あんなに明るいイベントストーリーの後に地獄みたいな章を出す作者がいるってまじ? わたしでーーす!!
あと、とある方から《考察や予想などのコメントは書いていいのでしょうか》というメッセージを頂いたのですが……全然オッケーです。その方が盛り上がるとも思うので
それでは……どうぞ!!初っ端から急展開です
怪談の始まり始まり
晄輪大祭は円満に閉幕、キヴォトスは秋を迎えていた。
「あっっつう!!?耳が燃えちゃう〜!」
「カエデちゃん!」
「2人とも下がってー!――うくぐっ、盾越しでもしっかりと熱が伝わってくる……厄介だねぇ」
「忍者研究部さんじょ……ええっ何この状況!?」
「お,大きな……お狐さん?」
「その上にもなんかいる!?」
「忍者研究部の二人ぃ、話は後にして、今はとりあえずあの狐の上にいるモヤッと似たアレを落としてねー」
金の六つ目を持ち、黒炎を纏った巨大な化け狐のような怪異が、百鬼夜行に出現。その場にいた修行部を集中的に襲っていた。狐の上に立つのは、人間であるかどうかすら分からない、黒い靄に包まれた
「忍法連続・手裏剣の術ぅっ!」
「―――っ…!」
「避けられた!――けどざんねーん!下には落ちちゃったねー!」
「に、忍法…蜘蛛の糸、えいっ!」
「………!」
ミチルが狐の背に向けて攻撃を行ったことで、靄は攻撃を回避する形で狐から飛び降りて地に足をつけた。ツクヨは捕縛用の糸を放つ忍法で確保を目指すが、靄は軽々としたフットワークでそれを回避していく。
「あなた何者!?なんで修行部のみんなを襲ったの!?」
「………」
「な、なんとか言ってよー!怖い!!」
「あ、あの!お話…できませんか?」
「―――不言不語」
「声にまでモヤがかかってよく聞き取れないぃ!」
「一念通天……我が目的のためです。殺しはしませんが、しばらく動けなくなることでしょう」
「ぜっったいに嫌だ!コレから楽しいお祭りが始まるっていうのに、そんなになってらんないもん!」
「……であれば」
怪狐が再び動き、高く飛び上がり口に炎を溜め放とうとする。その場いる生徒らは銃を向け撃ち落とそうとする――その瞬間。
「イズナ〜!ハイパーニンジャキッッック!!!」
「!」
何処からか飛んできた巨大な手裏剣を背負っているイズナがその狐の横顔に向かってライダーキックを行い、地面へと叩き落とした。着地と同時にポーズを決めたイズナの動きは、見違えるほどに洗練されている。
「正義の忍び!イズナ参上!」
「イズナ〜〜!遅いよ〜〜!」
「お待たせして申し訳ありません!しかしここから『――久田イズナ…!』……あれ?」
「イズナ………久田イズナ…!」
「えっ、な、なんか急に怖くなった…?」
「え、えっと……何処かでお会いしましたか?申し訳ありませんが、全然心当たりがなくて…」
「久田イズナ……よく知っています――いえ、話は不要でしょう……!」
黒いモヤは一刀の刀を抜き、イズナに向ける。イズナもクナイを両手に装備し構える……イズナは感じていた、目の前の存在がただ者ではなく、幾千もの修羅場を潜り抜けてきた猛者なのだと言う事を。
「……!」『……!』
2人はまっすぐ飛び出しお互いの刃をぶつけ合う、刃同士の激しい音があたりに響ながら、2人は屋根上などを移動しながら攻防を繰り広げる。切り合いの中で、イズナは自分の力不足を感じ始めていた。
(イズナの動きが、ずっと読まれ続けているなんて…!ううっ、やはりイズナはまだ未熟です……であれば───)
「…」
イズナはその陰から距離を置き、自分の愛用武器である巨大手裏剣*1を取り出し。それを影に向かって放った。
「……」スッ……カンッ!
