Fate/stay night Persona Memory   作:鏡蓮

19 / 37
5月21日〜23日の話。

段々と終わりを迎えていく聖杯戦争。だが、「終わり」は彼に来るのだろうか?

セイバーとのカップリング、良くなかったかな。と感じてます。士郎とのカップリングにすれば良かったんだろうか。…でも進んじゃったし、変更できないし…。許してください。


#19 黄金の王、過去の人間。運命の愛

「タナトスを取り込んだ者は、いつしか人間に戻る可能性がある。だが、それを取り込む者は「人間」ではなくなる。」


21日(金)、放課後はあの教会に訪れた。もし、ここにいるのするなら、何故ここにサーヴァントがいるのか、俺はその疑問を昨日から持っていた。

 

「来たか、異分子よ。」

「お前は…、英霊なのか。」

「そうだ、だが…我は頗る機嫌が悪いのでな。愉しませろ、雑種ッ──!」

 

教会に入った直後、俺に向けて槍が来る。話し合いは無理か…。待て、まさか…実力を示すしかないのか。

英霊は間髪入れずに、次の武器を飛ばす。遠距離が得意なのか。

 

「ふっ…、我の所に来てみろ。その粗末な足でな!」

 

俺を煽り、次々と投擲していく。逃げる事など出来ない。…それに、攻撃すれば続ける筈だ。

…走るしかない!

 

「ほうっ…?だが、走ればお前は完全な的になる。…やはり、我の見当違いか。」

 

攻撃が来る…。しかし、俺は避ける事など出来ない。防ぐ為にナイフを使うしかないっ。

カキンッ──。槍を塞いだ俺は、前へ進む。逃げるわけには行かない。慎二を助ける為に…!!

何度も来る矛、それを俺はナイフだけで塞いでいく。英霊の前へ行かなければ…。

 

「本来の力を隠すか、だが…英霊のお前でも死ぬぞ?」

 

無数の矛が空中に現れる。多分、死ぬだろう。だが…、走るしか方法はない!

 

「死ねッ──。」

 

そう二言の言葉を出し、矛は俺に向けて刺しにくる。だが、俺は隙を見て避ける。回避できない物はナイフで弾き返す。という方法を取る。

 

「はぁはあっ…。」

「やっと着いたか…。何故、貴様が力を使わなかったかは聞かないでおこう。」

 

英霊の前に着いた俺は…息を吐く。…もう、何も考えれなかった。あるのは、生きれた事。それくらいだった。

 

「雑種、いや、名前を聞いてやろう。喜べ、王の命令だ。お前は何者だ。」

「晴宮…はっ…悠理。」

「晴宮悠理、お前に聞こう。杯に何を願う。平和か?それとも絶望か?」

「…違う。俺は、俺は生きる為に戦いに来た。」

 

男性にそういうと、笑みをこぼした。何も考えずにいる自分が、醜く見えるのだろうか?

それだったら、今ここで殺すべきだろう。なのに、男性は殺さない。

 

「悠理よ、お前は雑種だ。だが、その欲は強欲。ふっ…、話し相手としては不利気だが、認めてやろう。異分子よ。」

 

そう嘲笑う男性を睨みながらも…、俺は何かの目標が出来た気がした。

「生きる」。その為に戦ってるのだと理解した。

 

「次に出会う時、お前がどう生きるか、これからどうするか、魅せてみろ。」

 

我は汝…汝は我…

汝、ここに新たなる契りを得たり

契りは即ち、

生きし英霊の力とならん。

 

我、節制のペルソナの生誕に祝福の風を得たり

勝利へと至る、更なる力とならん…

 

「だが、まだコイツは返さん。返す時が来れば、返すとしよう。」

 

そう言って、男性は居なくなった。…まだ慎二は返されない様だ。

 

夜は勉強会の続きをすることにした。

 

「セイバーもするのか?」

「はい、私もこの時代に来てから、士郎たちの事をよく知っておかないといけませんし。」

 

