Fate/stay night Persona Memory   作:鏡蓮

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5月8日の出来事だけで4000文字だぜ!
省略した方が良かったかな。(三人称)


#11 7人目のマスター

5月8日(土)、今日の放課後は士郎に頼んで、泊まることにしよう。

 

「え?俺の家に泊まるのか?」

「ああ、少し嫌な予感がしてな。」

「ううーん、そうか。まぁいいぜ。俺も今日は暇だし。」

 

よし…、一泊2日だが、クー・フーリンがここに来た場合…、迎撃態勢に移行しなきゃいけない。

 

『悠理っ!』

「ッ──!?」

 

今日の朝からずっと、頭痛がくる。知ってる声だ。だけど、今は、聖杯戦争に集中しなきゃいけない…。

頭痛は、放課後でもずっと続いていた。

 

「大丈夫なのかよ?泊まってて。」

「ああ…、少し、疲れててな。」

「病み上がりだもんな。」

 

料理を手伝いしようとすると、病気になったらまずいと言われ、座ることになった。

今日は、カレーライスだ。…食力はあるが、脳内に響く声は鳴り止まない。

 

「…大丈夫なのか?あの時、俺と一緒に寝てたんだろ?」

「…ッ!ああ、近くにいて安心したのか、寝てしまったんだろ。」

「そうか?…まぁいいけどさ。」

 

怪しまれたのか、疑惑の目で見られる。…広い和室だからか、寂しさが来る。

…過去を聞くべきだろうか?

(*MAXの為、過去を聞くことができます。)

 

「なぁ…、大河さんから聞いたんだけど、士郎にはもう一人の家族がいたのか?」

「──ッ。ああ、5年前に亡くなったんだけどな。爺さんは、俺に願いを託したんだ。」

「出逢ったのは…、そう冬木大震災で…、俺は…。」

「その人に助けられたのか。」

「ああ、だから、何だろうな。俺だけしか助かってないと思うと…無償で助けようと思ってな。」

「…それが、正義の味方か。」

「ああ、今は…正義の味方というより、周りを少しでも助ける事ができれば十分だけどな。」

 

今の士郎は、正義の味方を目指すより、ボランティアをしてるらしい。

…俺は成長出来てるんだろうか。

 

「なぁ、悠理は…、前の高校はどうだったんだ?」

「…前の高校か。高校は問題児が多かったよ。俺も含んでさ。でも、周りは自分の正義を持っていた。それに、俺の背中を支えてくれた大切な友達だったよ。」

「…そうだったんだな。来年は3年生だろ?それからどうするんだ?」

「俺は──ッ!?」

 

鎖に繋がれる自分の姿が目に浮かぶ。何故、扉の前を守ってたのか…。何も思い出せていない。

…来年は、俺にあるのか?

 

「…勉強かな。将来の夢はまだ決まってないし。」

「そうだなー、俺も叶えれるかな、正義の味方みたいな職業。」

「ボランティアとか?」

「やってるって!」

「いや、だから、正義の味方になりたいなら、近くの人でも助ける。だろ?」

「…そうかも。まぁ、将来は分からないし、考えておくよ!」

 

そんな会話をしながら…夜になっていった。満月は少し欠けている。

…寝なきゃいけないな。


「なんで、ボウズが生きてやがる──ッ!」

 

ザシュッと、何か裂かれてた音が聞こえ、俺は目を覚ます。

この声って…まさか。

 

「あの時のサーヴァントもか…。だが、今は、お前が優先だッ!!」

「ゆ、悠理!」

 

起こそうとするが、悠理は寝たままだ。担ぐしかない!

一昨日の出来事は夢じゃなかった。あの日、今追いかけてる青髪の男が、俺を殺したんだ…。

…だったら、もう一つの声は?

 

「そこは行き止まりだぜっ!ボウズ!」

 

家の庭にある蔵に突っ込んでしまった俺は、倒れてしまった。

悠理はいまだに寝たままだ…。なんで、こんな時に寝るんだよ!

