Fate/stay night Persona Memory   作:鏡蓮

5 / 37
4月17日〜18日の話。魔術師、女教皇、皇帝、死神のコミュを進めます。

未完の理由は、ちゃんと覚える為。(陰実はちょっと難しくなってきてる)


間5 魔術師の謎、女教皇の想い

4月17日の土曜日、今日は魔術師を進めよう。

 

「衛宮さんは‥?」

 

放課後、衛宮さんは先に帰ったようでいなくなっていた。

‥今日は皇帝を進めよう。

 

「いらっしゃいアルー!」

「激辛麻婆豆腐を一つ。」

 

俺は言峰さんがいないことをいい事に、食べ切ろうと頑張る。

 

「やはり来てくれたか。」

「ッ‥!言峰さん──!」

 

まさか、俺の後ろを追ってたのか‥?でも、メリットなんてないはず‥。

 

「君と話すのは、三回目くらいか。麻婆豆腐を食べる同志としてはこの上ない程、頑張ってくれてるようだ。」

「よく覚えてますね‥。話す回数。」

 

彼はまた激辛麻婆豆腐を頼み、共に食べる。英霊‥そう確信してるのは、彼くらいか。

 

「君が何を為すか、それはわからないが‥、大きい衝動が来ることを祈ろう。」

「そうですか‥。」

 

暑い…。そう感じながら、激辛麻婆豆腐を食べ尽くした俺は、メールを見る。

 

「衛宮さんに呼ばれてる‥。」

「ほう‥。」

 

俺は言峰さんに礼をし、衛宮さんのいる家に向かう。内容は話がしたいということだった。

 

「‥私が払うか。しかし、彼は英霊とは思えないほど、人間性が高い‥。」

 

皇帝6となったことを知らずに。

 

「衛宮さん!」

 

穂群原学園に着いた俺は、倒れた彼に駆け寄る。高跳びの着地をミスってしまったらしい。

 

「なんで、ここに?」

「え?メール来たからだけど…。」

 

戸惑ってる衛宮さんを前に、俺はメールを確認する。

さっきのメールが消えている。

 

「まぁいいか…。衛宮さん、足、血が流れてるだろ。少し染みるが我慢な。」

「え、ちょっとまっ…。───ッ!!」

 

自分の治療の為に持ってきた塗り薬が、ここで役に立つなんて…。冬木市で買っておいてよかった。

 

「後は…、絆創膏な。」

「あ、ありがとな。迷惑だっただろ?」

「全然?友達だから当たり前だろ。助けるのは。」

 

俺は衛宮さんに肩を貸す。少し辛そうだが、肩を貸して行った方がいいな。

 

「一つ質問していいか?」

「なんだよ…。」

「何で、断らないんだ?」

「断らない…?」

「ああ、間桐さんに言われたんだ。衛宮さんは()()()()性格だって。」

 

意思を持ってる。それは、俺も同じではある。けれど、断ることもある俺、断れない衛宮さんに疑問を持っていた。

 

「…少し座るか。」

「分かった。」

 

衛宮さんを連れ、近くのベンチに座る。帰り道は同じ方向の為、時間はかからない。

 

「俺は…、昔災害に遭ったんだ。」

「災害…。」

 

聞いたことがある。

1994年、ちょうど10年前に冬木大災害が起こった。謎の災害で、火に飲まれた人たちが多かったと報道されてたはず…。

 

「そこで、俺はある人に助けられたんだ…。俺の育ての親で…俺に意思を託してくれた()()()に。」

「何を託したんだ?」

「正義の味方になることを。」

「正義の味方…か。」

 

正義の味方。それはいい事なんだと、考える。けれど…託したからってだけで、本気でなろうとするなんて…。

 

「衛宮さん、それは…良くない。」

「え?」

「衛宮さんの意思がそう従うなら、否定しない。けれど、それを追い求めて、何か徳があるのか?」

「…ない。けれど、俺は爺さんの意志を…。」

「それが正義の味方なら…、誰かを犠牲にするんだぞ!誰かを失って、それでも、人の為と言うなら…正義の味方じゃない。それは、唯の自己満足だ。」

 