「弾かれようともまだまだ追撃は止まりません!」
弾かれた巨大手裏剣は何度も影に向かって飛んでくるが、その軌道をすべて読んでいるのか影は一切の隙も無く全てを弾く。
「そんなっ…!」
「――やはり……まだまだ未熟」
「こればっかりは何も言い返せません……が!まだまだ諦めませんよ!」
「……無駄だと言うのに」
影が刃を空に掲げると、怪狐は影の刀に入り始め黒い炎がびっしりと宿る。その剣を両手で持ち、影がそれを振おうとした――刹那。
「っ…!」
『そこまでですわ!!』
「………邪魔だてを」
『これ以上の悪行は、この百花繚乱が1人――勘解由小路ユカリが許しません!』
「百花繚乱が来たっ!やった、これで勝てる!」
刀に向かって弾丸を撃ち影の攻撃の手を止め、中にいた怪狐を外に出させることに成功した生徒、百花繚乱紛争調停委員会に所属する百鬼夜行連合学院の一年生、
「…興が冷めました。…シャーレの先生も、姿がお見えにならず」
「…!貴女、主殿を狙って…!」
「――ええ、わかっています……わかっていますよ黒狐……今日は帰りましょう」
「お待ちなさい!ここで黙って返すわけには」
「騒々しい」スッ
影が銃を取り出し、ユカリに向けて一射を放った。しかしユカリは逆に、その凶弾を自身の狙撃で迎撃するように撃ち落とした。――その傍らで、イズナは絶句していた……その銃に、身に覚えがあったのだ。
「―――それは……姉様の…?」
「………」
「………姉様を…どうしたのですか」
「…教える必要はありません。哀れで、惨めな───貴女には」
「姉様に――姉様に何をしたぁぁっ!!!」
「イズナ!ちょ、ストップ!!」
イズナはいつもの笑顔で陽気な表情から一変させ、歯を立て獲物を食い殺す表情のまま愛銃を構え、弾を浴びせるために走る。しかしそれらは避けられ、謎の黒い靄が彼女らの視界を阻んだ。
『――我らは花鳥風月部』
「か…花鳥風月部!?」
『厄災は近く、すぐ訪れる……――シャーレの先生、彼を頼る事なかれ……頼れば、確実にここは堕ちる』
「何を言って…!」
『――七難八苦、この言葉を忘れる事なかれ』
そう言って影と狐は姿を消した、建物自体にもそこまで被害がなく、ただのお騒がせで終わりなのだろうかと思うものも少なくなかったが。
「……陰陽部に報告しに行くよー、コレ多分ただ事じゃない」
「じゃあ先生にも!」
「いいの…?さっきあんなこと言ってたけど」
「私たちだけじゃ対処できないよ絶対!百花繚乱があんなことになってるのに…」
「………っ」
その場にいる誰もが奇妙な感覚となり、ユカリは何処が苦しそうな顔をしており、イズナは冷や汗を払いながら震える手で端末を手に取り、ワカモに連絡を取った。
『―──イズナ?どうしたのですかこんな時間に』
「姉様…!ご無事ですか!?」
『…?私の身には何もありませんが……何かあったのですか?』
「あ、あの!さっき姉様の武器を持った謎の影と戦って……あっ、あと百鬼夜行に変な怪物も現れて……姉様のような色の大狐まだあわれてぇ!」
『落ち着きなさいイズナ、ひとまず一度シャーレに合流を』
「はい………あの、姉様」
『まだ何か?』
「…イズナは……負けてしまいました……主殿の弟子として…姉様の妹分として…誠に、不甲斐ないです」
『―――負けたから、なんだと言うのですか』
電話の先にいるワカモは、優しく丁寧に、イズナをフォローする。災厄の狐と言われたワカモが他人をフォローだなんて、最初なら考えられなかった事だ。
『貴女は弱くありません。貴女が負けたのは相手が貴女以上に強かっただけのこと。何があったかはわかりませんが……貴女は怪我なく生き残った、それで十分です』
「姉様…!」
『なので、下を向かずさっさと此方へ来なさい……シュークリームも用意してあります』
「――はい!」シッポブンブン
電話が切れ、イズナは気持ちを切り替えミツル達に会い少し話をした後すぐさまシャーレと、耳を嬉しそうに動かしながら向かうのだった。
「――おかえり〜〜♪久しぶりの故郷はどうだったー?」
「……あそこは私の故郷ではありません」
とある空間、赤く濁った世界がいっぺんに広まっている場所に影と、謎の人物が会合を果たしていた。
「同じようなもんじゃないの?……まあいいや、とりあえず花鳥風月部?って奴ら、接触できたわけ?」
「問題なく」
「ほーんならいいけど……―んで、会えた? お前が大好きな魔力の無い雑――」
次の瞬間、謎の人物の左腕を影が切り飛ばした。モヤを纏いながら、先程の怪狐と共にその人物を睨み続けていた。
「冗談だって、そんなマジになんなよ」
「………ッ、仕事をちゃんとこなす気はあるのですか」
「あるとかないとか以前に、やんねーと俺があいつに殺されるじゃん……」
「…ならさっさと準備を整えておきなさい」
「はいはい……お父様みたいなこと言うねぇ――あっ、あいつもういなかったわ。ハッハッハッ!!」
その人物──金髪の髪に長い舌、鋸のような歯を持つ男は、両手を後頭部へ回して上を向き、不気味に高笑いする。
「別時空の雑魚弟―お兄ちゃんをまた楽しませてくれよ」
名をデリザスタ―――マッシュの実の兄である……が、マッシュのいた世界とは……少しばかり違うようだ。
「――コレを乗り越えれば……必ずや……―待っていてくださいね……先生……そして、――、あなたも…」
さあさあお立ち合い……コレより始まるは災厄の怪談、謎が謎を呼び新たな事件を呼び込む物語。
これは、そんな
先生……オカルトは信じるタイプですか?
いやまあ僕の世界がそもそもスピリチュアルを詰め込んだような感じなので
身共は先生のような、超が付くほどのひーろーになりたいのです!どうすればよいのでしょうか!
