鬼滅の刃~世界を渡った剣聖・閃とヒノカミの鬼殺譚~   作:来斗

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個人的な事情で忙しかったので遅くなりました、今回の出来事は本編とは関係ないという事を了承したうえでお楽しみください。


番外編―灰屋敷探索その壱― 後編

 

 

―応接室前―

 

 

 炭治郎達はリィンと今回のゲスト二人が待つ応接室の前に辿り着くと炭治郎は直ぐにドアをノックすると直ぐにリィンの声で「どうぞ」と言う声が聞こえ、炭治郎は直ぐに「失礼します!」と言うとドアを開けて入室した。

 

「うん?炭治郎か…元気にしていたか?」

 

 炭治郎にそう言ったのはリィンと待っていた義勇でそれを見たクロウは笑いを堪えているかのような表情で『出たな、コミュ障水柱』と冗談めかして言い、リィンは「五に…じゃなくて…四人共待ってたよ」と言い、炭治郎達を迎え入れたが先ほどの義勇とクロウの声を聞いた善逸は何とも言えない表情で「ねぇ炭治郎…この二人の声…明るいか暗いかって違いは有るけど完全に同じ声なんだけど…」と呟き、それを聞いた炭治郎は「あ…やっぱり善逸もそう思うんだ…気のせいかと思ったけど確かに同じ声だよな…(同じ声と言えばこの前戦った十二鬼月の声もリィン教官にそっくりだったし…)」と苦笑いしながら言い、それを聞いたリィンも「あ…やっぱりそう思うよな…おれも最初に義勇に会った時思ったのはそれだったんだよ…耳が良い善逸がすぐ気づいたあたりエリオットも気づきそうだな…」と同じく苦笑いしながら答えつつⅦ組の同級生の事を思い出す中、伊之助は「出たな半半羽織!今日こそおれが勝ってやる!」と勇んで言い放ったが義勇は呆れたような表情で「…またお前か…前にも言ったが戯けたことを言っている暇が有ったら修行しろ」と言うと直ぐに立ち上がって退室しようとし、それを見た伊之助は「おい!何処に行きやがる!」と言い放ったが義勇は「食事だ」とだけ言うと食堂に向かって歩いて行き、伊之助は「おいこら!待ちやがれ!」と言い放つと直ぐに追いかけて行き、善逸は何とも言えない表情になると「…とりあえず伊之助を縛り上げて木に吊るしたのはあの人だってことだけはわかったよ…じゃなきゃ伊之助がああならないし…と言うか今回のゲストの内の一人ってあの人ですよね?挨拶もそこそこに食堂に行っちゃいましたけど…大丈夫なんですか?」とリィンに問いかけ、禰豆子も首を傾げながらリィンを見つめるとリィンは苦笑いしながら「まぁ…元々もう一人は食堂に待機してもらってるから大丈夫だよ…それに義勇はもとからマイペースな所が有るし…こういう事は前もあったから…」と答え、炭治郎は「…理由はわかりませんけど…初めて聞くのに何故かマイペースって言うのがどういう意味の言葉かわかりますね…」と呟き、それを聞いた善逸も「うん…あの冨岡って人もだけど伊之助も方向性は違うけどマイペースだよね…」と呟いたがリィンは「…伊之助のはマイペースって言うよりはフリーダムだと思うけど…」とぼやき、何故か二人ともそれでしっくり来たこともあり何とも言えない気分になったがそれ以上は何も言わずに四人は直ぐにもう一人のゲストが待つ食堂へ向かった二人を追いかけて行った。

 

 

―食堂―

 

 

 食堂の入口につくとリィンがすぐにドアを開け、三人を中に通した、因みに義勇と伊之助は既に部屋の中である。

 

「さて…皆も知っての通りここは食堂だな、夕食の時間は基本的に避けているけどここは一般の隊士にもレストラン…この国で言う所のお食事処として一般の隊士にも開放しているんだ。材料費はかかるからお金は貰ってるけど、その分良い食事は提供するよ…料理長は別にいるからおれも払ってるけど…ああそれと今は炭治郎達にもわかるように料理長って呼んだけどなんでか拘りがあるみたいだからここで調理を仕切っている間は彼をシェフって呼ぶようにしてくれると助かるよ…いろんな意味で…」

 

 リィンは炭治郎達に食堂をどう言った形で利用しているか解説しつつ以前ここで料理長を兼任している隠の竜崎を普通に料理長と呼んだ隠の緒方が「料理長ではなくシェフと呼べ…」と座った目で凄まれた事件は彼にとって記憶に新しい事件である。

