TRANSFORMERS Blue_Archive   作:H2O(hojo)

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ゲヘナよりトランスフォーマーの数が少ないと感じたので、今回トリニティ所属のトランスフォーマーが沢山登場します。


トリニティ自治区防衛戦

ブロロロロロロ…

 

“こちらグレイズ。要救護者を発見。現場に急行する”

 

「こちらホットスポット、了解。これから例のバカでかい塔からの攻撃が本格的に始まるからな、急げよ」

 

“こちらストリートワイズ、南西地区の避難が完了した。これより正義実現委員会を援護する”

 

“こちらグルーブ。北側にて火災が発生した。ホットスポット、今座標を送るから、消火活動を手伝ってくれ”

 

「了解だ、グルーブ。現場へ急行する」

 

トリニティ自治区では救護騎士団所属のプロテクトボットたちが、自治区の住人たちを助けるためにせわしなく働いていた。彼らは救護騎士団の主力がサンクトゥムの攻略に向かう中、トリニティ自治区に残って住人たちを救護するよう、団長であるミネに命じられたのである。

 

「こちらです!」 「みなさん、こちらに避難を!」

 

「トリニティ自治区の避難誘導は私たちが務めます!マシロは後方支援を!」

 

「はい、ハスミ先輩!」

 

ブゥゥゥゥゥゥゥゥン!!ギゴガゴゴ!!

 

「ストリートワイズ、現場に到着!!」

 

「プロテクトボットのストリートワイズですか。救護で忙しいでしょうに、よく来てくれました!!」

 

そして正義実現委員会もハスミの指示の下、自治区の住人たちの避難を行っていた。ツルギやミネ団長が不在の中、みなトリニティを守ろうと力を合わせて奮闘していた。

 

 

 

 

 

トリニティ古書館

 

「こちらにお入りください!古書館はトリニティのなかでも歴史の長い建物なので、まだ比較的崩れにくいはずです!」

 

「私の古書館…私だけのアジトが…うぅ…」

 

「泣き言を言ってもしょうがないよ、古書館の魔術師さん。私達が失敗すればトリニティはあの塔から出てきた化け物たちに侵略されてしまうんだから」

 

「そうですよ!ファーストエイドの言う通りです。今回はみなさんのために開放しているのですから、もっと楽しそうな表情で!」

 

「ああ…ううぅっ…」

 

トリニティ古書館ではサンクトゥム兵たちの攻撃から避難してきた住人たちが集まり、身を寄せ合っていた。そして現場に出ていないプロテクトボット最後の1人であるファーストエイドは、古書館の補強や怪我人の治療を行っていた。

 

 

 

 

 

トリニティ自治区・南側

 

「う、うわぁっ!?」 「こっちにも敵が!?」

 

ズダダダダダダダダダダダ!!

 

「手が足りないようですね、私たちも手伝います」

 

「はい!トリニティの“走る閃光弾”と“緑色のツインガンマン”、自警団の“スーパースター”が到着しましたよ!」

 

「うるせぇぞ、まったく…」

 

「自警団のみなさん…!」

 

トリニティ自治区の南側ではサンクトゥム兵の侵略が始まっており、正義実現委員会は手が足りないこともあって手こずっていた。そんななか自警団とクロスヘアーズが現れて、サンクトゥム兵を蹴散らし正義実現委員会を助ける。

 

「れ、レイサさん…その呼び名は少し…」

 

ピュン!!ピューーーン!!ピュピューーーン!!

 

「ああっと!そんな事を言っている間に敵襲が!これは大ピンチ!」

 

「ホラ、危ねぇから下がってろって…」

 

ヒュッ!!ヒュッ!!ヒュッ!!ヒュッ!!

 

「ですが!この程度でこの私、宇沢レイサを仕留められると思わないでください!スズミさん、今の見ましたか!私の華麗な…」

 

「はぁ~ガキンチョめ…」

 

歩く閃光弾と言われたスズミは、止めてほしそうにやんわりレイサに注意しようとするものの、当人はテンションが上がっており周囲を走り回っていた。そんなレイサに、クロスヘアーズは呆れていた。

 

「すみません、今はすぐにあちらに向かわなくてはなりません。行きましょう、レイサさん」

 

「あっ、はい!“走る閃光弾”の本領発揮ですね!スズミさーん!待ってくださーい!」

 

ピューーーーーーン!!

