非常識に生きる者   作:七福えると

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ようやく続きが作れました…!

言い訳をさせていただくと、上手く話を作るネタが出来なくて停滞してました。何故かその先の話はポンポンと出てくるのに、この話だけめっちゃ苦戦しました

お楽しみいただける内容…かは分かりませんが、亀更新さながら、少しずつ手を付けていく所存です。ふと思い出した時にでもご覧ください。


3ターンの後悔後に死を。閻魔が話を待っている

指を鳴らして戦闘の開始を合図する

 

視界がモノクロに点滅し、自分のいた場所に赤いハートが点滅と同時に映ると、やがて完全なモノクロの世界へと様変わりした

 

中央に妖怪が一人そびえ立ち、左右には家の柱がドンと立っている。そして画面の下側には4つのコマンドが出現した

 

左から順に「FIGHT」「ACT」「ITEM」「MERCY」が浮かび、その上にテキストボックス。そして二つの間に名前とLVとHPが出現した

 

 

 

僧侶「これは…」

 

「ここなら家に被害が出ることは無い。コレでテメェをぶちのめせるって訳だ」

 

僧侶「お前…!人間の癖に能力を…!」

 

「助けでも呼ぶか?お前の様な奴を助けてくれる奴なんていないと思うが」

 

僧侶「…力の無い人間の癖して、よくもまぁそこまで吠えますね。追い詰めたつもりなのかは知りませんが、追い詰められたのは貴方なんですよ」

 

「御託は良い。行くぞ」

 

僧侶「ほざけっ!人間がっ!」

 

テキスト『妖怪が本性を出して飛び掛かってきた!』

 

 

妖怪が動こうとするが、その場でバタバタと暴れるだけで動くことは無い

 

当然と言えば当然だ。何故ならここは戦闘画面。ターンにならないと動く事が出来ないからだ

 

 

妖怪「うっ、動けないっ!?」

 

「ゲームをしたことがないのか?RPGといえばターン制だろ。そして今は俺のターンだ」

 

 

ACTコマンドを選択し、テキストボックスに文字が浮かび上がる

 

調べる、けなす、怒り、命乞い、考えるの計5つある選択肢が出現する。その中で怒りを選択した

 

 

テキスト『アナタは「後悔する時間をやろう」と言った』

 

テキスト『怒りのコマンドが変化していく…』

 

テキスト『怒りは北斗残悔拳に変化した!』

 

妖怪「馬鹿にしやがって…!後悔するのは貴方の方なんですよっ!」

 

 

テキストボックスが正方形に変わり、中央に赤いハートが出現する

 

妖怪がいる場所から連続して出現した弾幕が出現し、真っ直ぐにハートへ向かって飛んでくるが、真横に移動することで回避する

 

パターンの変わらないそれを5回程繰り返した所でターンが終了した

 

なんてことは無い。さながらチュートリアルでもやっているかのような簡単な弾幕だ

 

ターンがコチラに移り、再びACTコマンドを選択。その中で先ほど変化した北斗残悔拳を選んだ

 

 

テキスト『あなたは北斗残悔拳を決めた!』

 

テキスト『三ターン後、相手は即死する!』

 

妖怪「かっ…!?」

 

「お前はあの娘が死んでも尚良いように扱ったんだ。あの娘の過ごしてきた人生を終わらせることなく、そこに縛らせてな」

 

「妖怪は自分本位。思考のあり方からして人間と考えが違うのは当然だがな、幼い子供を私利私欲の為に使うのは同じ人間として許すことは出来ん」

 

「残り三ターンでお前は死ぬ…死を待つ間にあの娘に懺悔でもするんだな」ズボッ

 

妖怪「…ふっ、ふふっ。三ターンで即死?ただ指を突き刺されただけで、別に私の体は何てことありませんけどね?」

 

「なら待ってみるか?その間懺悔を聞いてやるよ」

 

妖怪「ふざけるなあっ!」

 

 

テキストボックスの形が長方形から少しサイズが大きくなった物に変化し、画面端から巨大な拳が連打されているかの如く飛んでくる

 

速度はハートより少し早い。避ける際に横への移動を合わせて行うが、初見で対応出来るわけがなく、拳がハートを僅かに掠る

 

