pixivにて蛙達が戦闘を仕掛けてくる構図のAIイラストを作りました。よければ見ていってください ※艦これの小説タイトルから僕を探してみてください。マイページを探せばおそらくそれらしいのがあると思います
24/2/16追記
Pixivに乗せていた絵をこちらにも掲載しました
「…ふぅ」
今自分がしていること。それは修行だ
と言っても体を本格的に鍛えたりしてるわけではない。手頃な石を見つけて脚の重りとして過ごしているだけだ
どうやらこの辺りの植物はかなり丈夫なようで、ツルを見つけて採取したのだが中々千切れづらい
せっかくだからこれをロープ代わりにして脚に括り付けているというわけだ
もし自分がゲームのドラゴンボールの様なシステムで生かされていると考えるなら、こんな修行方法でも体は鍛えられるはずだ…多分
「さて、朝飯だ」
「確かここに〜♪昨日取った魚が〜♪」
下手な歌を鼻歌を交えて歌いながら魚を保存していた場所まで移動すると、そこに小さな猪がいた。近くに親と思わしき猪もつれて
「…」
嫌な汗が背筋を伝う。猪の大きさは自分の腰くらいしかないが、それでも十分脅威だった
猪親子を警戒しながら見つめていると、猪の親がこちらに気付き、自分を威嚇しようと足を地面と擦らせてこちらに突進しようと構えている
それを見てゆっくりと後ろ足で下がっていくと、自分達を襲う気が無いと分かった猪はすぐにこちらへの警戒を解いた
食べようと思っておいた魚が喰われてしまったので、仕方無しに川へと向かう
朝の川はとても冷たく、一瞬で体が冷えてしまうかと思った
川に入ったままその場に留まり、魚が近づいてくるのをジッと待つ
魚が何匹か近くまで泳いできたのを狙いすまし、一瞬で魚の胴体を掴んでは岸へと放り投げる
そうして何匹か取った後に岸へと上がると、さっきの猪親子がジッとこちらを見ていた
「…はぁ。これだけやるから他のは食うなよ」
猪は親子の方へ二匹の魚を渡しに行き、近くへと魚を置く
自分も魚を木の枝に貫いて通させ、そのまま何時もの様に生で魚を食べる
うん、やはり不味い
そう思いながら魚を食べていると、子供の猪が鼻で自分の体をツンツンと押してきた
何だと思いそちらを振り向くと、親の猪が積み重ねた木の枝に向かって顔を向けていた
一体何をしているのかと考えていると突然木に火が付き、そしてそこに木の枝を口で加えて火にくべていく猪の姿がそこにあった
「おぉ…?いや、えぇ…?」
一体どうやって火をつけたのか微塵も理解が追い付かない。だが火に関しては諦めていたので正直凄くありがたかった
早速火で魚を焙り、もう一匹の魚はそのまま火で焼き魚にしておく
うん。少し火が通ったおかげでさっきよりかは食べられるな。味も紙一枚分は美味くなっている
「火ありがとな。助かったよ」
ブフンと鼻を鳴らし、踵を返して森へと帰っていく猪。後を追いかけるように子猪もトコトコと走って行き、森の奥地へと消えていった
しかしさっきの火をつけるのって、自分でも出来るのだろうか?
しかし火を出す呪文と言えば…
「…メラ?」
ボソッと呪文を唱えると自身の体から何かが抜け出すような感覚がし、抜け出した何かが目の前で形を作り出したかと思えばそれは火の球体として目の前に出現した
「…ホントに出やがった」
しかし火を出したは良いがどうしよう?
とりあえず森へ放つわけにいかないので、ボールを投げるようなイメージで川の中へと火の球を放り込む
ジュッと音を立てて水の中へ火の球が沈んでいき、元から無かったかのように完全に消えてしまった
「…非常識にも程があるな」
取りあえず自身のステータスを見てみると、KPの値が減っていた
HP:35
KP:18
BP:81
…BPが1増えたのは足の重りのおかげか?だがこうしてみるとHPが結構増えたな。ちょっとインフレしすぎじゃないか?
そういえばレベルの概念があのゲームにはあった筈だ。二度ファンファーレが鳴ったから恐らく今のレベルは3くらいか?
レベル2
次のレベルまであと19
…ふぁ?
え、なにこれ。ドラクエとかRPGって普通はレベル1からのスタートだよね?なのに何でレベルが2なの?二回ファンファーレなったよな?
