多くのご感想と誤字報告、ありがとうございます!
大変励みになります。
バトスピアニメの一挙放送で盛り上がっている中、時間がある時に書いている筆が止まりません。
バトスピアニメは何回何週見ても良い(確信)
「君とバトルするのも何回目になるのかな?」
「さあな、始めるぞ」
「うん、負けないよ」
弾の第1ターン
「スタートステップ」
バトルフィールドで向かい合う弾と硯。
先程までミミの村で宴が催されていたが、宴の途中で弾のデッキ調整が終わり、急遽硯とのバトルが開始された。
「全くもうあのカードバカは。せっかくの宴なのに…」
「まあまあ、お酒もお料理もまだまだご用意しておりますので」
「ダァン!けっぱるだよ!」
「メインステップ。ネクサス『古代闘技場』を配置しターンエンド」
硯の第2ターン
硯はネクサス『魔法監視塔』、『力奪う凱旋門』を配置してターンエンド。
弾の第3ターン
弾はネクサス『古代闘技場』をLv.2に上げ、『ナイフ投げのジャグリーン』を召喚。
そしてアタック。硯のライフを1つ削った。
硯 ライフ5 → 4
そして硯の第4ターン
「メインステップ…いくよ。蒼き神の拳 『英雄巨人タイタス』召喚!」
青のマントをたなびかせ、天より現れるは、顔にXの刻印を持つ巨人。
拳を打ち鳴らしながら、バトルフィールドへと降り立つ。
「ここでタイタスを召喚?」
「ん?どうしただかぁクラッキー?」
「いや…召喚時効果が使えない状態でタイタスか…と思ってね」
「手札に他のスピリットがないのかもね」
「手札が悪いだかぁ?」
「いいや、それは違うぞ」
クラッキーたちが硯のプレイングについて議論しているとバトルしている弾からの否定の声が入る。
「硯のデッキには、ほとんどスピリットが入っていないんだ。たぶん10枚も入ってないはずだ」
「はぁ!?そんなデッキで回るわけが」
「…なるほどね〜」
「えっ…どういうことだか?」
硯のデッキについての爆弾発言に、ありえないとクラッキーが、何かを悟ったかのようなマギサが、わけがわからないズングリーと三者三様の反応を見せる。
「いいからいいからそんなこと。僕はこれでターンエンド」
弾の第5ターン
「メインステップ。マジック『ストロングドロー』を使用。デッキから3枚ドローし、その後手札2枚を破棄する。俺は『戦斧のアポロディノス』と『猛角獣ホーングリズリー』を破棄…さらにジャグリーンのコアをリザーブへ移動して破壊する。ターンエンド」
「えっ!?なんでだ!?」
「…ごめん、僕にもわからない」
「…私にもわからないけど、ダンは何かを見据えて自分のスピリットを自ら破壊したはずよ」
硯の第6ターン
「ダンくんの読みは正解だよ、メインステップ。タイタスをLv.2にアップ。そしてこれが僕の【激突】!ネクサス『燃えさかる戦場』を配置!」
タイタスが強化されたあと、続けて硯の背後にあるネクサス『魔法監視塔』と『力奪う凱旋門』が燃え上がる。
「そうか!ダンが警戒したのは『英雄巨人タイタス』と『燃えさかる戦場』のコンボか!」
「どういうことだか?」
「『英雄巨人タイタス』のLv.2のアタック時効果でスピリットを破壊した時に相手のデッキの上から10枚を破棄できるの」
「そしてネクサス『燃えさかる戦場』Lv.2の効果で最初にアタックしたスピリットをダンはブロックしなければならない…」
「でも今ダンのフィールドにスピリットはいないからどちらの効果も意味をなさないのよ」
「だが、硯のコアはまだコンボをするには足りていない…ダンはなぜジャグリーンを破壊したんだ」
クラッキーは硯の狙いが分かってなお、弾が自らスピリットを破壊した理由が分からず、困惑している。
