Fate/stay night Persona Memory 作:鏡蓮
ちょっと休んだりもしたりしますので、呆れないでください。プライベートがあるし、1日1日慎重に考えています。(アイディアを借りたいけどね!)
6月2日(水)、放課後はいつもの路地裏に立ち寄る。何も変化はないが、入ってみるとしよう。
「やっぱり…慣れないな。」
俺はいつもの城に着く。今日はイリヤの方に向かうが…居なくなっていた。
…いつもはここに居たはず、行方不明になったのだろうか。
「…アイリに聞いてみよう。」
俺はイリヤの行方を知るため、アイリのいる城に向かう。その時、俺の手が掴まれる。
『お兄ちゃん…。』
「イリヤ…?」
冷や汗が流れる。冷たい手が、俺の手を握りしめていく。
『ここに居てよ、ひとりになりたくない…。』
「無理だ。イリヤ。俺とイリヤは会えない。」
『嫌ぁ〜。私はお兄ちゃんを離したくないィィ…。』
後ろは向かない。見てしまったら、俺は何かを失う。そう、危険信号が流れる。
「イリヤ、信じてくれ。俺はいつか君と会う。それを信じてくれ。」
『幸せにならないの?』
「ああ、幸せにならないよ。今は。」
『そうか…。今は、か。ねぇ、お兄ちゃん、また会ったら宜しくね?』
そう言って、手に握られた冷たいモノは消えていく。
…この世界に居させようとしたのか?…でもなんで?
「分からないけど、アイリに聞いた方がいいかも。」
俺はアイリの方に行く。なぜ、イリヤが居なくなったのか、それを知ってるのは多分…アイリだと思うから。
その時、俺の首に何かが打たれる。
「麻酔…?」
俺は首に当たった矢を外し、それを見る。吹き矢だ…。一体誰が…。
ダメだ、意識が朦朧…して。
「アイリに悪いが、帰ってもらおう。」
言葉が聞こえて、俺は見上げようとする。…「切嗣?」
「ッ──!…二度と現れないでくれ。」
何も聞こえない体、英霊に効く麻酔…なのか?
とうとう、俺は意識を手放してしまった。
「切嗣、彼をどうするのですか?」
「裏切れば、殺す事にしてる。」
「ですが…、彼の目的は。」
何かが聞こえる、聞き覚えのある声だ。…これは、セイバー?
「切嗣!やはり、彼を無くすのは惜しいです!」
「無理だ、此処で殺さなければ、僕たちに被害が出る。それに、セイバー…君にも何もメリットなど無いはずだが?」
銃を向けられる。…誰なのだろう?でも、聞き覚えのある声だ。さっきの声と…同じだ。
穏やかで、寂しさがある声。
場面は変わり、夜。1人の男性が壁に当たり散らかしていた。
「無理だ…、僕にどうすればいいんだ。なんで…彼は僕の側で味方であり続けるんだ。」
「何かに突き動かされてるのか?でも…、僕に敵意などない。だったら、どうして…。」
そう考えたり、物に当たる男性、対して、俺はずっと観客の様に自由に歩き回っていた。
顔が塗りぬ潰されてる男性に向けて、何かを言った方がいいだろうか。
「…切嗣。」
俺はそう言葉を投げると、意識がはっきりしてきた。塗り潰された男性の顔が剥がれていくが…、顔は見えない。
「悠理…。」
そう言葉を出した切嗣の声を残して。
目を覚ますと、夜になっていた。
士郎やセイバーが俺のベットで温度計を測っていたようだ。
「大丈夫か!?悠理!」
「心配しましたよ!突然、警察の方が来て、私たちに渡してきたものですから。」
あの放課後、俺は警察官に運ばれてきたらしい。…夢じゃなかったのか?
