非常識に生きる者   作:七福えると

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艦これの筆があまり進まないので数日程でまた次回上げるかもしれません


人里で過ごす一日

「おはようございます」

 

慧音「うむ。おはよう」

 

 

朝、居間に向かうと慧音が既に起きて朝の準備をしており、髪を綺麗に梳かしていた。その光景に見惚れて心を奪われそうになりつつ、軽く咳払いをして朝食の準備を始めた

 

何が良いかと尋ねると朝は握り飯に決めているとの事だったので米の場所を教えて貰い、サッと洗って米を炊く

 

しばらくすると米を炊いている釜がグツグツと煮え、米の完成を匂いと音で伝えた

 

軽く水で手を濡らし、皿を出してその上で米を優しく握る。そうして少し不格好な三角のおにぎりが出来、皿の上に乗せて机の上に乗せた

 

 

慧音「ははっ。良いおにぎりだな」

 

「すいません。もっと精進します…」

 

慧音「構わないさ。人に作ってもらう飯程旨いものは無いよ」

 

 

そういって握り飯に手を伸ばして口へとおにぎりを運ぶ。ドキドキとしながらその様子を見ていると、ニッコリとした笑顔をこちらに向けてくれて、心の底からホッとした

 

 

「では、僕はこれから阿求さんの所へ行ってきます」

 

慧音「そうするといい。私は基本寺子屋にいたり人里の見回りをしているから、何かあれば呼んでくれ」

 

「はい。では行ってきます」

 

慧音「いってらっしゃい」

 

 

笑顔で手を振って見送られながら、阿求の住む家へと向かう。しかし人里ということもあり、中々に広くて歩いていると迷子になってしまった

 

人里の要所に地図でも置けば助かるんじゃないか?そんなことを考えながら歩いていると、傘が壁から飛び出してゆらゆらと動いていた

 

なんとなくオチが読めたが、とりあえず歩いて曲がり角まで近づく

 

 

???「驚けー!」

 

 

曲がり角から飛び出してきたのは水色の服に水色と赤のオッドアイで短い水色のショートヘアが特徴的な少女だった。確か名前は多々良小傘だったはずだ

 

 

「うわあっ!?」

 

 

確か彼女は驚かさなければ自分のお腹が満たされないという人物だったはず。ならばこうやって驚いておくのが良いだろうが、もう少し大袈裟にした方が良いだろうか?

 

 

小傘「やっ、やったぁ!やっと人が驚いて…」

 

 

そのまま後ろに倒れ、体をブルブルと痙攣させるように震わせる。途轍もなく驚いているという事をさらに自覚させるべく、過呼吸を思わせる様に素早く息を吐いては吸い、涎を口から垂らしてガクガクと震えながらゆっくりと小傘の方へと振り向く

 

どうやら大成功した様で、本人も涙目になりながら青い顔をしてフルフルと喜んでいるようだった。頑張って演技をしたかいがあるというものだ

 

 

小傘「あっ、あわわわわ!!だ、大丈夫!?」

 

「あっ、あっ、あぁぁっ…」

 

 

美少女に頭を抱きかかえられ、顔の距離が近くなる。近くで見ると心なしか心地よい匂いが鼻をくすぐり、目の前の少女も妖怪とはいえ一人の少女であるのだと再認識させた

 

 

小傘「ほっ、ほらっ!息をゆっくり吸って!そのまま深呼吸するの!」

 

 

ここがそろそろ引き際だろうと考え、ゆっくりと息を吸っては吐いてを繰り返す。それを何度も繰り返し、ゆっくりと立ち上がった

 

 

「すぅ…はぁ~…」

 

小傘「だ、大丈夫?」

 

「いやー、ごめんごめん。あまりに驚いてあんなことになっちゃったよ」

 

小傘「あ、謝るのはこっちの方だよ!あんなに驚くなんて思ってもみなくて…」

 

「もう大丈夫だから。心配しなくていいよ。巫女さんにも言わないからさ」

 

小傘「ほ、ホント!?」

 

「うん。だから早く元居た場所に帰りな。他にも人を驚かさないと駄目なんでしょ?」

 

