続・盛大な勘違いさんアリス殿。今回はたまたま式典に居た"獅子"すらも巻き込みます。自由です、ホント。それと、オリジナル禁手も出ますね。
アリスside
──────『Boost!!』
一瞬の内に神器を出して一撃入れた事により、自動的に倍加された。倍加保存は、既に先程まで戦っていたグレートレッドに対して使っているので、まぁ……倍加出来るのは有難い。そんな事を思っていると、鳩尾に一撃入れられた白タキシード基、金髪ホストは、闘技場の様な場所まで吹っ飛んで行く。…………倍加も無しで、かなり手加減した筈なのに他愛ないな。それに、俺の神器の姿に色々な人達が騒ぎ始めた。……まぁ、肩まである機械的な龍の耳に、紅い龍の籠手、それに二本の紅き龍の尻尾だからな。
「……あ、済まない。条件反射で殴り飛ばして仕舞った。だが、分かっただろ? あの金髪ホストが相手では……直ぐに奴を殺して仕舞うかも知れないと」
その騒ぎを無視して、俺は二本の紅き尻尾を振りながら口を開く。俺と先程話していた青年は、俺の言葉により冷や汗を流しながらブンブンと頭を振る。所で話は変わるが、本当に微かながらに龍の気配を先程から感じるんだが。やはり人間の身であると、大雑把に気配の場所等は察知出来るが、細かく何者の気配までは察知出来ないな。と、そんな事を思いながら辺りを見回すと、俺の目に一人の男が眼に映る。
「──────アンタだ。結婚式盛り上げ用の催し物での俺の相手は、アンタがしてくれないか?」
俺はその男に近付きながら、彼に対してそう伝える。
「俺……か?」
「あぁ、アンタだ。……寧ろ、この場にはアンタしか居ない。さっきの見たろ? 金髪ホスト君じゃダメだ。盛り上がりもしない。そして、アンタと俺なら─────必ず盛り上がる。
あの紅髪さんと、あそこの黒髪魔女っ子さんの次位に強いであろう、アンタの力を見込んで頼むよ」
紅髪さんの妹の為なのに、紅髪さんと戦う訳には行かないし、黒髪魔女っ子は魔力は強いが正直殴ったら不味そう。なら、存在感だけでも凄く、この体格の良い彼しか俺の相手は務まる訳がない。だからこそ、俺は強いであろう彼と戦いたい。紅髪さんの妹の結婚式を盛り上げる為にも。
「…………そうか。こんなにも、誰かに認められたのは初めてだ」
「…………は?? アンタが認められてない?? かなり巫山戯てるなソレ。人の上に立つ事が出来るだろう、アンタの様な男が認められないなんて、世の中変わってるね?」
彼の言葉に俺は驚いた。彼程の魔力ではない圧倒的力の持ち主が、認められていないと言う事に。見込んだ男が認められていないと言う事実に、俺は少し不機嫌になる。
「……ありがとう。嬉しい物だな。例え、名前を知らなくとも、認められると言う事は。お前のお陰で少し、俺にも自信が着いたよ。だから、そんなお前に礼としてライバル達に手の内は晒して仕舞うが────
────"全力"で相手をしよう」
ライバル、と言うのは分からないが、そう来なくっちゃな。だが────
「──────寧ろ、手の内を晒してアンタが言う、そのライバル達に勝った方が、カッコ良くないか? だから、手の内なんて気にせず戦おう」
「…………ふふ、それもそうだな」
一瞬、俺の言葉に彼は呆気に取られるも、直ぐに楽しそうに微笑んだ。
「そう言えば、お前の名前を教えてくれないか?」
「俺か? そうだな、折角戦う仲なんだし俺はアリス・L・フェリスだ。彼女はアリア・L・フェリス。双子の妹だよ」
「双子なのか、道理で似ている訳だ。じゃあ、アリスとアリアで良いか? 俺はサイラオーグ・バアルだ。サイラオーグで良い」
「あぁ、サイラオーグ。バトルも含めて、改めて宜しく頼むよ」
「あぁ、こちらこそだ」
そして、俺達は笑いながら差し出された手を取り合った。
「…………り、リアスの
「サーゼクス様!! 何て事を!?」
「彼は下級悪魔ですぞ!? その上、訳の分からない状況なのに!!」
「少し黙ってくれ。……下級だろうと彼も悪魔だ。なら、褒美を与える事には異存無いはずだ」