ドゥンという音と共に体力ゲージが5も減った。しかも掠っただけなのに魂に刻み込まれるかのようなダメージを負った気がする

 

ちなみに自分の体力は20。これは恐らく自分の魂のHPだと考えれば良いのだろう。ステータス画面で見たHPとはまた別なのだと今はそう思うだけに留めておいた

 

攻撃に変則性はなく、ただ拳が同じ位置から同じタイミングでの連打の為、対処はコツさえ掴んでしまえば容易かった

 

 

テキストボックス『残り二ターン』

 

 

[FIGHT] [♥ACT] [ITEM] [MERCY]

 

 

調べる けなす

 

北斗残悔拳 命乞い

 

♥考える

 

 

テキストボックス『アナタは考えた……』

 

テキストボックス『……!』

 

テキストボックス『おつかいを頼まれていた事を思い出し、買い物したものをアポートで転送した!』

 

テキストボックス『アイテムから頼まれた物が消えた。そして線香がアイテムに入った』

 

 

これでヨシ。流石に遅くなりすぎたけど、物はちゃんと送ったので許して欲しい

 

……線香の置いてる場所によっては大惨事だよな

 

 

妖怪「戦いの最中に何を考えてる!?」

 

 

コマンドボックスが変化。先ほどの拳に加えて、初めに放たれていた弾幕も合わさって難易度が一気に上がる

 

横から飛んでくる拳と、隙間なく飛んでくる弾幕が壁の様に移動先を防ごうとしてくるので、完全に移動先が無くなってしまう前に素早く弾幕を潜り抜けて回避する

 

単調とは言え組み合わせとしては最悪に厄介で、しかも当たれば体力の四分の一が持って行かれる。それを考えると脳内にゲームオーバー画面がチラついた

 

余裕とも言える思考のよそ見。それがハートを傷つけ、再び体力が減るのと同時に心にヒビが入った気がした

 

同時に攻撃が終わり、自分のターンへと移行したがそのダメージは大きかった

 

 

「ぐうっ…!」

 

妖怪「ふっ。やはりただのハッタリ…これは勝負が見えてきましたね?」

 

「…どうかな?」

 

テキストボックス『残り一ターン』

 

「次のターン、俺が生き残れば…死ぬのはお前だ」

 

妖怪「…だったらその前に殺すまでだ」

 

 

[FIGHT] [♥ACT] [ITEM] [MERCY]

 

 

♥調べる けなす

 

北斗残悔拳 命乞い

 

考える

 

 

テキストボックス『僧侶(妖怪) - ATK 45 DEF 20』

 

テキストボックス『下級妖怪。今までに二人の人間を喰らい、一人の人間を愉悦の為に殺した』

 

テキストボックス『最後のターンだ。生き残って地獄に送ってやろう』

 

妖怪「次だ…次でお前を殺してやる」

 

「こい」

 

 

テキストボックスが長方形に伸び、先程の攻撃と同じパターンで飛んでくる。しかしコツは掴んだので回避は簡単だった

 

しかし今度は横から縦へと長方形が進化し、下から迫り上がってくる拳と横から飛んでくる弾幕に頭が混乱し、再びハートに掠ってダメージを受ける

 

残りHPは5。後一発も受けられない

 

しかしそれを受けた瞬間に攻撃が止まり、ボックスが正方形に変化。何が起こったのかと頭を一瞬考えさせたが、すぐさま答えに行き着いた

 

 

妖怪「…ククッ。コレでチェックメイトだ」

 

「……」

 

妖怪「ようやくこの戦い方が分かった。初めからこうすれば良かったんだ」

 

 

ボックスが縮み始め、自分のハートと同じサイズにボックスが変化する。動く事も出来ず、完全に避ける場所を失ってしまった

 

拳がゆっくりと生成されていき、小さかった拳は大きくなって、やがて小さくなったボックスの二倍程の大きさに変化した

 

 

妖怪「これならどうだ?絶対に避ける事は出来ないよな?」

 

 

拳がゆっくりとギリギリまで近づいてくる。しかし動く事も出来ないので、ただそれを見つめるしか無かった

 

