西住家のいつものお座敷でダラダラとお正月を満喫する西住姉妹とラブの三人。
しかしこの三人がただ何の騒ぎを起こさずダラダラ出来るはずもなく、炬燵の中で小学生でもやらないような実に下らない戦いを繰り広げます。
そしてお約束のお風呂タイムも、やはりポンコツ姉妹がラブ相手にセクハラ行為に精を出し、西住家は今年もピンク色な新年を迎えます。

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遅れに遅れた新年最初の投稿です。
最早お正月感は皆無ですが今年も番外編からのスタートになります。
どうか今年も恋愛戦車道を宜しくお願い致します。


完璧の母

 季節は冬、所は西住家のお座敷。

 お正月休みという事もあってお座敷の真ん中には炬燵が鎮座し、帰省中の西住姉妹とラブの三人が何をするでもなく只ぬくぬくダラダラと時間を浪費する姿があった。

 

 

「喉乾いたわ…ねぇみほ、お茶淹れてくんない……?」

 

「イヤよ、そんぐらい自分でやってよ」

 

「…下っ端の分際で生意気な……子分なら子分らしく親分の言う事は素直に聞きなさいよ」

 

「誰が下っ端よ誰が!?」

 

 

 手の届く範囲に持ち込んだアコギや曲作りのノートやらを放り出し、だらしなく炬燵の天板に突っ伏していたラブはみほにお茶を淹れるよう顎で命じていた。

 だがこちらもだらけた体勢でボコられグマの四コマ漫画の単行本を読んでいたみほも、顔も上げず面倒そうにその命令を突っぱねてラブと軽い言い合いを始めたのだった。

 

 

「煩いぞオマエら…正月ぐらい静かに出来んのか……?」

 

 

 するとみほと同じ態勢で月刊戦車道の新年号を読みふけっていたまほが、炬燵の上に置かれた籠に盛られた蜜柑に手を伸ばしながら煩わしそうに低い声で文句を言った。

 

 

「アンタねぇ、さっきからいったい何個目ぇ?いくらなんだって食べ過ぎよ、顔色がカレー食い過ぎ事件の時みたくなっても知らないからね」

 

「煩いな、ほっといてくれ……」

 

「妹の分際で生意気な……」

 

「誰が妹だ誰が!?」

 

 

 三人揃えば当然のように長女として振る舞った挙句、理不尽な事を言っては自分達を顎で使うラブの偉そうな態度にカチンと来たまほが反抗的な態度を取ると、二人に口答えされて面白くないラブも声のトーンを下げて脅し文句を口にした。

 

 

「また写真バラ撒かれたいの……?」

 

「……チッ!」

 

 

 行方知れずであったラブと再会した際、彼女からお土産として貰った笠女謹製の学園艦カレーを調子に乗って大量に一気食いした結果、彼女の顔色はカレー色に変色し腹に据えかねたエリカに色が抜けるまでの間重営倉に放り込まれる失態を演じた事があった。

 そしてその時の証拠写真をエリカから手に入れたラブは、事故とはいえ仲間達に一斉送信してしまいそれを持ち出されたまほは忌々し気に舌打ちをしてからぬくぬくダラダラに戻ったのであった。

 

 

「…おいラブ、さっきからオマエの脚邪魔なんだよ……」

 

「失礼ね、長いんだから仕方ないでしょ!?」

 

 

 だが静かになったのもほんの束の間、体勢を変えたラブの膝が自分の脹脛に当たると、まほはぶっきらぼうな口調でだらけた姿勢でノートに何やら書き込むラブに嫌味を言っていた。

 

 

「…この育ち過ぎのタケノコが……」

 

「ちょっ!それ一体どういう意味よ!?」

 

「まんまだよ、無駄に育って煮ても焼いても食えない役立たずだって言ってるんだ……」

 

「なっ!わ、私のドコが役立たずよ!?このっ、こうしてやるエイっ!」

 

 

 身から出た錆なのを棚に上げてまほの嫌味にカチンと来たラブは、言ってやったとドヤ顔で自分を睨むまほの脚に蹴りを入れる。

 

 

「痛っ!ちょっとラブお姉ちゃん!何で私を蹴るのよ!?」

 

 

 処が狭い炬燵の中でラブが蹴りを入れたのはまほではなくみほの脚で、完全な誤射にキレたみほはすかさずラブに報復の蹴りを入れた。

 

 

「あだっ!?オイみほ!何故私の脚を蹴るっ!?」

 

