ギルバート諸島・マキン島
「また霧か・・・」
島内にある住宅からドアを開けて出て来た男は深夜の街の中に霧が侵入して来るのを見て呟く。
「やたら多い様な気がするなあ。」
ここ数ヶ月急に増えたなと男は不思議な思いに駆られる。
「う~ん。」
唸りながら首の後ろを無自覚に掻く男は、そこに奇妙な痣が有る事に気付いていなかった。
そして男は就寝する為家の中に入ってドアを閉めると、人通りの絶えた街の中を霧は静かに覆っていった・・・まるで全てを飲み込んで行く様に。
「マキン島に到着しました艦長。」
マキン島の沖合にはるなが現れる。
「了解です、両舷停止。」
「両舷停止。」
恵理香の指示を受けはるながるマキン島の沖合に停止する。
「錨を降ろして下さい。」
島の沖合に停止したはるなは錨を降ろす。
「総員警戒配置に・・・作業艇の発進準備とパーク博士に艦橋に来る様伝えて下さい。」
「はい艦長。」
作業艇の発進準備を指示しながら恵理香はここに来る事になった経緯を思い出しため息を付くのだった。
援助物資を受け取る為にパールハーバーに向かっていたはるなに通信が入って来たのは6時間前の事だった。
「艦長、マーべリック准将より通信です。」
「マーべリック准将からですか?繋いで下さい。」
そう指示し恵理香は艦長席のモニターに目を向けると、マーべリック准将の姿が映しだされる。
『牧瀬艦長、申し訳ないが帰港の予定を変更しマキン島へ向かってくれ。』
「マキン島ですか?」
マキン島はギルバート諸島にある島だったと恵理香は思い出す。
『島の住人多数が奇病に侵されかなり深刻な状態になっている、その原因調査と対応を行ってくれ。』
ふぶきには災害対応に備えて内科や外科の医療設備を持っており、対応は可能なのだが・・・
「了解しました・・・ところでこれは巨大有害生物担当チームとしての任務と言う事ですか?」
恵理香が何か裏があると考えて質問するとマーべリック准将はニヤリと笑って見せる。
『もちろんだ、チームの初任務になるな。』
准将の返答に恵理香は深い溜息を付くと命令を復唱する。
「はるなはベーカー島へ向かい原因調査と対応行います。」
そんな事を思い出していた恵理香の意識を陽気な声が引き戻す。
「艦長、チーム初任務だよ張り切っていこうか。」
艦橋に入って来たケイ・パークは両手を握りしめやる気満々だった。
・・・その容姿は白衣を着て眼鏡を掛けた子供に見えるがこれでも恵理香より年上の女性だ。
何でも生物学会では異端の学者らしく保守的な学者達からは忌み嫌わているらしい。
そんな彼女は今回より活動を開始する巨大有害生物担当チームの一員でもある。
恵理香は警備艦隊司令部と援助隊から命令によりこのチームの責任者に任命されていた。
恵理香がそれに対しやはりこうなってしまったかと、複雑な感情を抱いたのは言うまでもない。
「それでは行ってきます、何か有れば連絡を。」
「了解です艦長。」
恵理香は艦長席から立ち上り副長に後の指揮を任せるケイと共に艦橋を出て行く。
艦橋を出た2人が艦内を通り舷側に出るとタラップを降りて搭載艇に乗り込むと港へ向かう。
「お待ちしておりましたこちらへどうぞ。」
接岸した搭載艇から桟橋に上がった恵理香とケイを街の職員らしき男性が迎える。
「はい願いしますね。」
職員に案内され恵理香達は責任者の待つ役所へ向かう。
「来て頂いて感謝いたします。」
「よろしくお願いいたします。」
恵理香が案内された部屋に入ると2人の男女がほっとした表情を浮かべて座って居た席から立ち上がって迎える。
「援助いえ対策チームの牧瀬 恵理香です。」
「同じくケイ・パークです。」
2人の挨拶に恵理香とケイも自己紹介する。