「悠理、放課後、何をしてたのですか?」
「ああ、俺も思った、快眠みたいに、寝てたもんだから、途中で体調崩してぶっ倒れたみたいなもんじゃないしな。」
士郎たちには疑問を浮かべさせてしまったらしい。…伝えておくべきだろう。
「あの路地裏で、衛宮切嗣みたいな人に出会った?」
「…士郎の父ですか…?彼なら、お亡くなりになっていたと聞きました。」
「…ああ、だけど、俺を放り出したのは切嗣だ。…多分だけど、彼は何かを隠してるんだと思う。」
俺はそう憶測を出し、計画として、セイバーと俺、士郎と共に例の路地裏に行く事となった。
3日(木)、計画通り、俺と士郎、セイバーは例の路地裏に訪れた。
「ここが、悠理の言ってた場所ですか?」
「ああ、この先を歩いたら…。」
その時、俺が進んで前へ行く。その時、冬の城の景色が見えた。だが、士郎が俺の腕を引っ張って、止めてくれた。
「悠理…、俺たちは行けない可能性がある。それでも、また行くのか?」
「…ああ、もし、士郎の言ったように衛宮切嗣なら、何で俺を避けるのか知りたい。」
そう告げると、セイバーは苦い顔をする。夢で見たあの映像は、セイバーも覚えてるのだろう。
「セイバー、俺は進むよ。切嗣の事を知りたいんだ。」
「分かりました…。ですが、約束してください。絶対に戻ってくると。」
「ああ、約束だ。」
俺はセイバーにそう伝え、冬の城に訪れた。そこに立っていたのは、切嗣だ。
「また来たのか、君の用など、ここには無い。」
「貴方に用があるんだ。切嗣。何故、俺を知ってる。」
「──ッ。君は本当にズカズカと入る。君の事を知ってる理由など、君は知ってる筈だ。」
切嗣は俺に向けて銃口を向ける。理由など、今の俺は分からない。けれど、前へ進むしか無い。
俺は切嗣の方に歩く。それに対して、切嗣は後退りをする。
「君は何をしてると分かってるのか!君は僕たちとの関係を結ぼうとしてるのだ!そうすれば、君の物語は…。」
「切嗣、俺は貴方の事を知らない。でも、一つだけわかる。貴方は、良い人だって。」
俺は切嗣の方を見る。切嗣の手に持つ銃が震えて落ちていく。その目は悲しみと、希望を持った目だった。
「悠理、君は可能性を持つ人間だ。だが、一つだけ教えておく。
「ああ、士郎たちの場所に居るよ。切嗣が、貴方が望むなら。」
彼に近づき、手を取った瞬間、一つのアルカナがMAXとなった。
汝、ここに、人の絆を確立したり。
ここに、隠者の秘めたる力を解き放したり。
今こそ、英霊という名の力を再臨せよ。
「ありがとう、悠理。君がいたから、僕は償いが出来た。君の…光に救われたんだ。」
そう告げた切嗣は消え去った。光の塵となって。
「…ここはアイリしかいない。」
俺は冬の城の扉に触れる。だが、何かの結界が貼られていた。
…暫くは入れない。
「切嗣がいなくなったせいなのか?」
俺はアイリの想いが分からず、戻る事にした。いつも通り、路地裏の先に出ると、士郎とセイバーが先で待っていた。
「どうだったんだ?切嗣は。」
「ああ、もう居なくなったよ。でも、まだ1人いるんだ。」
「1人…。」
「ああ、囚われてる人が。」
もし、関係を結ぶ事になると言うなら、この未来は変わるのだろうか?…分からないが、一つだけ言える。
「士郎たちの未来にいる事は変わらない。」
路地裏に向けてそう告げ、俺は士郎たちと共に帰る事にした。
夜は久しぶりに大河さんたちと共に、晩食をする事にした。
「相変わらず士郎は、美味しい料理を作るんだから。それも、悠理と共にねー。」
「藤ねえ…。食い過ぎるなよ…。」
そう和気藹々する藤村と衛宮。…大河さんに聞きたいことがあった。
「あの、大河さんが言ってた切嗣さんは何って言ってたんですか?」
「え?切嗣さん?そうねー…。切嗣さんはね──。」
そう答えを出す時、俺の脳内から切嗣の記憶が流れた。
『切嗣さん!だめなんですか!』
『うん、大河ちゃんにはここに居てもらうよ。』
『でも!』
『僕より良い人がいるよ、そうだね…。僕を変えてくれたあの子なら、大河ちゃんも惚れるんじゃない?』
「──悠理?」
「あ、すみません。…切嗣さんは照れ屋だったんですね。」
「そう?私にはクールな人だったよ。でも、そうだねぇ…、悠理に出会わなければ、士郎たちも変わらなかったんじゃない?」
「そうですかね。」
士郎たちの方を見る。他の道があるとするなら、士郎は変わっていた。だが、俺が来たことで違う方に歩いた。…そう思わざる終えないくらい、前へ歩いている。
「まぁ、悠理なら安心だよ。君なら、何処か飛んでも安心。」
先生の言葉なんだろう。そうだ、明日は満月、アサシンと戦い…聖杯を勝ち取る為の一歩だ。
最後の英霊であるキャスターを知るには、遠坂さんの連絡を待つ事にしよう。
隠者MAX
太陽8
隠者を何故MAXにしたのか。それは、まぁ…既にMAXにしてたと言うしか無いでしょう。
皇帝と恋愛、悪魔、太陽以外、9のアルカナがMAXになりました。あと…11個ですね。
これ、全員分書けれるのか…。1年で収まるか?と不安を持ってます。
アンケートは…何処で切ればいいんだ…?まぁ、キリが良かったら締め切ろう。
…番外編って書いた方がいいか。…読者に任せよう。
#9を異9に変更しました。