 

「・・・」

 

「カズサちゃんどうしたの?」

 

「…いや、元気そうだなと思って」

 

そしてスズミは、自治区の住人たちがサンクトゥム兵に襲われているのを見て、一目散にそちらへ走っていく。さらにレイサが子カモのようにスズミについて行くのを見たカズサは、彼女のことを楽しそうだと思うのであった。

 

「で、何で私たちは避難しないの?」

 

「おやおや、ヨシミくん。仮にも私たちは放課後スイーツ部だよ?こういう非常事態には手を差し伸べるべきじゃないかな。スイーツのように」

 

「は?何言ってんの?ってかスイーツ関係ないし」

 

「で、でも…正義実現委員会のみなさんも大変そうだし…お手伝いしたら喜んでくれるかも…」

 

そしてカズサの他にも放課後スイーツ部のメンバーがおり、ナツは正義実現委員会たちを助けるべきだとヨシミに促す。それにヨシミは首を傾げるが、アイリは自治区防衛で手が回らない正義実現委員会を助ければ、彼女たちは喜んでくれるとみんなに訴えた。

 

「だね。私たちも行こっか」

 

「うん!」

 

「はぁ…仕方ないわね」

 

放課後スイーツ部・参戦

 

 

 

 

 

トリニティ総合学園・防衛戦作戦本部

 

「ああっ!東側に聖徒会の複製が出現しています!」

 

「なっ!?あっちはまだ防衛体制が整ってないのに…!!」

 

「エアーボット部隊、発進」

 

「「「「「了解!!」」」」」

 

バシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!

 

サンクトゥム兵はトリニティの東側にも攻め込みはじめる。さらにはエデン条約調印式にて猛威を振るった、ユスティナ聖徒会まで解析してトリニティへと襲い掛かる。そんななかナギサの命により、空に飛び立つ5つの影があった。その名をエアーボット部隊である!!

 

「あれは…ティーパーティー直属の航空部隊のエアーボットたち…?」

 

「ええ、ハスミさん。その通りです。見事な連携でしょう?」

 

「流石はオートボットの航空部隊。その武装の強力さと航空機故の機動力は目を見張るものがあるね。ナギサが熱心にティーパーティーへと誘ったのも頷けるというものだ」

 

「ナギサさん…セイアさん…」

 

「…私、ナギサ様を外で見るのは初めてです」

 

ハスミがユスティナ聖徒が出現した東側に飛び立っていくエアーボットを見ていると、その場にナギサとセイアが現れる。ナギサとセイアはエアーボット部隊の実力を見て、満足そうにそれをハスミとマシロに紹介するのであった。

 

「エアーボット部隊出撃だ!!みんな遅れるなよ!!」

 

「遅れるわけねぇだろシルバーボルト!!俺たちは空の戦士エアーボット部隊だぜぇ!!」

 

「言葉遣いには気を付けろ、スリング。またナギサ様に叱られてしまうぞ」

 

「スカイダイブの言う通りだ。我々はディセプティコンの航空部隊とは違うんだ。トリニティに相応しい気品を身に着ける必要があるとナギサ様もおっしゃっていた」

 

「気品ねぇ…俺にはよく分からねぇや」

 

サンクトゥム兵が現れた場所へ急行するエアーボット部隊を率いるのは、リーダーのシルバーボルトである。彼はこちらの世界のシルバーボルトであり、百鬼夜行にいるビースト戦士とは同名の別人に当たる。ナギサはエアーボット部隊にはディセプティコンと違って気品ある振る舞いを求めているようで、スカイダイブとファイアーボルトはスリングの言葉遣いを指摘する。しかしスカイダイブにはナギサの言う気品というものがよく分からないようであった。

 

「むっ、しまった!エアーボットに先陣を取られた」

 

「君は…」

 

「貴方は確かシスターフッドの…」

 