 

「そう言えば…伊之助と冨岡さんは何処に…?」

 

 炭治郎がそう言いながら辺りを見回した直後、禰豆子が炭治郎の服の袖を引っ張り一つのテーブルを示した、見るとそこには伊之助と義勇に加えて影になっているため誰かは目視での確認はできなかったが覚えのある匂いだったことから炭治郎はすぐに相手が誰なのか気づくこととなった。

 

「うん?おお!待っていたぞ!」

 

 最初にそう口にしたのは待っていたもう一人のゲストである炎柱、煉獄杏寿郎だった。

 

「炭治郎…この人のこと知ってるの?」

 

 善逸の問いに炭治郎が答える前に彼が口を開いた。

 

「うむ!おれは煉獄杏寿郎と言う!よろしく頼む!」

 

 杏寿郎は何処までも爽やかな様子を崩すことなく自己紹介したが伊之助が苛立ったように「それよりも早く話しを終わらせて何か食わせろ!半半羽織の奴はもう何か食ってんじゃねぇか!」と言い放ち、現に彼が言うようにどこ吹く風と言った様子で義勇は何やら魚が使われたパスタを最近使い方を覚えたらしいフォークとスプーンを使って食べていた。因みに使われている魚はサーモン―つまりは鮭であり最近の義勇は鮭、もしくは大根が使われた料理に挑戦するのが密かな楽しみとなっているらしく料理長曰く少なくとも週に一度は顔を見せているそうだ。

 

「…なかなか美味いな…洋食と言うのも悪くない」

 

 義勇は相変わらずの真顔だったが何処か和やかなオーラが発せられており、それを見た炭治郎は直ぐに解説に戻った。

 

「えっと…今回常連さんとなっている冨岡さんの様にここではリィン教官の世界の料理は勿論ですがシェフの意向もあり様々な国の料理を頂くことができるそうです、中でも一番の人気はカレーライスで時々食べたくなる味と利用する隊士や隠の皆さんからの声を良く聞きますね」

 

 炭治郎の話を聞いた伊之助は直ぐに「確かにあれは美味かったぜ!他の飯も美味いけどな!」と答え、善逸も「うん、毎日食べたいかって言われたら少し違うけど…でも時々食べたい味ではあるよね」と答え、義勇も「おれもこの前食べたが確かに美味かった。あれには何でも合うが意外な組み合わせとしては蜂蜜も合うな」と答え、それを聞いたクロウは『蜂蜜も合うってのはわかるけどよ…ゼリカの奴に甘口に入れ替えられた上に大量の蜂蜜ぶっかけられた時はふざけんなって思ったぞ…不味くはなかったけどよ…』と言う風にカレーに関する甘いのに苦い思い出を思い出していた。因みにこの屋敷にある蜂蜜の出どころは養蜂を行っている甘露寺蜜璃の屋敷である。その話が終わった後にリィンが口を開いた。

 

「クロウの過去話は兎も角…―『おい』―ここではシェフの意向から度胸試しの為の料理として大食い料理と激辛料理に挑戦が可能だ、例えばだけど…そこの壁に名札がかかっているけど…あれは大食いと激辛に挑戦して食べ切った人の名前だな」

 

 リィンが示した壁には木の札が幾つかかかっており、これまでに食べ切った人物の名前が書かれていた。なお大食いの枠には甘露寺蜜璃の名前が書かれた札が十枚もかかっていたりする。

 

「うむ!そしてその度胸試しだが今回おれは激辛料理に挑戦しようと思う!」

 

