迷宮姫に仕えているんだが、今日も姫様はポンである。 作:サイキライカ
いや、特に深い意味は無いんですけどね?
「あーしのターン。
最初は【龍相剣現】使いまーす」
【龍相剣現】
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):デッキから「相剣」モンスター1体を手札に加える。
自分フィールドにSモンスターが存在する場合、
代わりに幻竜族モンスター1体を手札に加える事もできる。
(2):このカードが除外された場合、自分フィールドの、
「相剣」モンスターか幻竜族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのレベルをターン終了時まで1つ上げるか下げる。
「【センチュリオン】に【相剣】? 出張ギミックか?」
「コズミックも加えたら妨害は最低でも三つ。流石に難しいぞ…」
返しが厳しい盤面を予感させる一枚にブルーノが手札から一枚を公開した。
「チェーンして【灰流うらら】を手札から捨てて効果を無効にする!」
「…ここにうらら?」
「は? 何邪魔してんの?
うっざ。残念〜【墓穴の指名者】でそれ潰すよ〜」
少し性急な誘発の使用に疑問を零す複野。
効果を止めようとした灰流うららを謎の手が妨害し、しょんぼりした様子でうららは消えていく。
「…あ、不味いかも」
「どういう事だい?
止められるなら止めるべきじゃ?」
複野の呟きに迫水が疑問を問う先でその答えが見えていた。
「あーしは【相剣師-莫邪】を持って来てそのまま通常召喚して効果使うよ。
手札の【相剣軍師-龍淵】をお兄さんに見せてトークン召喚」
【相剣師-莫邪】
効果モンスター
星4/水属性/幻竜族/攻1700/守1800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合、
手札の「相剣」カード1枚か幻竜族モンスター1体を相手に見せて発動できる。
自分フィールドに「相剣トークン」(幻竜族・チューナー・水・星4・攻/守0)1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したトークンが存在する限り、自分はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
自分は1枚ドローする。
【相剣軍師-龍淵】
効果モンスター
星6/炎属性/幻竜族/攻1200/守2300
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札の他の、「相剣」カード1枚か幻竜族モンスター1体を捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
その後、自分フィールドに「相剣トークン」(幻竜族・チューナー・水・星4・攻/守0)1体を特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したトークンが存在する限り、
自分はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
相手に1200ダメージを与える。
「僕はそこにチェーンして手札の【増殖するG】を手札から墓地に送り効果を発動する」
「うっざぁ…」
防ぐ術が手札に無いらしい姫島は心底不快そうに吐き捨てた。
「勝ったな」
「ああ。増Gが通った以上奴が出来るのは赤霄を立てて【スタンドアップ・センチュリオン】でシンクロ召喚の準備が精々だ。
うららが絶対来ない状況で手札が六枚あるならブルーノが捲りきるのは難しく無い」
リアルファイトならばギルスが圧倒的だが三人の中で最も強いデュエリストはブルーノだ。
そんな彼が現代遊戯王向けのチューニングを行った今のデッキなら運命力が相手に味方しなければ手札五枚で8000ライフポイントさえ削り切る。
「そんなに手札が欲しいんなら好きなだけ引きなよ。
それでも私には勝てないんだからさ!
莫邪にトークンをチューニングして赤霄を召喚!」
白と紫の蝙蝠をモチーフにした鎧を着る剣士が光に変わり、赤を基調とした鎧を着る竜剣士へと姿を変える。
【相剣大師-赤霄】
シンクロ・効果モンスター
星8/光属性/幻竜族/攻2800/守1000
チューナー+チューナー以外の幻竜族モンスター1体以上
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがS召喚した場合に発動できる。
デッキから「相剣」カード1枚を選び、手札に加えるか除外する。
(2):自分・相手ターンに、自分の手札・墓地から「相剣」カード1枚か幻竜族モンスター1体を除外し、
フィールドの他の効果モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
「赤霄の効果で二枚目の龍淵を加えて莫邪の効果で一枚ドロー!
そんで手札から引いた龍淵を捨てて龍淵とトークンを特殊召喚するよ!」
「アイツ馬鹿か?
