鬼滅の刃~世界を渡った剣聖・閃とヒノカミの鬼殺譚~ 作:来斗
ここ最近修理してからそんなに経ってないswitchの同じ場所が壊れたりと機械関係で不運が続いてばかりで心が折れそうです…
始めてからまだそんなに経ってないのにこんな事になって辛いですが本編完結までの展開自体は出来てますので完結まで頑張ります…
炭治郎が累の元に飛ばされた直後、伊之助は父鬼の攻撃を凌ぐ為に木の裏側に隠れ、彼にしては珍しくどう戦うべきか思考を巡らせていた。
「(くそっ我ながら情けねぇぜ…こんな所に隠れるしかねぇなんてな…でも奴には普通のやり方じゃ太刀が通らないからどうすれば斬れるか考えねぇと…)」
伊之助が珍しく頭を抱えて考えていたときだった、伊之助の背後の木の裏に父鬼が現れ、伊之助が隠れていた木を殴りつけ、その木は『ドウ』と凄まじい音を立てて倒れ、伊之助は咄嗟にかわし事なきを得ると慌てて駆け出した。
「(あ…危ねぇな、おい!ほんとなんつー力だよ!アイツが戻るまで何とかしねぇと…何とかー)」とここまで考えた所で伊之助はピタリと硬直すると「何考えたんだよおれは!ふざけんじゃねーぞ!オイ!!」と叫ぶと即座に振り返ると父鬼に向けて駆け出した。
「アァァァ!!クソが!!おれとしたことが豚太郎の弱気な考えが移っちまってぜ!!危ねぇ所だったァァ!!」
伊之助は父鬼の腕に刀を振るい、斬れる所まで斬ると更に「猪突猛進!!考えるくらいならまず動くのがこのおれ!嘴平伊之助様だろうがァァ!!」と叫ぶともう一方の刀を先に振るった刀に叩きつけ、力尽くで父鬼の腕を叩き斬った。
「よっしゃアア!!斬れたぜェェ!!」伊之助はそう勝ち誇ると自身の考えを嬉々として話し始めた。
「簡単なことじゃねぇか!おれ刀二本持ってるし一本で斬れねぇならその刀をブッ叩いて斬ればいいんじゃねぇか!!」と叫んだが伊之助はある事を思い出した。
「(…うん?そう言や宗次郎も刀二本待ってたよな?なんで使わなかったんだ?)」
伊之助は炭治郎が藤の花の家で二本の刀の手入れをしていたのを思い出していた。その時に炭治郎が手入れしていた刀は一つは当然だが彼が普段鬼との戦いで使っている日輪刀だったがもう一つは伊之助は勿論善逸も一度も炭治郎が戦いで使っている所を見たことが無い刀である『利剣・緋王』だった、日輪刀とは違う刀であることは二人とも気づいていたが伊之助は野生の勘とも言えるそれで、善逸も不思議な音からその刀が鬼を斬れる事に気づいていたが何故炭治郎は使わなかったのか今になって伊之助は気になっていた。…実際の所本当に使わないとまずい時以外は使わないと言う約束が有るのだがこの事は二人とも知らないことであった。その時、父鬼が急に後ろを振り向いて逃げ出し、余りにも唐突なそれに伊之助は「は?」と困惑してしまい父鬼の姿はあっという間に見えなくなってしまった。伊之助は惚けていたが直ぐに復活すると「いや逃げてんじゃねーよ!ゴラァアアア!!」と叫び、すぐに父鬼の後を追いかけ、伊之助は辺りを見渡した。
「クソッ!何処に行きやがったんだよ!」
伊之助は意識を集中させるとすぐに木の枝の上にいる父鬼に気づくと「見つけたぞ!!そこだなアアア!!」と叫ぶとそちらに目を向け、さらに考え込んだ。
「(あの野郎〜!!どこまで登ってんだよ!!まだおれに頭を使わせようってのか!!)」
すると父鬼が震えだしそれを見た伊之助は「なんだ!震えてんじゃねぇか!おれのことが怖ぇのか!!フハハハ!!」と勝ち誇った直後だった、突然、父鬼の背中が破れ、そこから『ズルリ』と何かが現れ、それを見た伊之助は「なっ!?だ…脱皮しやがった!?」と困惑し、父鬼は『ドン』と大きな音を立てて伊之助の前に降り立った、その姿は元から背は高かったものの筋肉の量が二倍近く膨れ上がっており、伊之助はこれまで以上のプレッシャーを感じていた。
「(いや、いくらなんでもデカくなりすぎだろ!!ま…まずいぞ…ここまでの圧を感じたことは一度もねぇ…)」
伊之助は初めて心の底から恐怖を感じ、刀を下ろしてしまった。
「(だ…ダメだ…どうやっても勝てると思えねぇ…お…おれ…し…死ぬのか…こ…殺される…)」
伊之助が死を覚悟したその時『絶対に死ぬな!!』と言う先程の炭治郎の言葉を伊之助は思い出し、続いて藤の花の老婆の『どのような時でも誇り高く生きてくださいませ…ご武運を…』と言う言葉を思い出した伊之助は刀を再び構えると高らかに叫んだ。
「おれは鬼殺隊の、嘴平伊之助だ!!どこからでもかかって来やがれ!ゴミクソが!!」
父鬼は拳を振り下ろしたが伊之助はギリギリでかわし、勝ち誇った。
