迷宮姫に仕えているんだが、今日も姫様はポンである。 作:サイキライカ
といっても、現代遊戯王なんでアッサリ終わります。
予てからの約束通り、俺は再びマヤ・アステカの冥府の深部ミクトランへと訪れ、そしてミクトランの王ミクトランテクートリと以前叶わなかったデュエルを行なっていた。
「墓地の【メメント・カクタス】の効果を発動!
フィールドの【メメント・ツイン・ドラゴン】が破壊された事により自身を特殊召喚する!」
【メメント・カクタス】
効果モンスター
星5/水属性/水族/攻1700/守1400
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
このターン中、レベル9以上の「メメント」モンスターは直接攻撃できる。
(2):このカードが効果で破壊された場合、
このカード以外の自分の墓地・除外状態の「メメント」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(3):このカードが墓地に存在する状態で、
自分の手札・フィールド(表側表示)の「メメント」モンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
フィールドの【メメント・ツイン・ドラゴン】が自分の雷撃に痺れプスプスと煙を上げながら気絶し他のモンスターたちに運ばれた代わりに形容しがたい深海生物?らしきモンスターがふよふよとフィールドに現れようとするが、
「止めると地獄だから止めたくないけど止めなきゃリーサル確定だからやるしかない!!
伏せカード発動!!【墓穴の指名者】!!」
地面から伸びた謎の手がその行手を阻み、「君はあっち」と言うように「除外ゾーン」と立て札を建てられた低い位置に紐を張る囲いを指差す。
なんでこんな愉快な光景が繰り広げられてるのかと思う気持ちと、【メメント】だからこれぐらいで良いよねと言う気持ちを二つ同時に抱きながらカクタスが残念そうにそちらに移動するのを眺める。
「へぇ~?
僕の友達を除外しちゃうんだぁ?」
対面するミクトランテクートリがそう嘯くが、それに対し俺は答える。
「墓地にテクトリカ二枚落ちてるのにカクタス通したら絶対死ぬでしょうが」
「現代遊戯王基準ならこれぐらい必要だろ?」
「それはそう」
やり過ぎという批判に必要だと答えるミクトランテクートリに俺は同意する。
「だけど、そんな酷いことをする奴にはお仕置きがひつようだよね?
カクタスが除外された瞬間墓地の【メメント・ボーン・バック】の効果を発動!
皆!友達を虐めた悪い奴を袋叩きにするよ!」
【メメント・ボーン・バック】
速攻魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの表側表示の「メメント」モンスターが相手によってフィールドから離れた場合に発動できる。
手札・デッキから「冥骸合竜-メメントラル・テクトリカ」1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、自分の墓地の「メメント」モンスターが相手によって墓地から離れた場合、
このカードを除外して発動できる。
手札・デッキから「メメント」モンスターを可能な限り特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
「「「「「おおー!」」」」」と声を揃えフィールドに【メメント・スリーピィ】【メメント・エンウィッチ】【メメント・シーホース】【メメント・ダークソード】そして除外ゾーンに代理と看板を提げたトーテムを置いて除外ゾーンから出てきた【メメント・カクタス】がフィールドに並び立つ。
「といっても、この子達じゃ君のフィールドのラクリモーサには勝てないんだけどね」
ミクトランテクートリの言葉に全員同時にズッコケる。
一気に賑やかになったミクトランテクートリのフィールドに対し、手札がイマイチだった俺のフィールドはプルリア切られたせいで展開もそぞろにしか出来ず一体だけしかモンスターがいないが、しかし代わりに強力な力を秘めているモンスターが待ち構えていた。
【
融合・効果モンスター
星6/光属性/悪魔族/攻2400/守2400
悪魔族・光属性モンスター×2
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが融合召喚した場合、
自分の墓地・除外状態の悪魔族・光属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加えるか特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手フィールドのモンスターの攻撃力は600ダウンする。
(3):このカードが墓地へ送られた場合、
自分の墓地から他の悪魔族・光属性モンスター1体をデッキ・EXデッキに戻して発動できる。
相手に1200ダメージを与える
手には棺を変形させたガトリング砲のような重火器を携え赤い美女の幻影を纏う伊達男。
更には対象指定を無効にする【
カクタスの脅威が消えた今、ミクトランテクートリにラクリモーサを超える手段は無くなった。
いやだけどこれ、現代遊戯王なんだよな…。
そんな微かな不安は、当然現実となる。
「サーキット展開!!
来たれ可能性を知らしめる未来回路!」
「リンク召喚って、何を喚ぶ気だミクトランテクートリ!?」
「僕の商売敵だよ。
サーキットに【メメント・スリーピィ】【メメント・シーホース】【メメント・エンウィッチ】【メメント・ダークソード】そして君の【
俺の問いにそう答え重機関砲を抱えたデモンスミスが指定された四体に抵抗する間もなく胴上げのように抱えられサーキットへと放り込まれた。
「ってぇ!?
