迷宮姫に仕えているんだが、今日も姫様はポンである。 作:サイキライカ
余談ですが執事が手を出した理由は唐揚げ息子がコンが持ってきた執事のカードを奪い取ろうとして抵抗されたのに怒り蹴り飛ばしたのでぶち切れてやっちゃいました。
そのカード? 単体で持つには危ないのでデッキケースに入れて今はエクストラデッキに混ざってます。
「ターンエンドだ」
手札とフィールドをじっくり眺めてから『迷宮の案内人』()はドロー・ゴーを宣言してターンを終えた。
(助かった…とは言い難いな)
おそらく奴は【メルフィー】の特性を理解した上で手札に十分な用意が出来るのを虎視眈々と待ち伏せている。
(不明札はこれで三枚。
マミィの破壊耐性を維持しつつ【メルフィータイム】でバウンス出来るのは次のターンを待っても…あ、墓地のラッシィで増やしていたら気にせず使えたのに何やってたんだ俺は)
慣れていないからで済まされないプレミの連発に頭が痛くなる。
幸いというか、先のプレミは戦略と見ているようで今の所は何とかなっているが、これ以上は流石にプレミとバレるだろう。
「私のターン。ドローフェイズ。ドロー。
スタンバイフェイズ」
「スタンバイフェイズに手札から【増殖するG】を墓地に送り効果を発動する!」
「っ!? チェーンはありません」
スタンバイフェイズの増Gだと!?
こいつ本当に精霊界のデュエリストか!?
「手札から【強欲で貪欲な壺】を発動。
デッキトップ十枚を裏側除外し二枚ドロー。
マミィを攻撃表示に変更してからカードをセットしエンドフェイズに移行。
墓地の【メルフィー・ラッシィ】の効果を発動しマミィのエクシーズ素材に追加しターンエンド」
引いてきたのは【メルフィーとおいかけっこ】と【森の聖獣カラントーサ】だったから増Gは結果としてあまり痛手にならずに済んだが墓地リクルートの【メルフィーのかくれんぼ】と火力増強カードの【スプライト・ガンマバースト】が全て裏側除外で消えたのが痛い。
それにスタンバイフェイズで増Gを切ってまで此方を抑えに来たからおそらく奴は次のターンには動く筈だ。
「俺のターン。ドロー!
俺は手札から魔法カード【選手入場アナウンス】を発動!」
【選手入場アナウンス】
通常魔法
このカード名はルール上「バーニングナックル」カードとしても扱う。
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札から「BK」モンスター1体を特殊召喚する。
その後、自分フィールドのXモンスターの数までフィールドの魔法・罠カードを破壊できる。
やはりかクソッ! 破壊効果でにらめっこを狙う筈だが読みを外した場合破壊効果にチェーンを取れないリスクを考えたら【メルフィータイ厶】をここで切るしか無い!!
「チェーン!! 罠カード【メルフィータイム】発動!!
【メルフィー・マミィ】のエクシーズ素材三枚をコストに外し反逆の料理人をバウンスした後フィールドの獣族エクシーズモンスターの攻撃力を1500ポイントアップさせる!
チェーン確認!!」
「無い!」
「チェーンして伏せカード発動!速攻魔法【メルフィーとおいかけっこ】発動!
墓地の【メルフィーパピィ】を守備表示で特殊召喚する!」
逆順処理が開始され、お腹の中にしまっていたメルフィーズをマミィが丁寧に毛繕いしてやってから安全な方へ追いやると反逆の料理人が彼等の可愛らしさと尊さにやる気を無くしフィールドから立ち去った。
その後、よほど気になるのかパピィがフィールドに戻ってきてしまいマミィが困った様子でため息を吐いた。
「ちっ!【戦士入場アナウンス】の効果で俺は手札から【BK ビッグバンテージ】を手札から特殊召喚する!」
【BK ビッグバンテージ】
効果モンスター
星2/炎属性/戦士族/攻1100/守1400
このカードは1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。
また、1ターンに1度、自分の墓地の「BK」と名のついたモンスター1体
または除外されている自分の「BK」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。
自分フィールド上の全ての「BK」と名のついたモンスターは
選択したモンスターと同じレベルになる。
「その後、テメエのフィールドの【メルフィーとにらめっこ】を破壊だ!!」
全身をバンテージで固めたファイターが突然生えたコーナーポストから飛び降りる勢いで俺のフィールドの【メルフィーとにらめっこ】に飛び蹴りを食らわせ破壊する。
せめて殴れや。
内心ツッコミを入れてから優先権を駆使し俺は展開を続けていく。
「ビックバンテージが特殊召喚された事により【メルフィー・パピィ】の効果を発動!
自身を手札に戻しデッキから【メルフィー・ワラビィ】を守備表示で特殊召喚する!」
パピィがビックバンテージに対して何度もキャンキャンと吠えてから走り去り、騒ぎを聞きつけたワラビィがどうしたのかと様子を見にフィールドへと現れビックバンテージに驚き身を固める。
これで壁は最低三体が確定。
高火力となっているマミィを超えるには【BK】エクシーズが必要になる筈だからこれで凌げるはず!!