「フハハハ!!翔太郎の奴に何度も頭突きしてもよけられたんだ!!ただ力が強いだけじゃ当たらねぇぞ!!」
事実、伊之助は何度も炭治郎に頭突きをしようとしたが残月で何度もよけられるのが殆どだったが、最近は何度か当たっていたためその時の技術を回避することに使用し、父鬼の動きを予想してよけていたが、当の父鬼は木を殴り倒すと伊之助に振るったが伊之助はその木を足場にして跳ぶと父鬼の背後で構えた。
「獣の呼吸参の牙!喰い裂き!!」
伊之助は躊躇い無く技を振るったが父鬼の頸は彼の予想以上に硬く、『バキン』と言う凄まじい音を立てて二本共折れてしまい、それを見た伊之助は「なっ!お…折れっ!?」と困惑し、その隙を父鬼はそれを見逃さず、伊之助を殴り飛ばすとすぐに伊之助の首根っこを掴んで持ち上げると、「オレの家族にィ…近づく、なアァア!!」と再び叫びながら伊之助の首を締め上げたが、伊之助はそれでも諦めなかった。
「あ…諦めてたまるか!!獣の呼吸・壱の牙!穿ち抜き!!」
伊之助は父鬼の頸に折れた日輪刀を二本とも突き刺したがそれは刺さったものの一切動かず、伊之助は焦ったが父鬼は更に力を込めて締めだし、伊之助は走馬灯を見、その中に自身にも見覚えのない女性が泣きながら『伊之助…ごめんね…』と謝る光景もあり、伊之助は「(いまのは…誰…だ?)」と思った直後、一瞬にして父鬼の腕が何者かに斬り落とされ、伊之助は解放され、唐突に姿を見せた左右で柄が違う羽織を着た男ー冨岡義勇を見た伊之助は「(い…今のは…あ…アイツが斬ったのか?)」と唖然としながら義勇を見つめ、父鬼は斬られた腕をすぐに再生させると義勇に襲いかかったが、義勇は一切表情を変えることなく構えた。
「水の呼吸・肆ノ型・打ち潮」
義勇は目にも止まらぬ速さで父鬼をバラバラに刻み、それを見た伊之助はかつてない程の昂ぶりを感じていた。
「(す…すげぇ…今まで見たどの剣士よりも強えぇし速い…あの硬い化物を簡単に斬っちまった…)」
伊之助はある事を確信し、自信満々につげた。
「おい半半羽織!!おまえはあの十二鬼月に勝った!そのおまえにおれが勝つ!!その後に勇次郎の師匠であるルインに勝つ!!おまえを倒せばケインに勝つのだって簡単だろうからな!!そうすれば一番強いのはおれって事だ!!」
伊之助は高らかに宣言したが義勇は「そんな戯けた事を言っている暇が有ったら修行しなおせ!!」と言い放ち、それを聞いた伊之助は「なんだと!?ふざけたこと言ってんじゃねぇ!!」と言ったが義勇は何処からともなくロープを取り出しながら「ふざけたことを言っているのはお前の方だ、今の鬼は確かに並の鬼よりは強いが十二鬼月でも何でもない。そんなこともわからないのか?」と言い、それを聞いた伊之助はさらに苛立ちながら「わかってるわ!!十二鬼月かも知れないって言ってたのはおれじゃ無くて炭治郎だからな!!おれはそのまま言っただけだからー」なと続けようとしたがいつの間にかロープで縛られ木に吊るされているという状況な伊之助は困惑し、義勇は伊之助を見ながら、「よし、終わったな」と頷きながら去ろうとし、伊之助は「(い…いつの間に縛られてんだよ!?は…速すぎんだろコイツ!!)っておい待てよ!!」と叫びそれを聞いた義勇は立ち止まると思い出したように答えた。
「己の怪我の程度もわからない奴に関わられても邪魔なだけだ、それにさっきお前が勝つと言っていたルインにケインはリィンの事だな?」
そう聞いた義勇の言葉に伊之助は「ああそうだよ!!そのリィンって奴だ!!それがどうしたんだよ!?」と叫び、それを聞いた義勇は「…なら一つ言っておく、俺が縛った時お前は全く反応できなかった以上リィンに勝つ以前におれに勝つのは無理だ、そもそもリィンはおれよりもずっと強い」とはっきりと突きつけ、それを聞いた伊之助は「なっ!?」と困惑して固まり、その間に義勇は森の奥へと去り、伊之助はある種の恐怖から震え出した。
「(う…ウソだろ…?あ…あの半半羽織よりもリィンって奴は強いのか?う…ウソとは思えねぇ…そ…そいつはつまり…)お…おれって…そんなに強く無い…のか?」
今日この日、嘴平伊之助は生まれて初めて挫折と言う物を味わう事となり「おれは…よわい…」と力無く呟くと涙を流しながら項垂れ、先程までの様子が嘘の様に大人しくなった。
スマホでの入力は大変ですがパソコンを修理するか、買い替えるまで何とか頑張って行こうと思います…変換ミスとか有るかもしれないので教えてくださると嬉しいです。
次回からいよいよ累と炭治郎の戦いとなります。