 

「なんで、生き返ったかしらねぇが…、今ここで殺す!!」

 

俺は青髪の男に刺されそうになった時…近くにある大きな剣の鞘を向ける。

その時に起きたのは、非現実的だった。下にある魔法陣の様な物が輝き出し…その鞘が飲み込まれていっだ

 

空気を裂く風が俺と悠理の髪を乱す。その風が収まった時…、1人の女子に目を捉えていた。いや、見惚れていた。

月の様に輝く金色の髪、青色の鎧を身に纏っていた少女に…、俺は目を奪われていた。

 

「問おう、貴方が私の…マスターか。」

「マス…ター?」

 

これが、俺が…未だ経験した事のない非日常の物語が始まる合図だった。


『その世界は、俺たちが行くべき場所じゃない。』

「蓮…?」

 

夢の中、俺は最初に出逢った「男」を見た。東京の時、同じ喫茶店の屋根裏に住んだ男が目の前に居た。

 

『今こそ、離れるべきなんだ。もう、この戦争に関わらない方がいい。』

「どういう事だ…?何を知ってるんだ!蓮!」

 

そう問い掛けても、彼は手を伸ばすだけ。蓮は何かを知ってる。いや、蓮なのか?俺の知ってる雨宮蓮は、諦める事を知らない。それは相手にもだ。

 

「…蓮…いや、俺はもう決まってるんだ。蓮が来る前に決まってたんだ。自分の道が何処まで遠くても、走るって。」

 

俺は蓮に背を向ける。運命の分岐点。なら、俺は最後まで見届けよう。全てが無駄に終わっても…、絆を手放すことは出来ない。

 

『やっぱり、止められないか。悠理、君が歩む道は、この世界にも影響が及ぶ。どうなるか、俺には分からない。けれど、一つだけ約束してくれ。』

アルセーヌ()を頼む。」

 

その言葉と共に、俺は目を覚ます。その場所は…何処か暗闇に飲まれており、見た事のある赤髪に染まった男が抱えていた。

 

「悠理、目を覚ましたか!?」

「あれは…。」

 

俺は士郎の言葉を返さず、月の光が射す方を見る。その目に映ったのは…空気を握る女子と、あの時、士郎を襲ったクー・フーリンだった。

…やっぱり来たのか…。でも、アレは?

 

「あの女子は?」

「…セイバーって名乗ってた。それで、俺を助ける代わりに、聖杯の為に戦う事を誓えって。」

「せい…はい…!?」

 

セイバーってこそは、七人目のマスターが生まれたこと。つまり…、士郎が七人目のマスター。

…そんな事あっていいのか?

 

「おっ、目を覚ましたか!どうする?三つ巴とするか?」

「…マスター、彼は敵です。どうしますか?」

「はっ!?悠理が敵ってどういう…?」

「…説明は後だ。クー・フーリン、俺は士郎の友達だ。つまり、三つ巴になる可能性は低いんだよ。」

 

俺は士郎の前で、英霊の姿へと変えた。…心苦しいが、聖杯戦争の闘い、手加減は無しだッ!


「2対1ってわけか?まぁ、正々堂々と闘ってやるよ!」

「もし、マスターか私に危害を加えた場合、ここで死ぬと思ってください。」

「だから、士郎と友達だっての!」

 

セイバー&悠理VSランサー(クー・フーリン)、ここで勝敗がつくか…まだ分からない。

 

「マスター、指示を。」

「え?ど、どうやって!?」

「セイバー、彼奴はまだ未熟だ。ここは、自分で戦う事だ。」

「…分かりました。」

 

セイバーはランサーに向けて、攻撃を振るう。その剣は「不可視」であり、間合いなど分からない。

 

「ちっ…!間合いが分からねえな!」

 

 

ランサーは感覚で、セイバーの剣に当てようと立ち向かう。だが…少しだけズレたのか、セイバーの剣が少し刺さり…ダメージを受けてしまった。

 

「チッ!!間合いがわかんねぇじゃ、意味ねぇ。」

「貴方の番です。」

「ああっ!」

 

*ターン制ですが、無効化などが出来ます。

悠理はドミノマスクを外し、アルセーヌを召喚する。その姿は怪盗を象徴するシルクハット、笑みを浮かべる仮面を付けた友のペルソナ。

 

エイガッ!!

