シャドウって食べれるんだ   作:シャト6

12 / 12
塩茹で

順平「うへ〜…まだ上るのかよ…」

 

順平の奴がダルそうに歩いている。

 

ゆかり「仕方ないでしょ。まだ転送ポータルが見つからないんだから」

 

琴音「とはいえ…流石に結構上ったよね…」

 

いつもは平気な顔をしてる琴音も、やはり音を上げていた。

 

琴音「ね〜翼君。何か食べれるものないかな?」

 

翼「無茶言うな。今手元にあるのは、今日見つけたばかりの食材である宝虫だけだ。しかもボール1杯分しかない」

 

琴音「うぅ〜。飲み物飲めるけど、流石にそれだけだと…」

 

ま、仕方ない。

 

ゆかり「全く…どっかのバカが『絵の中にある食材食えるんじゃね?』とか言って、時間を浪費したせいだけどね」

 

順平「はい…すみません…」

 

そう。俺達が未だにポータルを探せてないのは、順平のある行動のせいでもある。途中の階で、食堂らしき場所に到着したら、飾ってあった絵が襲い掛かってきた。最初は躱していたが、腹が減りすぎて思考が変になった(変なのは元々か)順平が、先程の言葉を言ったのだ。んで、自分自身で絵のなかに入り、最初は食材を持ってきたと言いながらも、手の中は何もない。んで、次に中でたらふく食べて出てきたが、満腹感がなくなり、おまけに中にいた奴に物凄い顔で睨まれたらしい。んで、結局バカのせいで時間を使ったのだ。ただでさえもう直1時になりそうなのにな。次の階に上がると、風花が何かを感じ取ったようだ。

 

風花「皆さん!その階層の一番奥にポータルを見つけました!」

 

ゆかり「よかった〜!やっと帰れる!」

 

琴音「ホントだね」

 

そして風花の案内で進んでいき、ポータルの少し手前の部屋で休憩することにした。場所が1つ部屋を挟んですぐだから、時間も安心できる。

 

順平「オレっちちょっとトイレ」

 

ゆかり「サイテー」

 

翼「言葉を考えろ!言葉を!」

 

美鶴「伊織…処すぞ」

 

と、順平に文句を言う俺とゆかりであった。美鶴に限っては殺さんとばかりの殺気を放っていた。それから暫く経っても順平の奴が帰ってこない。すると…

 

順平「うおおおおおっ!!!」

 

外から順平の叫び声が聞こえた。

 

ゆかり「順平!」

 

美鶴「伊織!無事か!!」

 

外に出ると、倒れてる順平と格子に挟まったシャドウがいた。

 

ゆかり「順平!」

 

琴音「順平君!」

 

翼「生きてるか!」

 

順平「おう…なんとかな…」

 

ゆかり「よかった〜」

 

順平の生存を確認でき、琴音ゆかりは床に座り込んだ。

 

美鶴「しかし…何だこれは?」

 

翼「背中に箱を背負ってますね…ミミックか」

 

美鶴「君がやったのか?伊織」

 

順平「まあ…一応…」

 

琴音に手当てされながら答える。

 

明彦「随分と立派なミミックだな」

 

翼「ミミックか…調理するのは初めてだな」

 

ゆかり「当然の様に食おうとするな!毒あるかもしれないでしょ!」

 

風花「たしか、ヤドカリって消化器官を取り除けば大丈夫だったはず…」

 

ゆかり「風花〜!」

 

翼「それに、沖縄等一部の沿岸地域では普通に食べられている食材だ」

 

順平「ゆかりっち…ああなった翼は、何を言っても無駄だぞ」

 

ポンっとゆかりの肩を叩く順平の姿があった。

 

ゆかり「…セクハラで訴えるわよ」

 

順平「励まそうとしただけなのに!?」

 

男連中で格子に挟まってるミミックを隣の部屋まで運んだ。

 

翼「じゃあ調理するか。火をおこし、たっぷりの水を沸騰させ塩を入れて…ミミックを入れ蓋をして暫く待つ」

 