まさかアレか?自分が外来人だからここに来た時の実際のレベルは0だったってオチだったりする?
…まぁいいや。そんなことを一々考えてもしょうがない
まだまだ日が昇ったばかりだ。今日一日の食料を探したら丸一日修行してみるか
そうしてしばらく辺りを散策し、新たにリンゴが成っている木を見つけたのは運が良かったと思う。しかしいよいよここの生態系がどうなっているのか意味不明すぎるが、そこは幻想郷だからという事で自分の中で勝手に結論付けた
とりあえず一日分の食料を確保し、トレーニングを開始する
内容としては重りを付けた状態で腕立てやスクワットなどのトレーニングを行い、腕と足が動かなくなったらその状態でランニングを行う事にした
普段の自分なら恐らく途中で止めてしまうだろう。だが今は
足に付けていた重りを背中に括り付け、その状態で腕立て伏せを行う
確かに感じる石の重さが背中を押し、その重さが腕へと伝っていく。だが…
「…これじゃ駄目だ」
確かに体に負荷は掛かる。しかしそれは腕と背中だけだ
そして何よりそこまで重さを感じなかった。恐らくこれはBPの値が増えているのが影響してしまっている
しょうがないので石を体から取り除き、普通に腕立て伏せを繰り返す
自分がこのまま修行を続ければ一体どこまで強くなれるのか。そんな期待を心に抱きながら一心不乱に腕立てを繰り返す
陽が頭上にやってくるまで腕立てを只管に続け、やがて腕を伸ばすことが出来なくなってきた頃、再び茂みからガサガサという音が聞こえてきた。最早慣れてきた蛙臭さが風と共に
「はぁ…また蛙か」
蛙1「ゲコッ!」
蛙2「ゲゲッ」
蛙3「ゲッ?」
「流石に三体もいると気色悪いな…」
蛙1「ゲガッ!?」
あの三匹目の蛙。あれはおそらく蛙2の先輩だろう。その証拠に他二匹の蛙より少し体が大きかった。大体小学生低学年くらいのデカさだ
今は結構マズイ状況と言える。体力の消耗が顕著に体に現れており、腕を少しでも上げるのが辛い
だが、それがどうしたというんだ
「さっさと掛かってこい。また返り討ちにしてやるよ」チョイチョイ
蛙1「ゲグッ…!」
挑発にまんまと乗って向かってくる蛙1。だがそれを止める様に蛙3が蛙1の足を引っかけて止めた
蛙1「ゲッ!?」
蛙3「ゲコッ」
蛙1「ゲコォッ…」
「……」
蛙3はどうやらこっちが消耗している事を分かっている様だった。それを好機と見ているのかは分からないが、何やら蛙を集めてヒソヒソと話している雰囲気が見て取れた
蛙3「ゲゲッ!ゲコッ!」
蛙1・2「「ゲコッ!」」
「作戦会議は終了か?ならさっさと掛かって来いよ」
蛙達が自分を囲む。自分の死角が絶対に出来る形で蛙が陣を組み、流石に不味いかと脳裏に焦りが浮かぶ
自分が一歩後ずさりした瞬間、後ろから蛙の舌が自分の足に巻き付いた
そのまま体が空中へと放り投げられ、地面から約4メートル程まで投げられた
天地が逆転したまま重力に従って落下する。このままでは頭が地面に激突して首の骨が折れてお陀仏だろう
「舐めっ、るなぁ!!!」
何処かの漫画で見た五点着地を腕から落ちる形で行う。漫画の様に綺麗な五点着地とはいかず、頭や横腹といった部分にぶつかってしまい、無傷とはいかずとも多少のダメージを追ってしまった。更に立ち上がった状態ではなく、未だ自分は寝転がったままだ
だが最悪は免れた。これならいけるかも知れない
しかしそれを予測してか、すぐさま蛙3の舌が自分の顔目掛けて飛んでくる。それを寸での所で回避し、何とか動く口で呪文を唱えた
「メラッ!」
火の玉が目の前で生成され、そのまま蛙3へ向けて飛んでいき、口の中へと入っていった
蛙3「グッ、グゲエェッッ!?!?」
蛙1「ゲコッ!?」
蛙2「ゲッ、ゲコゲコッ!!」
