Fate/stay night Persona Memory   作:鏡蓮

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4月19日〜21日の話。リンクエピソード(正義)、魔術師、死神、戦車進めます。


間6 正義の決意、間桐家の謎

4月19日(月)。放課後は柳洞一成のメールが届いた。

生徒会室に向かおう。

 

「部費は、どうなったんだ?」

「ああ…俺の話を聞いても、反感を持たれたよ。」

「…そうか。」

 

柳洞さんの話からしたら、難しい話だったらしい。穂群原学園の今までからすれば、急な事は難しいだろう。

 

「…晴宮、俺は何か間違えたのだろうか。ただ、学園の間違いを正そうとしてるのに…。」

「正しいさ、部費が一方に入るのは屈辱的だ。けれど、お互いの納得する意見じゃなかったんじゃないか?」

「お互いの納得…。」

 

柳洞さんの顔は少し険しくなる。今の活動は、「部費の解決」。それなら、必要ある物と必要ない物を知るべきだ。

 

「二人で話をするんじゃなくて、私もいるわよ。」

「むっ、遠坂もいたのか。」

「…誰だ?」

 

ツインテールの黒髪の女子が間に入る。生徒会のメンバーなのか?

 

「なっ…、貴方知らないの!?」

「関わりはないからな。それに、遠坂さんと呼べばいいのか?」

「さん付け…いい子ぶってるわけ?」

「いや、いつもこの調子だ。慣れればいい。」

 

そんな返しをしながら、生徒会と現在の部活を考える為、ホワイトボードを借りる。

 

「生徒会長は、文化系・運動系の部活、両方に部費を等分したいんだろ?」

「ああ。それが最善だと思ってる。」

「けれど、運動系の部活はそれを拒否。文化系の音沙汰はなし…なし?」

「…可笑しいわね、文化系の部活も一応聞いたの?」

「ああ、聞いた。けれど、その後の行動は何も返事なしだ。」

 

少し違和感を抱く。部費が欲しいなら、参加するはず…。

 

「生徒会長、文化系の部長を呼んだほうがいい。少しでも意見を取り入れるか、それか、運動系と議論するかは、生徒会長に委ねるよ。」

「柳堂…、彼が晴宮?」

「そうだが。」

「頼りになりすぎじゃない?」

「…士郎の話以上に、意見を言ってくれるな。」

 

そこからは、柳洞さんは意見を入れることを提案。文化系の意見からすると「部費は少しでも増やしてほしい。」、「そこまで求めてない。」という意見が二つあった。

…つまり、文化系の部費は余ることがある可能性が出てくる。

 

「してみるか?」

「柳堂、それするの?」

「ああ、彼らの意見はただ部費を少し欲しいだけ。どれくらいでいいか、運動系・先生にも聞いてみよう。」

 

そう出ていく柳洞さんについて行こうとすると…止められた。

 

「晴宮、君がきたことで、少し前進した。ここからは俺が出る番だ。先に帰っていいぞ、遠坂も。」

 

柳洞さんはそう言って、1人で移動していく。

 

「晴宮くん、生徒会長の事よ。成功を祈りましょ。」

「…分かった。ありがと、遠坂さん。」

 

そう言って、俺も帰る準備する。…心配だから、学校の周りを歩くか。

 

「──ッ!話を聞いたら、俺たちの部費を削るってことかよ!」

「ああ、少しだけでいい。文化系の部活に分けてくれるか?」

「その為に、渡すって…!!横暴よ!」

 

夜の体育館から声が聞こえる。急いで向かおう。

チラッと、ドアの隙間を見る。柳洞さんがボコられてる…!?

