Fate/stay night Persona Memory 作:鏡蓮
4月16日。今日は戦車コミュを進めよう。
「よく来るねー、君は。」
「片付けは手伝わないのか?間桐さんは。」
「手伝う?そんなの君か士郎がやってくれるだろ?それに、君は断らない性格だって分かってるんだ。」
間桐さんは相変わらず、俺に当たりが強い。どう答えば良い‥?
「ハァ、分かった。けれど、何で当たりが強いか、今度、理由は聞くからな。」
「──ッ、そうかい。」
俺はそんな会話をしながら、弓道に取り組む。間桐さんとどう話すべきか‥そう思いながら。的を射る。
今日は真ん中だ。なら、会話は上手くいくだろう。
「間桐さん。」
「はぁっ──。君はそんなに僕に好かれたいのかい?」
「そんなことはない。けれど、理由を知りたいんだ。どうして、他人任せなのかを。」
俺は帰り道、間桐さんに声を掛ける。帰り道だからか、周りは帰っている。
「君には関係ないだろう?」
「関係はない。けれど、間桐さん、貴方のように他人に興味がなくても、俺は理由だけを知りたいんだ。」
「ちっ‥、分かったよ。だが、絶対にあいつには言うなよ。」
衛宮さんのことか。隠し通せるだろうか‥。けれど、了承しなくちゃな。
「分かった、約束しよう。」
俺は間桐さんの隣を歩く。向かう場所は‥間桐家だ。
「今日は、爺がいないからな。」
「お祖父さんもいるのか?」
「ああ、まぁ御長寿だけど。」
今日はいないのか。散歩でもしてるのか?
「ここが僕の部屋だ。防音対策はしてある。」
「防音って、2004年でもあるのか。」
少し驚いたが、和式だ。間桐さんの部屋は‥本だらけの部屋だ。
「腰をかけろ。」
「あ、ああ。」
見渡すと、ほぼ魔術の事が載ってる本だ。間桐家のことはよく知らないが、魔術の家系なのか?
「‥僕が他人任せな理由‥だろう?」
「ああ。」
「‥長くなるからな。ここからは。」
俺は間桐さんの話に耳を傾ける。その話は‥、絶対に知らないほうが良かった話だった。
「僕は、他人任せしてるつもりはない。でも、アイツラは了承して僕の助け無しで出来たんだ。だから、それに乗って‥。」
「調子に乗って、俺たちにもやったのか。」
「‥ああ。」
調子に乗っただけで‥?けど、衛宮さんにやる意図が分からない。それなら、俺みたいな男性部員にやるべきだ。
「‥理由は分かった。‥理由だけといったけど、一つ確認させてくれ。」
「‥なんだよ。」
「衛宮さんにやる意図はあるのか?」
俺はそれを聞いた。気になっていた、俺がいない当時のことを。
「‥あいつは、お前みたいに断れないんじゃない。断らないんだ。アイツは。」
「断らない‥?」
断らない‥って、なにかあったのか?
「それに、あいつ、元弓道部でな。そのせいか、償いをするように手伝ってもらってる。」
「‥償いってことは、断れれば、なにかあるのか?」
「さぁ?それだけだろ?聞くの。」
「‥ありがとう。」
俺は、間桐さんの話を聞いて、違和感を抱く。衛宮さんがどうして断れないのか。その理由を知るほうがいいんだろう。
「あの‥、なにか食べますか?」
「ちっ‥、桜、こいつは帰るんだから、前々に言え。」
「ご、ごめんなさい。」
帰りの玄関、紫色の女子高生の目はハイライトがなかった。間桐さんの妹だろうか?
