鬼滅の刃~世界を渡った剣聖・閃とヒノカミの鬼殺譚~ 作:来斗
鼓屋敷が終わってからなら大きい変化が出て来ますので気長にお待ちください、代わりに今回もおまけがあります。
炭治郎が襖を開けたとき、その少年は反射的に抱え込んだ鼓を叩こうとしたが、てる子が「清兄ちゃん!」と呼びかけると清と呼ばれた少年はあと少しで鼓を叩くと言うギリギリのところで手を止め、駆け寄ってきたてる子を抱きとめ、後から来た炭治郎に目をむけると「貴方はいったい…」と問いかけ、そう聞いた炭治郎はすぐに口を開いた。
「俺は竈門炭治郎、君を襲った化け物を…悪い鬼を倒しに来た…まずは傷を見せて、独りで良く頑張ったな」
炭治郎がそう声をかけると清は緊張が解けたのか泣き出し、てる子も「お兄ちゃん…」と泣きながら声をかけ、それを見た炭治郎は清の傷を見て「(これくらいなら塗り薬で大丈夫そうかな…)」と考えると二人を元気付けるために懐からやや大げさに鱗滝からもらった塗り薬を取り出すと高く掲げて「この塗り薬は凄いんだぞ!俺の二人いる
「この薬をくれたほうの
炭治郎の言葉にてる子は「天狗?ほんと」と聞き返し、炭治郎は笑って「ほんとだよ」と答え、続けて清が「じゃあもう一人の
「もう一人の
炭治郎はリィンのことを話していたがある事を感じ、やがて考えこみだした。
「(…そういえば…俺はリィン教官の期待に応えられているのだろうか?今回の鬼もだけど前のあの二人組みもリィン教官だったら間違いなく一人で勝てた筈…もちろんリィン教官は誰かに力を借りる事は恥じゃないって思っている…だけど…それでも…)」
炭治郎が思考の海に沈みそうになっていた時、てる子が「…お兄ちゃん?どうしたの?」と声をかけ、それを聞いた炭治郎はハッとした表情になると「ああごめん!」と我に返りすぐに清の手当てに戻り、包帯を巻いた。
「よし終わった、痛みも引いただろ?」と聞き、清も「うん…」と頷き、それを見た炭治郎は「…話しにくい事かもしれないけど…ここで何があったのか話せるかい?」と問いかけ、二人は顔を見合わせた後に、清は俯きながらも静かに語り始めた。
「……化け物に攫われた後に……く……喰われそうに…なった…それからすこしして別の化け物が二人来て…こ…殺し合いを始めた…誰がおれを……くっ…喰うかっ…て」
炭治郎はそれを聞き、「(つまりここにはあいつを含めて少なくとも三人は鬼がいるって事になるのか…)」そう考え、そこからさらに清は続けた。
「それで…身体に鼓がある最初からいた奴がやられた時にこの鼓を落として…咄嗟に叩いたら部屋が変わって…それで今までどうにか逃げられたんだ…」
炭治郎はそれを聞き「(つまり清には鬼に狙われるだけのナニカがあるのか…そう言えば)…『稀血』…あの鬼は確かそんなこと言ってた筈…」そう呟くと清は取り乱したように慌てだした。
「!そ…そうだ!!あいつおれの事マレチって呼んでたんだ!」
それを聞いた炭治郎は「稀血…リィン教官からも教わった筈…確か…」稀血と言う言葉の意味を思い出そうとした時だった。
「カァーーーア!稀血トハ!珍シキ血ノ持チ主ノコトデアル!!」
「うわっ!」「キャア!」
いつの間にか天王寺が現れ、カラスが喋っていると言う事態に清とてる子の二人は驚き、それを見た天王寺は「グワハハハハ!!ガキ共!!ツツキ回スゾ!!」と―おそらくは冗談で―言い放ち、それを聞いた炭治郎は「いや…冗談でもよしたほうが良いって…」と止めつつすぐに「とにかく…珍しい血ってどう言う意味なんだ?」と聞き、天王寺はすぐに答えた。
「生キ物ノ血ニハ幾ツカノ種類系統ガ存在シテイルノダ馬鹿メ」
天王寺は部屋を歩き回りながらけたたましく続けた。
「一言ニ稀血ト言エドモサラニ数少ナク珍シイ物モ存在スル、珍シケレバ珍シイ程鬼ニハ!!ソノ稀血一人デ五十人!百人!人ヲ喰ッタノト同ジダケノ栄養ガアル!!稀血ハ鬼ニトッテゴ馳走ダ!!大好物ダ!!」
天王寺の言葉に二人はガタガタ震えだし、その直後、炭治郎はある鬼―響凱が近づくのを感じ取った、炭治郎は二人に向き合うと二人に指示を出した。
「俺は今からこの部屋を出る」「えっ!?」
炭治郎の言葉に二人は驚いたが、炭治郎はすぐに続けた。
「落ち着いてよく聞くんだ…あの鬼は強い…二人を守りながら戦うのは今の俺にはできない…大丈夫だ、あの鬼は俺が倒すから」
炭治郎はてる子と目線を合わせると頭を撫でながら言い聞かせた。
「よく聞くんだ、兄ちゃんは今すごく疲れてるからてる子が助けてあげるんだぞ」
炭治郎はそのまま静かにするようにと仕草で示しながら続けた。
「俺がこの部屋を出たらすぐに鼓を打って移動するんだ、今まで清がしていたように誰かが戸を開けようとしたり物音がしたらすぐに鼓を叩いて逃げるんだ、鬼を倒したら必ず迎えに来る、戸を開けるときは名前を呼ぶからそれまでは誰か来ても絶対に開けちゃダメだ…だからもう少しだけで良いから頑張るんだ…できるな?」
炭治郎の言葉を聞いた二人は力強く頷き、炭治郎も頷き返した。
「ああ!それで良い!…じゃあ…行って来るよ。」
炭治郎はそう言うと響凱の襲撃に備えた。
おまけ
キメツ学園でのキャラクター設定その二
『黒のアルベリヒ』
リィンの故郷に存在した犯罪組織の首領、組織そのものは壊滅したが彼自身は逃亡、鬼舞辻議員に接触し背後に控える形で協力者となるが、互いに信用していない。
また、組織の存在が明るみになるずっと昔にもアルベリヒの名が有ったことから、襲名制と思われるが、当時のことを実際に目にしたかの用に語る等、底が知れない人物でもある。
組織その物はリィンとその仲間達の手により壊滅させられたが、組織の最終兵器の所在は現在も不明であり、鬼舞辻議員の屋敷に隠されていると言う調査結果が出ている。