Fate/stay night Persona Memory 作:鏡蓮
4月28日(水)、今日は何も考えずに、放課後を楽しんだ。
「…貴方も、来てたのね。」
「君は…、遠坂凛さんだっけ?」
図書室、俺は久しぶりに本を読んでいた。内容は、「世界の終末」。
内容は、俺たちが死ぬ年が描かれており、時期ははっきり書かれていない。
「貴方、あの子みたいにオカルトを信じるの?」
「え?…ああ、いや、気になったんだ。もし、この日常が最後になったらって。」
「…貴方は、悲観的ね。」
悲観的…、そうかもしれない。彩りのある日常を手放す自分を恐れてる。けれど、俺が英霊だからか、そう思えてしまう。
「遠坂さんは、どうしてここに?」
「え、私?そうね…、暇潰しよ。私も久しぶりに本を読むし…。」
生徒会からあまり顔を出さないから、多分、大きい訳があるんだろう。深く追及はしないでおこう。
「貴方が来てから、生徒会は変わったわよ。部費問題も解決して、これからの方針を固めてるって。」
「そうなんだ…。でも、やれるよ。彼奴なら。」
「友達として信じてるの?…彼奴、真面目すぎて、躓きそうだけど。」
「まぁ、信じてみたら?俺も…、人が支えてくれたから歩けれたんだし。」
道なんて無かった。ずっと、周りの事なんて気にせずに、自分本意だった。なのに、今は誰かを支えようとしている自分がいる。
自分が、一人では出来ない事を周りの助けがあったから出来たんだって。理解できた。
「貴方が来てから、周りの環境も変わったわ。ほら、衛宮くんの友達・間桐?だっけ。彼奴も人に物を頼んで、自分もやるっていう事をしてたし。ま、口は変わらないけど。」
「慎二もか?」
「ええ。」
そう言われ、今の慎二がなんで変われたか。追及なんてできなかった。理解できたんだ。彼奴は、成長できたって。
「それじゃ、また何処かで会える事を祈るわ。」
「ああ、またな。」
遠坂さんと離れ、俺も図書室を出る。誰かが変われば、影響は誰にでも現れる。けれど、良い意味でも悪い意味でもだ。
…これからは、行動を改めておこう。
30日(金)、マウント深山の玩具屋に来た。ガンのストアもあるから、そこで武器を調達しよう。
「…モデルガンなのに、妙にリアルだな。」
「お、KSCのTT33・トカレフのSYSTEM7のガスブローバックハンドガンですか…。」
「え?あ、はい。」
急に隣に来たオタク気質の男性に寄られる。話を聞くと、ここの店長らしい。だから、こんな手入れされてるのか…。
「君になら、これを買うのも問題なしだ!」
そう言われ、俺はミリオタの店長の後についていく。その場所は銃やナイフも置いており、武器の倉庫だった。
ここなら、聖杯戦争に役に立つ武器も調達できるな。
「…じゃあ、これと。これを。」
「さっきのトカレフと…ハルペーナイフと、シルバーサーベルね。」
店長からは一応捕まらない様、大きな袋を渡された。武器の調達も完璧だな。
5月3日(月)、聖杯戦争のルールを振り返ろう。
・聖杯戦争に参加できるのは7名の魔術師と7騎のサーヴァント。
・反英雄は召喚出来ない。
・サーヴァントを失ったマスターと、マスターを失ったサーヴァントが再契約を結ぶ事は許可されている。
・監視役として、聖堂教会から監督者が派遣される。
・神秘の秘匿のため、戦闘は夜または人目に付かない場所で行う。違反者には監督役から罰則や他のマスターへ討伐指令が出されるといったペナルティが発生する。
・「一ヶ月」の内、一対一で闘う日を設ける。
…ルール的にこれくらいだろう。最後の項目は、多分違反する奴らはいる。けれど。何もペナルティなしってことは…。
可笑しくなりそうだな。この聖杯戦争も。
「あと二日で決まる。その間に、選択を決めないと…。」
始まる第五次聖杯戦争。それを胸に、闘う事になるが、初っ端からイレギュラーの事態が起こるなんて、理解できないだろう。