「それでお2人は・・・」
再び席に座ってもらい自分も座ると2人に恵理香はそう質問する。
「おっとこれは失礼しました。」
男は落ち着く様に深呼吸して自分は町長だと名乗り、一緒に来た女性は医師であると紹介する。
そして数か月前から島に広がり始めた奇病について説明してくれる。
それは最初普通の疲労だと皆思ったのだが、若きも年寄りも、男女も関係なく広がって行くにつれ不安が大きくなっていった。
医師である女性の話では皆の血液等を調べたが病原菌は見付けられず、かと言って毒なども考えられずお手上げ状態らしい。
「それで我々に依頼してきたと言う訳ですね。」
果たして我々に解決出来るのだろうか恵理香は考えて内心溜息を付く。
2人が「そうです。」と困り切った表情を浮かべて言って揃って首の後ろを無自覚に掻く。
「取り敢えずカルテと採取された血液を持ってきました。」
女性医師がそう言って恵理香の前に置いて来る。
「艦に持って行って分析してみます。」
恵理香は医師からサンプルを受け取った後2人に言う。
「念の為お2人の連絡先をお願いします。」
その後連絡先を伝え帰る2人の後に続いて部屋を出ようとした恵理香はふと気付いて尋ねる。
「あのお二方・・・首の後ろに何で同じ様な痣があるんですか?」
「「・・・痣?」」
2人は初めて気付いた様な表情を浮かべて聞き返してくる。
「・・・・・」
そんな2人に強い違和感を感じ恵理香はケイと顔を見合わせる。
日が沈みマキン島に暗闇が忍び寄って来るのを外部カメラの映像を通して恵理香は見ていた。
「お疲れ様でした艦長、当直を交代します。」
指揮所に交代の乗員達が入って来て恵理香に告げる。
「ええ後はお願いしますね・・・現状問題はありませんが注意は怠らない様お願いします。」
通常接岸した後は少人数の要員が交代で当直を務めるのだが、今回に関しては恵理香はそういう体制にしなかった。
それは町長と女医の痣の事があったからだ、いやそれだけでは済まなかった。
気になった恵理香は桟橋近くにいた港湾作業員達に集まってもらったのだ。
結果彼ら全員もまた同じ様な痣が有る事が分かったのだが、2人を含め痣の有った者達はそれに気付いていなかった。
一応はるなの医療室で町長と女医の痣について調べたのだが、何であるかはハッキリしなかった。
「何かに噛みつかれた痕に見えなくもないね・・・」
ケイはその傷跡らしきものを見て首を捻っていた、だが町長達はそんな覚えは無いとこちらも首を捻っていた。
恵理香は益々違和感が強まるのを感じる、複数の人間に同じ様な痣が出来て誰も気づかない事などあるのだろうかと。
気付かない様に意図的に何かされているのではないかと恵理香は考え通常の体制では無く、はるなを警戒態勢に置いたままにしたのだ。
頷いて恵理香は一緒に当直に付いて居た乗員達と共に指揮所を後にすると食堂に向かい食事を取った後艦長室で就寝する。
「!?・・・・」
恵理香は不意に目を覚まして艦長室のベットから起き上がる。
何故目覚めたしまったか分からず、恵理香は暫し起き上がったまま考えている中に妙な胸騒ぎを感じてしまう。
頭を振ってベットを出ると恵理香は寝間着代わりに来ていたスパッツとシャツの上に膝まで隠れるトレーナーを着ると艦長室をでる。
「えっ・・・か、艦長何かありましたか!?」
その恰好で指揮所に入って来た恵理香を見て当直の乗員が聞いて来る、ちなみに思わず焦った様になったのはその格好の所為だった。
一見トレーナーだけしか身に着けていない様に見えたからだ、もちろん恵理香は下にスパッツとシャツを着こんでいるのだが。
乗員達の間では有名な話なのだが恵理香は自分の容姿に無頓着な所があり、時々こんな事をしてしまうのだった。