小傘「う、うん!ありがとうお兄さん!」

 

 

そういって手を振って見送ってくれる小傘。そんなに騒いで他の人に怖がられないか不安だが、とりあえず目的の場所へと引き続き向かうのだった

 

しかし迷子なのは変わりない。道行く人に何度も阿求の家への場所を聞き、ようやく辿り着くことが出来た

 

仰々しいお屋敷が見えてきて、入り口らしき場所へ行くと稗田という表札が立てかけられていた。おそらく人里で一番大きな屋敷であろうことは見た目から簡単に想像することが出来た

 

 

「すいませーん」コンコン

 

着物を着た女性「はい。何か御用でしょうか?」

 

「私は外来人の○○○と申します。実は稗田阿求さんに聴きたい話があり、ここへやってきました」

 

着物を着た女性「申し訳ございません。阿求様は現在里長達との会議を行っております。それ以降も様々なご用事があり、新たに人が面会出来るのは数日経たなければ不可能です」

 

「そっ、そうなんですか…分かりました。無理を言って突然押しかけてしまい、申し訳ありません」

 

着物を着た女性「しかし、貴方様が来たという事だけは伝えることが出来ます。お名前だけでもお伝えしておきましょうか?」

 

「あ、でしたらお願いいたします」

 

着物を着た女性「かしこまりました。では、また今度後日いらしてください」

 

「はい。失礼します」

 

 

そういって門が閉じられ、これからどうしたものかと頭を悩ませる。しかし考えても特にすることは無いので慧音のいる寺子屋へと戻る事にした

 

そのまま寺子屋へと向かう途中、人だかりがあった

 

また以前の様に事件かと思い、野次馬として見ていくと人形劇をやっているようだった

 

金髪の小さな人形が踊るように動き、物語を語りながらそれに合わせて指を動かして人形を操る人形遣いがいた

 

しばらく人形劇を見ていると、人形のサービスとでも言うのだろうか。膝下程の大きさの人形が観客達の下へと歩め、見てくれた観客達に手を振って回っている

 

人形はこちらに近付き、こちらに向かって手を振ると、急に腕からヤリの様なモノを取り出した

 

それに驚き固まっていると、槍の先端がパカッと開き、中から袋に包まれた飴が出てきた

 

 

「くれるの?」

 

人形 コクコク

 

「ありがとうね」ナデナデ

 

 

人形の頭を撫でると、何処か恥ずかしそうな顔をしてテレテレと頬を赤くしている

 

周りから羨ましがる様な声が幾つか聞こえ、そのまま人形劇は終幕となった

 

皆が惜しみない拍手を送り、人形達が手を振って主人である金髪の女性についていくのだった

 

そのまま寺子屋へと戻ると、慧音が出迎えてくれた。あまりの帰宅の速さに驚いた様子を見せたが、事情を説明するとしまったという顔をしていた

 

阿求は里で一番の長と言っても過言ではないらしく、本人の知識によって人里の防壁やイベントなどを良く決めているらしい。その為かなり忙しいとの事だった

 

仕方ないので寺子屋で子供たちの面倒を見た後、人里を一人で見回る事にした

 

適当にグルグルと歩き回っていると一枚のチラシが目についた

 

 

チラシ『バイト募集!治験バイト!by永遠亭』

 

「うわぁ…」

 

 

どう考えても怪しい匂いしかしない。イラストとしては背後にサングラスを着けた白衣のナース服を着た鈴仙が立っている

 

だが給金の所を見ると3が先頭に付き、そこから0が五つほど並んでいる。最後尾には円が書いてあった。正直自分からすると滅茶苦茶ありがたい

 

すぐさま治験バイトを集めている建物へと向かって中に入ると、人が全くいない

 

どうした事かと頭を悩ませていると、奥から一人のウサミミ少女がやってきた

 

 

鈴仙「嘘っ…ホントに来たんだ…」

 

「あ、あの~…ここが治験バイトで合ってますか?」

 

鈴仙「え、えぇ。だけど貴方、本当にこのバイトに参加するの?」

 