 

「くそっ…。助けに行くか…!」

 

ドアをガラッと開け、柳堂さんのそばに駆け寄る。

 

「晴宮っ…、帰ってなかったのか。」

「転入生かよ…。まぁいっか!ボコられる奴が増えただけだ!」

 

運動系の男子たちが、俺に向かって拳を振るう。その拳を避け、彼の手首を捻る。

 

「ぐぅっ──!?」

「部費の為に生徒会長が来ただけで、ボコるか。そんな卑劣なこと、よくできるな。」

 

俺は手首を捻った男に隠し持っていた縄をつけ、攻撃ができなくする。

足は、動けるようにしておく。逃げる可能性があるしな。

 

「チッ──。逃げるぞ!」

 

運動系の部活男子たちは逃げる。野次馬の女子もそれについていく。

…高校で暴行なんて、どんだけヤケになってるんだ。

 

「柳洞さん、大丈夫か?」

「あ、ああ。でも、なんで俺を…。」

「友達だからだよ。それに、生徒会としては正しい事はしてる。…運動系はどうして、暴行を?」

「…大会が控えてるらしい。その部費は、俺たち、生徒会費で支払われる。部活の生徒同士で払うんじゃなく…な。」

「それで、削るのを恐れたのか。」

 

貧しい人がいるのか…?けれど、学校で、俺たち生徒だけ支払いなんて…おかしすぎる。

 

「なぁ、恐れるってことは運動系でも問題があるんじゃないか?」

「問題?」

「ああ、例えば…先生に脅されて、その分のお金を支払ってるとか。」

「…あり得そうだな。」

 

恐れてる理由は分からない。けれど、もし運動系の生徒が部費で済まされてるのは…何かあるんだ。

 

「俺も調べる。またな。」

「ああ、また連絡する。それと…、助けてくれてありがとう!」

 

遠坂凛…、偶に会うが、一体何者なんだ?


4月20日の放課後…、コミュは進めれない為、衛宮さんと仲直りする機会かもしれない。

 

「衛宮さん、話したいことがある。」

「…分かった。」

 

衛宮さんとの放課後は、あのベンチに座った。

 

「衛宮さん、俺は…君の気持ちを理解できなかった。それに、俺が君の正義を否定する権利なんて…なかったのにな。」

 

衛宮さんに向かい合う俺は、少しずつ理解した記憶が流れる。「衛宮切嗣の罪」、「衛宮士郎の正義」。

言峰さんからすれば、悪い結果かもしれない。…でも、俺は。

 

「…ごめんなさいッ!!」

 

謝る。全ての結果が悪くても、俺が繋げた絆を離せない。

離したくない。

 

「…いいよ。俺も悪かった。俺だって心の中で理解してるんだ。本当の正義の味方なんて分からずに…。でも、お前が居たから少しずつ分かったんだ。俺が()()()()()になる理由はただ、()()()の夢を叶えるだけだって。」

「──けれど、俺はお前の言葉で分かったんだ。自分の思ってる正義の為に人を助けてるんだって。だったら、俺は俺の正義を貫くよ。爺さんの夢も含んで、叶えてみせてやるさ。」

「ふふっ、絶対に覚えるからな。その言葉。」

「や、やめろよ。あまり笑うんじゃない!」

 

そう微笑む俺は、信じた。彼の未来は絶対に叶えれるって。彼なら、正義の味方に本当になれるって──。

 

我は汝…汝は我…。

汝、ここに、人の絆を確立したり。

ここに、魔術師の秘めたる力を解き放したり。

今こそ、英霊という名の力を再臨せよ。

 

「じゃ、帰るか!」

「帰ったら、藤村さんに桜さんも呼んで、パーティーだな、」

「おいおい!そこまでくると、腕が疲れるだろ!」

「俺が手伝ってやるって。」

 

側から見れば楽しく会話する2人の男子。だが、ここから始まる戦争と比べれば、その日常は明るく彩っていた。

 

夜は豪華な料理を4人で食べ、束の間の日常が咲いていた。

 

「先輩と仲直りできたんですね。」

「ああ。あれ、先輩って言うようになったのか。」

「はい!少しずつでも、交流は忘れずにって。」

 

桜さんは夜の光を見ていた。後ろでは料理を食べる藤村さんと切磋琢磨する士郎がいた。

 

「晴宮さんは、桜のことどう思います?」

「桜?桜か…綺麗かなって思うよ。反対に、すぐ散る儚い物だって思ってる。」

「ふふっ…、私もそう思ってます。」

 

突然の質問に、俺は言葉を選びながら話す。桜さんの漢字も桜だ。桜に思い入れでもあるのか?