 

呪怨属性の玉が、クー・フーリンに向かって飛ぶ。ダメージは与えられるが…弱点ではなかった。

 

「やり返してやるぜっ!」

 

クー・フーリンはゲイボルクをブンブン回し、セイバーに狙いを定める。

 

「オラァッ!!」

 

セイバーに貫通攻撃を行う。…セイバーはガードしようとするが、固まったまま。

…そう、このバトルは、悠理のスキルが発生したのだ。

*ターン制。つまり、一時の攻撃だけで、動けない。というデメリットのあるバトルとなっているのだ。

 

「くっ!?」

「もう一撃ッ!!」

「ぐぅっ…!!」

 

二撃の攻撃にセイバーの攻撃が怯む。その隙をランサーは見逃すはずなかった。

 

「もういっちょぉぉっ!!」

「───ッ!!」

「──受けて立とう。」

 

その時、悠理がランサーの攻撃を守る。無効化したのだ。

*無効化、コミュや仲間同士だった場合に起こるジャストガード的な物。タイミングが合えば、ダメージ無し。

 

「くっ、助かりました…。」

「ああ、だが…、これじゃジリ貧だ。弱点を知らなきゃな。」

 

セイバーは立ち直り…、ランサーを見る。

(自身には魔法がない。だが、彼は魔法がある。彼を頼るしかないッ!)

 

「防御します。」

 

セイバーは、剣を盾にし、ターンを回す。自分の体力は残りわずかと、自分でもわかるくらいの大ダメージを受けた。

…セイバーが死ぬか、クー・フーリンが死ぬかの瀬戸際に彼は立っていた。

 

「…ディアラマ。」

 

悠理は、ペルソナをイシスに変え、セイバーを回復させる。その行動は、セイバーでも驚く程だった。

(何故だっ。私は防御した。私を見捨ててもいいはずっ…。)

 

敵同士、聖杯戦争からすれば、ご法度だ。だが、悠理はセイバーに向けて施しをした。その時の目は、慈悲ではなく…信じる目をしていた。

 

「回復魔法ッ!?仕方ねぇ…。回復を連続でされたら面倒だ。…それに、マスターに招集が来てる。運が良かったな、セイバーにボウズ…。そして、謎のサーヴァント。」

「逃げるのか?」

「はっ!逃げるんじゃねぇ。これは戦略的撤退だよ!じゃあな!」

 

クー・フーリンはそう言って、何処かに向かって去っていく。


「何故、私を助けたのです。私と貴方は敵同士だったのですよ!」

「せ、セイバーっ。こいつは、悪気があって、こんな事…。」

「いえ、私からすればそれこそが嫌なのです。どうしてですか!」

「…危なかっただろ?それに…、味方同士だ。見捨てるほど、心は腐ってない。」

 

私の質問の答え…、それは身勝手な程、自由奔放だった。だが、私は死にたくないと思った。その時の回復によって…私は。

 

「でだ…、悠理とセイバーって何者なんだ?」

「ああ…、その話は明日にしてくれ。今日は疲れてな。」

「ええ…、同感です。」

 

私も気疲れでしょう。体力は回復されましたが、疲れが来るほど、頭を使うなんて…。

この闘い、今までより奥が深いかもしれません。

 

「そ、そうか。セイバーはどうするんだ?家とか…。」

「ありません。それに、マスターの側にいるのが、サーヴァントの務め。それ以外にありません。」

「わ、わかった。悠理は?」

「サーヴァントってバレたら大河さんに迷惑がかかる。…泊まるのってありか?」

「わかった。まぁ、明日の放課後、聞くからな。」

 

そんな会話をする彼らを見ると…、彼がサーヴァントなのか少し疑問に思ってしまいます。

…本当に、人間らしくいる彼を見ると…羨ましく思ってる自分がいる。

…どうしてか分かりません。でも、彼を羨ましく思ってしまうんです。




晴宮悠理のスキル
・ターン制バトルの移行(ペルソナ3からの仕様。)+追加:味方からの攻撃を防御。
・ペルソナの入れ替え。(後々に使えなくなります。)

バトルシステムはペルソナの仕様とさせて頂きました。ですが、晴宮悠理が居なければ、原作のバトルとなります。
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