「む、そこにおられるお方たちはティーパーティーホストの桐藤ナギサ殿と百合園セイア殿ですね?サクラコ様からお話は常々伺っております。吾輩、シスターフッド所属の空飛ぶヤマネコ、スカイリンクスと言います」

 

「ヤマネコ…?」 「ドラゴンのようにしか見えないのだが…」

 

エアーボットが飛び去った後ナギサたちの元に現れたのは、アリウス自治区に眠っていたセンチネル・プライムの残した唯一のプロトフォームから生まれたスカイリンクスというトランスフォーマーである。彼は自身を空飛ぶヤマネコと自称しているが、アリウス自治区のアイアコンの騎士をスキャンして生まれたためドラゴンのような姿をしているのだ。

 

「トリニティ自治区の西側にもユスティナ聖徒会が集結しつつあります!!」

 

「そうですか…ですがサンクトゥムの攻略にも人員を割いているので、これ以上出せる兵力は…」

 

「では吾輩が行こう。サクラコ様に自分が留守の間トリニティを守るよう仰せつかっている」

 

「左様ですか。そうしましたらスカイリンクスさん、よろしくお願いいたしますね」

 

「任されましたナギサ様!!スカイリンクス航空発進!!」

 

ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!

 

ナギサたちがスカイリンクスと話していると、トリニティ自治区の西側にもユスティナ聖徒会が現れたと報告が入る。それを聞いたスカイリンクスは自分が行くと言ってナギサに許可を貰い、大きな翼を羽ばたかせ超スピードで飛び去っていった。

 

「ティーパーティーの支援に感謝します」

 

「いえ。この程度もできなければ、ティーパーティーとしての面目が立ちませんから。ではセイアさん、後はお願いします」

 

「次は…北東方向、座標は…」

 

キュピィィィィィィィィィィン!!!!

 

「そこっ!!」

 

ズドドドドドドドドドドドドドドド!!!!

 

「す、凄い…」

 

ハスミはティーパーティーが正実を支援してくれたことに感謝するが、ナギサはこの程度当然であると答える。そしてナギサはセイアを前に出させると、彼女は謎の直感を発揮して敵の場所を割り当てる。そして割り当てた座標にティーパーティー直属の砲撃隊が砲撃を撃ち込むのであった。

 

「セイアさんの予知能力は無くなってしまいましたが…その代わりにと言いますか、別の力が与えられたとでもいうのでしょうか」

 

「能力と呼ぶのかどうかは定かではないが…感覚が鋭くなってね…」

 

「私、それアニメか漫画で見たことあるかも…ニュータイプとか何とかって…」

 

「…“勘”が良くなった、ということにしておきましょうか」

 

ナギサはセイアが今やってみせたことを、予知夢を失ったことで得た力だと評する。当人はただ感覚が鋭くなったと言っていたが、明らかに能力の領域にあった。

 

「…ミカ、そちらの状況はどうだい?」

 

“うん、こっちは大丈夫。私1人で平気だから、そっちの防衛に力を入れちゃって”

 

「…ああ。無理はしないように」

 

「では、こちらの防衛は私たちがお手伝いしましょう。ハスミさん、指揮をお願いします」

 

「…分かりました、では遠慮なく」

 

そしてセイアは別の場所で戦っているミカの様子を尋ねると、彼女は1人でも平気だと答える。それを確認したナギサはトリニティを守るために自治区防衛の手伝いをするのであった。

 

 

 

 

 

その後

 

トリニティ自治区・北部

 

ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!

 

「皆さん落ち着いてください。ここは危険です。避難してください」

 

「ファーストエイドは避難誘導を続けてくれ。私はここで起きた火災を消火する」

 

“こちらグレイズ。まずいぞ、あの亡霊たちこっちに向かって来る”

 

ピュン!!ピュン!!ズダダダダダダダダダダダ!!