 

 しかし蹴りが命中したのはラブではなくまほの脚で、フレンドリーファイアにキレたまほも間髪入れずに反撃に転じたのだった。

 

 

「くぅ!?ま、まほ!この卑怯者!アンタ一体何処に足突っ込んでんのよ!?」

 

 

 だがまほの放った一撃も的を外れラブの微妙な部分に命中し、不意打ちを喰らったラブは顔を赤らめ条約違反を犯した敵を非難するように彼女を強い口調で罵っていた。

 

 

「やかましいわ!元はと言えばオマエが悪いんだろうが!」

 

「なんですってぇっ!お姉ちゃんになんて口の利き方を!これはお仕置きが必要なようね!」

 

 

 日頃妹分として下に見ているまほに蹴られた挙句、口答えまでされたラブもこれで完全にキレる。

 

 

「イ゛ダ!だからラブお姉ちゃんはなんで私を蹴るのよ!?」

 

 

 反抗的なまほを蹴るつもりでラブの放った蹴りはまたしてもみほに命中し、一度ならず二度までもと怒髪天を突き即座に報復に出た。

 

 

「喰らえ!てい!」

 

「な!やったわね!」

 

「ふざけるな!こうしてやる!」

 

「生意気言ってんじゃないわよ!」

 

「また私を蹴って!この大足女!」

 

「お、大足ぃ!?じ、自分はチッパイのクセにぃ!」

 

「おっぱいのサイズは関係ないじゃない!」

 

「とりゃ!」

 

「うらぁ!」

 

「この!この!この!」

 

 

 炬燵を揺らし三人が不毛な蹴りの応酬を延々と繰り返し、それに合わせてガタガタと音を立てて跳ねる天板の上では籠に盛られた蜜柑がコロコロと零れ落ちている。

 

 

「ったく往生際の悪い!いーかげん諦めて白旗揚げなさいよ!」

 

「どっちがよ!これで止めよ!」

 

「ぬかせ!返り討ちにしてやる!」

 

 

 見苦しい蹴り合いは留まる事を知らずエスカレートする一方であったが、さすがに三人共息が上がり始め仲良く同時に止めを刺すべく渾身の一撃を放とうとした。

 が、揃いも揃って頭に血が上って冷静さを欠いていたので、狭い炬燵の中だという事を忘れ大きく脚を蹴り上げる愚を犯したのであった。

 

 

『ガッ!?』

 

 

 結果、三人揃って炬燵の天井の梁に脛を強打すると、そのまま後ろに倒れ込んで全身を貫く強烈な痛みに声も出せず悶絶したのだった。

 

 

「三人揃って何やってるんですかだらしのない、新年早々そんなのお母さん許しませんからね」

 

 

 すると低レベルな争いの果てに三人が自滅した処にしほがたまたま通りかかり、だらしなく引っ繰り返っている娘達にしかめっ面で釘を刺して行った。

 

 

「…トランプでもやるか……」

 

「お正月休みのド定番ね……」

 

「何か不満か?」

 

「誰もやらないとは言ってないじゃない」

 

 

 しほに新年最初のお年玉替わりのお小言を頂戴した三人は渋々ながらも矛を収めると、一応はこれで手打ちとトランプに興じようとしていた。

 

 

「えっと、何やる……?」

 

「そうね、ポーカー辺りが────」

 

「ポーカーはダメだ、最後は結局ラブの独り勝ちになるからな」

 

「…じゃあ何ならいいのよ……?」

 

 

 だがみほが何をして遊ぶか問い掛けラブがそれに答えようとすると、ケースから取り出したカードを手際良く切り始めていたまほは即座にその提案を却下したのだった。

 何しろまほの言う通りアメリカ暮らしの長いラブは本場仕込みな上、算数お化けな彼女相手にポーカーをやっても勝てないのは解り切っていたのだ。

 しかし自分の提案をいきなりぶった切られて面白くないラブの声のトーンは、Ju 87 シュトゥーカの急降下爆撃ばりの降下速度で低くなって行った。

 

 

「ば、ババ抜きとかどうかな……?」

 

 

 すると再び険悪になった空気にまた母に説教を喰らっては堪らんと慌てたみほは、二人が全面戦争を始める前に間に割って入り最も無難な調停案を出して事態の鎮静化を図った。

 

 

「ふ…ババァ抜きか、それはいいな……」

 

「誰がババァですって!?」

 

「し、しほママ!?」

 

 

