俺達が迷惑行為をしたら、普通に一生ゴミ扱いされるのに。
しかし、俺達は八幡に出会った。
八幡は俺達の理想であり、俺達の明日を生きる希望だ。
俺達は自分の人生に諦め、八幡に明日を生きる夢を託す。
しかし、そんな俺達に求めてもいない現実論を押し付ける奴等がいた。
彼等が言う事は確かに現実だが、そこには俺達の欲しい夢はない。
俺達はありのままの俺達を誰からも高く評価して欲しい。
けれどそれが認められないのなら、俺達の代わりに八幡が誰からも高く評価される夢が欲しい。
だから、八幡には何もかも手に入れた存在になって欲しいんだ。
だというのに、俺達の敵は、「原作の八幡って何もかも手に入れたキャラクターじゃないよね? 持たざる者達の代表だよね?」とか、「で、現実のお前らは何が出来る?何の成果を出した?」と言ってほしくない事を聞いてもいないのに言ってくる。
うががむきいくぎゃああああぐるうあああごろすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすぅああああああ!!!!!!!!
余りにイライラして、叫んだら煩いと怒られた。
強面が凄んだら相手が引き下がるのに、俺達が凄んでも煩いと突き返されるだけ。
本当におわってる。
俺達が八幡で、八幡に優しい世界なら、こんな事にならなかった。
この現実の世界は、余りにも残酷過ぎる。
俺の人生は全部で35話も続けて来たのに、総PV500、平均評価4だ。
大勢に認められたかった。
もう、疲れた。
スマホを弄るだけの正月が終わったら、もう夢も希望もない…。
俺は八幡に生まれ変わりたい。
自作の小説らしき文章の羅列の最後に、このような文章が書かれてあった。
恐らくは彼の遺書だろう。
死体として発見された
しかし、本作品の主人公は所謂【陰キャ】であり、【ボッチ】な【試合には負ける】というキャラクター設定だったが、彼の自作二次小説の中の八幡は、周囲に尊敬される【陽キャ】であり【常に連勝】する【人気者】であった。
きっと、それは────彼がなりたくてなりたくて、けれども絶対になれなかった理想の人生だったのかも知れない…。
結局死んで終わりなので、転生してません。
だから転生タグも憑依タグも無かったんですね(名推理)
もうこの名作読んだら、評価・感想書くしかないよな(笑)