 

「クソッ!!こっちのヤツらの相手もしなきゃならないってのに…!!」

 

「これじゃあ“救護”できない…!!」

 

トリニティ自治区の北部に集結したプロテクトボットたちは、自治区の住人たちの避難と消火活動を続けつつ、サンクトゥム兵の侵攻を食い止めていた。しかしそこにユスティナ聖徒会が現われてしまったため、彼らと住民たちは一転窮地に陥っていた。

 

「ど、どうすれば…いいんだ?」

 

「みんな、今こそ団長の言葉を思い出すんだ!!」

 

「ミネ団長の言葉…?」

 

「“怪我の治療よりも元凶を取り除くべし”…そうか!!」

 

「今我々がすべきことは、トリニティに襲い掛かってくる元凶の救護だ!!」

 

そんな危機的な状況に困惑しているメンバーを見て、リーダーのホットスポットはミネ団長を思い出すようにとみんなに語りかける。そしてストリートワイズは“怪我の治療よりも元凶を取り除くべし”という彼女の言葉を思い出して、一同は今何をすべきかを理解したのである。

 

「いくぞ、みんな!!」

 

「「「「おぉ!!」」」」」

 

ギゴガギゴゴギゴガゴゴ!!!

 

「「「「「合体!!ガーディアン!!!」」」」」

 

ズドォォォォォォォォォォォォォン!!

 

「トリニティはお前たちの好きにはさせないぞ!!フォースシールド!!!」

 

プロテクトボットはホットスポットの掛け声と共に合体し、ガーディアンへと変形する。ガーディアンはフォースシールドというバリアを貼って住民を守りながら、敵を“救護”していくのであった。

 

 

 

 

 

トリニティ自治区・南部

 

スタァァァァァン!!ズダァァァァン!!ズダダダダァン!!

 

「まったく、数だけは多いんだから…」

 

ガガガッ!!ガガガガガッ!!

 

「ぼうりょくはんた~い!!」

 

「ナツちゃん!?大丈夫?」

 

「大丈夫よ、ナツだもん」 「そうね、ナツだし」

 

「私は卑劣なる策略には屈しないぞ!!」

 

トリニティ自治区の南側では放課後スイーツ部が、サンクトゥム兵とユスティナ聖徒会の侵攻を食い止めていた。ナツはスイーツ部の前に出て盾で敵の銃弾を食い止めており、アイリはそれに心配する様子を見せるもののカズサとヨシミからは雑な扱いを受けており、本人はそれに憤っていた。

 

ズダダダダダダダダダダダダダダ!!

 

「でもこのままだとちょっとヤバいかも…」

 

ブゥゥゥゥゥゥゥゥン!!ギゴガギゴゴ!!

 

「皆さんお困りかい?」

 

「その声は…」

 

「ブロードキャストさん!!」

 

「やぁ、カワイコちゃんたち久しぶり!!こんな所で会うなんて奇遇だね」

 

スイーツ部たちが攻撃の機会を伺っていると、丁度その場にオートボットのブロードキャストが現れる。彼はトリニティのどの派閥にも属さず、主に音楽活動を行っておりスイーツ部たちのような一般生徒たちからは特に人気のある存在である。

 

「スチールジョー、アムホーン出撃だ!!」

 

ギゴガギゴゴ!!

 

「グルルルル…!!」 「ブルゥゥゥゥゥ!!」

 

「行け!!」

 

ドドドォォォォォォォォン!!!

 

「「「「おぉー!!」」」」

 

「どうよ!!これがカセットボットの実力だぜ!!」

 

ブロードキャストは仲間のカセットボットであるスチールジョーとアムホーンを呼び出す。スチールジョーはライオン、アムホーンはサイの姿に変形するトランスフォーマーである。そして彼らは勇敢に敵へ突撃していくと、次々と蹴散らしていくのであった。

 

 

 

 

 

ズドォン!!ズドドォン!!ドゴォン!!

 

「さぁ、次にぶっ殺されたいヤツはどいつだ?」

 

「閃光弾、発射!!」

 

キィィィィィィィィィィィン!!

 

「スーパー宇沢アタァァァァック!!!」

 

ドォォォォォォォォォォォン!!!