「そ、そうですけど…何かあるんですか?」

 

鈴仙「あ、もしかしてチラシの内容をちゃんと見なかったんじゃない?お給金だけに気を取られて」

 

「…すいません。チラシの内容をもう一度見せて貰って良いですか?」

 

鈴仙「はい。これよ」

 

チラシ『内容は薬を飲んでもらう簡単な臨床実験となっています。薬の副作用として数日間激しい筋肉痛に襲われます。詳しい内容は治験に参加してからスタッフが説明します ※妖怪と博麗の巫女はお断り』

 

「…なるほど」

 

鈴仙「ど、どうする?ホントにやってみる?」

 

「これって副作用ですよね?本来はどんな効果があるんですか?」

 

鈴仙「え、えっと…確か数日程休まなくても動けるってものよ。確か外の世界にあるリポ〇タンを強力にしたバージョンだって言ってたわ」

 

「…まぁ良いか。それなら何度か飲んでるし」

 

鈴仙「えっと、ホントに実験を受けるって事で良いの?」

 

「はい。受けさせていただきます」

 

鈴仙「…分かったわ」

 

 

何処か覚悟を決めたような顔で頷く鈴仙。それにしてもどうしてその様な顔をするのか不思議でなかった

 

 

鈴仙「それじゃあまずはこれを飲んで貰える?」

 

 

そう言って差し出されたのはフラスコビンに入った青い光を放つ液体だった

 

少しそれにビビりながらもビンを受け取り、中身を一気に飲み干す

 

 

「…変化が無いですね」

 

鈴仙「すぐに効果が出るって訳じゃないからね」

 

「そういうものか…」

 

鈴仙「それじゃ皆さん!来てください!」

 

 

鈴仙の合図と共に裏手から人里に住んでいるであろう人達がやってくる

 

主にガタイが良い人が多く、身長も自分より高い人ばかりだった

 

 

「えっと…鈴仙さん。この人達は?」

 

鈴仙「貴方にはこれからこの人達と戦って頂きます。本来あの薬は人里の人が妖怪と渡り合えるのを目的として作られているんで、貴方の様な平凡な男性が戦ってもらわないと駄目なんですよ」

 

「そういうのはもっと早く言うべきでは!?」

 

鈴仙「だって、あのタイミングで言ったら逃げちゃうかも知れないじゃないですか」

 

「…確かに普通の人はそうか」

 

 

そういってファイティングポーズを構えるバイトであろう人達。それを見てこちらも臨戦態勢を取ろうとするが、突然体が怠くなってきた

 

 

「な、なんだ…?」

 

鈴仙「ど、どうしたんですか?」

 

「だ、怠い…まるでテストの為に数日間寝ないで勉強したかのように怠くなってきた…」

 

鈴仙「まさか薬が思った効果を出していない…?とりあずこれは実験結果を確かめないと…」

 

「お、おい…」

 

鈴仙「バイトの皆さん!今から早速この人を思う存分ぶちのめしてやってください!」

 

 

鈴仙の合図と共に屈強な男達がこちらに向かってきた

 

力が殆ど入らない体に精神力で活を入れ、無理矢理に構えをとって応戦体勢を取る

 

相手の数は五人。蛙妖怪の時と比べて力は下だろうが、数が流石に多い

 

男1がこちらに向かって殴りかかってきたので、それに合わせておでこに手が当たる様に頭突きをする。その痛みに悶えてる男の腹に向かって蹴りを入れてそのまま吹っ飛ばす

 

それに男2が巻き込まれて男1と共に気絶する。これで残りは三人となった

 

残りの男たちはアイコンタクトで話し合い、自分を囲むようにして立つ

 

相手の距離は三人揃って約1メートル。腕を伸ばして当たる距離ではないので、三人の動きに警戒しながらその場で構えたまま動きを止める

 

男達がほぼ同時に動き出してこちらに向かって駆け出す。その中で男3の動きが他の男達と比べて早かったので、体をそちらに向けて急接近する

 

男3は一瞬驚いた顔をしたが、すぐさま平静を取り戻してこちらに向かって殴りかかってくる

 