 

 

 

 

 

10分後…

 

 

 

 

 

 

翼「そろそろか。十分に茹だったら…完成だ」

 

 

【茹でミミック】

 

 

明彦「背と足の身を一緒に食べると美味そうだな。……そうでもないな」

 

風花「ヤドカリ化の中腸線は美味しくないらしいですよ」

 

翼「けど、これだけデカけりゃ味も大味になると思ったが…」

 

琴音「茹でて味付けは塩だけなのに美味しいね♪」

 

ゆかり「やれやれ…ま、たしかに美味しいけどね」

 

順平「ハグハグ…」

 

そしてミミックを食べ終わり、転送ポータルでエントランスに戻り、その日は解散したのだった。

 

翼「…今度は味噌とかで味付けもいいかもな」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

転生したらスライムだった件forDevil May Cry(作者:サイトーサイト)(原作:転生したらスライムだった件)

▼現世にて死んでしまったサラリーマン 「松野恭二」しかし彼は生まれ変わり 「半人半魔」として 悪魔たちの王となった....これは彼の周りに起きる 様々な戦いの記録である....!!


総合評価:422/評価:7.5/連載:21話/更新日時:2026年09月20日(日) 00:00 小説情報

聖杯さんが囁いてくる(作者:エヴォルヴ)(原作:ペルソナ)

この聖杯、間違いなく厄ネタのはずなのに、どこか違うようだ。▼「聖杯さん、海牛の牛丼って再現できないかな」▼『狂気の道だぞ』▼ある時は少年の狂気を止めてみたり。▼「聖杯さん、チョコレート貰っちゃった! でも義理だって……」▼『……案外鈍いな貴様』▼ある時は少年の鈍さに呆れていたり。▼「聖杯さん、食べ放題だって」▼『元を取るなら果物や煮魚だな。だが、気にせず貪る…


総合評価:7029/評価:8.69/連載:40話/更新日時:2026年09月08日(火) 20:52 小説情報

ONE PIECE 〜船大工レイン〜(作者:ペンギンって可愛いですよね)(原作:ONE PIECE)

表紙イラスト↓▼【挿絵表示】▼幼少期のレイン(プロフィール)↓▼【挿絵表示】▼ONE PIECEを愛し、世界中の誰よりも考察してきた男は、不運な事故によって命を落とした。▼だが死後、神に気に入られた彼は、望んでいたONE PIECE世界への転生を果たす。▼選んだ時代は、原作開始の40年前。▼「本編までに全部揃えておきたい」▼そう語る男は、悪魔の実すら拒否し、…


総合評価:1022/評価:6.6/連載:235話/更新日時:2026年09月28日(月) 08:00 小説情報

最凶のゼロと運命の女神(作者:鵲くん)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

一影九拳、八皇断罪刃の全員のテストケースとして一人の弟子が居た…その男は最強だが…その実力は最強と言うよりも…▼一影九拳と八皇断罪刃の全員から教えを受けた、達人がダンまちの世界に来たら…って話です、一応原作開始四年前からスタートします。▼どうしても思いついた設定覚えてる内に書きたくなったので…▼ゼロ魔の方も続けていくので勘弁してくだしあ▼合う合わないの癖が強…


総合評価:1046/評価:7.33/連載:33話/更新日時:2026年09月08日(火) 20:00 小説情報

有効打なんてねぇよ 効かねえよ(作者:QAAM_M1911)(原作:インフィニット・ストラトス)

防御力こそが正義▼有効打 ねぇよ▼相手の弾を全部跳ね返してしまいました〜!▼旧題:「ゲシュパンとTP装甲だ、便利なものだろう?」▼インフィニット・ストラトスの世界に転生した男。▼ガンダムが好きだった彼はこう思ってしまった。▼「フォビドゥン最強じゃね?」と。▼ラファールを改造しながら自分のフォビドゥンを作り上げていくお話。▼……物足りなくなったので他の要素を次…


総合評価:4785/評価:8.05/連載:15話/更新日時:2026年09月24日(木) 21:55 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>