 

「どうだ見たか!!これが自警団の力だー!!」

 

「やれやれ…少しは落ち着いて欲しいもんだぜ」

 

「まぁまぁ、クロスヘアーズ。レイサは私たちの数少ない同志なんだから」

 

一方自警団の3人も、トリニティの住民を守るべく奮闘していた。クロスヘアーズはレイサが戦場ではしゃぎ回っていることに苦言を呈していたが、スズミは自警団の数少ない同志だからとクロスヘアーズを窘めるのであった。

 

 

 

 

 

トリニティ自治区・東側

 

「シルバーボルト、敵を発見したぞ!しかし数が多いな…」

 

「ご苦労だった、ファイアーボルト。ユニクロンの尖兵どもめ…こんな所にまで!!」

 

「どうやら一気に片付けないとまずそうだな。どうするスカイダイブ?」

 

「やはりここはアレしかないだろう」

 

「なるほど…アレをやるのだな…?」

 

トリニティ自治区の東側に突如現れたユスティナ聖徒会を倒すべく緊急発進したエアーボット部隊は、ファイアーボルトによって敵の全容を捉える。数が多く一気に殲滅しないとまずいと判断したスリングは、航空戦術家であるスカイダイブにこの後の作戦を尋ねると、彼はアレをするべきだと答えた。

 

「よし!!エアーボット部隊、展開!!」

 

「「「「了解!!」」」」

 

ヒュゥン!!ヒュゥン!!ヒュゥン!!ヒュゥン!!

 

「Sモード、軸合わせ!!」

 

ガシィン!!ガシィン!!ガシィン!!ギゴガギゴゴ!!

 

「「「「「スペリオン合体!!!」」」」」

 

エアーボット部隊はシルバーボルトの合図で、空中で編隊を組み始める。そしてその直後、一同は空中で近づき合体し始め合体戦士スペリオンへと変形を遂げるのであった。

 

「さぁ覚悟しろ侵略者共!!跡形もなく消し飛ばしてやる!!」

 

ビィィィィィィィィィィィィィ!!!

 

「・・・!!」 「・・・!!」 「・・・!!」

 

ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

合体戦士スペリオンは強力なビーム攻撃をユスティナ聖徒たちに向かって撃ち込む。攻撃を受けたユスティナ聖徒たちは、なすすべなく消滅するのであった。

 

 

 

 

 

トリニティ自治区・西部

 

「ガアァァァァァァ!!」

 

ガシィ!!ドォォォォォォォォォォォン!!

 

「な、何というパワー…これがシスターフッドの秘蔵っ子スカイリンクスですか」

 

「グギャアアアアアアアア!!!」

 

ガシィ!!バサッ!!バサッ!!ドシィィィィィィィン!!!

 

「マリーさんはよくこんな怪物を手懐けられますね…」

 

「トリニティを侵す悪鬼共め!!ここから消え去れ!!」

 

スカイリンクスはサンクトゥム兵を咥えて地面に叩きつけたり、尻尾で掴んで上空から地面に叩き落としたりして敵を倒していった。それを見ているハスミとマシロは、彼を大人しくさせることができるというマリーに感心していた。

 

 

 

 

 

その後

 

「皆さんのお陰で、おおかたは片付きましたね…」

 

「いや、まだ何かが…」

 

「セイアさん…?」

 

キュピィィィィィィィン!!

 

「避難できていない市民が居る…あれはおそらく、遺跡地帯の辺りだろうか」

 

その後トリニティは生徒たちやトランスフォーマーたちの活躍によって、サンクトゥム兵やユスティナ聖徒会の侵攻を退けることに成功した。だがセイアの直感は、まだ避難できていない住民が残っていると告げており、遺跡地帯のほうにいると示していた。

 

「マシロ、遺跡地帯を確認してください。何か異変はありますか?」

 

“はい、先輩。今確認します…”

 

ピピピッ!!

 

“・・・!!遺跡の聖堂付近で、避難できていない市民と生徒を確認しました!”

 

「そ、んな…!!」

 

“あ、あれ…?ですが、中にいるのは…”

 

セイアの話を聞いたハスミはマシロに遺跡地帯の状況を確認させる。そしてマシロの解析の結果、遺跡の聖堂付近で避難できていない市民と生徒がいることが確認できたのである。

 

 

 

 

 

遺跡の聖堂

 

「うう…!」

 

ドォォォォォォォォォォォン!!

 

「・・・」 「・・・」 「・・・」

 

パァン!!パァン!!パァン!!

