ウーサー君は切嗣君のマブダチです   作:クソ眼鏡3号

1 / 9
はじめましての方ははじめまして。お久しぶりの方はお久しぶりです。一応生きてます。クッソ今更ですが明けましておめでとうございます。
ある日、ふとFate/Zeroを見返して「そういえば切嗣と相性の良いサーヴァントってあまりいないな…そうだ、作ってみよう!」というその場の思いつきで書きました。
見切り発車です。

本来の設定と違う所が多々あると思いますが、あくまでも二次創作という事であまり深く考えずにご覧ください。


ファーストコンタクト

 

ウーサー・ペンドラゴン

 

その名を聞くと真っ先に思い浮かぶのはアーサー王の父という印象だろう。

敵国の妃イグレインとの略奪婚。そしてその間に生まれたアーサー王。

その時代では「最も偉大だった王」あるいは「人心を割り切った超越者」などと呼ばれた事もある。

ウーサー本人はそれを否定している。

 

"いいえ、自分は大した者じゃありません“

 

彼がそう返しても皆はそう思わない。

何故ならウーサー王は誰もが認める程に完璧だったからだ。

国の中でもトップの剣の腕

軍略・政治に長けた頭脳

更には魔術にも理解が深い。

正に完璧な王だ。

そんな彼を周囲は偉大な王と称えた。

 

 

 

 

 

()鹿()()()()

 

じゃあ今も滅びゆくこの国を救えていない現状を見た民達はどう思うだろう?

きっと無能な王にしか映らないだろう。それを知らずに偉大な王とは笑わせてくれる。

 

「そんな卑下しなくても君は良くやっているよ」

 

マーリンか…本当にそうだろうか?

私はずっと平和を望んできた。

誰もが笑い、涙を流す事の無い平和な世を造らんと邁進してきた。

次こそ戦争などというくだらない事は起こさせはしまいと、あらゆる手を尽くし、大嫌いな戦争すらやって努力してきた。

その私が良くやってると?

 

「そうとも。何せ君は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()なんとかしてアーサー王という次の世代に繋ぐ事が出来たんだ。それはとても誇るべき事だ」

 

アーサー王。アルトリア。

私の娘。途方もない絶望の未来を託してしまった少女。

次に繋ぐ?それは違う。

私は彼女に()()()()()()()

 

“滅びゆく国の王”という負債を彼女に押し付けただけだ

 

「……そう思うかい?」

 

思うとも。何せ()()()()()()()()()()()()()()

あの子は泣いていた。絶望していた。

“王になどなるべきじゃなかった"と後悔すらしていた。

 

「君って未来視も出来たのかい?初めて知ったよ」

 

私が持つ千里眼を貴様から教わった魔術で少々応用したら出来た。

貴様のように万象を見通すほどではないが未来は見える。

 

「君はもうちょっと自分の才能を自覚したらどうだい?その様でよく自分を無能だなんて言えたね」

 

この理想郷で見たあの国の結末は悲惨な物だった。

私の選択は間違っていた。

無理矢理にでも優秀な胎盤をした女を孕ませ、産まれた彼女を王にした事が間違いだった。

こんな有様でどうして自分を高く評価出来る?無能としか烙印する他ないだろう?

 

いや、そもそも私がしてきた事の全てが間違っていたのだ。

 

だが、確定した過去を変える事は出来ない。

 

「じゃあ君はどうする気だい?」

 

決まっている。

私は聖杯を獲る。

あらゆる願望を叶えるという伝説の聖杯をこの手にする。

 

「………君はそれで何を願うんだい?」

 

決まっている

 

娘だけでなく、臣下も、国民も、敵国も、この世界の誰もが泣かずに済む世界を私は望む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」

 

