平行世界な双子の二天龍   作:#Ruka#

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今回は我等が乳龍帝、兵藤 一誠視点です。卑猥な台詞を惜しげもなく言うイッセーは、正直凄いと思う。あれは捕まってもおかしくないレベルですよね笑 元々戦うつもりで式へと乗り込んだのに、唯我独尊で進むアリスのせいで気付かぬ内に巻き込まれる形になると言う悲しき結末のイッセー笑

アリスによる盛大な勘違い、振り回されるイッセー編笑



Prologue@One 嵐の様な勘違いさん

 

 

 

 

 

一誠side

 

 

 

 

 

「──────部長ォォォオオオッ!!!!」

 

 

俺は式場の入口である扉をぶち破る勢いで開け、紅く美しき己の主へと伝わる様に叫ぶ。

 

 

「な、何だ貴様はァ!?」

 

 

「な、何かの催し物かしら……?」

 

 

「イッセー!?」

 

 

催し物だと思っている、グレモリー家の式場にご来賓に来ていた"悪魔"の皆様や、敵意を見せる、式典を守っている最中の警備員なる悪魔の皆様方、この展開に全く動じていない方々が何人か、そして、驚いている怨敵ライザー・フェニックスと涙を流す愛おしき我等が部長、リアス・グレモリー様と、この場に居る方々は各々で色々な反応を示す。

 

 

「この場に居る上級悪魔の皆さん!!それに部長のお兄さんの魔王様!! 俺は駒王学園オカルト研究部の兵藤一誠です!! 部長のリアス・グレモリー様を取り戻しに来ました!」

 

 

部長の結婚を真っ向から反対し、俺は高らかに宣言する。そんな俺を捕らえようと、警備員さん等が続々と集まるも……

 

 

「ガッ……!?」

 

 

「グアッ!?」

 

 

警備員が飛んで行ったり、雷を食らったり、斬られたりと、次々と俺の周りを取り囲む者達は居なくなった。そして、そんな俺へと声が掛かる。

 

 

「イッセー君!! ここは良いから、君は部長を!!」

 

 

「……遅いです、変態先輩」

 

 

「あらあら、やっときたんですね?」

 

 

俺の仲間達だった。木場に子猫ちゃん、朱乃さんと言うオカルト研究部の大事な仲間。

 

 

「皆……ありがとう!!」

 

 

そんな皆な俺は礼を言って、怨敵であるライザー・フェニックスと、部長であり主であるリアス・グレモリー様の元へと向かう。

 

 

「何なんだ貴様らは!! 邪魔をするな!!」

 

 

「これ以上事を起こすと、貴様らも引っ捕らえるぞ!! 全員、奴らへと掛かれェ!!!!」

 

 

警備員は全員が全員、力を合わせて俺を含めたオカルト研究部のメンバーへと襲いかかって来る。

 

 

「クソッ……!! なら、部長の元まで全員ぶっ飛ばしてから言ってやらァ!!」

 

 

そう決めた俺は気合いを入れる為に、再度叫ぶ。

 

 

「リアス・グレモリー様の処女は──────俺のもんだァァァァ「ドォォォオオン!!!!」ブヘッ!?」

 

 

…………今の俺の状況は一重にダサいと言えるだろう。高らかに叫ぶと共に、高らかに変な声を漏らしたのだから。いや、それよりも痛い…………。一体何だ? 俺は何かに殴られたのか? いや、頭上から急に衝突の様な強い衝撃を感じた。 それに、凄い音も聞こえたな? と言うか煙が巻上がる程の衝撃で、俺良く生きてるな…………。 身体が悪魔なんだなって良く分かる。ライザーにもボコボコにされたけど、何だかんだ3日とかで完治したし。

 

 

「さ、サーゼクス様!!」

 

 

「これはどういうことですか!?」

 

 

あの轟音の様な音の後、警備員以外の方々達まで騒がしくなった。衝撃の余韻が消え、俺はその場で立ち上がり、何事かと見回す。すると、足元にあるクレーターに、俺の元に紅の髪をした二十代前半のイケメン男性が近づいていた。……困り顔で。

 

 

「……いや、そこの彼が宿す"赤い龍"の力が見たくて、"大事な妹"の結婚式でのグレイフィアに頼んだ余興だったんですが……。突然起こった今の衝撃に関しては、残念ながら私は何も知りません。正直に言うと、私自身かなり戸惑って居ます……」

 

 

「な、サーゼクス様ですら知らない!? じゃあ一体!?」

 

 

「……そんな事よりも、サーゼクス様はこの間の戦いが解せないと?」

 

 

イケメン……いや、魔王様だと言う事に素直に心の中で驚いた。その魔王様の言葉に怪訝な様子の怨敵ライザー。いや、この場合俺ですら衝撃の事に集中するべきだと思うけど…………。

 

 