勝利を確信した笑みでニマニマと顔を歪ませ、汚い笑い声を上げるのは聞くに堪えなかった

 

 

妖怪「終わりだ。死ね」

 

 

拳がゆっくりと引いていき、妖怪の近くまで辿り着いた瞬間、少しの加速を持って接近してくる

 

拳が自分にヒットし、それを知らせるダメージ音が鳴った

 

 

HP1/20

 

 

妖怪「…は?」

 

 

ターンが終了し、自分の手番と言わんばかりにボックスが形を変えていき、やがて正方形に戻った瞬間、途端に妖怪の顔が苦痛に歪んだ

 

 

妖怪「ぐっ!がぁぁっ!?」

 

 

顔がグニャグニャと歪み始め、元の面影が全く分からなくなる位に変化し始めた

 

ボコボコと音を立てながら顔は形を変えていき、確実に起きる死という恐怖に怯える様は、まさに地獄で泣きわめく死人を思わせた

 

 

妖怪「いっいでぇ!!だっ、だずげでぐれ!!」

 

「お前は命乞いをした人間を助けた事があるのか?」

 

妖怪「ぞっ、ぞんなぁ!!」

 

妖怪「いっ、嫌だっ。じっ、じにだぐないっ。じにだぐ…」

 

妖怪「ゔぉるばっ!」ドォン!

 

 

経験値185を得た!

0ゴールドを得た!

 

 

画面が移り変わり、先程までいた家の中に立っていた

 

僧侶の姿はそこにはなく、ただ幼い子供がその場で鎮座していた

 

 

 

「……」

 

少女「……」

 

「…飯、食べるか?」

 

少女「……うん」

 

 

再び材料をお茶碗に入れ、再び女の子に差し出す

 

手を合わせていただきますと言い、お箸に掴んだ食べ物を口の中へと入れたが下へと落ちていくだけだった

 

 

少女「…やっぱり、駄目ですね」

 

「…いや。今のはやり方が悪かった」

 

 

女の子の骸に近寄り、側にお茶碗を置いて黙祷する

 

少し冷めてしまった料理が目の前からフッと消え、女の子の手の中に現れた

 

目を凝らすと僅かに向こう側が見え、その場にあるのに無いものみたく思える

 

 

少女「やっぱり…私って死んでるんですね」

 

「そうだな」

 

少女「…もっと、生きたかったです」

 

「……」

 

少女「普通の女の子みたいにお洒落して、他の子と一緒に遊んだり、笑ったり…そんな生活を送りたかったです」

 

少女「でも、もう、駄目なんですね…」ポロポロ

 

「……」

 

 

涙を流しながら箸を動かして食べ進める。その動きはまるで今も生きてるかのように正確で、箸が震えながらもしっかりと握られていた

 

また一つ、また一つと食べ進め、やがてお茶碗の中が空になった頃、その目には先程とは比べようの無い大粒の涙が流れていた

 

すると扉がノックされ、女の子の代わりに扉を開けて外を確認する。すると見覚えのある2人の少女がいた

 

一人は背の低い子供の様で、もう一人は子供の方と比べると親と子のような背の違う女性がいた

 

 

???「四季映姫・ヤマザナドゥと申します。こちらは死神の小町です」

 

小町「どうも。小野塚小町って言うよ。よろしく」

 

「閻魔か」

 

映姫「閻魔に対してそんなに怒りを露わにされても困ります。文句があるなら小町に言ってください」

 

小町「ちょっと映姫様〜、それはちょっと酷いんじゃないですか?」

 

映姫「今回の件はアナタのサボりが原因でしょう。全く…」

 

少女「…わざわざ、私のために出向いてくださりありがとうございます」

 

映姫「礼は結構です。私は判決を下しに来ただけですから」

 

映姫「時間も勿体無いので始めましょう。貴女の判決ですが…」

 

映姫「黒です。これはけっ「待て」…なんでしょうか?」

 

「理由は?それを聞かないと納得出来ないぞ」

 

映姫「アナタは被害者でしょう?何故かばうのですか?」

 

「この娘の面倒を見たからだ。理由なんてそれで十分だろ」

 

映姫「…まぁ良いでしょう。この子の罪として、まずは虫を踏んだ事から始まります」

 