相手の攻撃が当たる瞬間、姿勢を低くして拳を男の腹に向かって突き出す

 

男は軽く宙に浮いて殴った方向へと吹っ飛んでいき、壁にぶつかってそのまま気絶した

 

それに恐れた男4と5だったが、追撃をかける様に男二人の顔を片手で鷲掴みにし、そのまま壁に向かってぶん投げた

 

頭から壁に突き刺さり、そのままダランと体の力が抜けた様に動かなくなった

 

 

「あっぶねぇ…」

 

鈴仙「…貴方、本当に人間?」

 

「人間だよ。ちょっと妖怪と戦った事のあるな」

 

鈴仙「…なら今回の実験は好都合かも」

 

鈴仙「とりあえずこれを飲んで。薬の効果が消えると同時に体力も回復するわ」

 

 

そういってフラスコに入った赤く光る液体を手渡される。それを受け取り一気に飲み干すと、先程の体の怠さが消えて体力が少し回復した気がした

 

 

鈴仙「さて、それじゃあ次ね」

 

「まだあるのか…?」

 

鈴仙「次はこれ。マリョクヤドールよ」

 

「ネーミングセンスの欠片も無い名前だな…」

 

鈴仙「これは名前の通り薬で人に魔力を宿らせるの。これは一時的な物だから、里のルールに従って人間が魔女化して里を追い出される心配は無いのよ」

 

「人里にそんなルールがあったのか…」

 

鈴仙「ま、何処かの魔女もどきさんは魔女になろうとして自分から人里を離れたって話だけどね」

 

鈴仙「これに関してだけど、魔力が宿ったと思ったら魔法を放つイメージで何か唱えてみて。そうしないと実験の結果が分からないから」

 

「分かった」

 

 

そういって再びフラスコに入った緑に光る液体を飲み干す。今度は即効性だったのか、体から何かが抜けていく感覚が襲った

 

 

「お、おい。何か、体の力が何処かへと吸われてるみたいな感覚がするんだが?」

 

鈴仙「え?おかしいわね…そんな事無いはずなんだけど…」

 

 

すると突然ドクンと脈打つ感覚が体を襲う。体は火照り、頭の中で思考が出来なくなってきてしまう

 

 

「くっ…!これは、まさか…!?」

 

鈴仙「…あっ」

 

 

顔を赤くする鈴仙。どうした事かとそちらを見ると、もう一つのフラスコを持っていた。中はピンクの光を放つ液体だった

 

 

鈴仙「それは最後に飲んでもらおうと思った精力剤だった…」

 

「何してんの!?」

 

 

戸惑う自分だったが、ツカツカと鈴仙が歩み寄ってきて手に持っているフラスコを、まるでバレンタインのチョコを渡す女性の如く差し出してきた

 

 

鈴仙「あの…これ、飲んでもらって良いですか?」

 

「くそっ。これが止まるんだったら何でもいいか」

 

 

そう言って差し出された物を一気に飲み干す。すると今度は心臓に向かって何かが集まってくる感覚が襲った

 

 

「お、お?何かが胸に集まってくるような…」

 

 

自分のステータスを見るとKPの値が少し増えていた。ただし5しか上がっていない。そしてレベルの欄には『発情』と書かれた名前に変わっていた

 

 

鈴仙「それじゃあバイトの皆さん!集まってください!」

 

「ちょ、ちょっと待て。まだ二つ目に飲んだ薬の効果が…」

 

「ていうかこいつ等さっきぶちのめした奴等かよ!元気だな!」

 

鈴仙「それじゃあ早速この人を…」

 

鈴仙「立てなくなるまでぶっ飛ばしてください!でないと私が襲われます!」

 

「襲うかぁ!」

 

 

ツッコミが開戦の合図となって戦いの火蓋が切られる

 

何処か興奮した様子の男達がこちらに向かって襲って来る。その目は何処か正気が無いかのように思わせた

 

先程とは打って変わって興奮気味の男達。先程感じた知恵を感じる立ち回りでは無く、ただ本能のままに敵を襲う者となっていた

 

