【完結】 種(CE)世界に00(西暦)要素をぶち込んで、死亡フラグを圧し折りながらイージーモードにしてみた   作:種再燃祭

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上中下三話構成のシン×リデラード回のラストです。

割とガチなラブコメにしてみました。
どこか懐かしい日々の甘酸っぱい空気を感じて頂ければ、本当に嬉しいです。





第60話 A Girl meets A Boy(下) そして、三度目の……

 

 

 

「あっ、妹からメールが入ってる」

 

 ふとした瞬間、気がつくと……

 

「お兄ちゃん、ゆっこの誕生会終わったよ~♪ 迎えに来て♡」

 

「迎えに来いだってさ」

 

 ついでにいうと、シンがモビルスーツ・パイロットを目指すきっかけになったのは、このメールの送り主である妹のマユちゃんだ。

 実は最初にモビルスーツにドハマりしたのはマユの方で、軍がリクルート映画にもなると全面協力した”戦闘機の代わりにモビルスーツが出てくる(マヤノでない方の)トップガン”的な映画を兄妹揃って観たせいらしい。

 

 本当に余談なのだが……この映画、主役は”上官殺し”のバックボーンまで含めて某ハムの人にそっくり(役者もよく似ている)であるらしい。

 

 だが、マユは適性検査の結果、耐G特性や三半規管的な理由……つまり、モビルスーツに乗ると乙女の尊厳に関わる”虹色の物体”をまき散らす体質だったために泣く泣く諦めた。

 そして、「マユの代わりに俺が!」と立候補したのが、我らがシスコン……もとい。妹想いの兄であるシン・アスカ君だったというわけ。

 まあ、本人も実は上記の映画に妹と同じく密かにハマって、実に男の子らしい感性で「カッコ良さ」に憧れたのも確かだろう。

 

「私も、そろそろ戻ろうかな……お姉、心配するし。ん? シンって妹いたんだ? 私にもお姉ちゃんいるよ」

 

「へぇー。確かにリデラードって妹っぽいかもな」

 

「妹っぽいってなによ?」

 

 ぷぅっと頬を膨らませるリデラードに、

 

「そういうとこ」

 

 とツンツンと頬っぺたをつっつくシン。

 二人の距離は随分と近くなっていて……その時、優しいメロディーと共に街角に流れたのは、

 

光る汗 Tシャツ 出会った恋

誰より輝く 君を見て

初めての気持ち見つけたよ

新たな旅が始まる

 

「あっ、”明日への扉”だ。ソロverの方だな」

 

「実はさ、私、ラクス・クラインって好きじゃなかったんだよね」

 

「なんで?」

 

「バカがラクス・クラインのグッズを買い込んで、旅費を爆散させたから」

 

「すんげー納得」

 

かさぶただらけ とれない心

あなたのやさしさでふさがる

 

「でも、今はそうでもないかも」

 

「なんでさ」

 

いつの間にか 隙間あいた心が満たされてゆく

ふとした瞬間のさりげない仕草

いつの日にか夢を語る あなたの顔をずっと

見つめていたい 微笑んでいたい

 

「おかげでシンと会えたから、だよ♪」

 

 にっこり微笑むリデラードに、

 

「じゃあ、俺もリデラードの言うバカに感謝しないとな」

 

「えへへっ。シン、楽しかったよ!」

 

「俺もだ。リデラード!」

 

”CHU♡”

 

「ふぇっ!?」

 

 唐突に頬に温かい感触……

 

「さっきの頬っぺたツンツンのお返しだZE♡ リデラードさんのファーストKISSだぞ♪ 感謝するが良い!」

 

「リデラード……」

 

「Bye-Bye、シン。また逢えたらいいね」

 

(多分、無理だと思うけど……)

 

行き場なくした強がりのクセが

心の中でとまどっているよ

 

()()()。リデラード! ()()()()()()()元気にしてろよっ!!」

 

初めて知ったあなたの想いに

言葉より涙があふれてくる

 

「……うんっ!!」

 

 

 

 

 

 

 そして分かれるシルエット……

 それは在り来たりで、どこにでもある小さな出会いと別れ。

 数年後、もしかしたら二人は再会するかもしれない。

 だが、それが幸せなものとは限らないのが世の中だ。

 時に”運命”はとても残酷なものだから……

 

 でも、今は少しだけこの歌を信じたい。

 

少し幅の違う足で

一歩ずつ歩こうね

二人で歩む道 でこぼこ道

二つ折りの白い地図に

示す決意を

正直に今 伝えよう

 

 

 

