Fate/stay night Persona Memory 作:鏡蓮
省略した方が良かったかな。(三人称)
5月8日(土)、今日の放課後は士郎に頼んで、泊まることにしよう。
「え?俺の家に泊まるのか?」
「ああ、少し嫌な予感がしてな。」
「ううーん、そうか。まぁいいぜ。俺も今日は暇だし。」
よし…、一泊2日だが、クー・フーリンがここに来た場合…、迎撃態勢に移行しなきゃいけない。
『悠理っ!』
「ッ──!?」
今日の朝からずっと、頭痛がくる。知ってる声だ。だけど、今は、聖杯戦争に集中しなきゃいけない…。
頭痛は、放課後でもずっと続いていた。
「大丈夫なのかよ?泊まってて。」
「ああ…、少し、疲れててな。」
「病み上がりだもんな。」
料理を手伝いしようとすると、病気になったらまずいと言われ、座ることになった。
今日は、カレーライスだ。…食力はあるが、脳内に響く声は鳴り止まない。
「…大丈夫なのか?あの時、俺と一緒に寝てたんだろ?」
「…ッ!ああ、近くにいて安心したのか、寝てしまったんだろ。」
「そうか?…まぁいいけどさ。」
怪しまれたのか、疑惑の目で見られる。…広い和室だからか、寂しさが来る。
…過去を聞くべきだろうか?
(*MAXの為、過去を聞くことができます。)
「なぁ…、大河さんから聞いたんだけど、士郎にはもう一人の家族がいたのか?」
「──ッ。ああ、5年前に亡くなったんだけどな。爺さんは、俺に願いを託したんだ。」
「出逢ったのは…、そう冬木大震災で…、俺は…。」
「その人に助けられたのか。」
「ああ、だから、何だろうな。俺だけしか助かってないと思うと…無償で助けようと思ってな。」
「…それが、正義の味方か。」
「ああ、今は…正義の味方というより、周りを少しでも助ける事ができれば十分だけどな。」
今の士郎は、正義の味方を目指すより、ボランティアをしてるらしい。
…俺は成長出来てるんだろうか。
「なぁ、悠理は…、前の高校はどうだったんだ?」
「…前の高校か。高校は問題児が多かったよ。俺も含んでさ。でも、周りは自分の正義を持っていた。それに、俺の背中を支えてくれた大切な友達だったよ。」
「…そうだったんだな。来年は3年生だろ?それからどうするんだ?」
「俺は──ッ!?」
鎖に繋がれる自分の姿が目に浮かぶ。何故、扉の前を守ってたのか…。何も思い出せていない。
…来年は、俺にあるのか?
「…勉強かな。将来の夢はまだ決まってないし。」
「そうだなー、俺も叶えれるかな、正義の味方みたいな職業。」
「ボランティアとか?」
「やってるって!」
「いや、だから、正義の味方になりたいなら、近くの人でも助ける。だろ?」
「…そうかも。まぁ、将来は分からないし、考えておくよ!」
そんな会話をしながら…夜になっていった。満月は少し欠けている。
…寝なきゃいけないな。
「なんで、ボウズが生きてやがる──ッ!」
ザシュッと、何か裂かれてた音が聞こえ、俺は目を覚ます。
この声って…まさか。
「あの時のサーヴァントもか…。だが、今は、お前が優先だッ!!」
「ゆ、悠理!」
起こそうとするが、悠理は寝たままだ。担ぐしかない!
一昨日の出来事は夢じゃなかった。あの日、今追いかけてる青髪の男が、俺を殺したんだ…。
…だったら、もう一つの声は?
「そこは行き止まりだぜっ!ボウズ!」
家の庭にある蔵に突っ込んでしまった俺は、倒れてしまった。
悠理はいまだに寝たままだ…。なんで、こんな時に寝るんだよ!