 

「・・・」

 

スゥゥゥゥゥゥゥ…

 

「はぁ、はぁ…。も、もう少しでハスミ先輩と正義実現委員会が助けに来るから…あともうちょっと…我慢…」

 

遺跡の聖堂では住民や生徒たちが奥に集まってユスティナ聖徒会の攻撃に怯えていた。そしてそんな市民たちをコハルは1人で守っていたのである。

 

 

 

 

 

「コハルが1人で…!?どうして…!?」

 

“コハルちゃんが閉じ込められているの…?一体どこに!?”

 

「コハルは避難誘導に投入されたはずですが…どこですれ違ってしまったのでしょう…いえ、私がそちらに向かいます!」

 

“はい、先輩!私も今から向かいます!!で、ですが、敵の数が多すぎます…”

 

「至急、支援兵を遺跡に送ってください!」

 

遺跡にいるのがコハルであることに気付いたハスミは、その事実に衝撃を受けていた。それを聞いたミカはコハルの居る場所を尋ねる。そしてマシロとハスミも彼女を助けるために、支援兵を送るのであった。

 

 

 

 

 

遺跡の聖堂

 

ドォォォォォォォォォォォン!!!

 

「・・・」 「・・・」 「・・・」

 

パァン!!パァン!!パァン!!

 

「あ、あうう…」

 

スゥゥゥゥゥゥゥ…

 

「・・・」

 

「こ、こっちに来ないで…!!」

 

サンクトゥム兵とユスティナ聖徒会たちは聖堂を破壊しながらコハルの元へ迫ってくる。彼女はそれに抵抗するが、多勢に無勢であった。

 

「う、うぅ…」

 

ガチャ…

 

「・・・」

 

ズドォォォォォォォォォォォォォン!!

 

「はいはーい!ちょ~っと失礼するね」

 

「へっ、か、壁が…?」

 

コハルはユスティナ聖徒に銃を向けられ絶体絶命のピンチに陥っていた。だがその時、突如聖堂の壁が破壊され、何者かがコハルの前に現れる。

 

「あれは…裏切り者のミカ!?」

 

「魔女がどうしてここに…!?」

 

「コハルちゃんがここに居るって聞いて、ダッシュで来ちゃった☆」

 

「あ、えっと…そ、その…ティーパーティーの…」

 

壁を破壊して現れたのは、ミカであった。トリニティの生徒たちは裏切り者の魔女である彼女が何故ここにいるのかという反応であったが、本人はコハルを助けるために急いできたようである。

 

「コハルちゃん大丈夫?怪我は無い?いや、怪我してるね」

 

「…あ…こ、これはちょっとした擦り傷で…」

 

「…そっか」

 

「・・・」 「・・・」 「・・・」 「・・・」

 

「あなた達が、やったんだ…本当さぁ…もう…私の大切なお友達に、一体何してるの?」

 

「!?」

 

ミカはコハルに怪我が無いか確認していると、敵に付けられたと思わしき擦り傷を発見する。傷を見てしまったミカはユスティナ聖徒たちに敵意の籠った視線を向け、彼女たちに襲い掛かるのであった。

 

ズダダダダ!!ズドォォォォォン!!ドカァァァァァァン!!

 

「アハハ!!この程度?」

 

ズドォォォォォン!!

 

「・・・」 「・・・」 「・・・」

 

ボカァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!

 

「逃がさないからね☆」

 

ズドォォォォォォォォォォォォォン!!!

 

「今度はそっち?最近色々あって退屈だから、少しは楽しませてよね!!」

 

ドカァァァァァァァァァァァァァァァァン!!

 

「す、凄い…」

 

大切な友達であるコハルを傷つけられたミカは、迫りくるサンクトゥム兵とユスティナ聖徒会たちを1人で相手していた。エデン条約事変の際にアリウススクワッドとディセプティコンを苦しめたほどの強さを持つミカにとって、彼らは物足りないようである。

 

ヒュオオオオオオオオオオオオオ…

 

「今度は何?」

 

「キュォォォォォォォン!!」

 

「あ、あれは確か…アンブロジウスとかっていう…」

 

「ふーん…まぁ私には関係ないけど☆」

 

ズドォォォォォォォォォォォォォン!!