 

そこから閻魔の説教が始まった。ちなみに閻魔の説教が長い理由としては、人は生きているだけで何かしらの罪を犯すもの。人にとっては些細な出来事であっても、その被害を受けた相手にとっては紛れも無い大きな犯罪であるからだ

 

だがこの子の場合、幼い頃に畑の手伝いをしていた頃に虫に驚いて別の虫を潰して殺してしまった事。綺麗に咲いていた花を摘み取った事。それだけの事だった

 

 

映姫「そして最後に、これが黒だと判断した理由です」

 

映姫「貴女は店から食べ物を盗み、それを誰かに見せることでその人を妖怪の下へと連れて行く役割をしていましたね」

 

映姫「これは未遂に終わったとは言え、立派な殺人です」

 

映姫「そしてもう一つ。貴女は未練がましく現世に留まった。結果、餓鬼になって妖怪となる。これは人里のルールでも決められている、立派な重罪です」

 

少女「……」

 

映姫「以上です。お分かりになられましたか?」

 

なるほど(ドゥームチェンジ、デス・マス)黒の判決を下しなさい。そんな事をお願いした記憶は無いんですけどね」

 

映姫「誰かに決められたからと言って黒ではありません。私が黒だと決めたから黒なのです」

 

 

…やはり効かないか

 

 

「そうか。馬鹿としか思えん判決だな」

 

映姫「…なんですって?」

 

「まず第一に、この子は店から商品を盗んで無い。たまたま持っていたリンゴを自分とぶつかった事で落としただけだ」

 

映姫「それは屁理く「ふたーつ!」聞きなさい!」

 

「妖怪の下へと連れて行く?俺はただこの子の家に付いていっただけだ。連れて行くってのはな、明確に目的地へと行くことを言うんだぜ?」

 

映姫「それは結果そうなっただけでしょう。実際に貴方は妖怪に襲われたではありませんか」

 

「ふーん?では聞きますが、その原因と言われる妖怪は何処に?」

 

映姫「貴女が返り討ちにしたのではないですか。それの「みーっつ!」あなたねぇ!」

 

「…この子は人里に住んでいたと言えるのか?」

 

映姫「……」

 

「本当に人里に住んでいたのなら誰かしらはこの娘の事を助けたんじゃないのか?少なくとも、俺が出会ってきた人達はこんな事になっている娘を無視する所ではないと思っている」

 

「閻魔様よ。もし人里の人達がこの娘の事を分かっていて見殺しにしたというのなら、それは紛れも無い黒じゃないのか?」

 

「アンタの判決は生きている人間には意味を無さんだろう。アンタが裁くのはあくまで死んだ人間。終わった生き物の次の生をより良いものへとする為に生きてる人達に説教をするんだろう?」

 

「この娘が本当に人里の娘で、同じ里の人間と知りながら見殺しにしやがった人里の奴等全員に説教垂れてこい。アンタの言う黒が白へと変わるくらいに厳しい説教をな」

 

 

かなりの怒気を込めて投げかける言葉に閻魔は俯いているしか出来ず、その顔は罪悪感を感じているのか申し訳なさそうだった

 

コレなら後もう一押しか

 

 

映姫「それはこの件と関係が…いや、しかし…」

 

「…最後にもう一個、アンタに罪があるとしたら、それはそこの死神の職務怠慢を見逃した事だ」

 

「今回の件、全てはそこの死神の職務怠慢。もし勤勉な死神だった場合、この子は今頃アンタの所にいたんじゃないか?」

 

小町「…返す言葉も無いね」

 

「今一度言わせてもらうぞ。本当にこの子は黒なんだな?