「なんで、生き返ったかしらねぇが…、今ここで殺す!!」
俺は青髪の男に刺されそうになった時…近くにある大きな剣の鞘を向ける。
その時に起きたのは、非現実的だった。下にある魔法陣の様な物が輝き出し…その鞘が飲み込まれていっだ
空気を裂く風が俺と悠理の髪を乱す。その風が収まった時…、1人の女子に目を捉えていた。いや、見惚れていた。
月の様に輝く金色の髪、青色の鎧を身に纏っていた少女に…、俺は目を奪われていた。
「問おう、貴方が私の…マスターか。」
「マス…ター?」
これが、俺が…未だ経験した事のない非日常の物語が始まる合図だった。
『その世界は、俺たちが行くべき場所じゃない。』
「蓮…?」
夢の中、俺は最初に出逢った「男」を見た。東京の時、同じ喫茶店の屋根裏に住んだ男が目の前に居た。
『今こそ、離れるべきなんだ。もう、この戦争に関わらない方がいい。』
「どういう事だ…?何を知ってるんだ!蓮!」
そう問い掛けても、彼は手を伸ばすだけ。蓮は何かを知ってる。いや、蓮なのか?俺の知ってる雨宮蓮は、諦める事を知らない。それは相手にもだ。
「…蓮…いや、俺はもう決まってるんだ。蓮が来る前に決まってたんだ。自分の道が何処まで遠くても、走るって。」
俺は蓮に背を向ける。運命の分岐点。なら、俺は最後まで見届けよう。全てが無駄に終わっても…、絆を手放すことは出来ない。
『やっぱり、止められないか。悠理、君が歩む道は、この世界にも影響が及ぶ。どうなるか、俺には分からない。けれど、一つだけ約束してくれ。』
『
その言葉と共に、俺は目を覚ます。その場所は…何処か暗闇に飲まれており、見た事のある赤髪に染まった男が抱えていた。
「悠理、目を覚ましたか!?」
「あれは…。」
俺は士郎の言葉を返さず、月の光が射す方を見る。その目に映ったのは…空気を握る女子と、あの時、士郎を襲ったクー・フーリンだった。
…やっぱり来たのか…。でも、アレは?
「あの女子は?」
「…セイバーって名乗ってた。それで、俺を助ける代わりに、聖杯の為に戦う事を誓えって。」
「せい…はい…!?」
セイバーってこそは、七人目のマスターが生まれたこと。つまり…、士郎が七人目のマスター。
…そんな事あっていいのか?
「おっ、目を覚ましたか!どうする?三つ巴とするか?」
「…マスター、彼は敵です。どうしますか?」
「はっ!?悠理が敵ってどういう…?」
「…説明は後だ。クー・フーリン、俺は士郎の友達だ。つまり、三つ巴になる可能性は低いんだよ。」
俺は士郎の前で、英霊の姿へと変えた。…心苦しいが、聖杯戦争の闘い、手加減は無しだッ!
「2対1ってわけか?まぁ、正々堂々と闘ってやるよ!」
「もし、マスターか私に危害を加えた場合、ここで死ぬと思ってください。」
「だから、士郎と友達だっての!」
セイバー&悠理VSランサー(クー・フーリン)、ここで勝敗がつくか…まだ分からない。
「マスター、指示を。」
「え?ど、どうやって!?」
「セイバー、彼奴はまだ未熟だ。ここは、自分で戦う事だ。」
「…分かりました。」
セイバーはランサーに向けて、攻撃を振るう。その剣は「不可視」であり、間合いなど分からない。
「ちっ…!間合いが分からねえな!」
ランサーは感覚で、セイバーの剣に当てようと立ち向かう。だが…少しだけズレたのか、セイバーの剣が少し刺さり…ダメージを受けてしまった。
「チッ!!間合いがわかんねぇじゃ、意味ねぇ。」
「貴方の番です。」
「ああっ!」
*ターン制ですが、無効化などが出来ます。
悠理はドミノマスクを外し、アルセーヌを召喚する。その姿は怪盗を象徴するシルクハット、笑みを浮かべる仮面を付けた友のペルソナ。
「エイガッ!!」