セイバーも入れて、俺たちは勉強をすることにした。段々と暖かくなったからか、夏服が多くなっている。

 

「悠理って、前の高校はどうだったんだ?英霊だからか、分からないけどさ。」

「…多くて7人くらいで行動してた事が多かったかな。今の様に勉強会をしてたしね。」

「過去の英霊…なのかしら。」

「今、考えてもしょうがないだろ。勉強に手をつけないとな。」

 

遠坂さんと士郎のたちが逆転してる。だが、過去の英霊…と言われたらそうじゃない。

2004年からも生きていて、未来とも言える。…なのに、未来とは言えない。

 

「悠理、私たちの戦争は終わる時が来るのでしょうか。」

「来るさ、絶対とは言えないけど、終わりは来てる。」

 

まだ判明していない英霊もいるが、いるとしたら、あと5騎だ。

 

「私たちとも戦うのだから、気にしなさいよ。」

「そうか、遠坂とも戦うのか…。」

「ああ、それに、俺と戦う可能性だって出てくる。」

 

そういうと、士郎とセイバーの目には困惑の目が浮かんでいた。

…そうか、絆を結んでるせいか、仲間だと思ってしまってるんだ。

 

「もしもの話さ、それに、士郎と協力するって根本は変わんないんだし。」

 

俺はそうフォローする。段々と終わりを迎えてるが、戦っていく。この終わりのある戦争を。


22日の放課後は、一昨日にあった事象を検証することにした。

 

「…もし、ここを通れば、帰れない可能性がある。でも…行かなきゃいけない。」

 

俺は路地裏を歩く、進んでいくと──雪景色に染まった世界が広がっていた。

 

「城だ…。」

 

雪が降る城を歩いていく。…扉は開いてない。

声をかけよう。

 

「誰かいらっしゃいますか…!」

「……。」

 

銃弾が上から来る。…入らせる訳には行かないらしい。

 

「…また、来ますね。」

 

俺は城に背を向き、歩いていく。そうして歩いていくと、少女が先で待っていた。

 

「お兄ちゃん、来てくれたの?」

「ああ、来たのはいいけど、断られてね。」

「…そうなんだ、ねぇ…お兄ちゃんはどうして城に入りたいの?」

 

城に入りたい理由…。入る必要があるから、訪れてるのか?

…わからない。

 

「お兄ちゃん、雪だるまを作ろ。それで、お兄ちゃんがどうしたいのか分かってくる筈だからさ。」

「…そうだね、雪だるま、作ろっか。」

 

俺は少女と共に雪だるまを作っていく。…初めてだからか不自然な形になってしまった。対して少女は綺麗に作られていて、差を感じてしまった。

 

「お兄ちゃんは、いい人なんだね。」

「そうかな…。」

「うん、お兄ちゃんはどうして城に行きたいか分かった。多分、友達に似た雰囲気を感じてるんだよね?」

「雰囲気…。」

 

城には懐かしくもない初めて来た感じがした。だが、雪だるまを作り、少女に言われた一言で、少しだけ分かった。

そうだ、士郎に似た感じがしたんだ。友の様な、親友の様な想いが。

 

「私の名前は、イリヤスフィール・アインツベルン。イリヤって呼んでね。ねぇ、お兄ちゃんの名前は?」

「晴宮悠理。悠理でいいよ。ねぇ、君のお父さんは…衛宮なのか?」

「うーん…。わかんない!でも、お兄ちゃんが来れる様にするには…少し時間をかけて来ないといけないんじゃない?」

「…時間か。」

 

イリヤにそう言われ、俺は帰り道を歩こうとする。その時、彼女は俺の手を掴んだ。

 

お兄ちゃんなら、変えれるよ。未来なんて。(悠理は、切嗣の未来も変えれたんだから。)

 

我は汝…汝は我…

汝、ここに新たなる契りを得たり

契りは即ち、

生きし英霊の力とならん。

 

我、太陽のペルソナの生誕に祝福の風を得たり

勝利へと至る、更なる力とならん…

 

二重に聞こえたイリヤの声、目を開けたら…そこはいつもの路地裏の先。

 

「未来を変えれる…。」

 

未来は誰にでも変えれる。その筈だ…。だが、何で俺を頼ったんだ?