「相手フィールドにモンスターがいる時手札から【BKプロモーター】を特殊召喚する!」
【BKプロモーター】
効果モンスター
星4/炎属性/戦士族/攻1700/守 800
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、
この効果を発動するターン、自分は「BK」モンスターしか特殊召喚できない。
(1):相手フィールドにモンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードをリリースして発動できる。
デッキから「BK プロモーター」以外の「BK」モンスターを2体まで特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
(3):墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分フィールドの「BK」モンスターのレベルを全て1つ上げるか全て1つ下げる。
「プロモーター特殊召喚時に【メルフィー・ワラビィ】の効果を発動!
自身を手札に戻しデッキから【メルフィー・フェニィ】と【メルフィー・ポニィ】を特殊召喚する!」
【メルフィー・フェニィ】
効果モンスター
星2/地属性/獣族/攻 100/守 300
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手がモンスターの召喚・特殊召喚に成功した場合、
またはこのカードが相手モンスターの攻撃対象に選択された場合に発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻す。
その後、手札から「メルフィー・フェニィ」以外の獣族モンスター1体を特殊召喚できる。
(2):自分エンドフェイズに発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
【メルフィー・ポニィ】
効果モンスター
星2/地属性/獣族/攻 400/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手がモンスターの召喚・特殊召喚に成功した場合、
またはこのカードが相手モンスターの攻撃対象に選択された場合に発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻す。
その後、自分の墓地から「メルフィー・ポニィ」以外のレベル2以下の獣族モンスター1体を選んで手札に加える事ができる。
(2):自分エンドフェイズに発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
プロモーターの登場にワラビィが驚き目を回すとお腹の袋から【メルフィー・ポニィ】と【メルフィー・フェニィ】が驚いた様子で転がり出てきた。
…良かった。我が身可愛さに仲間を囮に自分だけ逃げ出す見た目はファンシーだけど本性は残酷メルヒェンな畜生共なんていなかったんだ。
「プロモーターをリリースして効果を発動!
デッキから【BKアッパーカッター】と【BKチーフセコンド】を特殊召喚する!」
プロモーターの采配に再びチーフセコンドとアッパーカッターがフィールドに舞い戻る。
「特殊召喚された事で【メルフィー・ポニィ】の効果を発動!
自身を手札に戻し墓地の【メルフィー・ラッシィ】を手札に加える!」
登場したアッパーカッターが威圧がてらにパフォーマンスとしてシャドーボクシングを行い威嚇するとポニィは興味津々とコロコロしていたラッシィを鼻面で器用に背中に乗せて此方にやってくる。
フィールドの枚数は減ったがフェニィの効果でラッシィの特殊召喚効果が発動するから枚数は変わらない。
「アッパーカッターの召喚時効果を発動!
デッキから【BKスイッチヒッター】を手札に加える!
そのまま手札にくわえた【BKスイッチヒッター】を通常召喚だ!」
【BKスイッチヒッター】
効果モンスター
星4/炎属性/戦士族/攻1500/守1400
このカードの効果を発動するターン、自分は「BK」モンスターしか特殊召喚できない。
(1):このカードが召喚した時、自分の墓地の「BK」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
「チェーンはありません」
「召喚時効果発動!
墓地から【BKプロモーター】を特殊召喚する!」
フィールドに並ぶ【BK】モンスターはこれで五体。
……ヤバい!!リーサル盤面が完成しているのに気づいていなかった!!??
「アッパーカッター、スイッチヒッター、プロモーターの三体でオーバーレイ・ネットワークを構築!
エクシーズ召喚!ランク4!【
【
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/炎属性/戦士族/攻2500/守1600
レベル4モンスター×3
(1):自分の「BK」モンスターが相手モンスターと戦闘を行う自分・相手のバトルステップに、
このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる(同一チェーン上では1度まで)。
ターン終了時までその相手モンスターの効果は表側表示の間だけ無効化され、
その自分のモンスターはその戦闘では破壊されず、
その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは代わりに相手が受ける。
銀河が渦を巻き、そこから覚めた青と金のカラーリングに彩られた強壮な戦士が誕生する。
こいつの効果を許したらチーフセコンドがマミィに自爆特攻をしかけるだけで反射ダメージが2000ポイント入っちまう!!??
「召喚にチェーンして【メルフィー・フェニィ】の効果を発動!!
自身を手札に戻し手札の獣族モンスターを特殊召喚する!
俺は手札から【森の聖獣カラントーサ】を守備表示で特殊召喚する!!」
【森の聖獣 カラントーサ】
効果モンスター
星2/地属性/獣族/攻 200/守1400
(1):このカードが獣族モンスターの効果で特殊召喚に成功した場合、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
エクシーズ召喚されたセスタスにフェニィが怯えて縮こまっていると、額に赤い宝石を持つ兎のような獣が舞い降り、額から放たれた光がセスタスを射抜き場から消し去る。
「【森の聖獣カラントーサ】の召喚時効果を発動!