一番の先輩である蛙がやられて焦る蛙達だが、蛙2がすぐさまこちらに向かって攻撃を仕掛けてきた
地面を抉りながら飛んでくる舌を回避する術はなく、そのまま自分の腹部に向けて蛙2の舌がヒットした
「グブッ!?」
一瞬だが意識が消え、胃から一瞬で胃液が溢れ出してくる感覚が喉を襲いながら自分は再び宙へと体を飛ばされた
口の中が胃液で溢れながらも呪文を唱える。ドラクエを初めての序盤は大変お世話になったであろうあの呪文だ
「ボッ、ボイミッ!」
しかし発音が良くなかったのか呪文は発動せず、そのまま地面へと体が叩きつけられてしまう
それと同時に口から胃液や朝に食べた魚の残骸が口の中から飛び出してしまう
自分の視界の端に映るステータスを見るとHPは3を表しており、絶体絶命の大ピンチだという事が発覚した
蛙3も口の中に放り込まれたメラの痛みに耐え、明らかに怒った様子でこちらを睨みつける
しばらく嘔吐が止まらず、精神力で何とか立つが口から溢れる胃液と血反吐に声を発することが出来なかった
蛙1が自分の満身創痍の様子を見て蛙2の肩らしき部分を叩いて妙にスッキリしたような顔を見せる。それに同調するように蛙2も反応し、怒り心頭である蛙3に落ち着いてもらおうと肩をポンポンと叩いていた
それに気分を良くした蛙3はゲコゲコと品の無い声を上げ、高らかに笑い声らしき鳴き声を上げた
「グッ、ゲホッゲホッ!」
蛙1「ゲーコゲコゲコ!!」
蛙2「ゲゲッ、ゲゲゲッ」
蛙3「ゲッ、ゲコッゲコッ!ゲコゲコッ!」
あぁ、何てこいつらはアホなんだろう。どうしてコイツらはこんなにも自分達が勝ったと言っている様な声高らかに鳴いているのだろう
自分達が優位だと確信している。自分達が目の前にいる
全く、腹が立つ事この上ない。そしてそれを許している自分にも猛烈に腹が立つ
「ハァーッ!グッ、アァッ!!!」
蛙3「!?」
雄叫びをあげ、自分はまだ死んでいないと蛙達に知らしめる。それと同時に自分も奮い立たせ、戦いの闘志を体に再び取り戻す
「舐めんじゃっ、ねぇっ!」
蛙3「グッ…!ゲコゲコッ!!」
蛙1「ゲッ!」
蛙2「ゲコッ!」
こちらの闘志を感じ取ったのか、リーダーである蛙3が蛙1と2にトドメを指す様に指示を出す。しかしそれよりも早く、こちらが呟く方が早かった
「ホイミ」
自分の腹に手を当てて呪文を唱える。すると瞬く間に手を添えた部分が淡い緑の光に包まれ、先程まであった痛みが微塵も感じられなくなった
すぐさま正面から迫ってくる蛙達に向き直り、真っ先に飛んできた蛙1に向かって力のまま殴りつける
蛙のブヨブヨな装甲など意味を為さないと言うかの様に自分の腕が貫通して蛙の体を貫いた
それに驚いた蛙2の勢いが突然止まり、慌ててブレーキを掛けるかの如く足を前に出して止まった
しかしそれを見逃すハズも無く、すぐさま蛙2に向かって走り出し、そのまま体を思いっきり蹴り飛ばした
蛙2に自分の足が当たった瞬間、まるでそこに蛙がいなかったかのようにピチューンと音をたてながら蛙2が視界から消え失せた
やがて自分の腕に貫かれている蛙1もピチューンという音をたてて消えてしまい、残るは眼前に残る蛙一匹となった
「さぁ…良くもやってくれたなぁ?」
蛙3「ゲッ、ゲコッ!?」
指をポキポキと鳴らしながら蛙3へと近づく。目の前の蛙はガクガクと震えたままでその場から動こうとしなかった
やがて足で蛙を踏みつぶせる距離まで近づいた瞬間、蛙3の舌が自分の顔に向かって飛んできた
その舌を右手でキャッチし、握りつぶすつもりで舌を思い切り握った
蛙3「グゲッ!ゲッ!」
「わるいな。何言ってるか分かんねぇや」
蛙3「ゲッ!ゲッ…!」
蛙3が更に何か言おうとしたが、答えを聞く間も無く体を踏みつけた
それと同時にピチューンという音が鳴り、戦闘の終了を知らせる様に脳内にファンファーレが鳴り響いた