恵理香の様な美人がそんな無防備な恰好していれば男性だけでなく女性といえ動揺しない訳は無いからだ。
「いえそうでは無いのですが・・・何だか目が覚めてしまって。」
そんな乗員達の様子に気付く事も無く、恵理香は考え過ぎだったかと思った時だった。
「あれ霧が・・・」
外部映像を監視していた乗員が不思議そうに呟く。
その呟きを聞いた恵理香がその乗員の傍に行ってディスプレーを覗き込むと、そこには霧に覆われている街の光景が有った。
そしてその霧は停泊しているはるなの方にも流れて来も艦を覆い始めたのだ。
「霧が出る様な気象では無かったと思ったのですが。」
恵理香が振り返って乗員に尋ねる。
「はい、そんな予報は出てなかった筈ですが。」
尋ねられた乗員が首を捻って答えるのを聞いて恵理香は不吉な予感に襲われる。
住人達の誰も気づいていなかったあの痣の事を何故か思い出して。
「か、艦長・・・」
突然左舷見張り所に居た乗員がフラフラになりながら艦橋に入って来て倒れてしまった。
「!?ハッチを閉鎖して下さい。」
乗員に駆け寄りながら恵理香は指示をする。
「は、はい艦長。」
慌ててハッチに向かう乗員。
「他のハッチも全て閉鎖して気密を確認、総員配置に付いて下さい!あとパーク博士に艦橋に来るように伝えて下さい。」
これは唯の霧では無いと判断した恵理香は続けて命じる。
はるなは有毒ガスなどの中で活動する事を考慮して艦内を気密状態に出来る様になっている。
何かが起こっている、倒れた乗員を医務室へ運ぶよう指示したあと霧に覆われた島をディスプレー越しに見ながら恵理香はそう確信するのだった。
「艦長、総員配置に付きました。」
艦長席に座った恵理香に乗員が報告して来る。
「了解しました、他に倒れた人はいますか?」
「数人いましたが命は別状は無いそうです。」
恵理香はほっとした表情を浮かべるとケイの方を見る。
「どうやら睡眠ガスの類の様だね。」
ケイは医務室からの報告に目を通しながら答える。
「ただし化学薬品の類じゃ無いみたいだ・・・詳しく分析してみないとはっきり言えないけど生物由来の様だね。」
恵理香はケイの報告に異常事態を確信する。
「町長と医師にはまだ連絡は着きませんか?」
恵理香は艦内電話の受話器を取ると通信室に繋ぎ問い掛ける。
『駄目です、先程から呼び出していますがまったく繋がりません。』
明らかに異常事態だが町にヘリや人員を行かせるのは危険過ぎると恵理香は考える、あの霧の中で何が起こっているか全く分からないからだ。
第一ヘリはこんな状況を想定していなかったので車両甲板にローターブレードを外して格納されている、ローター付ではエレベーターで運ばないからだが。
「ドローンの発進準備を急いで下さい。」
まあ幸いな事にはるなには災害時の捜索用にドローンを搭載していた、恵理香はそれを使って状況を確認する事にする。
「ドローンの発進準備を急げ、整備員は防毒マスクを装着せよ、繰り返す・・・」
艦首にあるエレベーターでドローンが甲板に運び出されると防毒マスクを装着した整備員達がチェック後、飛行甲板へ移動させ素早く艦内へ退避する。
「艦長、ドローンの発進準備完了です。」
乗員の報告に恵理香が頷き指示を出す。
「ドローンを発進させ街の中心部へ向かわせて下さい。」
「了解です艦長。」
飛行甲板からドローンが上昇して高度を取ると街の中心部へ向う。
「画像をモニターへ。」
飛行中のドローンからの映像が指揮所の共用ディスプレーに映し出される。
町は極僅かの光しか無く暗かったが、暗視システムのお陰で問題は無かった。
「艦長!?あれは・・・」
副長が驚いた声を上げてディスプレーを指さす、もちろん恵理香も直ぐそれに気付く。