獣族モンスターの効果で特殊召喚された時、フィールドのカードを破壊する!
セスタスを破壊だ!
更に【メルフィー】モンスターがフィールドから手札に戻った時、手札から【メルフィー・ラッシィ】は特殊召喚される!」
カラントーサの背中の草らからピョコンとラッシィが顔を出して地面に飛び降りる。
「くそっ!! だがまだカードは残っている!
俺はフィールドのビックバンテージの効果を発動!
墓地のプロモーターを指定してビックバンテージのレベルを同じレベルに変更する!
ビックバンテージとチーフセコンドでオーバーレイ・ネットワークを構築!
来い!エクシーズ召喚!ランク4!【
【
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/炎属性/戦士族/攻2300/守1600
レベル4モンスター×2
(1):このカードの攻撃力は、このカードのX素材の数×100アップする。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
自分の手札・墓地の「BK」モンスター1体をこのカードのX素材とする。
(3):X素材を持っているこのカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、
このカードが持っていたX素材の数まで、自分の墓地のレベル4以下の「BK」モンスターを対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
黄金の銀河が爆発しフィールドに赤を基調とする戦士が降り立った。
展開に繋がるデンプシーじゃなくここでカイザー!?
だということは残り一枚の不明札は…
「新星のカイザーの効果発動!墓地のプロモーターをエクシーズ素材に追加する!
その後手札から魔法カード発動!
【RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース】発動!」
【RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース】
通常魔法
自分フィールド上のランク4のエクシーズモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターよりランクが1つ高い「CNo.」と名のついたモンスター1体を、
選択した自分のモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
やっぱりそうなるよなぁ!
「新星のカイザーを選択しエクストラデッキから【
【
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/炎属性/戦士族/攻2600/守2000
レベル5モンスター×3
(1):このカードの攻撃力はこのカードのX素材の数×200アップする。
(2):1ターンに1度、相手がモンスターを特殊召喚する際に発動できる。
このカードのX素材を2つ取り除き、それを無効にし破壊する。
(3):このカードが「No.79 BK 新星のカイザー」をX素材としている場合、以下の効果を得る。
●1ターンに1度、自分の「BK」モンスターが相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。
手札・デッキから「BK」モンスター1体を墓地へ送り、
その相手モンスターをこのカードのX素材とする。
闇の粒子が描く銀河が爆ぜ、白と金のカラーリング部を黒く染めたカイザーがフィールドに再び降り立つ。
「バトル!!
将星のカエサルでメルフィーマミィを攻撃!」
カエサルのエクシーズ素材は合計4枚。
その攻撃力は3400!!
カエサルの強烈なブローを受けたメルフィー・マミィが吹き飛び何度もバウンドしてから地面に叩きつけられ、そのままピクリとも動かなくなって消滅した。
「……」1700→800
分かってる。
これはあくまでエフェクトであり、カエサルとて真剣に戦っているのだから怒りを向けるのは筋が通らない。
「ターンエンドだ」
淡々とフェイズを終える『迷宮の案内人』()。
こいつもそうだ。
俺を騙りこそすれデュエリストとしては真剣にデュエルに向き合い全力で勝ちに向かっている。
だけれども…
「ガハハハ!! 良いぞ!! そのまま叩き潰してしまえ!!」
「殺れ殺れ!僕に手を出した身の程知らずに分からせてやれ!!」
理不尽に火がついた見当違いの感情を諌めようとした所に唐揚げ親子の耳障りな哄笑が俺を苛つかせる。
「ドローフェイズ。ドロー」
引いてきたのは【メルフィー・ラビィ】
そんな事は無いはずだが、ラビィのイラストから『怒り』を感じる様な気がした。
「ああ。分かった。
コンに感謝しつつ、俺はフェイズ宣言を行う。
「スタンバイフェイズ。メインフェイズ。
俺は手札から【メルフィー・ラビィ】を通常召喚し、【メルフィー・ラッシィ】と【森の聖獣カラントーサ】でオーバーレイ・ネットワークを構築。
エクシーズ召喚。ランク2。【わくわくメルフィーズ】」
銀河の渦にカラントーサとラッシィが飛び込み渦の中から【メルフィー】達が沢山飛び出してきた。
「その召喚にチェーンしてカエサルの効果を発動!
エクシーズ素材を二枚取り除きその特殊召喚を無効にして破壊する!!」
カエサルが紫電を纏う強烈な拳を振り抜きメルフィー達が風圧で吹っ飛んでいってしまう。
「決まった!
これで相手の場には攻撃力0の雑魚が棒立ちで私の勝ちが!!
ガーハハハハハ!!」
耳障りな声で嘲笑う唐揚げに反し、『迷宮の案内人』()は怪訝そうに視線を鋭くする。
故に俺は、礼儀を払い宣言した。
「俺は【メルフィー・ラビィ】でオーバーレイ・ネットワークを構築する」
次回、機神降臨。