未来の、しかもノアの一族の戦争がおわり平和になった遠い未来の世界で、環境問題の影響からイノセンスの力をエネルギー源として、使うようになって、永久封印されていたノアの一族の遺伝子を封じ込めた神の結晶―イノセンス―との融合結晶体を使って、新しい、エネルギー物質を生み出そうとしていたのですが、それは表向きで、本当は兵器を作り出すための研究たっだ。

そして選ばれたのが、マナ・ウォーカーの実児であるアレン君をその結晶体の適合者に選んだ。


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もし、14番目が未来から来た人間だっただのお話です。まだ、ネアの存在を確認できていなかったときに作った作品ですので、原作とは違います。
読むにあたっての注意。
このお話は、一部の外部キャラも含まれています。
14番目が嫌い、もしくは味方が敵になる話は嫌!!という方はご遠慮ください。



【原作パラ】未来からの訪問者

 

 

***

 

 

「これが、ノアの結晶?」

 

地下深くにひっそりと存在する、研究所。

そこに、11名の科学者たちが、13個ある円柱状の水槽の中にある、黒い結晶体を眺めていた。

 

「まるで神の結晶―イノセンス―のようだな」

 

ひとりの研究員が呟いた。

 

「その通り、これは神の結晶―イノセンス―とノアの一族の遺伝子を混ぜ合わせたものです。当時の技術では、ノアの遺伝子を封印という形で抑え込み、戦争を回避させるしかなかったようですね」

 

「で、今回我々が集められた目的は?まさか、コレを調べるために、こんなに優秀且つライバルたちを集めたのかね?」

 

「ふふふ・・・ご心配なく、それも一様含まれていますが、皆様が今回集められた目的は、新しいエネルギー源の開発です」

 

「エネルギー源の開発だと?」

 

「ご存知の通り、今我々の地球がエネルギー源不足で、発展途上国はおろか、先進国にまで、影響が及び、人々が難儀な生活を余儀なくされています。そこで、このノアの結晶です」

 

19世紀、当時、ノアの一族と名乗る13人の人間が強大な力を振りかざし、人類を滅亡の危機に陥りました。しかし、イノセンスと呼ばれる、神の結晶がノアを打ち砕き、再び悲劇を繰り返さないために、光と闇、お互いに反対物質を備えている神の結晶とノアの遺伝子を融合させ、永久封印をした。

 

「表向きでは・・・、しかし、裏を返せば、強大な力を備わっているということになります」

 

「現にいま、我々が生活しているところは、イノセンスが生み出す結界に守られ、砂漠になった外の世界とを遮断して生活していますからね。それだけ、イノセンスの力が強いということは、対等またはそれ以上の力を持った、ノアの一族の力を封じ込めたノアの結晶・・・。これを使って、新しい技術や、エネルギー源を作り出す。というわけですか」

 

「ご説明ありがとうございます。スカリエッティ博士」

 

「だが、解せんな。ただエネルギー源作り出すだけならば、私や、スカリエッティ博士がここにいる意味がない」

 

「あなたと、スカリエッティ博士は生体改造や人造生命体の開発者でしたね。もちろん、あなた方も必要ですよ。何せ、この結晶はもとは人間の遺伝子の中を、旅する宝・・・ですからね。遺伝子や人体などと言ったことはあなた方のほうが、詳しいですし、それに同じ大学院の先輩後輩に当たるのですからいいではありませんか。また、同じ研究ができるのですから。ねぇ、テスタロッサ博士」

 

「どこまで、我々のことを調べているかは、解りませんが、面白そうなので、付き合って差し上げますよ」

 

「ありがとうございます。スカイエッティ博士」

 

「では、新しい技術と、エネルギー源の開発をみなさんと共に、がんばってまいりましょう。申し遅れました。私は、このチームのリーダーを務めさせていただく、ルベリエと申します」

 

 

 

それが、一番初めに教えられた、表向きの目的だった。

 

それは本当は、神への大罪となる実験っだったとは聞かされた僕や、おそらく、ここにいる研究員たちは気付いていなかっただろう。ごく一部の研究員以外は。

 

 

 

***

 

 

 

 

そして、月日が流れ14年後、完成した。

いや、完成する一歩手前まで来ていた。

 

「やっと、完成ですね。ルベリエ博士。これがあればもっと、豊かな星になるでしょう」

 