 みほがオロオロしながらババ抜きを提案した途端、意味あり気にニヤリと口元を歪めて笑ったまほはここぞとばかりにしほをディスるネタを披露していた。

 だが彼女が我ながら上手い事を言ったとドヤ顔で鼻を鳴らした直後、まるで瞬間移動でもしたようにまほの背後に立ち、ラブの度肝を抜いたしほは自慢のアハトアハト(ゲンコツ)をまほの頭頂部にフルパワーでお見舞いしたのだった。

 

 

「下らない事を言ってる暇があったらサッサとお風呂に入りなさい!あなた達がそこでグズグズやってたら後がつかえるでしょうに!」

 

 

 あまりの事にビビッてシッコちびりそうなみほの怯え顔を、鬼の形相でひと睨みしたしほがドスドスと床を踏み鳴らして立ち去ると、その背中を見送ったラブは心底呆れたようにまほに冷たい視線を送った。

 

 

「とんだとばっちりだわ……」

 

「い゛でぇ゛…何で私だけ……」

 

「ハァァァァ…アンタはホントにバカね……」

 

「……」

 

 

 頭のてっぺんにまるでお供え餅のようなタンコブをこさえて呻くまほの学習力のなさに、ゆるゆると首を左右に振りながらラブは深く長い溜息を吐いていた。

 

 

 

 

 

「あのクソババァ正月も手加減なしか……」

 

「またしほママの事クソババア呼ばわりして…自業自得、そんなんだから痛い目見るのよ……」

 

 

 しほに雷を落とされたコタツムリ三匹はノソノソ炬燵から這い出すと、西住家自慢の温泉徹甲の湯に直行して冴えない顔で力なく湯に浮かんでいた。

 

 

「んも~、いっつもお姉ちゃんのせいで私までお母さんに怒られるんだからイヤになるよ……」

 

「何でも私のせいにするな…みほだって私の事言えないだろうが……」

 

「どっちもどっちね、目くそ鼻くそってヤツだわ」

 

誰が目くそだ?(誰が鼻くそよ?)

 

「二人共自分がどっちかよく解ってんじゃん」

 

 

 姉妹揃って母の事となると露骨に態度が悪くなるので、しほ大好きなラブの二人への言動は当然のように辛辣なものになる。

 だがそれが面白くないポンコツ姉妹はそれまで喧嘩していた事も忘れ、結託して長女の如く振舞い上から目線で小言を言うラブに反抗するのだった。

 

 

「うわ出たよ横須賀弁!そーやってカッコつけて私らの事馬鹿にしてんだろ?」

 

「横須賀弁は今関係ないでしょうが……」

 

「ラブお姉ちゃん都会人ぶって見下してるよね!」

 

「今時都会人ていつの生まれよ…大体都市の規模じゃ熊本の方が全然大きいでしょうに……」

 

 

 普通に張り合っても勝てない相手に三下レベルの難癖をつける姉妹に、軽い頭痛を覚えたラブはお馬鹿相手に打つ手なしと深い溜息を吐いた。

 

 

「ホラまたそうやって!」

 

「ダメだこりゃ……」

 

 

アホになると一切話の通じない姉妹の相手に疲れたラブは、これ以上は付き合い切れぬと湯から上がろうとしたが頭に血が上った二人はそれを許そうとしなかった。

 

 

「あ!待ってラブお姉ちゃん!話はまだ終わってないよ!」

 

 

 ここで逃がしてなるものかとみほが立ち上がりかけたラブの右腕をガッチリと掴み、バランスを崩した彼女は湯の中へと引き戻されて尻餅を突いた。

 

 

「ちょっとみほ何すんのよ?危ないじゃない」

 

「お姉ちゃんも逃げられないようそっちの腕押さえといて!」

 

「おう任せろ!」

 

「…聞いちゃいねぇ……」

 

 

 アホ二匹に両の腕を絡め捕られ荒れた湯面に特大サイズの機雷をタプタプさせたラブは、どうしたものかと絶望的な顔で湯気に煙る天井を見上げた。

 

 

「前々から思ってたけどラブお姉ちゃんはお母さんといる時っていっつもいい子ぶってたよね!?」

 

「そうだったな…一緒に遊んでても何か怒られような事があると、自分だけクソババァの側に立って私は何も悪くないって顔をしていやがったからな……」

 

「今もそうだよ!気が付くといつの間にかお母さんとつるんで偉そうに説教かまして来やがるんだよ!」

 

 