「簡単なことだよ、もし僕がタイタスのLvを上げるマジックを持っていたとしたらダンくんのデッキを10枚破棄するコンボが成立する。ダンくんはそこまでの可能性を見据えてバトルをしているんだ。僕はこれでターンエンド」
弾の第7ターン
「…メインステップ。俺は何もせずターンエンドだ」
「なんだって!?何もしない!?」
「何もしないじゃなくて何も出来ないのよ…」
「ダァン…」
硯の第8ターン
「メインステップ。容赦無くいくよ!タイタスをLv.1にダウン。そして敵の牙城を打ち砕け!『機動要塞キャッスル・ゴレム』召喚!」
大地を突き破り現れる巨兵。
掲げる槍の矛先は、いまだ姿を見せぬ龍か神か…。
「またXレア!?」
「なるほど、ダンはこれを見越して『古代闘技場』のLvを下げないのか…」
「僕はこれでターンエンド」
「「えっ!?」」
「ここまで有利に立っても動かないのか…」
「ダンくん相手に下手にコアをあげたら怖いからね。こちらの準備が整い次第、1ターンで決める!」
「…」
弾の第9ターン
「メインステップ。ネクサス『太陽石の神殿』を配置しターンエンド」
弾の背後にピラミッド型の神殿が出現し、頂上には赤のシンボルのように赤く光輝く石が見える。
「ダンは下手にスピリットを出せない…きついね」
「硯くんが動いた時、ダンが凌げるかどうか…」
硯の第10ターン
「メインステップ。『機動要塞キャッスル・ゴレム』をLv.2にアップしてターンエンド」
弾の第11ターン
「メインステップ。ネクサス『無限蟲の蟻塚』を配置してターンエンド」
「…どちらも動かないわね」
「互いに何かを待ってるみたいだ。しばらくは膠着状態が続くだろうね」
硯の第12ターン
「メインステップ。タイタスをLv.2にアップする…いつもなら速攻で来るのに今日は悠長だね」
「…元のデッキをベースに【激突】スピリットとサポートを追加したりしてカタストロフドラゴンを使えるように組んでいるからな、当然動きは元のものより遅い」
「なるほどね」
「それに硯のデッキは対策をしてないときつい」
「これに関しては君の入れ知恵だろ?」
「それはそうなんだがな…」
「彼のデッキがダンの入れ知恵ってどういうこと?」
「そのままの意味だよ。ダンくんの常識外のアドバイスを受けていくうちにこういうデッキになったのさ」
「へぇ〜…えっ常識外?」
「ダンくんと出会ってから、バトスピ以外にも色々と常識がひっくり返されたよ…」
「それはどういう…」
「それはね…ダンくんが人のプライベートとか関係なしに激突してくるお節介な人ってことさ」
「…」
「長話しちゃったね。ターンエンド」
弾の第13ターン
「…来たか、メインステップ」
弾が1枚のカードを掲げる。
「荒れ狂う暴龍よ…地の底より現れ、眼前たる敵を滅さん!『凶龍爆神ガンディノス』召喚!!」
大地が割れ、淡く緋く輝く角を持つ漆黒の龍が咆哮と共に翼を広げ現れる。
「ここでガンディノスか!」
「いけー!ダァーン!」
「すごい…これがダンくんの新しい裏Xレア、『凶龍爆神ガンディノス』か!」
「ガンディノス、反撃開始だ!」
弾の声に応えるようにガンディノスが咆える。
「アタックステップ!ガンディノスでアタック!」
「ダンが先に動いた!」
「何をしているんだダン!タイタスもキャッスル・ゴレムもガンディノスよりBPが上だぞ!」
「ガンディノスの効果【強襲】が発動、ネクサス『太陽石の神殿』を疲労させガンディノスは回復」
「…ライフで受けるよ」
「なぁ!?」
ガンディノスが硯のライフを切り裂く。
硯 ライフ4 → 3
「…ガンディノスで再びアタック!【強襲】の効果でネクサス『無限蟲の蟻塚』を疲労させガンディノスは回復」
「ライフで受けるよ」
硯 ライフ3 → 2
「ガンディノス、もう一度アタック!」
