Fate/stay night Persona Memory   作:鏡蓮

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8日間(7月16日〜23日(金))のダイジェスト。

月と星を念入りに描きます。後は、士郎とアーチャーの訓練を描くことを目指します。
(1年以内に間に合わせる為)


#35 並行世界の自分、剣の投影。

16日〜18日(日)。

 

家族同然となりつつある私たちは…一つ彼の事を知りたくなっていた。

今の彼ではない。

 

「ねぇ、フェート。」

「ん、どうしたの?メディアさん。」

「貴方は、私たちに利用されてるって分かってるの?」

「…どういうこと?」

 

その言葉に彼の目は私が見た事のある顔だった。

そう、支えがない子供の様に。

 

「…メディアさん、僕は…。」

「いいの、私たちが支えるから…。」

 

そう言葉を耳元で囁く。そう、彼を家族に迎える。終わりのないこの魔力を。

与えるから。

 

「母さん、僕ね…冬木市を知りたい。」

「ダメよ、そこに行けば…。」

「でも…。」

 

そうあの街に行く子供の袖を掴む。過保護の自分がいた。

 

「フェート。絶対に行かないで…。離れたら、私は…。」

「分かったよ…。母さん。」

 

そう諦めた子供を抱く。絶対に離さない。誰にも…この幸せを奪わせない。

 

 

「宗一郎兄、悠理は大丈夫なんだよね?」

「…ああ、警察官も動いている。」

 

そうウソをつく。藤村さんが捜査願を受理させようとしたが、私が預け…燃やした。

このウソを見抜けるのは、余程頭がいい奴しかいないだろう。

 

「…悠理、本当に見つかるかな。」

「そうに決まってる。私だって、彼を見た。…彼は、私たちの出来ないことを出来る男だった。」

「…そうだね、他人を支えてくれる友達だよ。」

 

そう笑う一成に、少し嫉妬をしてしまう。彼の親に預けられた身だ。暴行はしないが、操るには…いい駒かもしれない。


19日〜20日(火)。

 

俺は夜、投影という魔術の練習をしていた。

蝉の音が聞こえなる中、俺は…剣を生み出していく。

 

「…あの銃があれば━━。」

 

悠理を助けれる。そう考え。俺は悠理が持っていた銃を投影していく。

だが、その生み出した銃は…弾丸の入った銃になってしまっていた。

 

「どうしたら…。」

 

悠理を助けれる━━。そう脳内に埋め尽くす言葉。

 

「悠理と同じ力を得たいのか?」

「…アーチャー。」

 

俺は後ろを見る。何故、悠理を知ってるのか、分からない英霊…。

遠坂のサーヴァントが俺の手を持つ。

 

「これは、お前向きじゃない。それは自分でも分かってるはずだ。」

 

俺の脳裏に浮かんでくる。ソレは悠理と笑い合い、後ろで傍観していた自分。

俺は…。

 

「俺は、悠理を助けたい。」

「なら、この銃はあいつの為に残せ。お前は、まだ…この魔術を活かしていない。」

 

その言葉と共に、アーチャーは俺が作った銃を奪い、ポケットに入れた。

その温もりは残っている。だが、この投影を活かす力を、俺には残ってるのだろうが?

 

「手伝ってやる。お前の投影魔術をな。」

 

その言葉で、俺は投影魔術の為に、一つの魔術を活かす為に、赤の弓兵と共に鍛錬をしていく。

 

 

「いいの?アーチャー。こんな事してると、強くなっちゃうわよ?」

「いいのだ。それが、私の望みなのだからな。」

 

私はまだ彼の事をよく知らない。けど、武器は分かる。基本は双剣だが、偶に弓を弾く練習をしてる姿をよく見る。

まだ、彼の真名は知らない。けど、知ってみせる。彼の事を、英霊の彼を。


21日〜22日(木)。

1人の青き剣士は、自分の行いを振り返っていた。

彼の行いを直す。彼の願いを知る。それが、私の知るべき事なのだろうか?

 

「…私は…。」

 

私は彼の事をどう思ってるのだろう。幾つの記憶を探っても、私は彼の事を理解できない。

 

「私は理想郷に居た。だから、彼を欲した。彼が私を照らしてくれた光だったから━━。」

 

本当にそうなのか?と少しの疑念が産まれる。幾つもの記憶を巡っても、彼を…悠理を知ってるのだろうか?

悠理が光だったのだろうか?…私の隣には、士郎がいた。

だから、私は…。

 

「悠理は、何故ここに居る?」

 

私にはまだ理解できない。なぜ、9人の英霊がいるのか。

本来は8人、だが…悠理が来たから、9人となった。

それが変わっただけ…。━━違う。彼が来たお陰で変わった人もいた。

 

「士郎…。」

 

その人が、士郎も含まれている。何故、私に残ってるのだろう。彼の中に…アレがあるのに。

何故、拒むのだろうか。

 

「前の私は、彼に何を抱いていた。」

 

ソレを理解したい。その想いを、士郎との思い出がある自分に、欠けた物があるのかと…。

━━理解したい。


23日(金)、私はある夢を観ていた。

忘れるはず無い、その幻想を。

 

「悠理…。」

 

かつての私が彼の手に触れる。その彼女の目線で…。彼の名を呼ぶ。

消えた彼の頭を…ずっと撫でていた。

 

「私は、理想郷に連れて行きたかった。なのに、貴方は…私たちを護る為に、犠牲になった。」

 

掛かった青い血、その血を舐める。その血の味は…鉄の様に不味く無い。

不思議で、甘い血だった。

 

「私、セイバーは…貴方を愛していた。貴方を裏切らない…。絶対に。」

 

その言葉が深く刺さる。私は彼を裏切ったのだ。マスターを、士郎との想い出を優先した。

けど、彼女は…彼より彼を選んだ。その選択肢は、私が理解できずにいた()()だった。

 

「私は…、貴方に恋していた。」

 

愛していたのだ。彼の様に私が置いた心を、支えてくれた。

人がいたのだ。

 

「悠理は、必ず…我が物にします。」

 

私は朝日を浴びながらも宣言した。最後の時を…変える為に。

最後の瞬間を彩らせる為に。




月6
星5
少しずつ終わりに近づいてるように見える…作者です。
ダイジェストはちょくちょく使ってしまいそうですが、8月はちゃんと描くようにします。
当初は秋まで続かせようと思いましたが、夏に終わらせて、秋と冬のセットにしようと思います。

マスターをマスタードにしていたので改良しました。
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