Fate/stay night Persona Memory   作:鏡蓮

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7月24日(土)の話。


#36 騎士と弓兵、士郎の初陣

24日(土)。夏休みが始まり、俺たちは悠理の捜索を始めた。

何も手掛かりなどはない。だが、残る一つの跡があった。それは…あの死神を模した者の跡。

 

「…これが、彼奴から出てきたのか。」

「はい、この跡はまだ魔力は残ってるはずです。」

 

セイバーは彼の跡を辿ろうとする。魔力のカケラ…。だが、ここから辿るとして、遠くだとしたら…。

 

「━━ッ!凛、避けろ!」

 

その時、一つの閃光が俺の横を通り抜けた。

 

 

「…ライダー…だと?」

 

アーチャーの驚きと共に、俺はその閃光の方を見る。そこに居たのは…鎖に繋がった剣を持った女性だった。

 

「よく分かりましたね、アーチャー…。そして、ここで死になさい。」

 

目を隠したライダーはアーチャーとセイバーに向けて走り出す。

その姿を目に追う事は出来ないが、感覚では分かる。俺を狙ってる…?

 

「セイバー!俺の周りにいてくれ!ライダーは俺を捕えようとしてる!」

「ッ…!分かりました!」

 

セイバーは俺の背中に立つ。俺は迎撃の為、アーチャーから教えられた…魔術を唄う。

 

「━━━投影(トレース)開始(オン)……!!」

 

その言葉と共に、俺は脳内に思い描いた剣を産み出す。

その剣は、俺の記憶にある彼奴の剣。

銀色に輝く長剣の形をした親友の剣を。

 

「ハァッーーー!!」

 

セイバーはライダーに向けて突っ込む。

俺はその後ろを走り、攻撃を仕掛ける。

 

「ッ━━。マスターも戦闘に入るとは…。」

 

ライダーは剣を振り回し、セイバーに剣先を当てる。だが、その隙を俺は見逃さず、ライダーの身体に攻撃する。

 

「くっ…、3人相手は分が悪いですね。…仕方ありません。」

「…!衛宮くん!何か来るわ!警戒して!」

 

その言葉と共に、俺とセイバーは後ろに下がる。その時…ライダーは目元に隠したバイザーを上げる。

 

「もう遅いですよ。」

 

その言葉と共に、俺はその目を見て…固まっていた。


「これで、彼を捕獲すれば…。」

「それはどうですかね?」

「なっ…。」

 

その時、私の首元に剣が止まる。まさか…対魔力を持っている 。。それも高い━━?

 

「一つお尋ねします。貴方の目的を教えてください。」

「…目的を知って、何がいいのですか?」

「分かりません。ですが、返答次第では…。」

 

チャキッ━━。と私の首に近づいてくる。

…死ぬという事でしょう。

 

「いいでしょう、一つ教えます。私は…マスターの命令で動いてます。」

「つまり、目的自体は知らないと?」

「ええ…。」

「そうですか…。ですが、殺す事は変わりません。」

「な…。見逃すのが筋では!?」

 

その言葉と共に、私の首は狩られる。

…ああ、そうか。彼女は私を殺す気でいた。何故、希望を持ったのだろうか。

死にたくないっと思ってしまったから…、死んだのでしょうか。


「━━はっ…!」

 

私が斬ったライダーの能力が切れた。

…彼女のマスターの目的は知りませんが、もし…悠理に影響があるなら…。

 

「セイバー…、ヤってくれたのか?」

「ええ、私の対魔力のお陰で…。」

「でも、どうして…ライダーがここに?」

「分かりません。ですが、残り5騎です。この調子で行きましょう。」

 

私はそう接して、ライダーの目的を教えない。

…必要がある筈がありません。彼女のマスターの手段はもう、切れてるのですから。


当初の目的通り、彼奴の魔力の痕跡を調べる。

 

「…アーチャー、場所は特定できた?」

「少しだけだが…、妙な所で不安要素が多い。」

「いいわ、場所は?」

「…私たちが集められたあの教会だ。」

「どうして、そこに…。」

 

遠坂とアーチャーの話を聞いてると、場所は教会だそうだ…。

 

「セイバー、明日は教会に行くぞ。」

「分かりました。そういえば、士郎。夏休みとはなんでしょうか?」

「夏休み?ああ、風習だよ。7月〜8月までの長期休暇だ。その間に、悠理の手掛かりをな。」

「…風習ですか。」

 

そう笑うセイバー。憧れてたのだろうか?だが、俺も少しばかりあった。

悠理との思い出を作れると期待したからだろうか。少し、寂しさはある。

 

「…衛宮くん、明日は休みよ。」

「え?どうしてだよ?」

「貴方はまだ戦闘慣れしてないのよ。突っ込みすぎだから、少しは遠距離を投影しなさい。」

「あ、ああ。そういうことか。」

 

まさか諦めるのか?と思ったが、遠距離の投影と鍛錬だそうだ。

仕方ない。ライダーの能力にやられたのもあるからな。鍛錬をしよう。


「フェート?」

「…あ、起きたの。母さん。」

 

柳洞寺の外にいたフェートは、月を見ていた。

…何があるの?そこに、月しかないのよ?

 

「フェート、夜更かしは肌に悪いわよ。」

「そうだね。ねぇ、母さん。」

「はい?」

「…僕が母さんを裏切ったら、どう思うの?」

 

そう聞くフェート。そうね、悲しいわ。でも…それが運命なの。

彼は…私の手駒に出来ない程の光がある。

 

「…そうね、自立と思ってあげるわ。」

「自立?」

「ええ…。フェート、もし…誰かの助けになりたいなら、まず、自分の正義を貫きなさい。」

「…僕の正義。」

 

そう、貴方なら…戦える。この聖杯戦争という悲劇の劇場を変えれるの。

私はそう想いながらも、口に出さない。

宗一郎様との縁も忘れる訳にはいかないわ。

…家族の思い出は多くしなくちゃね。




ライダーの闘いの場はここで終了です。
間桐慎二が居ないんだよ…。あと、他の小説を描きたい欲求が強くなってきた。
…頑張れ、俺。
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