衛宮切嗣はアインツベルンから提供された聖剣の鞘で召喚を試みた。

切嗣としては誰でも良かった。

切嗣は英霊という存在は好かない。むしろ嫌悪してると言っていい。

英雄は争いを生む。

戦場とは綺麗事など存在せずそこには慈悲も友愛も存在しない地獄そのものだと切嗣は考えている。

そんな地獄を生み出す英霊という存在をどうして好きになれようか。

 

おそらく切嗣では召喚したサーヴァントとは良い関係は築けないだろう。

ただでさえイリヤスフィールとアイリスフィールという家族を得て、切嗣は昔の自分に戻る事さえ難しく、精神的に限界だった。

そんな所にサーヴァント、しかも切嗣が嫌う英雄などという類いの者と良好な関係など築けるわけもない。

 

「問おう」

 

召喚されたサーヴァントは長い金髪を頭の後ろに束ねた正に絵に描いたような美青年だった。

話しかけてきた英霊と最低限の会話だけでもしようとこれから来る英雄の質問に備えて言葉を探す。

 

()()()()()()()()()()

 

英雄の予想外の言葉に切嗣は唖然とする。

 

「最初に私の願いを言っておこう。私の願いは戦争の“根絶"であり世界の“恒久的な平和"だ」

 

「誰もが泣かずに済む世界を、私は望んでいる」

 

英雄のその言葉に切嗣は更に唖然とする。

この英霊は何を言っている?

争いを生むクセに

地獄を生み出す使徒のクセに

この英霊は“平和"などという真逆の事を口にしている。

 

「私の言う事を阿呆と笑うか?愚か者と笑うか?」

 

「生憎、私は本気だ。その為ならばあらゆる手を尽くす」

 

英霊の眼は本気だった。今にも目の前のマスターを洗脳し傀儡にせんと切嗣を睨んでいる。

英霊は本気で平和を求めている事が伝わってきた。

 

「我が真名はウーサー・ペンドラゴン」

 

「人類の流血を止め、戦争を根絶する者なり」

 

「今一度、問おう。召喚者よ────お前は平和を望むか?」

 

この瞬間、切嗣にとって最高の相性のサーヴァントが召喚された。

 

第四次聖杯戦争が──始まろうとしていた。

 

 




サーヴァント詳細

【ウーサー・ペンドラゴン】

ステータス

筋力B
耐久B
敏捷B
魔力B
幸運B
宝具B

保有スキル
対魔力 D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

騎乗 C
乗り物を乗りこなす能力。正しい調教、調整がなされたものであれば万全に乗りこなせるが、野獣ランクの獣は乗りこなすことが出来ない。

カリスマ B
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において自軍の能力を向上させる。 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

千里眼 C〜A++
視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。Aランクならば遠隔の透視だけでなく短時間なら未来視すら可能。
彼の場合、普段はCランク相当の性能しか発揮出来ないが、自身の魔術で強化し無理矢理ランクを底上げする事で遥か先の未来を見通す事を可能にしている。だが、それをするには入念な準備をした儀式を行う事で漸く行使が可能になるので普段はCランク相当の千里眼しか発揮出来ない。


人物詳細
アーサー王の父親として有名な英霊。アルトリアとモルガンの父。
基本的には品行方正な紳士だが、目標達成の為なら手段を選ばないタイプ。使える物はとにかく何でも使う。
召喚されたら絶対に「お前は平和を望むか?」と聞いて、召喚者が本気で平和を目指してないと判断すると、マスターがどのような境遇であろうと速攻かつ問答無用でマスターを魔術で洗脳して自分の傀儡にしようとする外れサーヴァント。
マスターの切嗣が相性の良いサーヴァントが非常に少ないように、彼は相性の良いマスターが非常に少ない。ある意味似た者主従。
才能オバケ。剣術はランスロット並み、魔術はマーリン並み。その他色んな事も達人以上にこなせる才能の化け物。
容姿は長い金髪を後ろに一つに束ねた美青年。イメージとしてはギルティギアXrdのカイ・キスク。というか容姿はまんまカイ。
イメージCVは草尾毅さん。これだけは譲れない。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。