Fate/stay night Persona Memory   作:鏡蓮

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4月25日〜27日の話。リンクエピソード(正義)、女帝。


間8 生徒会の終結、女帝との絆

4月25日(日)、やはり、言峰さんはいない…。偶には、彷徨いてみるか。

 

「君も来たのかね。」

「…言峰さん。」

 

暫く歩いていると、選択肢を与えた神父が、俺の目を見つめている。

…5月5日までに士郎の味方をするか…。彼の味方をするか…。

 

「君がどれだけの関係を築こうと、決めるのは君自身だ。英霊としての自分か、人間としての自分か──。」

「何が言いたい。」

「聖杯戦争は、本来、何十年経ってから起こる物。だが、今回の聖杯戦争は10年越しだ。」

 

10年以来の聖杯戦争…。でも、その要因って、ないはずじゃ…。

 

()()()()が聖杯を壊した事で、イレギュラーが起こった。聖杯は本来、勝者が叶える願望機。叶えもしない願いを叶える…のだが。」

「そのせいで…、冬木市に現れたのか?」

「…その見解でいいだろう。」

 

それに関係してるのは衛宮切嗣だけだ…。いや、違う…。そんな事を知るのは、目の前にいる。

…でも、なんで、俺を誘う。

 

「君は、本来、有り得ないのだ。だが、今ここで現れたという事は…分かるだろう?」

「俺に何かをさせる為か?」

「…ふっ、行動は理解しないのだな。だが、一つ教えよう。お前は英霊としての役目がある。()()を理解すればいいのだ。」

 

そう言って、言峰さんは隣を過ぎ去る…。俺がいる意味…、そんなの分かるわけない。

 

夜は…自身の役目を考えてたのか、何も気が起きなかった。


4月26日(月)、今日はメールに誘われたので、生徒会に来た。

 

「どうだったんだ?結果は。」

「ああ…、これを見てくれ。」

 

自分も偶に調査したが、結果は何も得られなかった。…だが、柳洞さんの調査は成功したとも言えない結果だった。

 

「なんだよ…これ。」

 

その結果は、先生の暴行とセクハラだった。監視カメラに写ってたのか…?

 

「これは…、教師として、犯しては行けない物だ…。だが──。」

「なぁ、この角度…まさか、柳洞さん、一人で。」

「─ッ!…分かってくれ。俺だって、証拠が欲しかった。だから、俺は…。」

「危ない事をしろとは言ってない!でも、もし、これが本当なら。」

「ああ──。運動系の部活が恐れてるのは部費じゃなく、先生だ。」

 

告発しても、意味がない。本当の事を知る運動部の人間は…あんな怖れてるんだ。

 

「柳洞さん…。時間をくれないか。」

「え?」

「この証拠は、確かに有力だ。あと一つが足りないんだ…。」

 

否定する人間が現れる。信頼できる部活の人は…美綴さんに聞くか。

 

「柳洞さん、美綴さんを呼んでいいか。」

「あ、ああいいけど…。知り合いなのか?」

「ああ。」

 

俺はガラケーを出し、電話する。…驚いた声だったが、証拠を出してくれるらしい。

生徒会で待とう。

 

「…美綴さん。」

「生徒会長さんか。それで…あの()()を告発すんのか?」

「ああ…、協力してくれるか?」

「はいはい、やってやるよ。けれど、アタシだけじゃダメだ。もっと人を集めるべきなんじゃないか?」

「それが…。」

 

俺は美綴さんにこの前の話をする。俺と柳洞さんが受けた暴行事件だ。

 

「ちっ…あいつら。」

「理由はもう分かった。告発はできるか…?」

「ああ、しっかしだ。アタシが言っても、男どもは多分、アタシの身体を要求するに違いない。それでだ、晴宮来てくれるか?」

「ああ、いいけど…。」

「よしっ。なら、話してくるな!晴宮、行くぞ!」

「わかりましたよ。」

 

運動部の男子に話をかけると、案の定、身体要求だ…。説得は応じない。なら、あのビデオを見せておくか。

 

「これ、君たちが受けた暴行だろ?」

「なっ…。なんでこれを。」

「部費が免除される。それは良いことかもしれない。けれど、このままでいいのか?」

「…分かってるんだよ。起訴すれば、アイツは消えるって。だけど…部費が多く貰えると思うと…、起訴しづらいんだよ。」

 

自分本位か…。その理由もわかる。優越感が来ることも。けれど、自分たちが受けた飴の為にやることなのか?

 

「生徒会長は、君たちが思ったより、よく考えてるんだ。君たちの部費をどれだけにすればいいのか。そう考えて行動したんだ。」

「…しかし。」

「お前たちが受けた暴行が、ずっと続いていいのか!あの男がのうのうと生きて、自分たちだけは、辛い思いを持ち、卒業まで続いていいのか!」

「ッ…!!」

「確かに、運動部のメリットは高い。しかし、ここから先まで、ずっと続く暴力に耐えながら生き抜くのか?」

「…俺は──。」

 

「協力させようとしてるのかい?」

「せ、先生?」

「…美綴さんか。君も残念だ。こんな男に協力するなんて…なっ!」

「かはっ…!?」

 

原因の男教師が、俺に向けて腹に蹴りを入れる…。クッソ、あんな宣言したせいか。

 

「君は、本当に、生徒会長と仲良いんだねぇ?けれど、君がしてる事は意味がないんだよ!」

「そんな事ない…!!」

「根拠などないんだろうっ!運動部の部費を削る??私が世話したんだ!生徒会が入る隙などないんだよ!」

 