男1に向かって正面から殴るが、勢いが落ちる事無くそのまま自分に向かって突進してくる。そして体にタックルを諸に受け、後方へとノックバックを受ける

 

痛む腹を抑えて前を見る。再び距離が開いたと思えば追撃をするように男1がすぐさま飛び掛かってきている

 

先程のお返しと言わんばかりに相手の動きに合わせて顎に掌底をくらわす。しかしそれでも勢いが止まらないので呪文を唱える

 

 

「ヒャド」

 

 

氷が生成されていくのではなく、手が触れている男の顎から口に向かってゆっくりと凍っていく。やがてそれが鼻まで覆われると、男は息が出来なくなったのかジタバタと氷を剝がそうとするだけだった

 

そんな男1を見ていたハズなのに、残りの男達がそのままこちらに向かって近づいてくる

 

男たちの手を見ると何時の間にかフラスコが握られており、嫌な予感が背筋を伝った

 

フラスコを振り下ろしてくる男2と3。それに怯まず真っ直ぐに二人に向かって近づき、フラスコが当たるよりも早く二人の間をすり抜ける事によって事なきを得た

 

しかしすり抜けた先から男4と5がアッパーカットの構えのままこちらに近づいてくる

 

二人の拳が伸ばしきる途中、両肘を曲げて男4と5の拳にぶつける

 

男4と5の拳はグシャッという音を立てて骨が折れ、痛みに悶えている男4と5に追撃としてドロップキックを片足ずつ顔面に食らわせた

 

地面に両手を着いて着地をすると、先程後ろに走っていった男2と3がフラスコを構えながらこちらを見下ろしている

 

男2はフラスコで自分を叩こうとし、男3は足を上げて自分を踏みつぶそうとしている

 

二人の攻撃を両腕で防ぎ、弾くように腕を振るって男2と3を跳ね除けた

 

すぐさま立ち上がり、再び体勢を立て直してこちらに向かって来る男2と3に向かって両手を突き出す

 

二人の鈍器と拳が自分にぶつかる瞬間、メラの呪文を唱えて火の玉を二人にぶつけた

 

火が顔に当たり、そのまま熱さに悶えながら地面に倒れ伏す二人を足で踏みつけ、二人が動かなくなったのを見送って試験は終了した

 

 

鈴仙「うっそ…魔法を二発も撃ったの?」

 

「え?そんなに驚く事なのか?」

 

鈴仙「あれは人工的に魔力を宿らせるって言ったけど、使える魔法は一発だけのはずなの。だから二発も使えた事に驚いたのよ」

 

「そうなのか…一応その実験は成功してるぞ。魔法を使う時に少しだが余裕をもって使える事が出来たからな」

 

鈴仙「その言い方…まさか貴方も魔理沙みたいに魔法を嗜んでいるんですか?」

 

「そういう事だ」

 

鈴仙「…なるほど。こんなことならもっと事前調査を入念に行っておくべきでした」

 

「ところで早いとこ一回目に飲ましてくれたあの薬をくれ。そろそろ色んな意味で限界なんだ…」

 

鈴仙「あっ、ごめんなさい。すぐさま渡しますね」

 

 

そういってフラスコを受け取り中身を飲み干す。痛みが引いていき、先程まであったムラムラした感情がさっぱり消えて、ステータスで増えていたKPの値も-5された

 

 

鈴仙「では、これがお給金です。本日はご協力くださりありがとうございました」

 

「あぁ。次回があるならまた参加したい」

 

鈴仙「分かりました。師匠にそのことを伝えておきますね」

 

 

建物から出て封筒に入った現金を確かめる。ペラペラとめくるとしっかりと30万あり、ホクホク気分で慧音のいる所へと帰るのだった

 

尚、この後慧音から血の匂いがすると言われ、状況説明をした後に危険な事をするなとしばらく説教を受けたのだった

 

それから数日間は本当に筋肉痛が発生し、あまりの痛みで身体がガクガクと震えて寺子屋と慧音の自宅を行き来するしかなくなったのはまた別のお話…

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