 幼い頃からずっとまほのオマケのみそっかす扱いされて来た事が余程悔しかったのか、ここぞとばかりに鬱憤を晴らそうとするかのようにみほはラブの罪状を並べ立て、まほもウンウンと何度も頷きながら彼女の意見に同調するのだった。

 

 

「ああそうだ、全く以ってその通りだ、コイツはいつだって何かあるとあのオニババァの味方しやがるんだよ」

 

「あのねぇ…イタズラしてバレた時は私だってアンタ達と一緒に怒られてたじゃない……忘れたの?」

 

 

 ほんの半年程の間とはいえ西住家で暮らしていた頃、しほはラブの事も娘二人と同様に何も分け隔てなく扱っていたが、都合の悪い記憶はデリートしたポンコツ姉妹は口を揃えてしほとラブを糾弾する。

 

 

『何だかなぁ…こういうのもツンデレの一種なのかしらねぇ……?』

 

 

 確かに厳しくはあるが幼い頃はそのしほに甘え放題だった姉妹の姿を今も覚えているラブは、完全にエキサイトして猛る二人にぼんやりとそんな事を考えていた。

 

 

「オイ、聞いているのかラブ!?」

 

「あ!お姉ちゃんこの顔は適当に聞き流して違う事考えてる顔だよ!」

 

「……」

 

「オマエ今舌打ちしただろう……?」

 

 

 こいつ余計な事をとこういう時だけ勘の鋭いみほを忌々しく思っていると、彼女の僅かな表情の変化を見逃さないまほは眉尻を吊り上げラブを戒める腕に一層力を込めた。

 

 

「ちょっと…痛いからその腕放してくんない……?」

 

「逃げる気か?」

 

「ハァ…子供じゃないんだからいい加減にしろって言ってんのが解んない……?」

 

「ほんっと偉そうだよね!お姉ちゃんこれはもうお仕置きが必要だと思うよ!」

 

 

 これ以上付き合い切れるかとラブは少し語気を強めてまほに腕を離すよう促したが、その言葉尻を捕らえたみほがまたろくでもない事を言い出した。

 

 

「みほ!アンタ何言いだす────」

 

「フム、お仕置きか…これは確かに少々お灸を据えてやった方がよさそうだな……」

 

「まほ!」

 

 

 みほの戯言に深く考えずあっさりと首を縦に振るまほの単純さに、このまま放って置けば非常に危険な事になるとラブは危機感を覚えた。

 だが馬鹿力で抑え込まれてはろくに身動きも取れず、何とか逃れようと藻掻いても湯に浮かぶたわわな機雷が揺れ動くだけだった。

 

 

「何よラブお姉ちゃんわざとらしくデカ乳揺らして偉そうに!そんなにお仕置きされたいなら望み通りにしてあげるから覚悟するといいよ!」

 

「それはもうただの難癖じゃない……っていきなり人の胸鷲掴みにすな!」

 

「ほお?確かにいきなりそれは大胆だな…なら私はこうだ……」

 

「このお馬鹿張り合うな!ってかいきなり先っちょ吸うなぁ!」

 

 

 ラブとしてはこうなる前に何としても逃げ出したかった訳だが、時既に遅く目付きのおかしい二匹のケダモノは彼女のたわわを弄び始めていた。

 

 

「あぁ!やっぱこうな…あ、二人共止めぇ……」

 

「フ…止めろと言いつつもう感じてるじゃないか……」

 

「なんだかんだ言ってラブお姉ちゃんはいつも誘い受けだもんね」

 

「んなワケあるかぁ!」

 

 

 何を言っても聞く耳持たず遠慮のえの字もなくたわわをモミモミちゅ~ちゅ~され、無理矢理火を付けられたラブの肢体は彼女の意思に反して艶めかしく蠢いていたのだった。

 

 

「ダメ…そ、そんな先っちょコリコリしちゃ……」

 

「ダメとか言ってラブお姉ちゃん、ナニ先っちょ硬くしてんのかな……?」

 

「そ、それはみほがねちっこく弄るから…あぁん……♡」

 

 

 身を捩り逃れようとする彼女の弱点を突き、みほはラブという名の名器に甘美な喘ぎ声を奏でさせる。

 

 

「ウ~ム…みほは何処でそんな指使いを覚えたんだ?なら私は……」

 

「ま、まほ…アンタ何を張り合ってそんないやらしい舐め方ぁぁぁ!ら、らめぇ……♡」

 

 

