Fate/stay night Persona Memory   作:鏡蓮

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7月1日(木)の話。

コミュをMAXにした物は6月頃でMAXにしている設定です。ただ、三つを除いて。


夏の奇跡
#2-27 世界の改変


「いつの日か掴む物、それは…人を繋ぐ絆だ。」


「今日は、俺は図書室に行くことにするから、別れるな。」

「そうか…。士郎、一緒に行く事って出来るか?」

「ん?ああ、出来るけど、珍しいな。悠理が一緒に来るなんて。」

 

俺は親友の提案に乗る事にした。図書室で本を返すだけだけどな…。

そんな事を思いながら歩いていく。だけど、俺は考えてなかった。親友が来た理由を。

 

「悠理━━?」

「…守るって決めたんだ…。借りは返すって…な。」

 

そう、悠理は俺を守る為に犠牲になってしまった。


「悠理、ここで待つか?」

「ああ。…最近、物騒な事件が多くなったよな。」

 

図書室の窓を見る彼。その姿は、俺からしても分かった。絵になるのはこの事だって。

…何見惚れてるんだ。俺は、彼奴に助けられたんだろ。…あの時に、もう経験しただろ。

 

「良かった…。━━本当に、良かった…。」

 

鮮明に残る爺さんの泣く姿。その目で思ってしまった。美しいって。…何を思ってるんだ、俺の心の中で。

 

「悠理、俺は…。」

 

その時、図書室から一つの影が現れた。…青髪の男?

その時、一つの映像が俺の中に流れた。その映像は、俺が一人で刺された…死の瞬間。

 

「ッ━━!逃げるぞ!士郎!」

「な、何言って!」

「いいから、早くしろ!」

 

俺は悠理に引っ張られるまま、学校内を走る。その後ろに青髪の男が赤い槍を向けていた。

 

「ゲイ…ボルグ!!」

「伏せろッ!!」

 

悠理に身体を抑えられ、下に向く。その時、突風が俺たちの上に飛んできた…。それは、一つの赤い閃光。

 

「…何だよ、何が起きてるんだよ!」

「いいから、走るぞ!俺たちを狙ってるんだ!証拠隠滅の為に!」

「証拠隠滅…!?」

 

俺はその言葉に驚きながらも、後ろの男に恐れを持っていた。その時、前からあの男が現れた。

 

「恨むんじゃねぇぞ?恨むなら、マスターをな?」

「な、何だよ!お前ら!!」

 

俺は悠理の手を振り払い、走ろうとする。だが、その恐怖は脳内に刻み込まれ、力が入らなかった。

…死ぬのか?俺は…こんな所で…。

 

「爺さんの代わりに、正義の味方になってやるよ!」

 

夢を叶えさせてくれないのか…!!

瞼を閉じた時、俺の顔に何かが掛かった。その…何かは…。分かっていた、心の中で。

…血だと。

 

「ゆ、悠理…!?」

「身代わりか?だが、俺からすれば、どっちが死んでもおんなじ何だよ!」

 

槍に刺された悠理は投げ投げ出される瞬間、彼の顔を見た。それは、優しさと…死を覚悟した目。

 

「さぁ、マスターの命令だ。死んでくれよ?坊主。」

 

その一言のみ囁かれ、俺は目を瞑った。

 

「…待ちなさい!!」

「チッ━━!あの嬢さんか!…撤退?分かった!だが、証拠隠滅は…。後でか、分かった。」

 

後ろから来たのは、あの遠坂ともう一人の男…。

 

「あの人…。」

「くっ…。間に合わなかったか。」

 

悠理の手に触れ、確かめる二人。俺は茫然としていた。それは何かを失った…悲しみが心に包まれたのだ。

 

「…衛宮くんよね。すまないけど、この子を預かるわ。治療はこっちが受け持つから安心して…。」

「生き返るんだよな!」

「ええ、絶対に…。いえ、生き返らせてみせるわ。」

 

その言葉は諦めていた俺と、違った覚悟のある目。…俺はその目から視線を離せずにいた。

 

「行くわよ。」

「ああ。」

 

そして、忽然と消えた二人。俺はあの男を知ってる様な気がする。だが、誰かは知らない…。

…何が引っ掛かってるんだ?俺の中で。


「いい、アーチャー。彼を英霊の座には止ませない。彼は…、私たちの切り札になる存在よ。」

「ああ、分かってる。それで、必要な物はあるのか?」

「ええ…。この赤いペンダントを彼に向ける。だから、アーチャー、彼を抑えてて。」

「分かった。」

 

何かが聞こえる。…遠坂さんに…アーチャーの声?…俺は今どこにいるんだ?

 

『意識を朦朧してる者よ。汝、新たなる絆を生み出した。それは矛盾を抱えた絆である。』

 

見知らぬ声が聴こえる。いや、聞いた事はあるが思い出せないに等しい。

 

『ラヴェンツァの試練は完了してませんが、致し方ありません。…さぁ、思い出すのです。あの2年後の物語を!!』

 

2年後…?ぐッ━━。

 

アアアアアアアアアアッッ!!?

「抑えて!彼の中にある力が暴れてるわ!」

「やっている!だが…この力、クラス所の話ではない!…この力は本来の力に等しい!!」

 

『理!!』

『理!?』

『理?どうしたんだ?』

 

『彼奴らの為に…奇跡を起こしてやる!!』

 

20歳。俺は、あの出来事で世界が変わった。ある転入生との再会。そこから始まる5回目のペルソナ使いとしての再起動。…世界を変える為に闘ったあの最後を。


「落ち着いたらしいわね。アーチャー、確かめて。」

「ああ。」

 

私に知らない所なんてないって侮っていた。…聖杯戦争の知識は備わってる筈なのに、本番だとイレギュラーが多い。…そう、彼の様に。

彼は、私の知識を超えた。…()()()()()()()()()()()。その言葉で何かが分かった。彼は、英霊というカテゴリーじゃない。何かを持ってる…者だと。

 

「明日、彼に返す事にするわ。」

「ああ、その方がいいだろう。…彼奴の心境は同情してしまうからな。」

「そうなの?珍しいわね、アーチャーが優しいこと言うなんて。」

「…君は私をどう思ってるのだ。」

「…厳しい英霊さん…かしらね。」

 

私は彼の質問に答え、明日の予定に書く。それは、一つの予定と…、衛宮くんの予定を重ねたカレンダー。

 

「晴宮悠理…ね。」

 

私はその名前を忘れない。…彼の様な逸材は、私からしても印象に残ったのだから。




最初の話をだいぶ変えました。…なんか、早い展開だけど大丈夫なのか?

最近、コナンの映画見たせいか、映画のメインテーマにハマってるという人になりました。
…ああ、削られていく。思考回路が。
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