この上更に追加ドローを許すのは自殺行為だろうが!?」
目に余る暴挙にさしもの執事も開いた口がふさがらなくなる。
「龍淵にトークンをチューニングして今度はバロネス召喚する!」
「流石に許しはしない。
トークン召喚時にチェーンして手札から【原始生命態ニビル】の効果を発動!
フィールドのモンスター全てをリリースしてニビルを特殊召喚する!」
【原始生命態ニビル】
効果モンスター
星11/光属性/岩石族/攻3000/守 600
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手が5体以上のモンスターを召喚・特殊召喚した自分・相手ターンのメインフェイズに発動できる。
自分・相手フィールドの表側表示モンスターを可能な限りリリースし、このカードを手札から特殊召喚する。
その後、相手フィールドに「原始生命態トークン」(岩石族・光・星11・攻/守?)1体を特殊召喚する。
このトークンの攻撃力・守備力は、この効果でリリースしたモンスターの元々の攻撃力・守備力をそれぞれ合計した数値になる。
天から降り注いだ隕石の衝撃がフィールドを薙ぎ払い、演出の土埃が晴れるとフィールドには巨大な隕石と白いエイリアンが対峙するように残っていた。
「はぁぁぁぁぁっ!!??
さっきから何してんのよ!?
っていうか、そんなに都合良いカードばっか引くなんてイカサマしてんじゃないの!!??」
「ニビルは君のお陰で引いてきたんだよ。
君が龍淵を召喚しなければ僕の次のターンのドローがニビルだった」
自業自得だとそう言うブルーノだが、姫島は全く取り合わない。
「ウザいウザいウザい!!
ああ、もういい!
手札から【スタンドアップ・センチュリオン!】発動!!
手札捨ててデッキからプリメラをセットしてから特殊召喚する!」
【スタンドアップ・センチュリオン!】
フィールド魔法
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「センチュリオン」モンスターカードが存在する限り、
このカードは相手の効果では破壊されない。
(2):このカードを発動したターンの自分メインフェイズに、手札を1枚墓地へ送って発動できる。
デッキから「センチュリオン」モンスター1体を永続罠カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
(3):モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。
「センチュリオン」モンスターを含む自分フィールドのモンスターを素材としてS召喚を行う。
【
チューナー・効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1600/守1600
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「重騎士プリメラ」以外の「センチュリオン」カード1枚を手札に加える。
このターン、自分は「重騎士プリメラ」を特殊召喚できない。
(2):このカードが永続罠カード扱いの場合、
自分フィールドのレベル5以上の「センチュリオン」モンスターは効果では破壊されない。
(3):このカードが永続罠カード扱いの場合、自分・相手のメインフェイズに発動できる。
このカードを特殊召喚する。
「プリメラの効果でフェイセン持ってきてエンブレマ発動!
トゥルディアセットして場に出してからガーゴと一緒に戻してガーゴ出す!」
【
速攻魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の手札・墓地から「センチュリオン」モンスター1体を
永続罠カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、
自分フィールドに「センチュリオン」Sモンスターが特殊召喚された場合、
このカードを除外し、自分の墓地の「センチュリオン」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを永続罠カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
【誓いのエンブレーマ】
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキから「センチュリオン」モンスター1体を永続罠カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
このターン、この効果で置いたカードまたはそのカードと元々のカード名が同じカードが
自分フィールドに表側表示で存在する間、自分は「センチュリオン」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
●デッキから「センチュリオン」魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットする。
【
効果モンスター
星4/闇属性/炎族/攻1000/守2000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
自分フィールドのこのカードと、「従騎士トゥルーデア」以外の手札・デッキの「センチュリオン」モンスター1体を、
永続罠カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
このターン、自分は「従騎士トゥルーデア」を特殊召喚できない。
(2):このカードが永続罠カード扱いの場合、自分・相手のメインフェイズに発動できる。
このカードを特殊召喚する。
その後、このカードのレベルを4つ上げる事ができる。
【
効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2000/守3000
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの表側表示の「センチュリオン」カード1枚を墓地へ送って発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
このターン、自分は「竜騎兵ガーゴイルII」を特殊召喚できない。
(2):このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを手札に加える。
(3):このカードが永続罠カード扱いの場合、自分・相手のメインフェイズに発動できる。
このカードを特殊召喚する。
その後、このカードのレベルを4つ下げる事ができる。
「ガーゴとプリメラでアクシーシンクロ召喚しておしまい!
