Fate/stay night Persona Memory   作:鏡蓮

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6月5日の話。


#24 教師と魔術師の縁

「晴宮さん、何処にいるんですか?。」


深夜0時、俺は誰かに足を引っ張られて、吸い込まれた。

…ここは、暗闇?

 

『貴方が私たちの邪魔をする男ね。』

「…何処だ。」

 

周りを見る。だが、誰もいない。くっ、どうしたら…。

そう考えてると、暗闇から何かが飛んでくる。あれは、火球…!

 

「危ねぇ…。」

『避けるなんてね、でも、人間には到達できないわ。私の居場所なんてバレるわけない。』

 

その言葉通り、俺の周りから槍の形をした壁が部分的に飛び出してくる。

 

「───投影、開始(トレース・オン)!」

 

俺は投影魔術を使い、一本の短剣をトレースする。それは、シルバーサーベル。…悠理が用意してくれたのだろう。部屋の中に置いてあった。

 

「──くっ…、体力を削るだけだ…。」

 

俺は壁を壊しながら、捜索する。だが、キャスターは未だに見つからない。

…仕方ない、令呪を使って、セイバーを呼び出すしかない!

 

「令呪を持って命ずる!来いっ──!セイバー!」

 

その言葉を言った時、令呪の赤は一つ消えた。そして、青い魔法陣から現れたのは、セイバーだった。

 

「士郎、ここは?」

「分からない。けど、一つだけわかる。ここに、キャスターがいる。」

 

俺の背中を守るセイバーは、探知する為に走る。だが、キャスターの壁が彼女を刺そうと向かっていく。

 

「セイバーッ!」

 

俺はセイバーの方に手を差し伸べる。それと同時に、天井から光が灯される。

…遠坂が来てくれた。そう思ったが、俺の視界に映ったのは金色に輝く光だった。


「葛木、貴方はキャスターのしてる事を知らないのか?」

「ああ。だが、彼女は死にかけていた。だから、助けた。それしか理由がないだろう?」

 

葛木は、俺に向けて、拳を振り上げる。俺はそれに対応して、拳を弾き、蹴りを葛木に向けて振り上げる。

 

「やはり、私とは五分五分か。」

「…何処で、そんなフィジカルを?」

「ふんっ、私に聞いても、答えは出さない。君が、こちら側に来るなら、話は別だが…。」

「そんな事はしない。俺は、士郎の味方だ。」

 

葛木はその答えを聞き、微笑んでいた。…何か、面白かった所はあったのだろうか。

 

「君はやはり、お人好しだ。学校で名が上がる理由もわかる。だが、それが甘いのだ…!!」

 

葛木はそう言って、走ってくる。それに応戦する為、俺は防御の形をする。…だが、一向に来ない。

 

「■■■■■■■──ッ!!」

「バーサーカー…?」

 

防御の形をやめ、俺は葛木が何処にいったのかを見る。…何処にいった?

 

「下を見てよ、お兄ちゃん…。」

「…嘘だろ。」

 

そう葛木はそのまま、バーサーカーに斬られたのだ。…チラッと見ると、令呪がない。…つまり、葛木はマスターではない。なら、なんでキャスターが生きてる?

そんな事を考える暇はない。…バーサーカーとイリヤが来たなら、闘うしかない──!

 

「お兄ちゃん、覚えてる?私の誘いを断ったあの日。」

「…まさか、イリヤ本人なのか「」

「え?知らなかったの?でも…、ずっと見てて思った。貴方はやっぱりここに居たらダメだって。」

 

イリヤはバーサーカーを待機させ、俺の方に歩く。

 

「ねぇ、お兄ちゃん。士郎はもうじき死ぬ。それに、もう会えない友人を思ってても、会えない。だから、城に行きましょう?不自由のない生活を。」

「…士郎が死ぬ?」

「そう、もうあの英霊も来たんじゃないかしら。」

 

その言葉で、俺は分かった。…来てしまった、あの謎のサーヴァントが。

 

「何処にいくの?ここにいてよ。」

「無理な誘いだ。俺は君の言う世界には居ない。絶対に。」

 

士郎の方へ向かって走る。その後ろで、俺は何か悪感が来ていたが、無視する事にした。

走って向かっている途中、遠坂さんとアーチャーが周りを見渡していた。

士郎がいない?

