王妃は雪乃。
隣国には葉山。
八幡王国という国があった。
国王は当然八幡で、国民も八幡。
貴族は存在せず、全員が国王であり国民である。
近くには、雪ノ下王国という国があり、今の王は隼人であり、王妃は雪乃という。
さて、雪ノ下王国は大変栄えていて、八幡王国は貧困国家である。
軍事力も経済力も大きく差がある。
八幡王国が勝っているのは、アニメ視聴時間とスマホをイジる時間ぐらいだった。
しかし、八幡王国にとっては、それは自慢する事であった。
さて、パワーバランスがガッツリ違うので、雪ノ下王国の国民は、八幡王国の国王達をパシらせる事や、代金を払わない事もよくあった。
昔その事で八幡達が抗議したことはあったのだが、葉山国王が
「えっ。何? ウチに何か文句あるの?」
と聞かれた結果
「いや、その…何ていうか文句じゃないんだけど」
「じゃあ何なんだよ!!」
という流れになり、
「あ、いや…何でも無いです。でも、お金は返して貰えたら─────」
「よく分からないが文句は無いんだな!?」
と、葉山に押し切られて以降、以前と同じかそれ以上にパワーバランスが明確になってきた。
基本的には、八幡が何か言おうとしても、「何か文句があるのか?」と男性に聞かれると八幡が全て「文句があるわけではない」と答えた結果だ。
八幡は女性には強く出られたが、その女性と仲が良い男性が出て来ると謝る以外の行動が出来なかった。
八幡は皆国王でもあるので、それらの対応は国として承認された結果となっていた。
八幡が不平等条約を結びまくった結果、一日働いて小麦団子十個と水が貰える事を条件に、毎日雪ノ下王国で開催される万博のボランティアとして働く事になった。
八幡は万博に興味もないしキツいのでバックレようとしたのだが、戸部に捕まってしまった。
「文句ないって言ってたじゃん。なぁ?」
「えっ、まぁそう…だったような」
人に嫌われたくないだけのハッキリとしない態度は、結果大勢に嫌われる。
「だったような〜じゃなくて、そ う だ っ た 。 だ よ な !?」
「はい」
これで八幡を万博のボランティアとして確保したので、雪ノ下王国は万博の建築費は八幡に出させる事にして、国を挙げてカジノを含めたテーマパークを作ることにした。
正直なところ、こっちが大本命だ。
二年後、万博には二三十人来たくらいだったが、テーマパークは大盛況という結果になった。
八幡はやっぱり王様は無理だと思ったので、王様を辞めると宣言したが、その後も彼の扱いが変わることは無かった。
八幡はテーマパークのキャラクターで、お尻にドラを付けたマスコットのタイキックンの中に入って、一日に小麦団子50個とジュースを買えるお給料を貰える様になった。
葉山と雪乃も子供が生まれた。
皆幸せになってハッピー・エンド♪
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