エンドにアクシーの効果でプリメラ置く!」
【
シンクロ・効果モンスター
星12/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守3000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「センチュリオン」カード1枚を手札に加える。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分の魔法&罠ゾーンの表側表示カードは効果では破壊されない。
(3):自分・相手のエンドフェイズに発動できる。
Sモンスター以外の自分の墓地・除外状態の「センチュリオン」モンスター1体を
永続罠カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
姫島がターンを終えると会場は何ともいはえない空気に包まれていた。
今現在彼女のフィールドは中々に強固だ。
攻撃力4000守備力3300の【原始生命態トークン】に互いの効果が噛み合い万全の破壊耐性を確保した【センチュリオン】。
そこだけを書き出せばこのあとの展開に多くの期待が寄せられるだろう。
しかし、その使い手の態度はあまりにも酷かった。
自ら使うカードの名前は適当に呼びチェーン確認もせずあまつさえ対戦相手が誘発を撃てば不快な態度を見せ悪態を吐くというデュエリストとして、それ以前に人としてあまりにも礼儀が無さ過ぎる姿に民度は低くても自身のカードとデュエルに向かう姿勢だけは誠実である『アカデミア』の生徒達は、そんな事知ったことかと振る舞う姫島に困惑と嫌悪感を抱かされていた。
「どうしてなんだい?」
十枚にまで増えた手札を見遣ってからブルーノは憐れみを宿した瞳で姫島に問う。
「そんなに強いカードをたくさん持っているのに、どうして君はカードを大切にしようとしないんだい?」
愛着を持たずカードを道具と割り切っているというならまだ解る。
しかし彼女の
「……キモ」
そんなブルーノに対する回答は、理解出来ないと言いたげな不快感が込められたものだった。
「説教とかマジ勘弁してよ。
あーしは
「……そうか」
理解しようとする事さえ無意味であると理解したブルーノは静かにそう口にしてからターンを開始する。
「ドロー。スタンバイ。メイン」
「メイン入ったら効果発動!
プリメラとトゥルディアを場に出してフィールド魔法の効果で赤竜召喚して赤竜の効果でコズブレ出す!」
【赤き竜】
シンクロ・効果モンスター
星12/光属性/ドラゴン族/攻 0/守 0
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「赤き竜」のカード名が記された魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(2):自分・相手ターンに、「赤き竜」を除く、
フィールドのレベル7以上のSモンスター1体を対象として発動できる。
このカードをEXデッキに戻し、
対象のモンスターと同じレベルのドラゴン族Sモンスター1体をS召喚扱いでEXデッキから特殊召喚する。
【コズミック・ブレイザー・ドラゴン】
シンクロ・効果モンスター
星12/風属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
Sモンスターのチューナー+チューナー以外のSモンスター2体以上
このカードはS召喚でしか特殊召喚できない。
(1):フィールドのこのカードをエンドフェイズまで除外し、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
●相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動できる。
それを無効にし、そのモンスターを破壊する。
●相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
その攻撃を無効にし、その後バトルフェイズを終了する。
「そうか…君はそこまで…」
【コズミック・ブレイザー・ドラゴン】はZONEが辿った歴史の中で『不動遊星』がデルタアクセルシンクロを習得し手に入れたカードであり、そんな大事なカードをぞんざいに扱う事は彼の逆鱗に触れる行為なのだ。
この場においてこのカードにどんな由来があるのか知るものは彼一人しかいない。
故に彼女からすれば理不尽に見えるだろう。
だが、それでも、
「僕は手札を1枚捨ててこのカードを特殊召喚する。
カモン!【黒魔女ディアベルスター】!!」
回路全てを焼き尽くすようなこの怒りの炎に身を任せる以外、荒れ狂う激情を鎮める方法をブルーノは持ち合わせていなかった。
因みになんですが、対戦相手はそれぞれの地雷要素を含ませたキャラメイクをしています。
他人を軽んじる事に何の躊躇いも無く、欲望のままに振る舞える人ってブルーノには絶対近づかせちゃいけないと思うの。
因みにブルーノのデッキは【TG】ですよ?
もう一つテーマが複合しとりますが。