 

「士郎は!」

「晴宮くん!衛宮くんはこの下にいる。でも…何処にも入り口がなくて…。」

 

遠坂さんはこの下を調べようとしている。…だが、その入り口が無いとすると…。

──ん?ここに穴が空いてある。…誰かが入ったのだろうか?

 

「…入ってみるか。」

 

バーサーカーが来る可能性は高い。だが、士郎を見殺しにする訳にはいかない。

 

「生きててくれ、士郎。」

 

俺は士郎がいる可能性を信じ、不自然な穴に飛び込む。だが、途中で思い出す。遠坂さんたちに伝えるの忘れていた…。


「ふふっ──。貴様がセイバーのマスターか。だが、やはりこれこそ運命と言うには等しいのかもな。」

「何者だ、貴方は。」

 

金色のサーヴァント。そうしか認識できない英霊。…だが、俺とセイバーに興味を持ってる。

…出口は何処なんだ。

 

「まぁ良い、我は彼奴の言った通りに来た訳だからな。」

 

そういうと、サーヴァントは何処かに向かう。俺たちは動かずに、その一点を見つめていた。。

 

『死ね、キャスター。』

『いや、いやっ──!!助けて──。宗一郎さ──。』

 

そんな声が聞こえ、俺たちはその方向に走る。…だが、突如、暗闇が晴れた。

その場所が照らされ、周りを見る。その時目に映ったのだ。聖杯が。

 

「…ふふっ、やはりここにあったか。」

「…やはりと言うことは、貴方は…これを目的に──。」

「ふんっ、言わなくてもわかるだろう?我はこれを目的として動いている。だが…、そろそろか。」

 

その時、俺たちの前に煙が撒かれる。

…煙幕?

 

「セイバー、士郎。上から逃げるぞ。」

「悠理…!」

 

心配していた重荷が外れる。だが、少し焦ってる顔をしている。

 

「あのサーヴァントの説明は、俺に任せろ。今は撤退だ。」

 

そう言われ、俺たちは撤退をしていく。聖杯はそのままでいいのか?とも思ったが、まだサーヴァントが残ってる。バーサーカーとあの英霊だけだ。

 

「…やはり、愉しみはとっておくべきか。」


「つまり、私たちの敵はその二騎だけ?」

「ああ…、だが、あのサーヴァントは厄介だ。彼奴は自分をアーチャーと呼んでいる。それに、彼奴の特徴は…。」

 

俺は思い出そうとする…。特徴は掴めなかった。だが、もし対決する場合、逃げる事はできない。

…バーサーカーの居場所は少し分かってるつもりだ。城という場所が付くのはあそこしかない。

 

「…ここからは準備期間にしよう。」

「準備…。」

「ああ、聖杯の居場所はあの柳洞寺の地下。そこに向かうなら、この二週間か一週間は武器の整理、鍛錬をつけよう。」

「…そうだな、俺たちはまだ彼奴らの対処が出来てない。それも作戦は念入りにすべきだ。」

 

一向に喋らないアーチャーは何かを考えてる様だ。

 

「アーチャー、どうしたの?」

「いや、何か胸騒ぎがするのだ。私たちが行うのは正しい事ではある。だが、あのアーチャーがいるという事は、何かが起こる可能性がある。」

 

そう伝えられ、俺たちは警戒心を持つことにしておく事にした。

…春の終わりは21日だ。…その日までには聖杯を勝ち取るしかない…。




時間を間違えたのか、あまり読まれてませんでした。…いや、飽きられたのか?…それだったら、どうしよ。
次回はダイジェストです。

ちょっと欲が出た後書きで、人に羨みを持った文は消しました。…努力だな。
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