町の通りを数十人の住民達が歩いていた、だがそれは普通に見えなかった。
寝間着や室内着のまま、皆フラフラとまるで夢遊病者の様に歩いていたからだ。
「これは・・・尋常じゃない事態が進行しているみたいだね。」
その光景を見ながらケイが呟く。
「その様ですね・・・」
恵理香もそう言って唯ディスプレーを見詰めるしか無かった。
なす術も無く恵理香達が見ている中に人数は増え続け、やがて町を出ると海岸線にそって歩いて行く。
そして町から離れた所にある水が湧き出している洞窟の前に来るとそこで人々は止まる。
「何が始まると・・・!?」
恵理香がそう呟いた時だった、洞窟から蔦の様な物が飛び出して来ると立って居る人々の首筋に巻き付く光景がモニター上に展開した。
「・・・これで分ったよ、皆の首筋の痣の理由がね。」
異常な光景に固まる艦橋の中冷静なケイの声が流れる。
恵理香もケイの言葉に頷く、そう人々はこうやって誘い出され餌にされていたのだ、眠らされ気付かない中に。
「かなり狡猾な相手の様ですね、ああやって少しづつ皆さんから栄養分を吸い上げていたんでしょうね。」
もし多量に吸上げていればあんな程度では済まず、場合によっては死人も出で騒ぎも大きくなり警戒される。
相手はそうされない様にこんな方法をとったのだろう、本当に狡猾だと恵理香は深い溜息を付く。
「艦長、どういたしましょうか、このまま?」
副長の問い掛けに恵理香は暫し考えると指示を出す。
「効果有るか分かりませんが、ドローンから照明弾を投下させて下さい。」
「了解です。」
ドローンには暗視システムが使えなくなった場合に備えて照明弾を搭載していた。
「暗視システム停止、通常カメラに切り替えを。」
ディスプレーが真っ暗になる。
「照明弾投下。」
次の瞬間画面が明るくなると人々の姿が再び映し出される。
「あっ!?」
人々の首筋に巻き付いていた蔦が急速に離れると洞窟に戻って行くのを恵理香達は見る。
「流石は巨大有害生物担当チームを率いるだけあるね艦長。」
満面の笑みを浮かべ恵理香を称賛するケイ、副長以下の乗員達も尊敬の表情で恵理香を見ていた。
まあ称賛と尊敬を向けられた恵理香の方は何とも言えない表情でいたが。
やがて照明弾が消え画面は再び真っ暗になるが、直ぐに暗視システムが作動し、人々の様子が映し出される。
人々は暫く佇んで居たが、1人また1人と何も無かった様に町へ戻り始める。
恵理香は人々がちゃんと家に戻るの確認後、ドローンの回収と総員配置解除を指示する、ちなみに霧は何時の間にか消えていた。
「後は朝になってからですね・・・大変な騒ぎになるでしょうね。」
「それは避けられないだろうね。」
恵理香が艦長席に座り直しながらそう呟くとケイは肩を竦めてそう答えるのだった。
「あの洞窟がですか?」
「うそ・・・そんな事になっているなんて・・・・・」
翌朝町長と女医に連絡を取り役場へ赴いて事情を説明する恵理香とケイ。
話を聞いた2人が驚きに固まったのは当然だろう、自分達が知らぬ間に何者かにそんな事をされていたと聞いたら。
「あの洞窟の奥に原因なるものが潜んで居るのは確実でしょう、ところであの洞窟についてですが。」
その洞窟について恵理香が質問する。
「これと言って何の変哲もない洞窟で・・・精々子供たちが遊び場にしているくらいですが。」
聞かれた町長が困惑気味に答える、今まで安全だと思っていた場所がよりによって危険だったとは彼も想像出来なかった様だった。
「それにしてもあの霧が催眠ガスの一種だったとは思いもしませんでした。」
「誰だってそう思うだろうね、まあ相手はそれだけ狡猾だと言う事だね。」
顔を青くしながら言う女医にケイは慰める様に言う。
