戰國ぢあぼろす   作:ひねもす@HAMELN

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SengokD.1573/008.hmos

懲りないなあ。

ちょっと考えてみる。それすら、できないのだろうか。

 

カヅサ殿。いいかげん、どうにかしましょうよ。

 

彼に従って挙兵する者が、皆、彼ほどバカではないと思います。

人質とられてやむを得ず、という事情ゆえだと見受けられます。

巻きこまれた雇われ兵には、寛容を。狭い世界の中心でタワゴトをほざくバカには、相応の懲罰を。

そんなところで、いかがでしょう。

 

ミヤコの南端に、ウヂェという村がある。

シモキョウの教会から歩いて行くと、フシミから先でオグラ湖をぐるっと回りこんで、3時間くらいかかるかな。

へんぴな田舎です。

この春タワゴトほざいて懲らしめられ、家を焼かれて怒る坊主衆から最後の審判を突きつけられたニッポンの王様が、ここでまた同じことをやらかしました。

 

「織田信長は、公方足利家である私を尊敬していない。けしからん。御敵である。討て」

 

喚き始めてから、10日ほど耐えましたか。

この間に死んだ兵こそ、やりきれまいに。

日本では、降伏して城門を開放するよりも前に、城主が自殺しておくべきという習わしがあります。

私はこれをしつこく軽蔑するものですが、それでも王を自称する元坊主が生きたまま出てきたことには首を傾げます。

もう二度と逆らいませんから命だけは助けてくださいと、めそめそ泣いて詫びたらしいです。

 

私なら顔面蹴るかな、その場で。つい。

 

カヅサ殿は、そんなお騒がせ野郎を、お赦しになりました。

なんでえ?と思います。反省なんてするわけないですよ、こいつ。

それとも何かしらの利用価値があるのか。まだ?

利用したいとも思わないのですけど。私なら。

 

そんなヤキモキしてる間に。カヅサ殿、カミキョウ入り。

復興状況を視察し

てきぱきと指示を与え

日々勃発する市民の争い事を調停するための司法長官を新規に設置して

引き上げました。

行政官として、為すべき仕事を正しくわかってますね。立派なお手本です。

 

もう逆らいません、と喚くだけなぞ反省とは言わないんだよサル。

 

やるべきことを理解してすらいず、人を怨むしか能が無いなら、とっとと玉座から降りろ。

おまえは王どころか、ガレキ運びすら、一人前にできやしないだろう。

なんでそんなヤツ、赦すかな。

赦すことが仕事である私だからこそ、言います。

この世には、赦しちゃいけないものもある。

 

 

今回も、エチゼンと北オーミは、サルに味方した。

ナイト殿やロカクなどは、巻きこまれなので気の毒に思うのだが。

エチゼンは、サルが坊主に戻ったとしても、これからも、カヅサ殿に楯突き続けるのだろうな。

北オーミも、永遠に尻尾を振って随いていく気か。

 

エチゼンを懲らしめるには、今が絶好の機会だそうです。

なぜならば。シンゲンの脅威が、無くなったから。

春、シンゲン軍は快進撃のさなかにトトミから撤退しましたが、その理由は今も様々に取り沙汰されています。

カイ国の公式発表によれば、シンゲン王が病気で伏せっており、当面、息子が代理を務めるとのこと。

彼は父を継ぐほどの器量では無いらしい。だから調整に時間がかかっている模様。

ただ、カヅサ殿はこれを鵜呑みにはしていない。

まだ口外厳禁と強く言われてますので、誰にも言えないんですけど。

シンゲン、どうやら、死んだみたいなのですよ。

 

デウスもたまには粋なことをしますね。

カヅサ殿は、独自の諜報網で、真相を掴んだのだと言います。

半信半疑のうちはミノを離れられなかったが、確証を得たので、ミヤコへ出陣。憐れなサルを懲らしめた。

ウジェの一件で少し遅れましたが、次はエチゼンを攻めるべく、着々と準備を進めているところ。

シンゲンの死は徹底的に秘匿されている。

サルは未だにシンゲンの出動を頼りにして、熱い恋文を送り続けているらしい。

エチゼン王、北オーミ王も同様で、シンゲンが回復しカヅサ殿を脅かすことを期待している。それに縋っている。

そこに生まれる油断を衝き、一気に全力を投入して葬る。これが、カヅサ殿の戦略です。

 

 

私がミヤコへ来る以前、大ミヨシドノが死んだときも、似た状況だったのかも知れません。

秘匿せよ。

それは理解できます。新態勢が整うまでは、内外に、動揺を与えてはならない。

その新態勢を一日も早く、安定させなくてはならない。

大変ですね。大変でしょう。

他人事ながら、察します。

 

大ミヨシドノが死んだときは、どうだったか。

秘密は、守られました。

少なくとも私は、何年かして、葬儀が行われるまで、知らなかった。

しかしそのときに、ミヨシ一族の行く末を徹底的に混迷に叩きこんだ原因はこれだったのかと、納得ができました。

 

家臣たち、後継者たち、真相を知る者も知らぬ者も、ばらばらに動いた。

指示を出すべき唯一の存在が、何もできない。

死者の代弁者だけが、増えてゆく。

嘘に嘘が積み重ねられ、誰かに相談しようとしても、嘘しか言えない。

何もかもが、こんがらがる。

 

ミヨシ家は、相食む同族たちの群れと化しました。

すっかり弱体化し、存在感を失って、それでもまだ、辛うじて、生きている。

そこまで衰えてようやく、内紛が止まったかなというところです。

 

素直に発表した方が、少なくともミヨシ家の二の舞だけは食い止められるよと、思ったりもするものですが。

他人事なので、黙っています。

 

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