この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件とは一切関係がありません。いやいや、そんなはずないから! という気持ちでお読みください。

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先に言っておきます。広〇県民の皆様、ごめんなさい。


某県の都市伝説を元にした話

 広◯県にはこのような都市伝説がある。

 

 ◯島県は抗争が絶えない県であり、ヤクザや警察だけでなく老若男女全ての広◯県民が全員拳銃を持っている。

 

 もちろん何の根拠もないただの噂である。

 

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 ◯島駅前南口

 

 平日の朝。学校や会社、各々の目的地に向かうため老若男女が行き交う。

「いやぁ〜、しかし昨日は疲れたな」

「あぁ、そうだな」

 大きく背伸びをする同僚の川内(かわち)に隣で歩く普通のサラリーマン、世津(せつ)相槌(あいづち)を打つ。

 深夜までかかった出張を終えてビジネスホテルで一泊し、二人は本社に帰るところだった。

「そう言えば広島焼き食った、おいしかった」

 

 広島焼き

 

 その言葉に周囲が殺気立つ。

「お、おい川内!」

 周囲の殺気を察した世津が川内の袖を引っ張る。そんな世津に気にせず川内は続ける。

「でもやっぱりお好み焼きは大阪のお好み焼きが1番」

 次の瞬間だった。

 

 バンッ! バンッ! バンッ! バンッ! バンッ! バンッ! バンッ! バンッ! バンッ! バンッ! バンッ! バンッ! バンッ! バンッ! バンッ! バンッ! バンッ! バンッ! …………

 

 「俺、会社行きたくないよ……」と愚痴をこぼしていたサラリーマン、「ヤバぁ、急がないとお局様に怒られる」と走っていたOL、無言でスマートフォンを操作していた高校生、「えぇと、市役所に行くにはどの路線に乗れば?」と尋ねる老人、「それでしたら……」と案内していた職員……日常を過ごす人々から一流の暗殺者となった百を超える弾丸が、川内の肉体を原型が留まらないほど穴だらけにした。

「ひ、ヒイィィィッッッ!!!」

 数秒前まで普通に会話していた同僚の変わり果てた姿に、世津は腰を抜かす。

 腰を抜かす世津を尻目に清掃員が肉体を分解、血一つ残さないように清掃する。

「…………」

 その光景を世津はただ見ていることしか出来なかった。

 死体を袋に詰め掃除用具などが入った台車に載せると、清掃員は何事もなかったかのようにその場を去った。

 同時に暗殺者達も日常の姿に戻る。

 先ほど殺人があったのがなかったかのような光景に世津は「自分は夢を見ているのか」と自問する。

 しかし先ほどまで隣にいた川内はいない。そんな世津を一人のサラリーマンが現実に戻させる。

「お兄さん、分かってますよね?」

 耳元で冷たく(ささや)くサラリーマンの言葉に、世津は壊れた機械のように何度も頷く。

 その後世津は新幹線のホームにいち早く向かうとホームで「早く来てくれ! 遅延とかしないでくれ!」と祈りながら新幹線を待った。

 指定席に真っ先に飛び込むように座ると目的地に着くまで周囲を確認。飛ぶように本社に報告した。

 しかし

「川内? 何を言っているんだ世津。うちの会社にそんな奴はいないじゃないか」

 その後無事に帰るものの言うことなく生涯を終える。


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