それはくすぶった火種だった。

実際に闘争を見たい。そんな社会不適合者は、神の手によって闘争の火種をもらう。

くすぶった火種は新たな世界で発火し、そして小さな火種は戦争という形で世界に広がった。

残念ながら火種を放った男はそれを見ることなく、戦争を引き起こした大戦犯として処刑された。

だが、火種はすでに放たれていた。放った元を消したところで火が消えることなく、火は世界を燃やす。

善も悪もない。あるのは、ただ強いか否か。ただそれだけだった。

そんな世界に生きる者たちがどう生きるのか。闘争に身を任せるのか、闘争を止めるために身を投じるのか、何もできずに搾取されるのか。

それは、誰でもない自分が決めることだ。
  火種
  戦場の鎮魂歌
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