しっかり食べて、しっかり寝る。そして人のために出来ることを見つけて精一杯手伝うとか
なるほど!!
いいんですかそれで
憧れの存在に近づこうとすることは悪いことじゃないよ。でも、そのアプローチを間違えちゃ駄目なんだ。努力を重ねて、良い方向に進むのが一番だよ
流石は先生…難しい事を考えているのですね
って本に書いてあったよ、とりあえず努力はいいことってのはわかった。
…先生なら絶対にそう言うと思ってたよ……でもさ、無理な物は無理だ。夢から覚めて現実を見る事だって大切なはずだろ?
一理あるね……でも、そのセリフってレンゲちゃんらしくないよね。夢に向かって進むのも一つの青春……青春、大好きだったんじゃなかったの?
……はっきり言わせてもらうけどさ、外から来た部外者が、偉そうに口を挟まないでくれない?それとユカリにも余計な事を吹きませないで……はっきり言って、ユカリを苦しめてるのはそっちのせいでもあるから
──部外者じゃないつもりだよ。僕はキヴォトスの先生で、ユカリちゃんの友達なんだ。泣きそうになってる友達を見捨てるなんて、できないよ
――そうやって偽善だらけの言葉を並べて、何になるって言うの。……そう言う無責任な事をいい続けて希望を持たせるのはやめて…誰もそんなの望んで無いの……あなたの自己満足のために私達を使わないで……そういうの本当に――反吐が出る
嫌な思いをさせたのなら謝るし、お詫びもちゃんとするよ……でもコレだけは言わせて――何を言われても、僕は百花繚乱を立て直すよ
……お前、僕の友達に何してるんだ――潰すぞ
ハッハハハハハ!お前そんな顔できたのー!?まじで知らなかったわー……知らなすぎて……ほら、目から鱗が出ちゃった
俺の名前はデリザスタ……お前の兄貴だよ
えっ……普通にショック、血のつながった兄貴がこんなクズだったなんて……うわぁ、目覚め悪くなる
テメェまじで殺す
………別の時空の僕の兄貴ってことは……えっと……僕の世界にいる人とは違った…人ってこと…?
そう言うわけ!――まあそこのお嬢様のことはよく知ってるけどなぁ、俺
僕は大人になろうとしてたんです、別の世界であった尊敬できる先生みたいな人に……でも違った、なれるわけがなかったんだ。他人なんだから
じゃあ……私はどうすれば……
その人になろうとしちゃダメだ、それは自分を殺して自分を苦しめるだけになる……貴女は、貴女であり続けてください
はーっっっっ!!?つまんない、つまらないですねぇほんと!!そんなご都合主義な思考があるわけないでしょ!!いいですか先生…あれは全部演技!嘘!!嘘は何処まで行っても嘘なんですよ!!
誰だって嘘はつくよ、僕だってつくことはある……めちゃくちゃすぐにバレるけど。
嘘をついて人を騙した人間が!仲間と一緒になれると? 仲良くなれると? はっ!そんな話があるわけじゃ無いですか!それが普通なんですよ先生……何にも知らないくせに、手前に偉そうに言わないでくださいよぉ!
いや、だって実際に仲良くなれた人たちたくさんいたし……お互いを深く傷つけあったけど、それを乗り越えて強くなった人達を
なりたいものになろうとすることの何がダメなんだ、最初から完璧な人なんて存在しない、だからそうありたいと自分を作り上げるのなんて普通だよ
そんな…反吐が出そうな理想をよく偉そうに語れますね……先生として恥ずかしく無いんですかぁ…?えぇ!?
先生である以前に子供だし……まあそこは置いておいて,さっき何も知らないくせに偉そうに言うなって言ってたよね?…じゃあ僕からも一つ言わせてもらう
君こそ……僕の何を知ってるのかな
舐めんじゃねえぞテメェ…!!この最強の矛を持つ俺が…魔力のねえゴミであるテメェに負けるわけねぇだろうが!!
そっちの最強の武器はその杖と剣だけ――─でも僕は、全身の筋肉が最強の防具になるし武器にもなる……強いのは、どっちかな
僕の友達を、キヴォトスの学園を傷つけたんだ――災厄でも怪異でも何でもかかってこい、お前ら全員――地獄行き。
透き通る世界に拳を一つ
――何が……あったの、君たちに
先生………どうか――先生のために……
この章は最終章に繋がるものすごーーく大事な章なので、お見逃しなく!!そしてごめんなさい!!無茶苦茶なことは自覚しております!!
けどまぁそれがこの作品なんだと、思っていただければ!!マッシュルクロスブルアカということを、思い出していただければ!!!
だから見捨てないで………お願いしますぅぅぅ!!
……こんなことを言うのもあれなんですけど、曇らせ大好き愉悦部の皆様が歓喜するような内容がこの章にはあります、晴らせますよ!!おもっきり晴らしますけどね!!!でもとりあえず注意を!!
次回もお楽しみに、そしてめちゃくちゃ久しぶりですが、コメントと評価、ついでにココ好きもどうぞよろしくおねがいいたします
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