「兎も角原因がはっきりした以上それを排除するだけです、それに伴い皆さんの協力をお願いしたいのですが。」
恵理香の言葉に町長と女医は頷くのだった。
「艦長、住人達の収容を完了しました。」
連絡を受けた通信担当が恵理香に報告する。
作戦の実施に当たり恵理香は街の近くにある洞窟である事からはるなのLCACを使って島の住人全てを退避さる事にしたのだ。
そして全ての住民達がはるなに退避し終えた事を確認した恵理香は艦内電話を取り上げると通信室に繋ぐ。
「洞窟に向かった三浦班長を呼びだして下さい。」
『はいお待ちください。』
暫し待たされた後恵理香の指示で洞窟へ向かった三浦班長と繋がる。
「牧瀬です、三浦班長、状況はどうですか?」
『現在洞窟に施設班の連中が爆薬を設置中、あと20分ほどで完了予定だ。』
恵理香は施設(工兵)班を使って爆薬を設置させ洞窟を破壊して潜んでいる今回の元凶を陽光の中に引きずり出す積りだった。
過去に見た特撮ドラマで強い太陽光で怪獣を弱体化させ倒した話があった事を恵理香が覚えていたからだ。
ケイも、「あいつはずっと地下にいたから強い陽光は致命的だろうからね、流石だ艦長。」と称賛されたが恵理香は素直に喜べなかった。
何しろこの作戦が過去に見た特撮作品を元に考え付いたものだったからだ。
兎も角この作戦はマーべリック准将の承認を受け実施される事になった。
「ロケット弾発射用意。」
はるなの艦首甲板上にトラックに乗せられた多連装ロケットランチャーが射撃指揮車と共に既に展開を終えていた。
「小銃班より退避完了、待機態勢に入るとの通信です。」
20分後、三浦班長から爆薬の設置終え町まで後退したとの報告が入る。
「三浦班長に作戦開始を指示して下さい。」
「はい艦長。」
通信を受けた三浦班長が指示を出す。
「よし点火!」
「点火します。」
遠隔の点火装置を三浦班長の指示で乗員が操作すると設置された爆薬が洞窟の前面を吹き飛ばす。
そしてそこから現れたものは・・・黒いブヨブヨした胴体とそれから伸びる触手を持った怪獣だった。
その怪獣は日差しを突然浴びせられた所為で、激しくのたうち回まわっていたがやがて動きが散漫になっていく。
思った通り弱体し始めた様だと恵理香は判断し攻撃を命じる。
「攻撃開始。」
「指揮車へ攻撃開始して下さい。」
待機していたランチャーから次々とロケット弾が発射され怪獣へ向かってゆく。
そしてロケット弾が命中すると怪獣は黒い体液を辺りにまき散らして動きを止めるのだった。
「艦長、目標の沈黙を確認した。」
三浦班長が恵理香に報告する。
『了解です、引き続き警戒を続けて下さい。』
艦橋内に安堵の空気が流れる中、恵理香が次の指示を出す。
「これより死体処理に入ります、LCAC1号艇とヘリ1号に準備に入るように指示して下さい。」
「LCAC1号艇及びヘリ1号へ死体処理の準備に入って下さい。」
指示を受けLCAC1号艇が後部のウェルドックから、ヘリ1号が飛行甲板からそれぞれ発進して行く。
恵理香はLCACで怪獣の死体を牽引して島から離れた海域へ運び、そこで焼却処理を行う予定だった。
島で処理したらどんな汚染が起きるか分からなかったからだ。
「三浦班長へは洞窟周辺の処理に入る様に伝えて下さい。」
「了解です艦長。」
もちろん洞窟周辺の処理も忘れはしない恵理香はだった。
その指示に従い三浦班長以下の小銃班は汚染処理用の薬品を巻き処理を開始したのだった。
そして焼却処理と汚染処理を終え、この事件は解決を見たのだった。
「皆さんご苦労様でした、では帰りましょうか。」
はるなは島の人々から盛大な見送りを受けながらパールハーバーへ帰港するのだった。