「これもライフで受ける」
硯 ライフ2 → 1
「…ターンエンド」
「何で硯はブロックをしないんだ…BPは勝っているのに…」
「カウンターを警戒したのよ。キャッスル・ゴレムとタイタスを破壊できる確信がないとダンもアタックしないでしょうし」
「でもブラフの可能性もあった…たぶんさっきの判断が勝敗を大きく左右する」
硯の第14ターン
「メインステップ。マジック『ストロングドロー』を使用。デッキから3枚ドローし、その後手札2枚を破棄する。僕は『青嵐の虚空』と『トランスフォーメーション』を破棄するよ…やっときた」
ドローしたカードを見て硯の顔に笑みがこぼれる。
「マジック『バスタースピア』を使用!『古代闘技場』を破壊して1枚ドローする」
硯から放たれた一本の槍が弾のネクサスを貫き破壊する。
「まずいぞ、これで硯のスピリットは召喚時効果を使える」
「さらにネクサス『心臓破りの巨大坂』を配置」
硯の背後に巨大坂が出現する。
「そしてさらに、『英雄巨人タイタス』を召喚!不足コスト確保のため元々いたタイタスをLv.1にダウン」
硯のフィールドに2体目のタイタスが降り立つ。
「召喚時効果でダンくんのデッキを10枚破棄!悪いね!」
弾のデッキから10枚のカードが舞い散る。
『吸血竜ワイバット』
『太陽石の神殿』
『雷皇龍ジークヴルム』
『ストロングドロー』
『一角魚モノケロック』
『ヴィクトリーファイア』
『サイレントウォール』
『闘将カタパルドス』
『吸血竜ワイバット』
『猛角獣ホーングリズリー』
「…」
「ターンエンド」
弾の第15ターン
「ダンくんのスタートステップ、ネクサス『心臓破りの巨大坂』の効果が発動。デッキから1枚破棄するよ」
『古代闘技場』
「…」
「これでダンのデッキ枚数は15枚…次のターンでキャッスル・ゴレムかタイタスを召喚されたらゲームエンドだね」
「ええ、このターンを逃したらダンは…」
「…メインステップ。『一角魚モノケロック』を召喚し、さらにガンディノスをLv.3にアップ」
モノケロックが召喚されると同時にガンディノスが強化される。
「アタックステップ!ガンディノスでアタック!」
ガンディノスが咆哮と共に駆け出す。
「ガンディノスの効果【強襲】が発動、ネクサス『太陽石の神殿』を疲労させガンディノスは回復」
「フラッシュタイミングでマジック『サイレントウォール』を使用するよ。このアタックでアタックステップは終わりだよ」
「やられた!ダン!」
「問題ない、フラッシュタイミングマジック『インビジブルクローク』を使用!」
「ここでか!?」
「これでガンディノスはブロックされない!最後のライフを削り切れるわ!」
「最後のライフを撃て!ガンディノス!」
ガンディノスが硯へとその強靭な爪を振り下ろす。
「フラッシュタイミング!マジック『レッドウォール』!」
「ッ!?」
「レッドウォールの効果で自分のスピリット全てはブロックされない効果を持つスピリットをブロックできるようになる…よってガンディノスのアタックはタイタスでブロック!」
ガンディノスの鋭い切り裂きを、タイタスが正面から受け止める。
その後、一旦距離を取った次の瞬間、ガンディノスは尾をしならせて足払いを放ち、タイタスの体勢を崩した。
そのまま地に倒れた隙を逃さず、ガンディノスの灼熱のブレスがタイタスを直撃する。
炎を一身に浴びたタイタスは大爆発を起こし、そのまま破壊された。
「…ターンエンド」
硯の第16ターン
「さあ、行こうか!メインステップ!」
to be continued…
互いの一手先を読み合い、激しくぶつかる弾と硯。
そしてついに、二人のバトルは決着を迎える。
次回バトルスピリッツ憑依転生ダン
爆神