その召喚条件は!!??」
「召喚条件はモンスター四体以上!
来たれ冥界の女主人!
リンク召喚!リンク5!【
【
リンク・効果モンスター
リンク5/光属性/悪魔族/攻3000
【リンクマーカー:上/右上/右/下/右下】
効果モンスター4体以上
このカードをL召喚する場合、相手フィールドのモンスター1体もL素材にできる。
(1):このカードがL召喚した場合に発動できる。
相手フィールドの全ての表側表示モンスターの効果は無効化される。
(2):L召喚したこのカードは、このカードを対象とする効果以外の相手が発動した効果を受けない。
(3):1ターンに1度、墓地からモンスターを特殊召喚する効果を含む、
魔法・罠・モンスターの効果を相手が発動した時に発動できる。
その発動を無効にする。
サーキットから闇が吹き出し自分も使ってるやべー女がフィールドに現れた。
しかも俺の精霊のクルヌギアスより威厳がありそうに見える。
さておきこれで俺のフィールドはガラ空き。
【ビッグウェルカム・ラビュリンス】で喚んでおいた鎧姫が手札にあるため壁には出来るが、クルヌギアスの攻撃が防げても…
「さあ確実に勝とうか。
墓地から【メメント・スリーピィ】【メメント・エンウィッチ】【メメント・ダークソード】【メメント・ウラモン】【メメント・シーホース】をデッキに戻して手札から【冥骸合竜-メメントラル・テクトリカ】を特殊召喚する!」
【冥骸合竜-メメントラル・テクトリカ】
特殊召喚・効果モンスター
星11/地属性/幻竜族/攻5000/守5000
このカードは通常召喚できない。
このカード以外の自分の手札・墓地の「メメント」モンスター5種類を1体ずつ、
デッキ・EXデッキに戻した場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。
(1):自分フィールドに他のモンスターが存在しない場合、
このカードは相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。
(2):1ターンに1度、相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した場合に発動できる。
自分の手札・墓地から「メメント」モンスター1体を特殊召喚する。
指定された五体が声を揃えて「「「「「王様出番だよ!!」」」」」と呼び掛ける声に三つの頭を持つ骨の巨竜がフィールドへと現れた。
「手札の姫様は喚ぶかい?」
「加虐趣味は無いから喚ばない」
テクトリカの攻撃に合わせて姫様を壁にしてもクルヌギアスとカクタスのダイレクトアタックでリーサルは変わらない。
「じゃあバトルフェイズ。
メメント・テクトリカでダイレクトアタック!
【ムエルテ・メメント・ミクトラン】!」
ミクトランテクートリの号令に三つの首からブレスが解き放たれ俺を焼く。
「ぬわーーーー!!??」4000→−1000
一応手加減はしてくれたらしくオーバーキルの割に痛いは痛いが後には引かない程度の痛みで収まってくれた。
「あ〜、流石にクルヌギアスは予想外過ぎた」
「そうかい?
一応死者の神繋がりでエレシュキガルとも知り合いなんだけど?
といっても、同業者だから知人に留まるし終末の際に話をするぐらいで最後に交流したのも前回の末世だから…一億年近く前だけどね」
倒れた俺を助け起こしながらそう語るミクトランテクートリにだったらと尋ねてみる。
「じゃあアヌビスとかハデスも顔見知りなのか?」
「君の故郷の根の国のスサノオとイザナミと地獄の十王とも顔合わせをした事あるよ。
そっちともお互いに顔と名前を知ってる程度だけどね」
イザナミはともかくなんでスサノオ?
あ、そういやスサノオはオオクニヌシのエピソードだったかで根の国の支配者だって記述があったような気がするからそこからかな?
そんな横道に逸れた思考を正しているとミクトランテクートリがカードをデッキに戻しながら嘯く。
「じゃあ、もう一回やろうか」
「そうだな。
何日でもとは言えないけれど時間はたっぷりあるし幾つかデッキを用意したから沢山遊ぼうか。
折角だからミクトランテクートリも使うか?」
他に持ってきたのは【霊使い】と【メメント】だけでなく【暗黒未界域withプリーステス・オーム】や【烙印】にミクトランテクートリに色々見せようと【ジェネクス】【罪宝】【六花精】【蟲惑魔】と選り取り見取りで用意してある。
「うん!」
色んなデッキを用意したと聞き、ミクトランテクートリは目を輝かせて頷くと、早速デッキケースの一つを選び取った。
4000環境でカクタスは無法が過ぎる…。
次回は高橋ワールド展開になるかと。