ヤンデレなのかBSSなのかはもう分かんないです。
名前は出てないけど、倉田です。
好きな男の子と一緒に学校に行くことを夢見て、頑張って勉強する倉田はいると思うんです。
って言うのを目指して書いてたはずだったんですけどね。
ーーいつからだろう。
君を常に視界に入れるようになったのは。
ずっと見ていたいって、そう思ったのは。
君が私以外の女の子と話すたび、それをメモに控えるようになったのは。
ほんとに、いつからだったかな。
去年の冬かな、それとも、一昨年の冬?
とにかく、今日みたいな、そんな寒い日だった気がする。
君のことを考えるだけで暖かいけど、女の影が見える度に心が冷える。
それだけじゃない。
なんだか、キミが穢れていくような気がする。
どこも汚れてないはずなのに、ずっと黒い何がが憑いてるような気がする。
他の人には見えてないだろうし、最初は私も幻覚だと思ってた。
だけど、キミが女にくっつかれるたびに、キミの黒いのが濃くなっていくんだ。
分かった、分かったよ、私。
他の女が、キミを穢してるんだね。
そんな事、私が許さない。
ドブ沼につかる前に、私がきれいさっぱり、洗い流してあげなくちゃ。
期末テストも終わって、冬休みも近づいてきて。
みんながだらけちゃう時期。
私はもっと勉強しなくちゃいけない。
キミと同じ大学に入るために、いっぱい、いっぱい勉強しなきゃ。
私もキミも、まだ2年生。
志望校は聞いたことある。
ここらへんで一番頭が良い所だって。
キミの友達からも「やっぱお前はすごいなぁ」って言われてたよね。
そう言われたキミは決まって、「それしかやることないんだよな」って目を逸らしながら返してたね。
今日も、そうやって言われてたし、そう返して、帰っていったね。
なんでだろうね、すごいことなのに。
目標があって、それに向かって進めるのはすごいこと。
でもどうして、やましいことを隠す顔をするの?
もしかして、ほんとはそこに行きたくないのかな。
なんで?
なんで行きたくないの?
私が勉強した時間は?
キミと私以外、誰も知ってる人がいないような、そんな学校なのに。
どうして?
キミがそこに行くなら、私も頑張ろうって思ったのに。
キミが行かないなら、私も行かない。
自分勝手じゃない。
キミの意見に私も賛成したかったの。
でも、どこに行くんだろう。
気になっちゃうな。
ちょっとだけ、聞いてみてもいいかな。
ううん、ダメだ。
私には、そこまで踏み込む勇気はない。
分かってる、私が、一番。
キミの心が覗ければな。
私だって、こんな思いしなくて済むのにな。
そんな事を考えながら歩いて、ふと、体育館の裏あたりで、キミの声が聞こえた。
「俺は、――に行くよ。俺のやりたいことがあるんだ、そこだけに」
聞いたことがない、優しい声だった。
覗きたかった。
キミにそんな声を出させるのは誰なのか。
けど、見れなかった。
キミが
「君と一緒の所」
なんて、そうやって言うから。
私は立てなくなった。
なんで、どうして?
いやだ、行かないでほしい。
私が隣に立てない。
そんな奴が行きたいレベルに合わせるために勉強してたの?
「ずっと、君といるために」
もう、何も聞こえない。
私、何やってるんだろう。
バカみたいだなぁ