夜に傾く日に向いて、俺は帰り道を歩く。

 

夜は勉強会に参加せず、眠ることにした。明日の放課後はどうするべきだろうか。


23日(日)の放課後、セイバーと共に行動することにした。

ヴェルデのカフェで爆食するセイバーを見ながら、雑談をしていた。

 

「セイバーは何を願うんだ?」

「聖杯にですか…?」

 

セイバーは、少し悩んだ素振りをする。…俺より英霊らしいセイバーなら願いが決まっていると思ってるが、どうなんだ?

 

「私は…、英霊としての私の願いと今の私の願いとは違うんです。」

「2つ、あるってことか?」

「はい…。本当は人生を変えたい。そう思ってた。けれど、今の私は、貴方と共に生きていたい。って思ってるのです。」

 

自分の手に触れるセイバー、その手は女性らしい手をしていた。…だが、英霊とも付き合えない。断ろう。

 

「ごめん、セイバー。俺には…。」

「やめて下さい。私の想いを踏み締めないでください…。私は、貴方がいたから…。」

「士郎だっている。君の道の隣にいるのはマスターだ。…俺がいたら駄目だ。」

 

セイバーの手は俺の手を力強く握りしめている。士郎はマスターだ。ただ、俺がフォローしていた。それだけのことだ。

 

「セイバー、俺は…。」

「私を一人にしないでください…。あの場所に居たくないんです…。だから、貴方が居たらと思うと…。」

「それは愛じゃない。ただ、自分の都合を押し付けてるんだ。俺は友達で仲間なんだ。セイバー、これからは一人じゃないんだ。士郎たちがいる。」

「…悠理はどうするんですか。」

「絆がある。セイバーと結んだ、絆が。」

 

俺はそう諭して、セイバーとの付き合いを断る。だが、セイバーとの絆を昇格できなかった。

 

「悠理、私は諦めきれません。…貴方の想いでも、私は…。」

 

セイバーとの関係を考えた方が良さそうだ…。それも、厳しくなってる。…付き合うしかないのか。

 

「分かった、付き合うよ。でも、英霊同士だからな、飽きたら辞めていいからな。」

「…飽きる訳ありませんよ。」

 

セイバーはそう微笑み、カップルになることになった。…強制的だが、女性は獣なのか?と段々と思ってる俺は疲れてるんだろう。

 

夜は、セイバーと散歩する事にした。そうしないと、セイバーの機嫌が損なわれるからな。

 

「セイバー、いいのか?外に出て。」

「はい、私の優先順位は貴方ですので。」

 

愛が重い…。だが、仕方ないのかもな。セイバーはいつも寂しがってる。だから、辛いのだろう。独りでいることが。

 

「セイバー、英霊として終わったら、どうするんだ。」

「…決めてません。でも、貴方と共にいるなら、私はついていきます。貴方の旅を見届けるなら、私は…。」

 

セイバー…、精神的に重いのか、俺に圧が来てる。せめて、友達なら良かったんじゃないか?と思ってる。

 

「明日は日曜ですね。明日は、何も起こらないといいですね。」

 

そう笑う彼女の目は、少女の様に純粋で、俺に重い愛を向けた目だった。

 

我は汝…汝は我…。

汝、ここに、人の絆を確立したり。

ここに、運命の秘めたる力を解き放したり。

今こそ、英霊という名の力を再臨せよ。




運命MAX(強制カップル)
節制2
太陽3

カップルフラグになってしまった…。でも、そうしないと進まないから…。
隠者はいつ?と言われたら、まだまだです。

晴宮悠理のスキル・ペルソナの入れ替えを削除しました。代わりのスキルを考え中。(アイディアがあったら、参考にします。)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。