「ライザー、今はこないだのゲームの事より、今の衝撃の事だ。だか「話は聞かせて貰ったよ」ッ!?」

 

 

「「「「「ッ!?」」」」」

 

 

この場に居る全員が、煙の中から聞こえた今の声に反応し、戦闘体制を取る。すると、女の子と男の声が聞こえて来た。

 

 

「ち、ちょっと兄様!?」

 

 

「"アリア"、俺を止めてくれるな。そこの紅髪のアンタの"妹思い"な所に、凄く親近感が湧いてな。此処が何処だかは分からないが、催し物として"紅い龍"の力が必要なんだろ?」

 

 

「「「「「…………」」」」」

 

 

そんな事を言いながら、煙の中から出てきたのは顔のそっくりな男女の二人組。男の方に指を刺された魔王様を含め、誰もこの状況に反応出来ない。

 

 

「どうした? 大事な妹の為に、兄として人肌抜いだ催し物を送りたいと言う事だろう? なら俺が、アンタの妹思いな所に免じて、龍の力で盛り上げてやると言ってるんだ」

 

 

「あ、アンタも"赤い龍"を宿しているのか?」

 

 

更に言葉を掛けてくるも、誰も反応出来ない。その中で、きっと皆が気になっている事を俺が口にする。まるで二天龍の片割れである、赤い龍を宿している様な物言いなのだから。……この際、この男が魔王様の最愛の妹、部長の為に場を盛り上げると盛大に勘違いしている事を抜きにして。

 

 

「ん? あぁ。二天龍の"紅い龍"なら宿しているが? それを知っているから、俺に頼んだんだろ? 盛り上げ役を」

 

 

その男の言葉に誰もが固まる。盛大な勘違いにも勿論驚いたが、それ以上にサラッと"二天龍"と言う名がこの場に出て来た事に。驚かない者等居ない。レーティングゲームで知られた通り、何せ今代の赤龍帝はこの俺、兵藤 一誠なのだから。それに、二天龍の片割れは"白"。他に赤が存在する等聞いた事が無い。

 

 

「所で何故だろうか、さっきからアンタ以外喋らないのは? それにこんな事言うのもなんだが、この式場の"空気"悪くないか? 息苦しいから後で"魔力コーティング"しておくか。アリアも後でしておくと言い」

 

 

「分かりましたよ、"アリス"兄様。でも、周りの皆さんが困ってますよ?」

 

 

「……なるほど。困って居たから誰も喋らないのか。なら、勝手に盛り上げて上げようか。アリア、お前は戦わなくて良いからな? ……その代わり、そこのアンタ」

 

 

「に、兄様!?」

 

 

「え……? お、俺?」

 

 

アリアと呼ばれる少女に、先程アリスと呼ばれた男が、俺を指差し語り掛ける。

 

 

「あぁ、アンタだ。先程から、紅髪さんの妹の式典を盛り上げるのに力を貸そうと言っているのに、誰も反応してくれない。なら、先程俺に話し掛けたアンタなら返事をしてくれると思ってな。 でだ、見た所アンタは左腕に神器(セイクリッド・ギア)を装備している。なら、ついでだ。アンタも俺と一緒に戦え」

 

 

「…………ゑ?」

 

 

「そっちの方が盛り上げるだろう? 不満か?」

 

 

不満も何も、元から戦うつもりでこの場に来たわけでして…………。決して場を盛り上げる為ではないのだけれど。

 

 

「でだ。話の内容的に、先程紅髪さんに意見していたあそこの白いタキシードと戦えば良いのだろう? なら、アイツはアンタに任せる」

 

 

「…………ゑ?」

 

 

いやいやいやいや!! ライザーと戦うのは良いけど、何で俺だけなんだよ!? 良く分からないけど、任せるって何だよ!? ライザーが俺なら、アンタ誰と戦うんだよ!?

 

 

「ふむふむ。納得行かなそうな顔をしているな。実力的に白いタキシードが相手だと、盛り上げる前に殺してしまいそうだからだ」

 

 

「何だと!? この下等生物がァ!!!!」

 

 

「…………やれやれ、沸点の低い人は嫌われるぞ?」

 

 

ライザーが下等生物と言った時点で、彼らが人間であると分かった。その人間であるアリス……さん?に馬鹿にされたライザーが癇癪を起こし、炎を出して襲い掛かる。だが、それを安易に避け、ライザーの懐へと潜り込み、会場の先にある闘技場の様な場所まで"一撃"で殴り飛ばすと同時に、俺には聞き覚えのある言葉が聞こえた。それはドライグの様な低い響く声じゃなく、透き通る様な綺麗な女性の声で──────

 

 

 

 

 

 

 

───────『Boost!!』と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠sideout.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






うん、イッセーさん。貴方はこれから周りを巻き込んで行く筈の赤龍帝なのに……、見事なまでに巻き込まれてる笑 因みに、次回も巻き込み型ですね。
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