迷宮姫に仕えているんだが、今日も姫様はポンである。   作:サイキライカ

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実際に回して確認したから今度こそプレミは無いはず…。

ちょっと精神的に参っているせいか色々不安定です。


悪意への警戒は怠ってはいけない。

「スターヴヴェノムの召喚時効果発動!

 フィールドの【赫焉竜グランギニョル】を指定してその攻撃力分の数値を自身の攻撃力に加算する!」

 

 これでスターヴヴェノムは大神祇官のフィールドに残る守備表示のグランギニョル、ルベリオン、大神祇官の三体のどのモンスターの守備力も突破出来るようになった。

 

『やりますね』

 

 讃辞を口にしているが、悪足掻きだと細く笑んでいるのがありありと見て取れた。

 残念だがそいつはまだ分からないぜ?

 

「【メメント・ゴブリン】の効果発動!

 自身を破壊し、デッキから【メメント・ボーン・パーティー】と【メメント・フュージョン】を墓地に落とす!」

 

 このターンは仕留めきれない。

 加えてミラジェイドの効果でフィールドが空にされるも、スターヴヴェノムの破壊効果で大神祇官のフィールドも更地になるからボードアドバンテージはほぼイーブンまで落とせるが、大神祇官はドローが如何にあれど墓地の【悲劇のデスピアン】を除外して必要なカードをサーチしてからの展開を可能だから次ターンでの防御リソースをどれだけ確保するかが生死を分ける。

 

「次いで【メメント・シーホース】の効果発動!

【メメント・ダークソード】を破壊してデッキから【メメント・ウラモン】を墓地へ送る!

 そして【メメント】モンスター効果で墓地へ送られた【メメント・ウラモン】は自身の効果でフィールドに特殊召喚される!」

 

 【メメント・シーホース】が【メメント・ダークソード】を乗せて凄まじい速度で何処かに走り去り、その背に【メメント・ウラモン】を乗せた状態で舞い戻ると【メメント・ウラモン】を残してメメントランへと入っていった。

 切るならおそらく此処かテクトリカ召喚時。

 奴は此処でグランギニョルの効果を使うか?

 

「チェーン確認!」

『…まだ使いません』

「ならば【メメント・ウラモン】の召喚時効果発動!

 墓地から【メメント・メイス】を手札に戻す。

 その後、墓地に送られた【メメント・フュージョン】の効果発動!

 このカードを除外しフィールドの【メメント・ウラモン】を破壊してデッキから【冥骸府-メメントラン】を手札に加える。

 そして手札に加えた【冥骸府-メメントラン】を発動する!」

 

【冥骸府-メメントラン】

フィールド魔法

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分の「メメント」モンスターが戦闘を行う場合、

相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。

(2):自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された場合、

その内の1体を対象として発動できる。

そのモンスターよりレベルが低い「メメント」モンスター1体を自分の手札・墓地から特殊召喚する。

(3):自分エンドフェイズに、自分の墓地の「メメント」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。

そのカードを自分フィールドにセットする。

 

 フィールドにマヤ・アステカ文明の遺跡の様相の石造りの神殿が現れる。

 これでミラジェイドの効果で全滅してもフィールドにモンスターを残せる準備が整った。

 

「墓地の【メメント・ダークソード】【メメント・ゴブリン】【メメント・シーホース】【メメント・メイス】【メメント・エンウィッチ】をデッキに戻し【冥骸合竜-メメントラル・テクトリカ】を特殊召喚する!!

 来たれ!冥府を統べるいと古き者の写し身!

 【冥骸合竜-メメントラル・テクトリカ】!!」

 

 指定された五体のモンスターが声を揃え「「「「「王よ出陣あれ!!」」」」」と願うと、その声に応え大地を砕き骨の巨竜が大地を踏みしめた。

 

「先に言っておく。

 墓地に落とした【メメント・ボーン・パーティー】は除外すると【メメント】モンスターに貫通効果を付与する」

『攻撃力5000の貫通ですと!?

 くっ!? これは座して眺め続けるわけには行きませんね!!

 召喚時に【赫焉竜グランギニョル】の効果発動!!

 自身を除外しエクストラデッキから【デスピアン・クエリティス】を守備表示で特殊召喚します!!』

 

【デスピアン・クエリティス】

融合・効果モンスター

星8/光属性/悪魔族/攻2500/守2500

「デスピア」モンスター+光・闇属性モンスター

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分・相手のメインフェイズに発動できる。

レベル8以上の融合モンスターを除く、フィールドの全てのモンスターの攻撃力はターン終了時まで0になる。

(2):表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。

デッキから「デスピア」モンスターか「アルバスの落胤」1体を選び、手札に加えるか特殊召喚する。

 

 スターヴヴェノムの効果でどの道全滅は変わらないが、その効果を知らないらしい大神祇官は先じた警告に屈しフィールドアドバンテージを保とうとグランギニョルの効果を切ってきた。

 まあ、バトルフェイズ中に使えないから使わないんだが、俺は何一つ嘘は言っていないしフェイズ制限を確認しないほうが悪いよな?