頭を蹴られる。頭が痛い…。けれど、俺はアイツの為に、アイツらの為にいるんだ。

 

「俺は、確かに馬鹿かもしれない。他人の気持ちすら理解できない人間かもしれない…。けれど、あんたの行為は、間違っているってのは分かるんだよ!」

 

俺は言葉を出す。暴力などできない。だが…、声は出せる。彼らの心を変える為に。

 

「黙れっ!全て、私が許される人間のせいなのだよ!」

 

その暴力が立ち上がろうとする俺の腹に与えようと来る。…その時、間に誰かが入った。

 

「ぐはっ──。」

「柳洞さん…?」

 

そう、生徒会長の柳堂さんが…間に入ったのだ。

その蹴りは、俺の息すらも無くなるほどの強さだ…。なのに、なんでコイツは。

 

「生徒会長…だと?」

「晴宮の言葉が聞こえたからな…。きたら、こんな事になってるなんて思いもしなかった。」

「柳洞さん…。」

「──ッ!先生、やっぱり、俺たちは生徒会の意見に賛成します!」

 

周りの運動部が集まる。…俺たちの意見に賛成する?…つまり。

柳洞さんの意見が出来る!

 

「先生、すみません。アタシ、やっぱり、この馬鹿たちを信じます。」

「美綴…!?」

「…粉沢、終わりだ。もう、お前の支配に従う人間はいない。もう、諦めろ!」

「くそっ…くそっ!!俺の支配は終わらねぇのに…!!この馬鹿を信じんのか!!」

「全部の責任は擦りつけない。けれど、運動部としてのお前を告発する。運動部全員が証拠人だ。」

 

そうして…、生徒会の目標は完遂した。結局、粉沢はこの証拠と、運動部の話を基にされ…刑期15年となった。

これが正しいのか分からない。けれど、運動部の走りや会話は…一層増して明るくなった気がする。


4月27日(火)、昼休みに生徒会に呼ばれ、俺は生徒会に向かう。

 

「生徒会の目的は果たしたんだろ?」

「…ああ。俺がここにいる理由なんてない。」

「卒業したら家業を継ぐんだろ?静かに学校生活はしないのか?」

「出来たら、ここにいないさ。…君が来た事で俺は部費問題の解決ができた。士郎の話してた通り…、君はいい奴だよ。」

「そうか、ならよかった。」

「けれどな、お前が一年で居なくなると思うと、寂しく思ってしまう。お前がいた事で…なんでも出来ると思ったのにな。」

 

俺は一成の話を聞いて、少し笑う。俺が居なくなるか…。

 

「離れても絆は繋いでる。一成なら絶対に出来るさ。」

「…ああ、そうだな。」

 

俺は一成を誘って、士郎と共に昼食を食べることにした。

 

我は汝…汝は我…

汝、ここに新たなる契りを得たり

 

契りは即ち、

生きし英霊の力とならん。

 

我、正義のペルソナの生誕に祝福の風を得たり

勝利へと至る、更なる力とならん…

 

放課後は美綴さんを誘ってみた。

 

「…晴宮。少し、あそこに座らないか。」

「は、はい。」

 

俺は美綴さんが指したベンチに座る。綺麗な夕焼けだ…。

 

「アンタ、アタシの気持ち理解してんの?」

「え?」

「はぁ…。アンタは漫画の鈍感主人公?アタシはね…、アンタと一緒に居て良かったって初めて感じれたんだ。」

 

美綴さんの手は俺の上に重なる。その顔は赤く染まっていた…。

 

「アタシ、馬鹿なのかな。昨日のアンタを見たせいか、アタシの脳は晴宮の事しか考えれなかった。心配されたよ、弓を外すなんて…って。」

「…好きってことか?」

「ああ…、アタシはアンタのことが好き…。だから──。」

「ごめん…。美綴さんの気持ちには答えれない。」

「──ッ。そうか。」

「でも、気持ちは受け取るよ。…俺はね、美綴さん、本当は受け入れたいんだ。君の気持ちを。でも、答えれないんだ。」

「そっか…。うん、でも…付き合ってないんでしょ?」

「え?ああ、付き合ってる人はいないけど。」

「なら、アタシにもチャンスがある。心を傾けさせるから覚悟しな!」

 

そう言って、美綴さんは先に去っていった。…もし、気持ちに答えたら、俺は最低な奴だ…。だから、ごめん…美綴さん。

 

我は汝…汝は我…。

汝、ここに、人の絆を確立したり。

ここに、女帝の秘めたる力を解き放したり。

今こそ、英霊という名の力を再臨せよ。

 

「帰るか。」

 

俺は、夜になりつつある景色を後ろにし、家に帰る。

…アーサー王伝説を読もう。

 

円卓の時、聖杯が突如として現れ、食べ物や資材、あらゆる物を授けられた。だが…聖杯は突如として消え、アーサー王は聖杯を探すことにした…。結果はランスロットを除いて、三人の騎士が使命を果たしたらしい。

…ランスロットは元々グィネヴィアと相思相愛だった故に、エレインと結婚を置いて、不倫をした…。そのせいか、アーサー王は激怒し、ランスロットは円卓を退場させられた…。だが、アーサー王は「モルゴース」という実の姉と性の夜を過ごしたはずなのに、グィネヴィアに恋をして、結婚した。自業自得だ。

 

…不倫はしないでおこう。そう心に決め、アーサー王伝説を読み終えた。

明後日は休みだ…。コミュも進み終えたし、誘いのメール以外は家にいるとしよう。




女帝MAX
正義MAX

ここからはコミュが進めないので、5月4日までの話をダイジェストでお送りします。
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