 四年後の二人に、幸があらんことを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおっ!? リデラード、戻ったのかっ!?」

 

 と思わず身構える残念美形(オルフェ)

 リデラードの性格をよく知る彼ならば、「出会い頭のリデラード・ラリアット」が飛んでくるのを警戒するのも無理はない。

 もっとも、そういう展開になるのは大体オルフェが悪いのだが。

 

 しかし、警戒するオルフェをよそにリデラードは素通りし、

 

「リッちゃん、お帰り。あれ? なんか、いいことあったの?」

 

 何やら姉の直感か? 頬が微妙に緩んでいることに気づいたらしい。

 

「ん。まあ、そんなとこ」

 

 そのままリデラードはベッドにダイブして、ぼふっと枕に顔を埋めてしまう。

 そして、

 

(うわぁぁぁーーん! 私のバカバカバカバカバカ!! なんで初めて会った男の子にあんな恥ずかしいことぉっ!?)

 

 すると、どうやらダダ洩れしていたリデラードの思考を読んでしまったらしい姉はそっとベッドに腰掛け、微笑と共にリデラードの頭を撫でて……

 

「リッちゃん、素敵な出会い、あったんだね?」

 

「そ、そんなこと……」

 

「でもね……」

 

 イングリットは真面目な顔で、

 

「お持ち帰り、できないよ?」

 

 この姉、やはりどこかずれていた。

 

「しないわよっ!」

 

 思わず顔を上げてツッコミを入れてしまうリデラードだったが、途端にしゅんとなり、

 

「それに二度と会わないことくらい、わかってるから……」

 

「それはどうかな?」

 

「お姉?」

 

「あのね、リッちゃん……人の”運命(Destiny)”は、とても不思議な物なの。何処で何時、誰に繋がってるかわからない……私はそう思ってる」

 

「お姉、よくアレ(オルフェ)見ててそれが言えるね? いつも運命の相手がどうのこうの言ってるのに」

 

 するとイングリットはクスクスと笑い、

 

「いつもオルフェを見ているから、だよ? だから、遺伝子に刻まれた程度の”人造の運命”なんてそんなに大したものじゃないって思えるの」

 

(だって、ラクスさんの運命はきっと、もう……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、もしかしたらあるかもしれない未来(あす)……

 

「えっ? もしかしてリデラード、なのか?」

 

「うそ……私のこと、まだ覚えていた、の……?」

 

気がついたら 心の中 優しい風が吹いて

明日への扉 そっと開く

 

「当たり前だろ?」

 

言葉が今 時を越えて永遠を突き抜ける

いくつもの季節を通り過ぎて たどり着いた二人の場所

長すぎた旅路のあと 誓った愛を育てよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




サブタイの意味は、”三度目の『明日への扉』”でした。
実は三回全て、意味と言うか意図が違いますw
でも、この回が一番、”正統派”かな~と。

さて……後書きを読んで下さる皆様の余韻を台無しにする発言を色々とw

まず、ラストの”再会”はあんなに綺麗じゃありません。だって構成的には前話(https://syosetu.org/novel/335614/59.html)、後書きの「(薩摩式)暴力とはこういう物だ」のシーンに続くシーンですのでw
また、当然二人きりな訳もなく……

ステラ:「ステラもあそこにいるよ~♪」

いきなり壮大なネタばらしをありがとうよ!(血涙
そうなんですよ。gdgdなC.E.73年、きっちりこの娘、生き残ってしまうんですよね~。
どれ……←設定を読んでいる。
……ところで君、どうやったら死ぬの?

ステラ:「ステラはとっても頑丈♪ えっへん!」

そうなんだよな~。
ステラだけじゃなくて、強化人間特有の”儚さ”が仕事してないというか……異能生存体チックってより三人そろって(三人に限った話じゃないかもだけど)コックピットに直撃喰らっても、

「「「あ~、死ぬかと思った」」」

で流してしまえる体質と言いましょうかw
まあ、”幻痛”自体もかなり愉快なことになってるし……
シンリデ書いていると思わず色々すっ飛ばしてC.E.75を描きたくなりますが、C.E.73描かないと全く意味不明になってしまう恐れガガガ……

なんせ”運命計画”巡って壮大なすったもんだの茶番劇が開催される予定ですので。
そして、各勢力の思惑が入り混じった結果、原作とは似ても似つかないgdgdな展開にw

その前にさっさとC.E.71を終わらせろというのは言わないお約束で。

最後に……リデラード&イングリットのトラドール姉妹、もう悪役とか無理だろ?w

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