「なにを言っているのですかな?ウォーカー博士」

 

「え?」

 

「あなたぐらいですよ。我々の研究の真の目的に気付いていないのは」

 

「真の目的?」

 

「えぇ、それにまだこの結晶『14番目』はまだ、未発達。イノセンスの適合者やノアの一族となる適合者つまり、コレを扱う人間がいなければ意味がない」

 

「そこで・・・」

 

パチン、と指をならす。

 

「パパ!!」

 

「!? アレン!?」

 

息子のアレンは、軍事兵隊に連れてこられた。

 

「アレン!!」

 

僕は、助けるために、近づいた。しかし、それも虚しく、兵に取り押さえられた。

 

「パパ!!」

 

「僕の息子に、アレンに何をするつもりだ!!」

 

「ノアの結晶。『14番目』の適合者ですよ」

 

「な、なに?」

 

「あなたがここに呼ばれた理由はあなたの流れている血に意味があるのです」

 

「血だと?」

 

「そう、彼方の血にはノアの遺伝子に酷似した形状をしているんですよ。だから、彼方の血を媒体にして、13体のノアの結晶を砕き混ぜ合わせ、再結晶させることができたのですよ。そして、初めは適合者を彼方にしようと思ったのですが、運の良いことに、彼方の息子のアレン君の方がより、近い形状をしていることが解ったのでね。急きょ、そちらを使うことにしたんですよ」

 

「ふざけるな。だったら、アレンではなく、僕を使えばいいだろう! アレンを離せ!!」

 

「それも、出来ないお話なんですよ。ウォーカー博士。隠しているようですが、アレン君はイノセンスの適合者でしょう?」

 

「違う!! アレンは、適合者なんかじゃない!!」

 

「ですが、そんな嘘はごまかしきれませんよ。ほら、ごらんなさい。ノアの結晶や『14番目』を」

 

見ると、今まで、高圧力をかけた電圧じゃないと、ピクリとも動かなかった、ノアの結晶が、反共鳴のためかドス黒いオーラを発している。

 

「な、」

 

「これで解ったでしょう? アレン君はイノセンスの適合者なんですよ。ノアの結晶がここまで反応を示しているのが何よりの証拠。さぁ、その子をこちらに」

 

「や、やだぁ! パパぁ!!」

 

「アレン!!」

 

「さぁ、これで、完全なる完成です!!」

 

「パパぁ!!!」

 

「アレン!!!」

 

入っていた水槽が割れ、どす黒いオーラがアレンの体に巻きつく。アレンは兵の手から離され、高々と持ち上げられる。まるで、生け贄を食らう準備をするかのように。

 

「あ、あ!!」

 

そして、左手にあるイノセンスを中心にアレンの中に入り込もうとしている。

 

「あ、あ゛ぁぁ!!」

 

兵の押さえる力が弱まった内に、僕は逃げだしアレンを助けようと手を伸ばす。

 

「アレン!!」

 

「あ、あ゛、あ゛あ゛ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「ウォーカー!!」

 

だが、延ばした手は届くはずもなく、逆に見えない壁にはじかれた。

 

「く、アレン!!」

 

「まなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

 

 

 

そして、

 

 

 

 

僕たちは、見知らぬ、土地へと。転送された。

 

 

 

 

 

ノアの一族がまだ健全に存在していた。

 

 

 

 

仮想19世紀に・・・・。

 

 

 

 

 

 

End.

 

 

 







あとがき。

突発的に書いた話です。短いですが、もし14番目が生まれた経緯は未来から来たらという設定で書きました。

未来の、しかもノアの一族の戦争がおわり平和になった遠い未来の世界で、環境問題の影響からイノセンスの力をエネルギー源として、使うようになって、永久封印されていたノアの一族の遺伝子を封じ込めた神の結晶―イノセンス―との融合結晶体を使って、新しい、エネルギー物質を生み出そうとしていたのですが、それは表向きで、本当は兵器を作り出すための研究たっだ。

そして選ばれたのが、マナ・ウォーカーの実児であるアレン君をその結晶体の適合者に選んだ。

という、話の流れになります。

こまごまとした、説明やややこしい所も多くありましょうが、
ここまで、読んでいただき、ありがとうございす。

続きを書くかどうかはまだ、わかりません。

作成日2009/12/6  D.Gray-man 第189夜 「ユダの呼(こえ)」まで。


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