俺は衛宮さんの襟を引っ張る。正義の味方は聞こえがいい。けれど…俺たちは、人を失い続けた。

 

「自己満足なら…お前は、何の為に居るんだよ!!俺や藤ねえ、慎二たちに駆け寄るお前も…なんで、俺たちを助けるんだよ。」

「──ッ。」

 

俺はその言葉に反論が出来なかった。自分の力の為、その為に助けてる。そんなの…、人としてどうかとは思ってる。

けれど、助けを求めるなら…俺は。

 

「…分かってるさ。俺だって、衛宮さんたちを助ける理由なんてないって…。」

「なら、お前は…、俺と同じじゃないか!」

「それは違う…。衛宮さんは人の意志を継いで、正義を貫いてる。だけど、俺は、自分の想いに従ってるだけだ。」

 

決定的な違いがそこにある。俺は自分の想いに従って、助ける。衛宮さんはただ「人の正義」に従って動いてる。それだけが違う。

 

「…衛宮さん、少しでもいい。自分が正しいと思える事をしないか。」

「晴宮。お前が言うなら、それは正しいんだと思う。でも…俺は爺さんの意志を無駄に出来ない。」

 

手を差し伸べる手を弾いた衛宮さんは、1人で帰っていく。その後ろをただ見てるだけの俺は…、虚しく感じてしまった。

 

「正義を振り翳す…か。」

 

俺は魔術師のアルカナがブロークンとなった事に、悔しさがあった。衛宮さん相手ではなく、自身に。

 

「しばらくは話せないか…。」

 

そう感じた俺は、家に戻った後に、夜の冬木市にある桜の木に向かう。

 

「晴宮さん…!来てくれたんですね。」

「桜さんか。」

 

自己紹介を忘れてたのに、名前を知ってるってことは、聞いたんだろうな。

 

「晴宮さん、今日は元気がないですね…。」

「分かっちゃうか…。衛宮さんと喧嘩しちゃってね。」

「珍しいですね…。私、高跳びしてる2人を見て、仲良くしてるように見えたんです。」

「…見てたのか。」

 

一回くらいだけど、見てる人はいるんだな。でも…、今日は本当にどうすればいいかがわからない。

 

「衛宮さんと、どうして喧嘩に?」

「衛宮さんの過去に触れてね。それで、否定しちゃって…。」

「衛宮さんの過去に否定ですか…。相手の気持ち、考えてるんですか?」

「…分かってなかったかもね。」

 

正義なんて、誰もが持つ。どれだけの過程を持っても、正義は誰もが持つんだ。

なのに、俺は…。

 

「衛宮さんとたまに、お料理するんです。それで、いつも聞くんです。晴宮さんの話。」

「俺の話か…。」

「はい。衛宮さん、晴宮さんと会って楽しかったらしいんです。いつも、人の助けになってる…そんな貴方に憧れてるんです。」

 

そんな言葉に…俺は、衛宮さんの家に寄る為に向かう。

 

「桜さん、ありがとう。少しでも、衛宮さんを理解できるよう頑張るよ。」

 

そう言って、俺は走る。魔術師の為ではなく、彼、衛宮士郎の為に走っていく。

明後日の放課後、謝るタイミングを探そう。


4月18日、昼間は…皇帝を進めよう。

 

「君は、よく来るな。激辛麻婆豆腐に釘付け…と言うべきだろう。」

「言峰さんは、毎日ここに?」

「ああ、私も…この激辛麻婆豆腐を目当てにくるのさ。」

 

そんな会話をしながら、俺は激辛麻婆豆腐を食べ尽くす。

 

「…君は、誰の英霊かね。」

「…。話す話題ですか。それ。」

「私からすれば、重要さ。」

 

そんな言葉を投げかけられ、俺は、少し黙る選択肢がなくなりつつあった。

 

「断ります。俺からすれば…、貴方の過去のことが気になりますよ。」

「そうかね?なら、話をしよう。」

 

言峰さんは、俺の目を見て話す。その目には、少し光が灯っていた。

 

