戰國ぢあぼろす   作:ひねもす@HAMELN

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SengokD.1567/006.hmos

刮目せよ、諸君。

とうとう世界終末戦争が始まったぞ。

 

新約聖書の最後を締めくくる、使徒聖ヨハネによる黙示録。

ここには、来たるべき未来の歴史が克明に描写されている。

書かれたのは1世紀目の終わり頃。

時は間近い。そう言われてから1400年以上経過しているが、御主にとってはこの程度、一瞬にも等しかろうというものだ。

文章も難解で、暗喩を含む描写に満ちている。

それでも私たちは、目を反らしてはならない。

答え合わせの時間に立ち会える幸運を、尊ぶべしだ。

 

パトモス島で余生を過ごしていた、聖ヨハネ。

その眼前に天使が現れ、地上の王国が全滅する一部始終を見せつける。

あまりにも壮大で残虐で、正視に耐えぬ光景だったが、聖ヨハネは最後まで見届け、預言の書として記述した。

矛盾する表現や、一見すると数え間違いと思われるような箇所も散見される。

しかしあまりにも貴重な記録であり、一字でも加えたり省く者があれば、御主による救済は望むべくもない。

聖書の中でも特別に厳格な扱いが求められる一篇なのだ。

 

それでは、要約します。

 

御父デウスは、地上の邪悪なるすべてを破壊するため、7つの仕掛けを準備していました。

御子イエズスが、その封印を解く役目を引き受けます。

第1から第4までは、馬に乗った兵士が現れ、各々の得意とする武器を手にして、地上へ降下してゆきました。

第5の封印を解くと、かつて迫害によって地上での生を奪われた霊たちへの連絡員が登場し、かれらに今しばらく忍耐せよと告げます。

第6、第7で地上は最大級の天変地異に見舞われ、完全に破壊されました。

天使は喇叭を吹き鳴らし、勝利を宣言します。

 

前もって、144千人の信徒が選抜されていました。イスラエルの12部族から選りすぐられた童貞少年たちです。

神殿に身を潜めていました。平和が訪れたものと判断して、出てきました。

地上には、まだ、666匹の獣が残っていました。

接触篇はここまでです。

 

休憩を挟んで、発動篇。

僅かに残る地上の穀物を刈り取り、怒りの酒舟で熟成し、この葡萄酒を飲んで童貞少年たちは戦い抜きます。

天使も加勢し、ふたたび天変地異攻撃。海は血となり、大地は溶ける。

反社会勢力と獣の残党を、メギド山へ追い詰めました。

ここへ、超大激震と巨雹の嵐を御見舞いする、史上最大の作戦を敢行。

ついに、ようやく、世界中の悪を、根こそぎ退治したのです。

 

清き者のみで構成された生き残りの民は、ハレルヤを大合唱。

最後の1匹だけ生かされた蛇は、深淵へと幽閉されます。

1000年に1度だけ、ちょっとの間、解放されるそうです。

せんでええのに。

 

でも、これもまた、御主の慈しみなのでしょう。

あるいは、人間が今後も油断しないようにとの、お気遣いなのかもしれませんね。

かんべんしてくれ。

 

 

最終戦争では、当然、日本も戦場になります。もっと準備をしておくべきでした。

日本はエウロパの真裏に位置し、邪宗徒に満ちあふれている。

悪魔たちの通用門も開いている。だから最大級の激戦区となることも、わかっていた。

避けられぬ運命です。

 

聖マルチノの祝日。

ナラじゅうのテラが、焼けたとのことです。

あの、おぞましきフォトケの街が、壊滅!!

こんな嬉しいことはない。

 

イイモリ城が一時、ソウダイの兵に奪われたりなど、決して戦況は明るくなかったのですが。

いつの間にやら、ナラまで押し返していたみたいなんですよ。

私たちの信徒が最初の火をつけたのだろうか。

名乗り出てくれたら、列聖の申請も検討したいです。

 

血湧き肉躍る、圧倒的な見せ場が、このあと息もつかせず続いてゆきます。

預言書の記述通りなら

川の水が苦くなり、飲んだ人から死んでいくとか

星が落ちてきて太陽の光を遮るほどの黒煙が立ちこめるとか

イナゴの大群が何箇月も飛び回るとか

そんな災厄が、これから数限りなく、重なり合うのです。

 

雷鳴、稲妻、地震が止まず、人の叫び声も途切れない。

しかも、まだまだ、この程度、序の口。

あらすじを知っている者の強みですね。

さあ邪宗徒どもよ。悔い改めよ。

今からでも遅くないぞ。跪いて、赦しを請え。

赦してもらえるか否かは、御主の思し召し次第だがな。

ハーッハッハッハッ。

 

さて私は教会へ冬ごもりします。当分、出て行きません。

コメとツケモノの備蓄で、なんとか春まで凌ぎましょう。

144千人の選抜者には含まれてないけど、大丈夫。

いい子にしてたから、御主は私を助けてくれます。自信があります。

 

今日まで耐えてきたんだもの。絶対です。

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