 

「桜の様に散る日常じゃない事を祈ってるんです。こんな楽しい事、忘れたくありませんしね。」

「…そうだな。そうあって欲しいな。」

 

桜の様に散る日常…。そんな事考えたくない。…でも訪れる可能性がある。俺が、英霊の座に還れば…。

 

「…桜はどうなんだ、これからどうするか。」

「まだ考えてないです…。少しずつ考えたいんですけど、用事が多くて。」

「そうか…。それは、仕方ないな。」

「…はい。」

 

俺は桜の目にハイライトが無くなってることに気付く。けれど、理由がわからない為か、答えが出なかった。

 

「もう…5月か。」

 

俺は月に手を伸ばす。その時には、戦争が始まると俺の中にある危機感が響いてくる。


21日、戦車のコミュを進めようと思う。

 

「士郎と仲直りできたみたいだねぇ。」

「ああ…、なぁ、間桐さん。どうして、俺に教えたんだ。」

「…そんなのわかるだろ。アイツが心配だからだよ。」

「僕の様に人を利用する人間と離れたほうがいいって。」

 

…優しさの裏か。だけど、俺は間桐さんを見放すわけにはいかない。

 

「…それに、君の怒りも買った。もう、弓道部に来る理由なんて…。」

「あるよ、俺は間桐さんと交流する為に来たんだ。」

 

その言葉を聞くと、間桐さんの眉に皺がよる。

 

「…僕を空気に扱わない、アイツと同じかよ…。」

「アイツ…?」

 

俺は間桐さんの言葉を気にするが、俺は間桐さんの優しさを信じる為に来たのだ。

 

「お前、士郎よりタチが悪りぃよ。俺を頼るなんて、馬鹿なこと。」

「馬鹿だから来てんだろ?俺は、間桐さんの…友達だからな。」

 

そう告げ、俺は弓を射る。真ん中だ。最近は弓道の使い方がよく分かってきた。

 

「…チッ!来るなら来いよ。だけど、僕の気持ちを知るにはまだ遠いけどね。」

 

ランクは7となった。間桐さんを知るには…間桐さんの事をもっと知る術を探さなくてはいけない。

 

夜は桜さんと交流をする。

 

「兄さんの事…ですか。」

「ああ、間桐さんの事を知りたいんだ。どうして、空気って言ったのか。とかね。」

「…晴宮さん、貴方が知ることではありません。」

 

そう言葉を返され、俺は質問することがなくなってしまった。

 

「晴宮さんは、どうして、私たちを助けてくれるんですか。」

「…それは。」

「それは人脈の為ですか…?それとも、それ以外に何かあるんですか?」

 

質問され、俺は答えが出ずにいた。間桐慎二に関わらないほうがいい。間桐桜に関わらないほうがいいと、俺の脳に響く。

…俺にメリットなんて、最初になかった。…でも、俺はアイツらが居たから、前に進めれたんだ。

世界の為に戦ったんだ。だから、俺は…。

 

「俺は、助けたいと思ったから助けたんだ。それに…、友達だろ。もう、後悔なんてしたくないさ。」

 

俺の言葉は本音だ。けれど、そこに含んだ言葉は聖杯戦争の事だ。

 

「…そうなんですね。でも、私に告げる事はありません…。兄さんの事を知るなら、本人に聞いた方がいいですよ。」

 

そう言って、桜さんは帰っていく。間桐さんの事を知る為には…金曜日に部活に入るべきだろう。

 

「俺は、戦ってみせるよ。間桐さんたちを含んだ…友達を、他人を。」

 

後ろ姿を見送り、俺は聖杯戦争に戦う為の決意を示した。全ては俺が生きる為.いや、俺が彼らを助ける為に。




魔術師MAX
死神8
戦車7
正義6

聖杯戦争の始まりが刻一刻と進んでいます。
5月5日の満月…、教会の陣営に入るか、衛宮の陣営に入るか…どうする。
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