呪怨属性の玉が、クー・フーリンに向かって飛ぶ。ダメージは与えられるが…弱点ではなかった。
「やり返してやるぜっ!」
クー・フーリンはゲイボルクをブンブン回し、セイバーに狙いを定める。
「オラァッ!!」
セイバーに貫通攻撃を行う。…セイバーはガードしようとするが、固まったまま。
…そう、このバトルは、悠理のスキルが発生したのだ。
*ターン制。つまり、一時の攻撃だけで、動けない。というデメリットのあるバトルとなっているのだ。
「くっ!?」
「もう一撃ッ!!」
「ぐぅっ…!!」
二撃の攻撃にセイバーの攻撃が怯む。その隙をランサーは見逃すはずなかった。
「もういっちょぉぉっ!!」
「───ッ!!」
「──受けて立とう。」
その時、悠理がランサーの攻撃を守る。無効化したのだ。
*無効化、コミュや仲間同士だった場合に起こるジャストガード的な物。タイミングが合えば、ダメージ無し。
「くっ、助かりました…。」
「ああ、だが…、これじゃジリ貧だ。弱点を知らなきゃな。」
セイバーは立ち直り…、ランサーを見る。
(自身には魔法がない。だが、彼は魔法がある。彼を頼るしかないッ!)
「防御します。」
セイバーは、剣を盾にし、ターンを回す。自分の体力は残りわずかと、自分でもわかるくらいの大ダメージを受けた。
…セイバーが死ぬか、クー・フーリンが死ぬかの瀬戸際に彼は立っていた。
「…ディアラマ。」
悠理は、ペルソナをイシスに変え、セイバーを回復させる。その行動は、セイバーでも驚く程だった。
(何故だっ。私は防御した。私を見捨ててもいいはずっ…。)
敵同士、聖杯戦争からすれば、ご法度だ。だが、悠理はセイバーに向けて施しをした。その時の目は、慈悲ではなく…信じる目をしていた。
「回復魔法ッ!?仕方ねぇ…。回復を連続でされたら面倒だ。…それに、マスターに招集が来てる。運が良かったな、セイバーにボウズ…。そして、謎のサーヴァント。」
「逃げるのか?」
「はっ!逃げるんじゃねぇ。これは戦略的撤退だよ!じゃあな!」
クー・フーリンはそう言って、何処かに向かって去っていく。
「何故、私を助けたのです。私と貴方は敵同士だったのですよ!」
「せ、セイバーっ。こいつは、悪気があって、こんな事…。」
「いえ、私からすればそれこそが嫌なのです。どうしてですか!」
「…危なかっただろ?それに…、味方同士だ。見捨てるほど、心は腐ってない。」
私の質問の答え…、それは身勝手な程、自由奔放だった。だが、私は死にたくないと思った。その時の回復によって…私は。
「でだ…、悠理とセイバーって何者なんだ?」
「ああ…、その話は明日にしてくれ。今日は疲れてな。」
「ええ…、同感です。」
私も気疲れでしょう。体力は回復されましたが、疲れが来るほど、頭を使うなんて…。
この闘い、今までより奥が深いかもしれません。
「そ、そうか。セイバーはどうするんだ?家とか…。」
「ありません。それに、マスターの側にいるのが、サーヴァントの務め。それ以外にありません。」
「わ、わかった。悠理は?」
「サーヴァントってバレたら大河さんに迷惑がかかる。…泊まるのってありか?」
「わかった。まぁ、明日の放課後、聞くからな。」
そんな会話をする彼らを見ると…、彼がサーヴァントなのか少し疑問に思ってしまいます。
…本当に、人間らしくいる彼を見ると…羨ましく思ってる自分がいる。
…どうしてか分かりません。でも、彼を羨ましく思ってしまうんです。
晴宮悠理のスキル
・ターン制バトルの移行(ペルソナ3からの仕様。)+追加:味方からの攻撃を防御。
・ペルソナの入れ替え。(後々に使えなくなります。)
バトルシステムはペルソナの仕様とさせて頂きました。ですが、晴宮悠理が居なければ、原作のバトルとなります。