 或いはここで使わねばモンスター効果での特殊召喚はもうしないと踏んだのか。

 およそ竜とは言えない異形の竜がドロドロに溶け、溶けたソレが黒く禍々しく変じたフルルドリスの鎧へと姿を変えた。

 

『更に【デスピアン・クエリティス】の効果を発動!

 互いのフィールドのレベル8以上の融合モンスター以外のモンスターの攻撃力を0にします!』

 

 【デスピアン・クエリティス】から闇が噴出しルベリオンとクエリティス以外の敵味方関係なくモンスターから力が奪われ膝を着く中、スターヴヴェノムはその力を跳ね除け猛々しく吠える。

 

「バトルフェイズに移行!

 スターヴヴェノムで【デスピアン・クエリティス】を攻撃!

 『ヴェノム・ザッパー』!!」

 

 スターヴヴェノムが一際力強く吠え、全身の宝玉が煌々と輝くとその光は爪先へと集まり巨大な刃となって【デスピアン・クエリティス】へと振り下ろし闇ごと【デスピアン・クエリティス】を真っ二つに切り裂いた。

 

「戦闘破壊したため【デスピアン・クエリティス】の効果は発動しない!

 バトルフェイズを終了してメインフェイズ2へ移行!

 カードをセットしエンドフェイズに移行!

 エンドフェイズに【冥骸府-メメントラン】の効果発動!

 墓地から【メメント・ボーン・パーティー】をセットする!」

『エンドフェイズに【氷剣竜ミラジェイド】の効果が適用され貴方のフィールドのモンスターを全て破壊します!』

 

 その瞬間、空気中に漂う霧が巨大な氷剣となり俺のフィールドのモンスターを串刺しにした。

 

「【スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン】の破壊時効果発動!

 お前のフィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊する!!」

『そちらにもありましたか!!??』

 

 串刺しにされたスターヴヴェノムが息絶える刹那、全身の宝玉が激しい光を放つと大神祇官のフィールドへ紫色のレーザーを乱射した。

 そして互いのフィールドに激しい爆発が巻き起こる。

 粉塵から目を守るため腕を盾に耐えきった俺はまだ終わらないと宣言する。

 

「フィールドのモンスターが相手の効果で破壊されたため【冥骸府-メメントラン】の更なる効果が発動!

 破壊されたモンスターを指定し、そのモンスターよりレベルが低い【メメント】モンスターを手札か墓地より特殊召喚する。

 俺はテクトリカを指定し墓地から【メメント・シーホース】を守備表示で蘇生する」

 

 数値は心許ないがテクトリカ以外で1番レベルが高く守備力が有るのはコイツだけなので致し方ない。

 【冥骸府-メメントラン】の祭壇に炎が灯り、その火に惹かれるように姿を消していた【メメント・シーホース】がドスドスと足音を発てフィールドに戻って来る。

 戦闘の結果仲間達が倒れた事を理解したのか寂しい光景にブルルと鼻を鳴らす【メメント・シーホース】は悲しそうに見えた。

 

『成程。勝ちを確信したのは私の落ち度であったようですね。

 私のターン。ドロー。スタンバイ。メイン』

 

 引いたカードを確認した大神祇官は唐突に顔を上げ俺に尋ねた。

 

『時にですが執事見習い殿。

 まさかとは思いますが貴殿のエクストラデッキに()()()()()()()()()()()()()()()なんて事はありませんよね?』

 

 ……やはりか。

 

「ああ。()()()()()()()()()()()を必要とするカードは入ってないぜ」

 

 内心でアリアスに感謝しつつ俺は正直に答える。

 あの時、アリアスは一つの懸念を俺に告げた。

 

『もしも私が君を()()()()()なら、存在しないはずの特殊召喚を用いている()()()()()を指摘して【ジャッジキル】に持ち込むよ』

 

 ジャッジキル。

 それはデュエリストを名乗るなら絶対に貰ってはならない卑怯者の誹りであり、アリアスは融合召喚以外のエクストラデッキを用いる特殊召喚を使う事に危険性を感じた。

 そのため俺はアークリベリオンやアストラムといった切り札の殆どをサイドデッキに移しエクストラデッキには融合モンスターだけを入れるようにした。

 

『おお! やはり貴方はフェアプレイ精神に満ちた素晴らしいデュエリストでありますな。

 おっと! 貴方に手の内を明かさせておいて私が何も無いというのは些かならず不公平と言うもの。

 ですので私はその贖いとして手札から【天よりの宝札】を発動しましょう』

 

【天よりの宝札】

通常魔法

(1):自分の手札・フィールドのカードを全て除外して発動できる。

自分は手札が2枚になるようにデッキからドローする。

 

 原作のでは無くOCG版の【天よりの宝札】だと!?

 

『私のフィールドには何も無く手札はカルテシア1枚なのでこれを除外し二枚ドローします』

 

 ちぃっ!? とんでもないタイミングでなんつうカードを引きやがる!?

 

『そして私は手札から【オレイカルコスの結界】を発動!』




次回は決着まで行きたいな…
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