 

 

しばらくの間、俯いたまま黙りこくってしまう閻魔であった。しばしの間静寂が訪れ、判決を決めたのかゆっくりと顔を上げた

 

 

映姫「この子は黒です。それは間違い有りません」

 

「お前…!」

 

少女「良いんです!」

 

「!」

 

少女「もう…良いんです。これ以上何かされてしまうと、本当にここに残りたくなってしまいます」

 

少女「…それに。そんな事されてもめっ、迷惑なんです」

 

少女「だから、もう放っておいてっ、ほっ、放って…!くださ…い…!」

 

 

まるで声を絞り出すかのように話す少女。あからさまに嫌いをアピールし、それでも言い切れないのか所々が詰まってしまっている

 

拳をグッと握り、目の前で泣く少女の頭を撫でて慰めたかったが、それをしてしまえばこの子は本当に未練を残しかねない

 

 

映姫「…しかし、今回の件はコチラの非が大きい。寧ろ私達のせいでこの子を黒としてしまったと言っていいでしょう」

 

映姫「生前の行い。そして環境等も考慮し、特例処置とします」

 

「特例?」

 

映姫「次に産まれてくる時、そこは貴女が産まれ育ち、同じ経験をするかも知れない辛い場所であるとします」

 

映姫「ですがそれでは今回と同じ事が起こるかもしれません。そこで記憶を持っての転生といたします」

 

少女「てん…せい?」

 

映姫「はい。しかし辛い場所です。今回の様にこの人が助けてくれる訳では無い。もしかしたら誰も助けてくれないかも知れない」

 

映姫「しかし努力すれば。普通の子供のように友達も出来るでしょうし、楽しい遊び等も出来るはずです」

 

少女「……」

 

映姫「さて、どうしますか?」

 

少女「…でも、それって何も変わらないんじゃないですか?」

 

映姫「それならば大人しく三途の川で石積みをしていなさい。本来はそこに行くことになるのですから」

 

少女「うっ…」

 

「…少しだけ、頑張ってみないか?」

 

少女「えっ…?」

 

「確かに辛いだろうし悲しい事もいっぱい起こるだろう。だからその時は助けてって言うんだ」

 

「そうしたら誰かがお前の事を助けてくれる筈だ。例え助けを呼ぶ声が届かなかったとしても、必死に助けを求めたら良い」

 

少女「でも…誰も助けてくれないとしたら?そうなったら私…」

 

「その時は逃げたら良い。形振り構わず逃げるんだ」

 

「逃げる事は悪い事じゃない。勿論それ相応の努力をして、それでも駄目そうなら逃げたら良い」

 

少女「……」

 

「それに閻魔様?まさか天涯孤独って事はないでしょう?」

 

映姫「勿論です。そこまで非道ではありません」

 

少女「…良いんですか?」

 

「良いも悪いもない。君は不幸になる為に生まれた訳じゃないんだ」

 

「…それとも、君のお父さんやお母さんは君が幸せになってほしくないと願ってたのかい?」

 

少女「そんな事ありません!お父さんもお母さんも私を好きでいてくれました!どんな時だって私を一番に考えてくれていました!」

 

「分かってるじゃないか」

 

「遠慮するな。自分の人生を生きる為にも、そうやって自分の意思をハッキリ言え。それが君に足りない物だと俺は思う」

 

少女「…じゃあ、さっきのはわざと?」

 

「そうでもしないと遠慮してばかりだったでしょ?」

 

映姫「では、話もまとまった様ですし行きましょうか」

 

小町「じゃあね。お兄さん」

 

少女「あ、あの…」

 

「…元気でな。お父さんとお母さんの2人と離れるなよ」

 

少女「…はい!」

 

 

少女が小町に連れられて消えていく。最後に見た少女はコチラに向かって笑顔で手を振っており、やがて小町共々見えなくなった

 

 

映姫「…貴方、何かしましたか?」

 

「さてな。そこは閻魔様の温情に任せるとするさ」

 

映姫「…流石に3人も特別処置というのは出来ません。が、きっかけ位なら問題ないでしょう」

 

「流石!話が分かるな!」

 

映姫「しかし、これから大変なのは貴方ではないですか?」

 

「へ?」

 

 

 

命蓮寺

聖「……」ゴゴゴゴッ

 

ナズーリン「…まだ帰ってこないね」

 

星「線香のある場所には何故か食材が。ギチギチに詰まっている状態で開いたせいで食材が爆発。おかげで今日のご飯は微々たるもの…」

 

「…閻魔様。ちょーっとだけ助けてくれない?」

 

映姫「駄目です。しっかりと罰を受けなさい」

 

「…ですよね」

 

 

その日、命蓮寺の近くで小さな爆発と共に男の叫び声が聞こえたとか

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