「いいよ、俺は間桐さんに用があったんだ。言葉だけでも嬉しいよ。」
「そ、そうですか。」
俺は間桐さんの妹に感謝はし、玄関を出る。
「いい妹じゃん。」
「いい妹‥なわけないだろ。」
「‥?」
間桐さんの言葉に、俺は違和感を抱くが、もう夜になりつつあった。
「また、部活で。」
「ふん、もう話しかけるなよ。」
戦車コミュは5となった。言葉選びは成功したようだ。
夜は‥、たまには夜歩きするのもいいだろう。
「あ‥、貴方は。」
「‥君は、さっき誘ってくれた桜さんかな?」
多くの桜木の前にいる女子を見つけた。夜だからか、人がいるとやけに目立つな。
「はい‥。その、放課後の件‥すみませんでした。」
「気にしないでよ、それに、間桐家に行くのも今回限りってわけじゃないんだし。」
「‥そうですか。」
少しホッとしたのか、桜さんは顔を上げる。可憐だけど‥すこし、思い詰めてるような気がする。
「あの、名前を聞き忘れてましたね。私は間桐桜です。あの、兄と同じ穂群原学園の一年生です。」
「ひとつ下だったんだ。なら、俺は先輩‥かな。」
ひとつ下か。後輩のことなんてあまり知らないから、新鮮だな。
「はい、その‥いつもここを通るんですか?」
「偶々ね、でも、桜がここに咲いてるなんて初めて知ったよ。」
「そうなんですね‥。」
相変わらず目にハイライトはない。なにか疲れてるのか?
「桜さんは、家でなんかあったの?」
「え‥。い、いえ、何もありませんよ。ど、どうして聞くんですか?」
「心配だからだよ。これでも、俺は後輩の事を心配するタイプだぞ?」
「自信たっぷりですね‥ふふっ。」
少しウケたのか、笑ってる。少しずつだがハイライトが戻ってはいる。
あれ、今何時だ‥?
「やば、21時だ!送ろうか?」
「い、いえ。一人で帰れますので。」
「そう?ならいいんだけど‥、困った時には、誰かに頼れよー。」
「わかってますから。」
桜さんの声は少しずつ明るさが灯ってきた感じがする。夜、暇な時に来たほうがいいだろう。
汝、ここに新たなる契りを得たり
契りは即ち、
汝の生きし英霊の力とならん。
我、死神のペルソナの生誕に祝福の風を得たり
勝利へと至る、更なる力とならん…
死神のアルカナ3‥。彼女が死神のコミュになってる。少しでも彼女のことを知っていくほうがいいかもしれない。
帰ったときには藤村さんは眠っていた。俺も眠らないと‥。
「起きてください。マイフェート。」
「──ここは。」
目を覚ました‥。懐かしい声だ。ラヴェンツァか?
「起きましたか‥。」
「ラヴェンツァか。やっぱり。」
目の前の風景‥、そこは、宇宙でもあり、別空間とも言える場所だった。
「やはり、この鎖は‥解けませんか。」
「だよね‥。でも、皆の為だ。少し、心苦しいけどね。」
俺の身体は鎖に繋がれ、後ろには大きなドアがある。あの時に、もう‥決着は着かれたんだ。
「聖杯戦争‥、貴方はその聖杯に叶えるのですか。」
「うん。だけど‥俺の力のせいで、みんなの迷惑になってないかって思ってね。」
「いえ‥。貴方の心掛けは、私達
そうフォローされ、俺は安心する。俺のせいで、迷惑になってないか‥と。
「私も、貴方の闘いの支援のために来たのです。その為、貴方の力になるため、ペルソナ合体と武器作りはおまかせください。」
「フルコース‥みたいなこと?」
「はい。次お越しするときは、自分から歩んでください。」
「そこは変わってないのね‥。」
便利になったけど、やっぱり変わらないか。でも、これで闘える。
「ありがとう、ラヴェンツァ。闘いの前には訪れるようにするよ。」
「はい!マイフェート!」
俺はそんな会話をしながら、ベルベットルームを去る。
ラヴェンツァの言葉が柔らかくなったのは気の所為だろうか。
戦車5
死神3