Fate/stay night Persona Memory   作:鏡蓮

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7月5日(月)〜7日(水)の話。

7月4日の話は、#12の前半を参照してください。


#30 世界の境界線

覚えてるのは複数の絆。だが、その代わりに溢れるのは命の欠片。

それを拾うのは誰なのだろうか。


7月5日(月)の放課後、マウント深山にあるお店ができた。「伽藍の堂」という骨董屋らしい。

その道中、一つの路地裏に目が止まる。

そこは、冬の城の入り口。だが、そこに通れば、何かに飲み込まれそうだった。

 

「…今は行けない。」

 

そう彼女に拒否して、歩いていく。その歩いてる時に、何かが聞こえた。

 

『帰れるわけ無い。この箱庭に閉じ籠るのは、誰かの意志だって。気付いてないの?』

 

その言葉が脳内に聞こえる。その声はアイリスフィールに似た誰かの声。

何かが脳内に流れた。それは、あらゆる負の記憶。

全ての細胞をヒビにするほどの痛みが来る。

 

俺は‥、何をすれば救える?

 

「大丈夫?」

「…あ、いえ。何でもありません。」

 

平然とした表情。嘘偽りも無い声。だが、目の前の女性は心配そうに見る。

 

「アナタ、うちに用があるの?」

「はい。」

「なら、サービスする。貴方の様な人間、一度見たことがあるのよ。」

 

そうサービスすると無理やり、中に連れてかれる。

その中は片付けられてない物が多くあり、建造する建物の×印が描かれている地図があった。

 

「私の名前は、蒼崎橙子。ここの所長かしら。」

「…貴方が…。」

 

眼鏡を掛けた女性は、俺に向けて何かを投げた。それは…黒に染められた剣だ。

 

「これを貴方の武器や彼らの武器にしなさい。経費は、貴方の余った鉱物ね。」

「…こうぶつ?」

「金や銀の鉱物よ。私はそれを得意としてるの。もし、何かあったら手伝うわ。」

 

そう喋る彼女の恩恵。何を隠してるのかと疑う程、順調に進んでいた。

 

「どうして、俺を信用してるんですか?」

「そんなこと聞く?…まぁ、一つは言えるわ。貴方が彼に似過ぎて、心配なのよ。」

「彼?」

「そう、彼。…一応聞くけど、名前は?」

「晴宮悠理です。」

「…分かったわ。それじゃあ、用があったらここに来てね。」

 

俺は彼女の理由を聞き、去っていく。用があれば、ここに寄ろう。

その帰り、1人の赤髪の女性が視界に入る。

 

「…貴方、晴宮悠理かしら。」

「え?…そうですけど。何か?」

「少し、ここの店主と訳ありでね。だけど、貴方がここにいるのなら、杞憂に終わりそうね。」

 

マイペースな女性は、俺の手を引く。その手は強く、何かを手放せない子供の様だった。

彼女に引っ張られ、発展した冬木市では見られない野原が広がっていた。

 

「私は蒼崎青子。貴方に救われた1人よ。」

「…俺に救われた?」

「ええ。貴方がここに居るのなら合致するわ。貴方がここから、世界を駆け巡る影響が来ることを。」

「それが何に関係して…。」

 

その時、俺の脳に何かが駆ける。それは嘘の様な出来事。俺が彼女と出逢った日を…。

 

「私は貴方と出会えて嬉しかった。けど、今の貴方はまだ悩んでいる。0から始まったあの日と同じ様に。」

 

Zero。その言葉に俺は聞き覚えがあった。全てが変わったあの日。1994年からの10年。俺は何が変わった?

 

「ねぇ、悠理。もし、覚えてるのなら、私と旅をしない?永遠に近いけど、でも…幸せだと思うの。」

 

手を伸ばす彼女。俺は……。

 

「無理だ、俺はまだこれからを生きる為に闘う。」

「そっか…。なら、一つ約束して。もし、この事を覚えたら、必ず私に言って。()()()()()、悠理。」

 

そう微笑む彼女の顔が塵の様に消えた。そして、その記憶は…俺の脳から消えていた。

 

「…なんで、ここにいるんだ?」

 

俺は掴んでいる物に気付かず、後ろに歩く。だが、俺の手にある青のペンダントは、何かを暗示していた。

 

夜、回復薬や武器の調達を行い、帰る事にした。

ここで、何かあったのか少し跡がある。

 

「…魔力ではないか。」

 

俺はその跡を調べずに、帰る事にした。…何か気になりはするが、今はセイバーと士郎が心配だ。


6日、夏休みが近づいてる。

…身体が怠い。今日は休むべきだ。

 

「……。」

 

浮遊感がくる。何か思い出せそうだ。

そんな時、瞼が落ちる。この時間だけは何か暖かった。

 

『悠理は、どうなんですか?切嗣の事を。』

『切嗣?そうだな、お前に似てめんどくさい男だよ。だけど、その行動は褒めれなくても、ここでは正しいんだ。』

 

黒のスーツを身に包むセイバー。彼女の質問に答え、俺は切嗣の方に歩く。

時期は冬なのだろう。

 

「貴方は、何を願ってるんですか…?貴方はそんな卑怯な男と共に、戦う必要が…。」

「あるさ。それが、彼の願いだ。ただ、俺はその手伝い。もう、叶えた夢はあるんだからな。』

 

そう歩く彼。叶えた夢…。なんの事だろうか。

そう考えていくうちに夢は場面を切り替え、何かの妄想しか流れなかった。


7日、七夕祭りが冬木市で行われる。冬木市伝統の祭のため、誰かと一緒に行こう。

 

士郎とセイバーで行くことになった。祭りなのだが、セイバーが大食いのため、多くは買えるよう、お金は用意してある。

 

「悠理、あそこに行きましょう!」

「士郎!セイバーを追い掛けるぞ!」

 

セイバーは、側から見れば女性。それで1人で走ってたら…。

 

「な、何をするんですか!?」

「こんな女が見つけれるなんて、俺らラッキー!」

 

こんな事になる。俺はセイバーの前に立ち、彼女を守る姿勢をする。

 

「おいおい、彼氏か?」

「彼氏…ではあるが。」

「へぇ?なら、勝てばいいよなぁ?」

 

そう言って、数人の大人は俺に向かって暴力を振るった。その時、セイバーが俺の手を掴んだ。

━━死なないで。

その言葉と一緒に、俺の前にいた男たちは消えた。いや、何者かが斬った。

 

「…セイバー?」

「すみません…。」

 

その者はセイバー。俺を失わせない為、真っ二つに切った。

だが、血は流れない。俺の手にあるのは血を持ってない純粋な女性。セイバーだけだった。

そんな出来事が俺の脳内に流れた。


「セイバー!」

「悠理…。」

「…ごめん、でも離れない方がいい。」

 

走ろうとする彼女の手を繋ぐ。士郎はその行動に驚いているが、安心したのか息をはいた。

 

「悠理は…寂しいのですか?」

「え?」

「震えてるじゃないですか。…怖いんですか?」

「…そうだな、怖い。目の前の人が消えたら、怖いに決まってる。」

 

そう言葉を出し、俺のifの世界は消え去った。

その最後、俺たちが祭の最後に撮った三人の写真の背景に遠坂さんが映っていた。

 

「…なんでここに?」

 

俺は一つの謎を気にしながらも、ひと時の祭が終わった。




月姫の世界線も書いた方が展開変わるかな。と思い、書きました。
…やべぇ、アルカナの人数を忘れたという事態に陥ってる。あと、展開が同じだと飽きる人が出てくるかもしれない。と思ってる。
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