 大学選抜戦で愛里寿と対峙した時以上のコンビネーションでラブを責めるまほとみほ。

 それに一々反応してしまえば二人の思う壺だと頭で解っていても、一旦火が着いてしまった肢体は極僅かな刺激でも過剰に反応し、微かに開いた艶っぽい唇からは荒い吐息と嗜虐心をそそるセクシーなハスキーボイスの喘ぎ声が洩れてしまうのだった。

 

 

「ハァハァ…だ、だから左右交互に先っちょ吸うのヤメぇぇぇ……♡」

 

 

 激しい飽和攻撃に晒されすっかり腰砕けなラブの頬は上気し、その色っぽさに二匹のケダモノは増々鼻息を荒くしてよりねちっこくたわわの先っちょをちゅ~ちゅ~し始めた。

 

 

「ふふ♪日頃の偉そうな態度が嘘のようじゃないか」

 

「ホントだよ、イヤだのなんの言いながら結局こうされるの待ってたんじゃないの?」

 

「そ、そんな訳…も、もうこれ以上吸われたら私本当に……」

 

 

 ヘンタイ姉妹の猛攻に晒され頭の中が真っ白になるまで何度も絶頂させられたラブは、既に息も絶え絶えで白旗を射出するのも時間の問題だった。

 だが調子に乗ったケダモノ達が彼女に止めを刺そうと舌の動きを一層激しくしたまさにその時、ラブにとっては最強の援軍が奇襲攻撃を仕掛けて来たのだ。

 

 

「何をやっているのですか騒々しい!」

 

「しほママ!」

 

「な!?」

 

「お、お母さ……!?」

 

 

 いつまで経っても風呂から上がらぬ娘達に業を煮やしたのか、いきなり風呂場に乱入し仁王立ちで大音声を発するしほにラブは目を輝かせまほとみほは腰を抜かす。

 

 

「二人して恋のおっぱいにしゃぶりつくとは何事ですか!見た目ばかり成長して中身はまだ乳飲み子のままとは情けない!」

 

「い、いやこれは……!」

 

「そ、そうこれはラブお姉ちゃんが────」

 

「言い訳はよろしい!」

 

 

 怒髪天を突くしほの怒声に湯から飛び出したケダモノ二匹は条件反射で洗い場の床に正座し、この場をどう言い繕って窮地を脱しようかとポンコツ脳をフル回転させていた。

 だがしほにその場しのぎの底の浅い言い訳など一切通じるはずもなく、マッパで正座する愚かな娘二人に情けないと母はこめかみに特大サイズの怒りのバッテンを浮かべるのであった。

 そして尚も言い訳を募ろうとする娘達に堪忍袋の緒がぶつりと音を立てて切れたしほは、満を持して引き抜いた伝家の宝刀の切っ先を二人に突き付けたのだ。

 

 

「全く以って情けない……そんなにおっぱいが恋しいなら母の乳を吸いなさい!」

 

『は?』

 

 

 しかしながらしほが抜いた抜群過ぎる伝家の宝刀の切れ味の前に、まほとみほの二人だけではなくラブまでもが目を点にして間の抜けた声を上げていた。

 そして次の瞬間しほが豪快にその胸元をはだけると、とても高校生の娘二人を育て上げたとは思えぬ程張りのあるたわわがバインバインに揺れながら飛び出したのであった。

 

 

「し、しほママ……?」

 

「さあどうしました二人共、待ち焦がれた母の乳、遠慮なく吸いなさい!」

 

 

 全裸で正座して呆ける二人の前に誇るように乳を晒したしほがズイっと迫ると、そのあまりの圧の強さに我に返ったまほとみほは恐れおののき最強の母に全裸土下座していた。

 

 

『そ、それだけはご勘弁を……』

 

「…ったくなんてモノ見せんのよ……二人揃ってほんっと馬鹿なんだから……」

 

 

 丁度全裸土下座待機状態の姉妹の背後で事の成り行きを見守っていたラブは、いきなり尻を天に向けて突き上げた二人のアソコをモロに見てしまい心底嫌そうに長く深い溜息を吐いたのだった。

 

 

 




今回もまた後半はえっちな展開なので大丈夫かと不安です。

今年の目標は投稿ペースを回復させるのが一番の目標だったのですが、
いきなりこれだけ遅れると早くも達成出来るかあやしいですね……。

さて新年早々発生した大災害ですが、被災された方々にはお見舞い申し上げます。
今は只これ以上被害が拡大せず、一刻も早く救援が進む事を祈るのみです。

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