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「へぇ…さっきの奴らとは違うってわけね」

 

ミカがサンクトゥム兵とユスティナ聖徒会を倒していると、その場にアンブロジウスが現れる。アンブロジウスは拡散エネルギー弾攻撃によって格の違いを見せつけ、ミカはその威力に感心していた。

 

「キュォォォォォォォォォォォン!!」

 

ドォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

「よっと…」

 

「・・・!?」

 

「でも結局、当たらなければ意味ないんだよね」

 

スチャ…!!

 

「それじゃ…これでおしまい☆」

 

ドォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

「ギャアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

しかしアンブロジウスの攻撃をミカは華麗に回避し、アンブロジウスを混乱させる。さらにミカはアンブロジウスに近づきトドメの一撃を喰らわせると、アンブロジウスは絶叫しながら消滅した。

 

 

 

 

 

バサッ!!バサッ!!バサッ!!

 

「スカイリンクス航空現場に到着!!」

 

「コハル!」 「コハルさん!大丈夫ですか?」

 

「は、ハスミ先輩…マシロ…と誰?」

 

「吾輩はスカイリンクス。シスターフッドの空飛ぶヤマネコだ」

 

ミカが敵を倒していると、スカイリンクスに乗ったハスミとマシロがその場に現れる。コハルは正実の仲間が助けにきてくれたことで、ようやく安心したようである。

 

「よかった!正義実現委員会だ!」

 

「助けに来てくれたんですね!あの魔女が…」

 

「ミカさん…」

 

「うん。コハルちゃんは大丈夫だよ。ちょっと怪我してるけど」

 

正義実現委員会がこの場に来たことに、避難していた生徒たちも安堵を覚える。そしてハスミはミカの元へ向かい、ミカのほうもコハルは無事だと彼女に話した。

 

「…え?なになに?本当に、今度は何もしてないってば☆」

 

「そ、そうです…ハスミ先輩…その、この方は…私を助けてくれて…」

 

「行きましょう、コハルさん」

 

「は、はい…」

 

「またね、コハルちゃん」

 

ミカはハスミたちに疑われていると思ったのか、今回はただコハルを助けただけだと弁明する。コハルもミカの無実を証明しようとするが、マシロと共にこの場を離れてしまった。

 

「…助けていただき、ありがとうございます」

 

「あれ、お礼を言われるとは思わなかったなぁ…」

 

「…コハルを助けてくださったのは、事実ですから」

 

「…まぁ、そうね。じゃ、私はまだやる事があるからお先☆それじゃあね、ハスミちゃん」

 

「・・・」

 

コハルがその場を離れた後、ハスミはミカにお礼を述べる。それを聞いたミカは意外そうな顔をするが、ハスミはコハルを助けてくれたのは事実だと答えた。

 

そして自分の役目を終えたミカは、まだやる事があると言ってその場を後にした。

 

 

 

 

 

EXCITING TRANSFORMERS!!




ニュータイプFOXですまない...。
自治区防衛戦は大体1自治区3000文字目安ですが、トリニティは新キャラ出しまくったのと、そもそもミカの活躍で尺が長いのとで、長くなってます。

ブロードキャスト:この後「シュガーラッシュ」や「アンティークセラフィム」をプロデュースすることになる大物P。サウンドウェーブとは犬猿の仲である。

エアーボット部隊:ティーパーティーに新たに加わった航空部隊である。スタースクリームなどのディセプティコンの戦闘機部隊に対抗して作られた。シルバーボルト(真)がリーダー。パタパタ犬とは名前が同じだけの別人(トランスフォーマーではよくあること)

プロテクトボット:救護騎士団所属の「救護」部隊。ちょっと頭救護なところがあるが、基本的に人命救助という使命には忠実なヤツら。

スカイリンクス:シスターフッド所属のお馴染み空飛ぶヤマネコ。動物タイプの中では頭が良い方である(原始の呼び声参照)性格は2010基準だけど、見た目はプライム版。
プライム版スカイリンクスはメチャクチャカッコいい。

番外編のほうにスカイリンクスとの出会いの話を書きました。
https://syosetu.org/novel/344797/3.html
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