「私は、ある宿敵がいた。彼は、()()()()()を目指して…、犠牲を多く払った。」

「正義の味方…。」

 

衛宮さんのお爺さんの事だろうか…。衛宮の名前を調べた事はあるが…そんな人、見かけなかった。

 

「彼は、人々の為に、大切な人を切り捨てた。だが、私からすれば…彼の心は終わってるように見えた。」

「…それから?」

「君も聞いた事があるだろう。冬木大災害、それを起こしたのは…彼だ。」

「──ッ!?」

 

衛宮さんの爺さんが、冬木大災害を起こした本人…!?でも、あの災害を1人で起こすなんて…。

 

「聖杯戦争の聖杯…それを汚れだと知った彼は、セイバーに令呪を伝え…災害を起こした。そう伝えれば、分かるだろう?」

「汚れた聖杯を…壊したから、あの災害が…。」

 

筋は通っている。けれど、その聖杯のせいなのか…。壊す程、許せなかったのか。

 

「お前の選択肢は、二つだ。()()()()の義息の味方するか、私たちの味方をするか…。5月5日、お前の正義に従え。」

 

俺はその言葉が耳に残る。衛宮士郎を選ぶか、言峰綺礼を選ぶか、その選択肢が俺の選択肢に残った。

 

夜、俺は藤村さんを訪ねる。今日は休みだから、相談に乗ってくれると思ってきたのだ。

 

「やっぱり、お人好しだよ。悠理くんは。」

「え?」

「だって、何も言わなくても来るもん。ほんとに、士郎と生き別れの子供みたい。」

 

撫でられる頭。藤村さんは、俺に何かを被せていた。そう感じて、俺は少し寂しさを覚えた。

 

「悠理くんってさ、運命を信じる?」

「運命か…。そんなの信じれたら良いですよ…。」

 

記憶を巡る人の死、俺は失いたくない仲間も、他人もいた。なのに、届かない手を憎んだ。

届けば、生きれたはずなのに。そう後悔が流れる。

 

「悠理くんはね、1人で抱えすぎなんだよ。私たち他人の為に、交流をして、仲直りしようと頑張ってる。」

「─知ってたんですか?」

「士郎も同じよ。人の隣にいつもいるから…、士郎も嫉妬してたらしいわよ。」

「…そうだったんですか。」

 

俺は、ただ自身の力の為に、交流をしていた。けれど、相手が何処まで自身に力を与えてるなんて、よく知らなかった。

 

「…私ね、運命の人を信じたくないの。でも、私、貴方が運命の人なら…。」

 

藤村さんは俺の顔に触れる。その目は、見たことあった。俺を欲する人たちの目だった。

 

「…ごめんなさい、俺は藤村さんの物になるわけにはいかないんです。」

「…だよね、ごめん。」

 

俺が相談をかけるつもりが、いつの間にか狙われてたらしい。

コミュを進めていくうちに…、段々と自身が人の支えになってる様になってる。

 

「藤村さん、俺は運命の人じゃないんです。ただ、ここに現れた唯の邪魔者ですよ。」

 

俺は藤村さんの言葉を否定し、部屋に戻り、ベッドに座る。

その時、ドアが開かれる。

 

「藤村さん…。」

「ははっ、来ちゃった。」

「…すみません、断っちゃって。」

「いいのいいの、それに…まだチャンスがあるんでしょ?」

「え?」

「…ふふっ、絶対に心を掴むから、承知してなよ!」

 

諦めきれてないが、藤村さんの決意が理解できた。

 

我は汝…汝は我…。

汝、ここに、人の絆を確立したり。

ここに、女教皇の秘めたる力を解き放したり。

今こそ、英霊という名の力を再臨せよ。

 

女教皇がMAXとなった。これで…戦術が増える。

 

「今日は、一緒に寝るぞー!」

「ええっ…!?」

 

そんな会話をしながら、俺は無理矢理、藤村さんと寝る事になった。




魔術師8(ブロークン)
皇帝8
女教皇MAX
死神5

後半に進むにつれ、MAXになりつつあります。メインは聖杯戦争なので、4月終わりまでにはMAXにできるようにしたいな。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。