「────部長を、リアス・グレモリー様を返してください!!」
「ふふ、宜しい。なら、期待しているよドラゴン使い君」
…………呑気に握手している時に、俺達の与り知らぬ所で、こんなやり取りがあったらしい。
………………
…………
……
「アリア!! 出来るだけ、優しそうな人の近くに居ろ。 それと、最愛の妹に手を出したら───────ソイツは容赦無く殺す」
あれからサイラオーグは眷属と言う団体の中から一人、
「さ、サーゼクス様!! 如何致しますか!?」
「…………とりあえず様子を見よう。僕も本当に良く分からないが……彼女に手を出したら、彼に本当に殺されそうだからね」
向かう途中、ボソッと聞こえたのは、この展開に誰もが翻弄される中、紅髪さんは傍観を決め込んだと言う宣言だった。
………………
…………
……
闘技場へと赴いた俺は、先に来ていたサイラオーグと兵士に金髪ホスト、それに赤い籠手を付けた……名前が分からないから"赤いの"。その四人が居た。そして、俺は部長と言う人に向かって何かを叫んでいる赤いのの隣に着き、サイラオーグと対面する。金髪ホストは、完全に赤いのに任せる勢いで。
「輝けェェェエエエ!! オーバーブーストッ!!」
更に赤いのが叫ぶ。その叫びと共に、赤いのの身体へと次々と鎧が装着され、しまいには全身を赤の鎧で包み込んだ。……そうか、俺達以外に微かながらに龍の気配がすると思ったら、赤いのがそうだったのか。なら、知らぬ所で"赤と紅"の共演だな。…………もしかして、紅い龍とは、赤い龍の事だったりしてな。もしそうなら、かなり勘違いをして、この展開に持ち込んで仕舞った事になる。後で赤いのに謝っておこう。
「────『
高らかにライザーと呼ばれる……消去法で行けば、恐らく金髪ホストへと叫ぶ赤いの。……何故、結婚式の催し物なのに、赤いのは恨みがある様に金髪ホストに睨みを利かせてたんだ? 昔、何かあったのか? …………まぁ、良いか。 それにしても────
「────『
────『
『Crimson Rouge Dragon Ultia Balance Breaker!!!』
神器に装着されている白銀の宝玉から、綺麗な声でそう流れると共に、赤いのとは違い全身を覆う鎧ではなく、顔は開放された額当てに起動性のある関節部等が空いている鎧となる。その上、機械的ではなく生き物の様な生体的な龍の耳に牙や角、そして二本の真紅の尻尾に翼がそこには存在していた。
「なッ!? 生体的な翼や尻尾に龍の耳や角!? ドラゴン系神器の最終形態である『
紅髪さんが俺の禁手に向かって
「だ、だが……確かに先程
「え、えぇ、言っていたわ」
紅髪さんの隣居た、紅髪さんに似ているダンディズム全開なイケメンと茶髪で優しそうな美人さんの焦っている様子が見える。叫んで居る訳では無いので声は聞こえないが、大方
「あ、アンタも
『Ⅹ』
「あぁ……それにしてもアンタ。何かのカウントの様な物が響いているが……?」
そう、赤いのの鎧に装着されている緑色の宝玉から、『Ⅹ』とカウントが鳴り響いている。
「テンって10だが、それがどうし『Ⅸ』…………。もしかして、禁手を使える時間なのか……?」
「ヤバッ!!」
そう思っていると、慌てて赤いのは金髪ホストへと戦いに挑んだ。…………どうやらアレは、想像通りタイムカウントだったようだ。何とも締まらない、戦いの始まりである。
そんな赤いのを見ながら、一度だけ溜め息を着いた俺は、決して悪くないと思いたい。
「────じゃあ、俺達も始めようかサイラオーグ?」
「ふふ、あぁ……そうだな、アリス。『
そのサイラオーグの叫びと共に、俺達の戦いの火蓋は切り落とされた。
アリスsideout
獅子とはサイラオーグさんでした。原作だとイッセーが戦うので、原作第二章の此処で巻き込みが大好きなアリスさんと戦って貰います。…………サーゼクスのまだ見ぬ妹の為に、結婚式を盛り上げる余興と言う名目で笑 イッセーの様に禁手が10秒な訳がないので、長々と盛り上げる戦闘が描けたら良いなと思います。