 度胸試しの説明が終わった直後、杏寿郎は一切の躊躇い無くそう言い放ち、それを聞いた善逸は「…えっ?この人正気なの?」と困惑し、すぐにシェフが待ってたかのように「お待たせいたしました…本日の激辛料理です…蓋を開けた時点で開始とさせてもらいます…」とおどろおどろしい様子で蓋がされた料理を杏寿郎の前に置き、それを見た伊之助は「!!…何だこれは?恐ろしい気配がするぞ…」珍しく本気で震え、クロウは何が入っているかを察し『おいリィン…これもしかしなくてもあの料理じゃね?』と聞くとリィンも頷き「うん…多分間違いないと思う…炭治郎…とりあえずこれ…大丈夫だと思うけど念のためだ…」と言うと炭治郎に何故かガスマスクを手渡し、炭治郎は「え?あ…ありがとうございます?」と困惑しつつも受け取り、それを見た禰豆子は目を点にして首を傾げていたがそんな杏寿郎は「ではいただこう!」と力強く宣言すると蓋を取り、中に入っていたそれを見たリィンとクロウは「や…やっぱり…」『オイオイ…こいつ喰って無事だった奴おれが知ってる限り殆どいねぇぞ…(まあなんでかコイツ(リィン)の実の父親は食うか?とか言って平然と勧めてきそうだけど!)』と二人して顔をしかめながら慄き、善逸は姿を見せたソレー煉獄麻婆《黒鬼》を見るなり「な…なんなの?この世のありとあらゆる辛いものを百年ぐらいに煮込んで色々と失敗した挙句オレ外道マーボーコンゴトモヨロシクとでも語り掛けてきそうな料理は…て言うかこんな料理を誰が最初に作ったのか凄い知りたいんだけど…」そうツッコミつつ距離を取り、炭治郎は慌ててガスマスクを付けると「た…確かにすごい匂いだな…匂いだけで物凄く辛いってわかるよ…」顔をしかめつつ善逸に同意し、義勇も表情すら変わっていないもののその目は杏寿郎の目の前の麻婆豆腐を凝視しており、やがて杏寿郎はレンゲを手に取るとそれを掬い取り、周囲の面々が見守る中それを口に入れると彼はカッと目を見開いた。

 

「こ…これは!(か…辛い!確かにこれまで食べた料理の中で最も辛い!黄色い少年が言ってたことにも頷ける…確かにこれは人間の食べ物だとは思えない!…だが!!)確かに辛い!だが…美味い!!」

 

「ええ!?」

 

「何言ってんのこの人!?」

 

「おお!やるじゃねぇか!!」

 

「まあうん…なんでか知らないけど杏寿郎は食べれる気がしてたよ…うん…」

 

『熱血だからじゃね?知らねーけど…』

 

 杏寿郎は炭治郎達の予想に反して歓喜の表情で叫び、リィンは何処か悟ったような表情で納得し、クロウは遠い目となっていたがそれにも構わず杏寿郎は麻婆豆腐を食べ続け、最終的に空になった器を前にして手を合わせると「ごちそうさまでした!!」と宣言し、それを見たシェフは器を確認すると頷き「完食おめでとうございます…食べ切った方にはこちらを…特性アイスクリームでございます…」と言うとアイスクリームが入った器を置き、杏寿郎はそれをすぐに食べると「うむ!辛い物を食した後に甘味を食するのは確かに良い物だな!」と言うとそれを目にした伊之助は何を思ったのか(おそらく対抗心だろうが…)「よぉし!おれも食うぜ!持って来い!」と叫ぶと待っていたかの様に「そう言うと思いあなたの分もございます…」と言いながらシェフは伊之助の前に煉獄麻婆《黒鬼》を置き、それを見た炭治郎と善逸はそれぞれ「いやいやいやいや!何を考えてるんだよ伊之助!?」「炭治郎の言う通りだよ!死にたいのか!?あの人が食べきれたのはおかしいんだよ!多分だけど食べきれた本人ですら人間の食べ物じゃないって思ってるからな!?」と止めたが伊之助は聞く耳を持たずに「うるせぇ!おれがこいつを喰いきってやる!腹がなるぜ!!」と叫び、善逸は「だからそれを言うなら腕…ってあれ?食べ物相手だから腹がなるで良いのか?って!そうじゃなくて!」とノリツッコミしたがその間に伊之助はレンゲで掬ったソレを勢い良く口に含んだが直後伊之助は固まり、炭治郎は「…伊之助?」と呼びかけた直後、伊之助は一瞬にして真っ青になると白目をむくと何時か頭突きを喰らった時の様に気を失ったがその時と違い魘されており、「うわぁーーー!伊之助ぇぇ!!気を確かにしろよぉぉぉ!!」と善逸が叫び、クロウはそれを見て『…即死が入ったか…』と両手を合わせて拝み、リィンは「いや…即死じゃなくて悪夢だと思うけど…」遠い目で返し、炭治郎は慌てて「え…えっと…伊之助が倒れてしまいましたので今回はここまで!次回をお楽しみに!」と閉め、伊之助を医務室へと運ぶメンバーに加わり、それを見た杏寿郎は「うむ!賑やかなものだな!」と言い、義勇も「…そうだな…」と何とも言えない様子で同意していた。

 

 





今回は番外編と言う名のネタ会でした、あの麻婆豆腐を閃Ⅳの彼との戦いで使った人は自分だけでは無いと信じたいです。

次回はキャラクター紹介その二となります。
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