Fate/stay night Persona Memory 作:鏡蓮
『世界の力、それと同等の力を持った宇宙。ソレは死を司る神が居たとされる。』
11日、俺と士郎はセイバーと剣道場に行き、鍛錬を続ける。
そんな日々はあの夜から変わった。
今日の光る半月が少し欠けたあの日から、今回の聖杯戦争の鐘は響いた。
「胴!」
「━━メェェェンッッ!!」
タンタンッ…。という竹刀の張節が士郎の胴に当たらず、防がれる。
そして、士郎から頭を当てられ…、俺は少しよろめいた。
「悠理、少し弱くなってないか?」
「そうか?士郎が強くなったんじゃないか?」
俺はそうフォローするが、士郎やセイバーの目は疑いの目を向けていた。
…バレてるか。でも、隠し通さないとダメだ。少し…ストレスで悪夢を見ただけだ。
「悠理、何かあったのか?」
「いや、そんな事ない。少し疲れが来ただけさ。」
そう笑う俺に安心している士郎。だが、無理して笑ってる。とセイバーは何か心配そうな目をしてる。
大丈夫だ。この戦争が終わって、これからの人生を歩めばいい。記憶は、決して離れるわけない。
その昼間、俺とセイバーは剣道場の片付け、士郎はアルバイトをしに行った。
「悠理は、どうして涙を流してるのですか?」
「何を言ってるんだよ。泣いてないだろ?」
俺は目を触る。涙などない。だが、セイバーの目に映る瞳には、涙を流してる姿。
「…私の記憶では、貴方はいつも1人で戦ってる。背負い込んでる。だから、私には視えてるんです。貴方が下を向いてると。」
「…それは幻覚だろ?俺は誰かの為にしか動かない。ただの従者だ。」
そう言うと、黙る彼女。彼女からしても、従者は変わらない。ただ、違うのは主人がいるかどうか。
俺は居ない。だから、主人は関わった人たちだろう。
「貴方は、士郎に嘘をついた。それが友人なんですか…。それが、彼の友人としての態度なんですか!」
「俺は彼の過去を聞いた。だから、彼に余計な心配をさせない。彼の望む夢を裏切るつもりなんてない。」
彼の望む夢は「知らない人々も助ける事」。正義の味方である事。それを否定する資格は俺にはない。同調する程、俺は…他人を助けた。
「セイバー、今日は一緒に帰るか?」
「…ええ。でも、忘れないでください。士郎を裏切らないでください。」
そう釘を刺されながらも、俺はセイバーの顔を覚えようとする。
俺はね、セイバー、忘れたくないんだ。俺が生きる為に歩いてる筈なのに、この日常を手放せれないんだ。
一つの可能性のある未来を見てしまった俺は、悲しい顔をしていた。
『悠理、お前が殺したから…桜を殺したからァァァッッ!!』
士郎に刺された俺は…犠牲となった。だが、すぐ現れた桜に、士郎は俺の冷たい顔に向けて謝り続けた。
…親友を殺したんだ。アイツが殺したと勘違いして…殺した。
そんな言葉が、士郎に告げられた。だから、士郎の信頼を失わせない。
俺に沈んだアイツを殺さない様に。
「凛、もうそろそろ行くぞ。」
「分かってるわよ!…でも、この銃を彼に渡すの?敵同士よ?」
私は彼に渡された銃を見つめる。銃弾も装填されない不思議な銃。書かれてるのは「S.E.E.S」という何かしらの略称。
「私がそう思ったんだ。彼は英霊という冠を階段にした者だとね。」
そう告げた彼の目は何かが映っていた。だけど、私には見えなかった。
何を考えてるの?アーチャー…。
ちょっと休もう。そう思い、俺はベッドに横たわる。その目の裏にあるのはキラキラとした日常風景。
隣には誰かが居て、消えて、その繰り返し。そして、今は…衛宮士郎だろうか?セイバーだろうか?いつの日だろうか。葛木先生と関わったから?違うだろう。夏から変わったのだろう。この経路が。
「忘れる筈ない。この記憶は、残る筈だ。」
そう言葉を出し、俺はセイバーの様子を見る。ずっと立ったまま硬直している。士郎は?
「士郎はどうした?」
「貴方に教えません。…貴方は、もっと人に頼るべきです。」
「…そうしたいけどね。恐れてるんだ、この手から消える感触を。セイバーが消える事を考えるとね。」
そう伝え、セイバーの前へ歩く。嘘などない。だが、頼ってるんだ。この力の成長の促進。
…それを伝えれたら、どれだけ良いんだろうか。
「…分かりました。ですが、裏切れば、死ぬ。と思ってください。」
「分かってるよ、それで、士郎は?」
「…買い物に行って暫くです。」
「なら、帰るまで掛かるか。」
そう思い、俺は衛宮邸にある庭に座る。…月が光ってる。そう、あの黄色い夜も…。
「…何考えてるんだよ。俺の未来なんて…。」
砂に包まれた記憶。そう、それすらも見えないのだ。
そう思い、俺は視界を月から前へ向ける。その時にはもうセイバーはもう消えていた。
呼んだのか?…いや、助けに行ったんだろう。
「…行くべきじゃなくても、行くべきなんだろうな。」
歩いて行く先に、何かが待ってる。それは、好奇心じゃない。するべき事なのだろう。
「待て。」
「…誰だ?」
俺はそんな声が聞こえ、聞こえた先を見る。そこに居るのは…、アーチャーと遠坂さん。
「そこに行く事は、お前に何の意味がある。」
「ちょっ…、アーチャー。」
「いいのだ。さぁ、名もなき英霊よ。ここから先、歩むのは己の願望か?それとも他人の願望を目指すか?」
アーチャーはカッコつけて、そう聞く。己の願望、それは、これからの人生を歩むか。それとも、士郎の正義を目指すか。
「…まだ決まってない。だけど、彼の願いをせめて叶えさせる。それが嘘だろうと、本当だろうと…、俺を犠牲にしよう。それが、俺の、英霊としての願いだ。」
「…分かった。だが、一つ忠告しておく。お前の周りにいるのは、お前が作った関係だ。それを忘れるな。」
渡されたのは一つの銀色の銃。…その感触は手に馴染んでいる。…セイバーと士郎を助けなければいけない。
「…アーチャー、あれでいいの?」
「ああ、アイツは私の…宿敵だからな。」
アーチャーはそう告げ、凛と共に去る。その姿を見ていない俺は知らなかった。変わって行ったのは、世界だけじゃない。関係すらも変わって行った。
「セイバー…!!」
「悠理…!」
セイバーたちに相対している者を見る。やはり、変わっていない。
「お兄ちゃん、やっと来てくれたんだ。」
「お兄ちゃん…?」
「…ああ、お前の兄ではないけどな。」
俺は少し困惑しながらも、銃を向ける。だが、その使い方は間違ってる。と心の中が騒ぐ。
そうだ、これは…こう使うんだ。
俺は自身の頭に銃口を向ける。その姿にセイバーや士郎は止めようと無理に身体を動かそうとする。
「ぺ…ル…ソ…ナ…!!」
その声と共に引き金が引かれ、脳を打ち抜く。その時、浮遊感が意識を保とうとする。
その姿は…詩人という名を冠する仮面・オルフェウス。
だが、その姿を視認した時には、その姿は…死神へと変わっていた。
中途半端で終わりました。…段々と疲れてきて、文章力低下が大きくなってきました。
…終わらせたいよぉ…。